「Microsoft Teams Essentials(マイクロソフト チームズ エッセンシャルズ)って何ができるの?」
「無料版Teamsとどう違うの?」
「月額430円で本当にビジネスに使える?」
Microsoft Teams Essentialsの導入を検討しているけれど、具体的にどんなことができるのか分からない方は多いのではないでしょうか。
公式サイトを見ても専門用語が多くて、実際の業務でどう活用できるのかイメージしにくいですよね。
この記事では、Microsoft Teams Essentialsで「できること」を機能別に詳しく解説します。
無料版との違いや、具体的な活用シーンも紹介しているので、導入判断の参考にしてください。
Microsoft Teams Essentialsとは?

Microsoft Teams Essentialsは、中小企業・個人事業主向けに設計された、Teamsのスタンドアロン有料プランです。
月額430円(税抜)という手頃な価格で、オンライン会議、チャット、ファイル共有など、ビジネスコミュニケーションに必要な機能を提供します。
対象ユーザー
最適な利用者:
- フリーランス
- SOHO(個人事業主)
- 1名から300名までの中小企業
- Google Workspaceなど他のツールを使っているが、Teamsの会議機能だけ使いたい企業
想定される組織規模:
機能面から見ると、実際には1名から数十名程度の組織が最も適しています。
オンライン会議でできること
Microsoft Teams Essentialsの最大の特徴は、無料版の制限を大幅に緩和したオンライン会議機能です。
最長30時間の無制限グループ会議
無料版との違い:
- 無料版: 最長60分まで
- Teams Essentials: 最長30時間
実用的なメリット:
1時間を超える長時間の会議でも、途中で切れる心配がありません。
研修、ワークショップ、長時間の打ち合わせなど、時間を気にせず実施できます。
最大300人まで参加可能
無料版との違い:
- 無料版: 最大100人まで
- Teams Essentials: 最大300人まで
活用シーン:
- 全社ミーティング(中小企業)
- セミナー・ウェビナー
- 大規模な研修
- 取引先を含めた合同会議
プロフェッショナルな会議機能
バーチャル背景
自宅や外出先から参加しても、プライバシーを守りながらプロフェッショナルな印象を保てます。
背景をぼかす機能や、好きな画像を背景に設定できます。
画面共有
資料やデータを参加者全員に見せながら説明できます。
デスクトップ全体または特定のアプリケーションウィンドウのみを共有可能です。
リアクション機能
会議中に音声を出さずに反応を示せます。
拍手、いいね、ハートなど、視覚的なリアクションで場を盛り上げられます。
ライブキャプション(字幕)
音声が自動的にテキストで表示されます。
聞き取りにくい環境や、言語サポートが必要な参加者にも配慮できます。
Together mode(トゥギャザーモード)
参加者全員が同じ仮想空間にいるように表示されます。
会議室、カフェ、講堂など、様々な背景テンプレートが用意されています。
会議ロビー
主催者が承認するまで、参加者はロビーで待機します。
セキュリティを確保しながら、不要な参加者の侵入を防げます。
簡単な会議招待
メールアドレスだけで招待
参加者はTeamsアカウントを持っていなくても参加できます。
メールアドレスだけで招待リンクを送信すれば、ブラウザから直接参加可能です。
サインアップ不要
招待を受けた人は、アカウント作成、サインイン、アプリインストールの必要がありません。
会議リンクをクリックするだけで、すぐに参加できます。
チャット・コミュニケーションでできること
無制限のチャット
1対1のチャット
同僚、取引先、顧客と、いつでもどこでもテキストメッセージでコミュニケーションできます。
メールよりも気軽で、LINEよりもビジネスに適したツールです。
グループチャット
複数人でのグループチャットを作成できます。
プロジェクトチーム、部署、一時的なタスクグループなど、目的に応じて柔軟に使えます。
チャット内でできる便利機能
ファイル共有
チャット内で直接ファイルを送受信できます。
Word、Excel、PowerPoint、PDF、画像など、様々な形式のファイルに対応しています。
メッセージの検索
過去のメッセージを簡単に検索できます。
「あの話、いつしたっけ?」という時も、キーワードで瞬時に見つかります。
メンション機能(@)
「@名前」で特定の人に通知を送れます。
グループチャットで多くのメッセージがやり取りされていても、重要な連絡を見逃しません。
絵文字とGIF
ビジネスシーンでも、親しみやすいコミュニケーションができます。
簡単な確認や返信に、絵文字やGIFを活用できます。
書式設定
テキストを太字、斜体、下線で装飾したり、箇条書きや番号付きリストを作成できます。
重要な情報を強調して、伝わりやすくできます。
会議前・会議中・会議後のチャット連携
会議前
会議の準備や事前共有すべき資料を、会議チャットで送信できます。
会議中
会議を中断せずに、チャットで質問や意見を投稿できます。
音声で割り込むことなく、議論に参加できます。
会議後
会議の内容を振り返ったり、追加のディスカッションを継続できます。
議事録や決定事項をチャットに残せば、いつでも確認できます。
ファイル共有・共同作業でできること
10GBのクラウドストレージ
無料版との違い:
- 無料版: 5GB(全ユーザー共有)
- Teams Essentials: 10GB(1ユーザーあたり)
実用的なメリット:
ユーザー数が増えても、各自が10GBずつ使えるため、容量不足の心配が減ります。
ただし、Business Basicの1TB(1000GB)と比べると少ないため、大容量ファイルを頻繁に扱う場合は注意が必要です。
リアルタイム共同編集
Teams上でファイルを直接編集
Word、Excel、PowerPointのファイルを、Teamsから直接開いて編集できます。
専用アプリを起動する必要がなく、複数人で同時に編集可能です。
編集内容がリアルタイムで反映
誰かがファイルを編集すると、他の人の画面にも即座に反映されます。
「どっちのバージョンが最新?」という混乱がなくなります。
ファイルのバージョン管理
編集履歴の確認
過去のバージョンをいつでも確認できます。
「前の状態に戻したい」という時も、簡単に復元可能です。
誰が何を変更したか分かる
どのユーザーが、いつ、どこを編集したかが記録されます。
チームでの作業でも、責任の所在が明確です。
スケジュール管理でできること

カレンダー統合
Outlook Calendarとの連携
既にOutlook Calendarを使っている場合、Teamsと自動的に同期されます。
Teamsから会議をスケジュールすると、Outlookカレンダーにも自動登録されます。
Google Calendarとの連携
Google Calendarを主に使用している場合も、Teamsと連携できます。
既存のスケジュール管理ツールを変えずに、Teamsの会議機能を活用できます。
会議のスケジューリング
会議の事前予約
会議の日時、参加者、議題を事前に設定できます。
参加者には自動的に招待メールが送信されます。
定期的な会議の設定
毎週、毎月など、繰り返し開催される会議を一度に設定できます。
毎回スケジュールを組む手間が省けます。
リマインダー機能
会議の開始前に通知が届きます。
忙しくても、会議の時間を忘れる心配がありません。
サポート・セキュリティでできること
24時間年中無休のサポート
無料版との違い:
無料版では、コミュニティフォーラムでの自己解決が基本です。
Teams Essentialsでは、Microsoftから直接サポートを受けられます。
サポートの内容:
- 電話サポート
- Webサポート
- 24時間365日対応
実用的なメリット:
トラブルが発生しても、すぐに専門家に相談できます。
ビジネスに支障が出る前に、問題を解決できます。
Azureクラウドによる信頼性
高いセキュリティ
Microsoft Azureクラウド上で動作するため、エンタープライズレベルのセキュリティが適用されます。
データ暗号化、多要素認証など、安全な通信環境が保証されます。
安定性とパフォーマンス
世界中にあるMicrosoftのデータセンターを活用するため、安定した接続が期待できます。
重要な会議中に接続が切れるリスクを最小限に抑えられます。
他のツールとの連携でできること
Microsoft Officeアプリとの統合
Teamsから直接Office Webアプリを起動
Word Online、Excel Online、PowerPoint Onlineを、Teams内で使用できます。
デスクトップアプリは含まれませんが、基本的な編集作業は十分可能です。
SharePointとの連携
ファイルの一元管理
チャットやチャネルで共有されたファイルは、自動的にSharePointに保存されます。
ファイルの場所を探し回る必要がありません。
OneDriveによるファイルアクセス
どこからでもファイルにアクセス
外出先や自宅からでも、OneDrive経由でファイルにアクセスできます。
スマートフォン、タブレット、PCなど、デバイスを問わず利用可能です。
具体的な活用シーン
シーン1: リモートワーク
朝のチームミーティング
在宅勤務のメンバー全員が、Teams会議で顔を合わせます。
今日の予定、進捗状況、課題などを共有し、チームの一体感を保てます。
日中の業務連絡
急ぎの確認事項は、チャットですぐに質問できます。
メールのように堅苦しくなく、電話のように相手の時間を奪うこともありません。
シーン2: 顧客とのコミュニケーション
オンライン商談
遠方の顧客ともTeams会議で面談できます。
交通費や移動時間を削減しながら、顔を見てのコミュニケーションが可能です。
提案資料の共有
会議中に画面共有で提案資料を見せながら説明できます。
顧客の反応をリアルタイムで確認しながら、柔軟に対応できます。
シーン3: プロジェクト管理
プロジェクトチャットの作成
特定のプロジェクト専用のグループチャットを作成します。
関連する議論、ファイル、決定事項がすべて一か所に集約されます。
進捗共有会議
定期的にTeams会議で進捗を確認します。
各メンバーの状況を把握し、問題があれば早期に対処できます。
シーン4: 研修・トレーニング
社内研修の実施
新入社員研修や製品トレーニングを、Teams会議で実施できます。
資料を画面共有しながら、双方向のコミュニケーションが可能です。
録画機能の活用(AAD ID版のみ)
Teams Essentials(AAD ID)版では、会議を録画できます。
研修内容を録画しておけば、後から復習したり、欠席者に共有したりできます。
Teams Essentialsでできないこと・制限事項
無料版から大幅に機能が拡張されたTeams Essentialsですが、いくつかの制限があります。
会議の録画と文字起こし(無印版)
Teams Essentials(無印版)ではできません
会議の録画機能と文字起こし(トランスクリプション)機能は、無印版では利用できません。
これらの機能が必要な場合は、Teams Essentials(AAD ID)版またはBusiness Basicが必要です。
ブレークアウトルーム(無印版)
小会議室機能は使えません
大きな会議を小グループに分けて議論する「ブレークアウトルーム」は、無印版では使用できません。
ワークショップや研修で小グループディスカッションを行いたい場合は、AAD ID版が必要です。
チーム機能(無印版)
組織的なチーム管理ができません
Teamsの重要な機能である「チーム」(部署やプロジェクトごとのグループ)は、無印版では利用できません。
AAD ID版では、この機能がサポートされます。
Officeデスクトップアプリ
Word、Excel、PowerPointのデスクトップ版は含まれません
Teams EssentialsはTeams単体のプランなので、Officeアプリのデスクトップバージョンはついてきません。
Web版(オンライン版)は使用できますが、高度な機能は制限されます。
デスクトップアプリが必要な場合は、別途Microsoft 365 AppsまたはBusiness Basicの契約が必要です。
Exchange Online(メール機能)
ビジネスメールは含まれません
Exchange Onlineのメール機能は含まれていません。
既存のメールシステム(Gmail、Yahoo、独自ドメインメールなど)を継続して使用する必要があります。
Outlookとの完全統合はできません
メール機能がないため、Outlookとの完全な統合はできません。
ただし、カレンダーの連携は可能です。
SharePointのフル機能
高度なファイル管理はできません
部署ごとのポータルサイトや、SharePointの高度なファイル管理機能はフルでは使えません。
ファイル管理は「チャットの延長」レベルに留まります。
組織全体のドキュメント管理システムとして使いたい場合は、Business Basicが適しています。
ストレージ容量
10GBは十分?
1ユーザーあたり10GBは、基本的な業務には十分です。
ただし、以下の場合は容量不足になる可能性があります。
容量を消費しやすいケース:
- 会議の録画を頻繁に行う(AAD ID版)
- 大容量の動画ファイルを共有する
- 多数の高解像度画像を扱う
対策:
- 不要なファイルを定期的に削除する
- 大容量ファイルは外部ストレージ(Google Drive、Dropboxなど)を併用する
- 録画データは、必要な部分だけを保存し、不要な録画は削除する
Teams Essentialsに向いている人・組織
以下のような条件に当てはまる場合、Teams Essentialsは最適な選択肢です。
こんな人に向いている
既に他のツールを使っている
Google WorkspaceやZoho、独自のメールサーバーを使っていて、それを変えたくない場合に最適です。
メールやファイル管理は既存のツールで、会議とチャットだけTeamsを使うという選択ができます。
月額コストを抑えたい
Microsoft 365 Business Basic(月額750円)と比べて、約300円安くなります。
年間で考えると、1ユーザーあたり約3,600円のコスト削減になります。
会議とチャットがメイン
業務のほとんどが会議とチャットで完結する場合、Teams Essentialsで十分です。
複雑なドキュメント管理やメールシステムが不要なら、これが最もコストパフォーマンスに優れています。
こんな組織に向いている
小規模な組織(1~数十名)
大企業向けの複雑な管理機能は不要で、シンプルに使いたい組織に最適です。
リモートワークを取り入れ始めた企業
オフィスと在宅を併用する「ハイブリッドワーク」を始めた企業にとって、手頃な価格で高品質な会議ツールを導入できます。
顧客対応をオンライン化したい企業
飲食店、美容院、士業、コンサルタントなど、顧客との打ち合わせをオンライン化したい業種に適しています。
Teams Essentialsに向いていない人・組織
以下のような場合は、Business BasicやBusiness Standardの方が適しています。
こんな場合は他のプランを検討
Microsoft 365で業務を一元化したい
メール、ファイル管理、スケジュール、タスク管理など、すべてをMicrosoft 365で統合したい場合は、Business Basicが必要です。
ストレージ容量が足りない
動画ファイルや高解像度画像を頻繁に扱う場合、10GBでは不足します。
Business Basicなら1TB(1000GB)使えるため、容量を気にせず使えます。
デスクトップ版のOfficeアプリが必要
Word、Excel、PowerPointのデスクトップ版が必要な場合は、Business StandardまたはMicrosoft 365 Appsの契約が必要です。
ウェビナーやライブイベントを開催したい
ウェビナー機能は、Business Standard以上で利用可能です。
大規模なオンラインイベントを開催する予定がある場合は、上位プランが必要です。
無料版からTeams Essentialsへのアップグレードメリット

無料版のTeamsを使っている方が、Teams Essentialsにアップグレードすると、以下のメリットがあります。
会議時間の制限解除
無料版の最大の不満を解決
無料版の60分制限は、ビジネスユースでは致命的な制約です。
Teams Essentialsなら、最長30時間まで延長されるため、時間を気にせず会議ができます。
参加人数の拡大
100人から300人に増えることで、大規模なミーティングやセミナーも開催できます。
ストレージ容量の増加
5GB(全体)から10GB(1ユーザーあたり)に増えることで、ファイル共有がより快適になります。
24時間サポート
問題が発生した時に、すぐにMicrosoftのサポートを受けられる安心感があります。
まとめ
Microsoft Teams Essentialsでできることを、機能別に詳しく解説しました。
Teams Essentialsでできること(主要機能):
- 最長30時間、最大300人の無制限グループ会議
- プロフェッショナルな会議機能(バーチャル背景、画面共有、ライブキャプション等)
- 無制限のチャット(1対1、グループ)
- 1ユーザーあたり10GBのクラウドストレージ
- リアルタイムファイル共同編集
- Outlook・Google Calendarとの連携
- 24時間年中無休のサポート
Teams Essentialsに向いている人:
- Google Workspaceなど他のツールを使っているが、Teamsの会議機能が必要
- 月額コストを抑えたい中小企業・個人事業主
- 会議とチャットがメイン業務
- リモートワークを取り入れ始めた組織
注意すべき制限:
- Officeデスクトップアプリは含まれない
- Exchange Online(メール機能)は含まれない
- ストレージは10GB(Business Basicは1TB)
- 無印版では録画・文字起こし・ブレークアウトルーム・チーム機能が使えない
Teams Essentialsは、「メールやOfficeアプリはいらないから、Teamsだけしっかり使いたい」というニーズに最適なプランです。
既存のツールと併用しながら、コストを抑えてTeamsの強力な会議・チャット機能を活用できます。
自社のニーズと照らし合わせて、Teams Essentialsが最適なプランかどうか、ぜひ検討してみてください。
最終更新日:2026年2月17日


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