「チャネルって何?チームとどう違うの?」
Microsoft Teamsを使いはじめた人がまず戸惑うのが、「チーム」と「チャネル」という2つの概念の違いです。
この記事では、チャネルの基本的な役割から3種類の使い分け、作成手順まで、初心者でもわかるようにまとめて解説します。
チャネルとは何か
チャネル(Channel)とは、チーム内で特定のトピックやプロジェクトごとにメッセージ・ファイル・会議を整理するための専用スペースです。
Microsoftの公式サポートによると、チャネルはファイルがフォルダ内に配置されるのと同様に、チームの中に配置されます。
チームが「部署・プロジェクトグループ」だとすれば、チャネルはその中にある「テーマ別の掲示板」のイメージです。
たとえば営業部というチームの中に、「日報」「顧客情報」「売上報告」というチャネルを作ると、話題が混在せず情報を整理できます。
会社(Teamsアプリ全体)
├── 営業部(チーム)
│ ├── 日報(チャネル)
│ ├── 顧客情報(チャネル)
│ └── 売上報告(チャネル)
├── 開発部(チーム)
│ ├── バグ報告(チャネル)
│ └── 進捗共有(チャネル)
チャネル内ではメッセージの投稿・返信がスレッド形式で整理されるため、メールのようにどれが最新のやり取りか分からなくなる問題が起きにくいのも特徴です。
チャネルとチャットの違い
Teamsには「チャネル」と「チャット」という2種類のメッセージ機能があります。
混同しやすいので違いを把握しておきましょう。
| 項目 | チャネル | チャット |
|---|---|---|
| 対象 | チームメンバー全員(または一部) | 特定の個人・グループ |
| 公開範囲 | チームメンバーが閲覧・検索可能 | やり取りした相手のみ |
| 用途 | 業務連絡・情報共有・プロジェクト管理 | 個人間・少人数の会話 |
| ファイル保存先 | SharePoint | OneDrive |
チャネルはオープンな場での業務会話、チャットは1対1やグループの私的なやり取りに向いています。
Teamsをより深く理解したい場合はMicrosoft Teamsとは?在宅ワーク時代の必須ツールを完全解説!使い方から活用術までもあわせてご覧ください。
チャネルの3種類と違い
Teamsのチャネルは「標準」「プライベート」「共有」の3種類があり、目的に応じて使い分けます。
標準チャネル
チームのすべてのメンバーが利用できるオープンなチャネルです。
投稿した内容はチームメンバー全員が閲覧・検索でき、特別な用途がない限り標準チャネルを使うのが基本です。
チームを作成すると自動で「全般(General)」という名前の標準チャネルが作られます。
この「全般」チャネルは削除・名称変更ができない固定チャネルです。
適した用途の例
- 部署全体への業務連絡
- プロジェクトの進捗共有
- マニュアルや資料の配布
- 勤怠報告・社内アナウンス
チームの生涯を通じて最大1,000チャネルまで作成できます(削除したチャネルも数に含まれます)。
プライベートチャネル
招待したメンバーだけが参加できる非公開チャネルです。
チャネル名の右に鍵のアイコンが表示されます。
チームに所属しているユーザーしか追加できず、プライベートチャネル内のファイルは専用のSharePointサイトに保存されるため、他のメンバーからは閲覧できません。
なお、プライベートチャネルを標準チャネルに変換すること(またはその逆)はできません。
適した用途の例
- 予算・人事など機密性の高い議論
- チームの一部メンバーだけが関わるサブプロジェクト
- 特定のロール(管理職など)向けの連絡事項
1チームあたり最大30個まで作成でき、1チャネルには最大250人まで参加できます。
共有チャネル
チーム外のユーザーや、別の組織のユーザーと共同作業するためのチャネルです。
通常の「ゲスト招待」と異なり、相手がTeams上で組織を切り替えることなく参加できるのが特徴です。
作成できるのはチームの所有者のみで、メンバーの追加もチャネル所有者のみが行えます。
なお、外部組織のユーザーが参加するには相手も Microsoft Entra ID(旧 Azure Active Directory)の職場・学校アカウントを持っている必要があり、両組織の管理者が B2B ダイレクト接続の設定を有効にしていることが前提条件です。
適した用途の例
- 取引先・パートナー企業との業務連携
- 外部コンサルタント・フリーランスとのプロジェクト
- グループ会社間をまたいだ共同作業
3種類の比較表
| 項目 | 標準チャネル | プライベートチャネル | 共有チャネル |
|---|---|---|---|
| 閲覧範囲 | チーム全メンバー | 招待されたメンバーのみ | 招待された内外ユーザー |
| 作成者 | チームメンバー全員 | チームの所有者・メンバー | チームの所有者のみ |
| 外部ユーザー参加 | 不可 | 不可(ゲストは可) | 可 |
| 最大数(チームあたり) | 1,000(合計) | 30 | 1,000(合計の内数) |
| ファイル保存先 | チームのSharePoint | 専用SharePointサイト | 専用SharePointサイト |
| アイコン | なし | 🔒 鍵マーク | 🔗 マーク |
チャネルの作成手順
新しいチャネルを作成する基本的な手順は以下の通りです。
- Teamsのサイドバーで、チャネルを追加したいチーム名を見つける
- チーム名の右横にある「…(三点リーダー)」をクリック
- 「チャネルを追加」を選択
- チャネル名・説明(任意)を入力
- プライバシーを「標準」「プライベート」「共有」から選択
- 「作成」をクリック
プライベートチャネルまたは共有チャネルを選んだ場合は、作成後にメンバーを追加する画面が表示されます。
注意: 一度作成したチャネルの種類(標準・プライベート・共有)は後から変更できません。用途を決めてから作成しましょう。
チャネルを活用する実例
パターン1:部署運用
営業部チームの中に「日報」「顧客管理」「全体連絡」の3チャネルを設ける構成です。
日報と顧客情報は担当者ごとに投稿・スレッド返信できるため、情報の流出や混線を防げます。
パターン2:プロジェクト運用
新製品開発チームに「企画」「デザイン」「開発」「テスト」の4チャネルを設け、工程ごとに会話・ファイルを分離します。
「役員報告」チャネルをプライベートにして管理職だけが閲覧する運用も有効です。
パターン3:外部連携
委託先デザイン会社と共同作業するために共有チャネルを作成し、ファイルのやり取りやフィードバックをTeams上で完結させます。
ゲスト招待より権限管理がシンプルで、相手の組織を切り替える手間もありません。
よくある質問
Q. チャネルを削除すると会話やファイルは消えますか?
削除後30日以内であれば復元できます。
30日を過ぎると会話・ファイルを含むすべてのコンテンツが完全削除されます。
削除してもカウントは30日間残るため、プライベートチャネルの上限(30個)に影響します。
Q. チャネルごとに通知設定を変えられますか?
はい、チャネル名を右クリックして「チャネル通知」から、チャネルごとに通知の種類(すべてのアクティビティ・@メンションのみ・オフなど)を設定できます。
Q. 外部の人をゲストとして招待するのと共有チャネルの違いは?
ゲストはTeamsのチーム単位で招待され、チーム内の標準チャネル全体にアクセスできます。
共有チャネルは特定のチャネルだけを外部ユーザーと共有できるため、見せたい範囲を絞りたい場合に適しています。
外部ユーザーをゲスト参加させる場合の詳しい手順はMicrosoft Teamsにアカウントなしでゲスト参加する方法|完全ガイドで解説しています。
Q. Teamsのプランによってチャネル機能に差はありますか?
無料版ではチャネル機能に制限があり、プライベートチャネルや共有チャネルが使えないプランもあります。
プラン別の機能比較についてはMicrosoft Teams Essentials 使い方完全ガイドを参考にしてください。
まとめ
Teamsのチャネルは、チーム内の会話・ファイル・会議をテーマ別に整理するスペースです。
標準・プライベート・共有の3種類があり、公開範囲と用途によって使い分けます。
メールや個別チャットと違ってスレッド管理ができるため、情報の流れを把握しやすいのが大きな強みです。
チャネルを適切に設計することで、チーム全体のコミュニケーション効率が大きく向上します。
参考情報
- Microsoft TeamsのStandard、プライベート、または共有チャネル – Microsoft サポート
- Microsoft Teamsで標準、プライベート、または共有チャネルを作成する – Microsoft サポート
- Microsoft Teams の情報共有の基本「チャネル」を知ろう – Microsoft for business
- Microsoft Teams の標準チャネル – Microsoft Learn
- IT 管理者 – Microsoft Teamsのプライベート チャネル – Microsoft Learn
- 【Teams】チーム / チャネルの概要 – Qiita


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