Microsoft Teamsを組織で利用する際、管理者にとって欠かせないのが「Microsoft Teams管理センター」です。
ユーザー管理、会議設定、セキュリティポリシーなど、Teamsに関するあらゆる設定を一元管理できる強力なツールです。
しかし、「どこからアクセスするの?」「どんな設定ができるの?」「どの権限が必要?」といった疑問を持つ方も多いでしょう。
この記事では、Microsoft Teams管理センターの基本から、アクセス方法、主要な機能、実践的な設定方法まで、管理者が知っておくべき情報を網羅的に解説します。
初めて管理センターを使う方から、より高度な設定を行いたい方まで、幅広く活用できる内容です。
この記事は、2026年2月時点の情報に基づいています。
Microsoft 365は頻繁にアップデートされるため、最新の情報はMicrosoft公式ドキュメントで確認することをお勧めします。
Microsoft Teams管理センターとは

Microsoft Teams管理センター(Microsoft Teams admin center)は、組織のTeams環境を一元管理するためのWeb ベースの管理ポータルです。
Teamsを使用する組織の管理者が、チーム、ユーザー、デバイス、会議、ポリシー、アプリなど、Teamsに関するあらゆる設定を行うための中央管理ツールとして機能します。
管理センターでできること
Teams管理センターでは、以下のような幅広い管理業務を実行できます。
ユーザーとチームの管理:
- ユーザーの追加・削除・権限設定
- チームの作成・編集・アーカイブ・削除
- チームメンバーとチャネルの管理
- 削除されたチームの復元
ポリシーと設定:
- 会議ポリシー(録画、文字起こし、背景ぼかしなど)
- メッセージングポリシー(チャット、絵文字、Giphyの使用許可など)
- アプリ許可ポリシー(サードパーティアプリの管理)
- ライブイベントポリシー
- 通話ポリシー
アクセス制御:
- 外部アクセス(他組織のTeamsユーザーとの通信)の設定
- ゲストアクセス(組織外部のユーザー)の管理
- ドメインの許可/ブロック設定
デバイス管理:
- Teams認定デバイスの管理
- 会議室デバイスの設定
- 電話機の管理
分析とレポート:
- ユーザーの利用状況レポート
- 通話品質ダッシュボード(Call Quality Dashboard)
- チーム利用統計
音声機能:
- 電話番号の割り当て
- 通話プランの管理
- 会議ブリッジの設定
Microsoft 365管理センターとの違い
Microsoft 365管理センターとTeams管理センターは別のツールです。
それぞれの役割を理解しておきましょう。
Microsoft 365管理センター:
- Microsoft 365全体(Teams、Exchange、SharePointなど)を管理
- ユーザーアカウントの作成とライセンス割り当て
- 請求と課金の管理
- サービス正常性の確認
- グローバルな組織設定
Teams管理センター:
- Teams専用の詳細設定
- チームとチャネルの管理
- 会議とメッセージングのポリシー
- Teams固有の機能設定
通常、管理者はまずMicrosoft 365管理センターでユーザーを作成し、Teamsライセンスを割り当てます。
その後、Teams管理センターでTeams固有の設定を行います。
管理センターへのアクセス方法
Teams管理センターにアクセスするには、適切な管理者権限が必要です。
アクセス方法は主に2つあります。
必要な権限
Teams管理センターにアクセスするには、以下のいずれかの管理者ロールが必要です。
グローバル管理者(Global Administrator):
- Microsoft 365のすべての管理機能にアクセス可能
- 最も高い権限を持つ
- 緊急時以外は、より限定的なロールを使用することが推奨される
Teams管理者(Teams Administrator):
- Teams関連のすべての設定を管理可能
- Microsoft 365グループの管理も可能
- Teams運用には最適なロール
Teams通信管理者(Teams Communications Administrator):
- 通話と会議機能の管理
- 電話番号の割り当てと管理
Teams通信サポートエンジニア(Teams Communications Support Engineer):
- 通話品質のトラブルシューティング
- すべてのユーザーの通話記録にアクセス可能
Teams通信サポートスペシャリスト(Teams Communications Support Specialist):
- 基本的な通話品質のトラブルシューティング
- 特定ユーザーの通話記録のみアクセス可能
Teamsデバイス管理者(Teams Device Administrator):
- Teams認定デバイスの管理
- 設定の更新とデバイスの再起動
Teams電話管理者(Teams Telephony Administrator):
- 電話システムの管理
- 電話番号の割り当て
セキュリティのベストプラクティスとして、Microsoftは必要最小限の権限を持つロールを割り当てることを推奨しています。
すべてのタスクにグローバル管理者を使用するのは避けましょう。
直接アクセスする方法
最も簡単な方法は、専用URLから直接アクセスする方法です。
手順:
- Webブラウザを開く
- 以下のURLにアクセス:
https://admin.teams.microsoft.com
- 管理者アカウントでサインイン
- 組織のメールアドレス(例: admin@company.com)を入力
- パスワードを入力
- Teams管理センターのダッシュボードが表示される
この方法は、Teams管理だけを行う場合に便利です。
ブックマークしておくと、すぐにアクセスできます。
Microsoft 365管理センター経由でアクセスする方法
Microsoft 365管理センターからTeams管理センターに移動することもできます。
手順:
- Microsoft 365管理センターにアクセス
- 管理者アカウントでサインイン
- 左側のメニューから「すべてを表示」をクリック
- 「管理センター」セクションが展開される
- 「Teams」をクリック
- Teams管理センターが新しいタブで開く
この方法は、複数のMicrosoft 365サービスを管理する場合に便利です。
詳しい組織アカウントの作成方法については、Microsoft組織アカウントの作り方をご覧ください。
アクセスできない場合のトラブルシューティング
Teams管理センターにアクセスできない場合、以下を確認してください。
権限の確認:
- 使用しているアカウントに管理者権限が割り当てられているか確認
- Microsoft 365管理センターの「ユーザー」→「アクティブなユーザー」で自分のアカウントを検索
- 「役割」列で管理者ロールが表示されるか確認
Teamsライセンスの確認:
- Teams管理者アカウントには、有効なTeamsライセンスが必要
- Microsoft 365管理センターでライセンスの割り当てを確認
ブラウザの確認:
- 推奨ブラウザ(Microsoft Edge、Google Chrome)を使用
- ブラウザのキャッシュとCookieをクリア
- プライベートブラウジングモードで試す
エラーメッセージの確認:
- 「FAILED_TO_AUTO_DISCOVER_DOMAIN」エラーが表示される場合、正しいアカウントでサインインしているか確認
- サインアウトして、正しい管理者アカウントで再度サインイン
ネットワークの確認:
- 組織のファイアウォールがアクセスをブロックしていないか確認
- VPN接続を使用している場合は、一時的に無効化して試す
ログインの問題が解決しない場合は、Microsoft Teamsにログインできない場合の原因と対処法も参考にしてください。
管理センターの画面構成
Teams管理センターの画面構成を理解することで、効率的に設定を行えます。
ダッシュボード
ログイン直後に表示されるのが「ダッシュボード」です。
主要な情報:
- Teams利用状況の概要
- アクティブユーザー数
- チーム数
- 最近の活動状況
- サービス正常性のステータス
推奨アクション:
- セットアップウィザードへのリンク
- よく使われる設定へのショートカット
- 組織の設定状況の確認項目
ダッシュボードは、組織のTeams利用状況を一目で把握するのに便利です。
左側のナビゲーションメニュー
左側のメニューから、各種設定にアクセスできます。
主要メニュー:
ダッシュボード:
- 概要と利用状況の確認
チーム:
- チームの管理(作成、編集、アーカイブ、削除)
- 削除されたチームの復元
- チームのテンプレート設定
デバイス:
- Teams Rooms(会議室デバイス)
- 電話機
- ディスプレイ
- SIPデバイス
- パネル
拠点:
- ネットワークプランナー
- ネットワークサイトの管理
- レポート拠点
会議:
- 会議ポリシー
- 会議設定
- ライブイベントポリシー
- ライブイベント設定
- 会議ブリッジ
- 会議室
Teamsのアプリ:
- アプリの管理
- アプリの許可ポリシー
- セットアップポリシー
- カスタマイズポリシー
- 組織のストア
音声:
- 通話ポリシー
- 緊急ポリシー
- 通話保留ポリシー
- 通話パーク
- 発信者ID
- 音声ルーティング
- ダイレクトルーティング
- 電話番号
分析とレポート:
- 使用状況レポート
- 通話品質ダッシュボード
- Teams利用状況レポート
- ユーザーアクティビティレポート
組織全体の設定:
- 外部アクセス
- ゲストアクセス
- Teams設定
- Teamsアップグレード
- 休日
- リソースアカウント
プランニング:
- Teamsアドバイザー
- ネットワークプランナー
通知とアラート:
- ルールの管理
この豊富なメニューにより、Teamsのあらゆる側面を管理できます。
ビューの切り替え
画面右上から、ビューを切り替えることができます。
利用可能なビュー:
ダッシュボードビュー:
- カード形式で主要機能を表示
- よく使う機能にすぐアクセスできる
- 初めて使う管理者におすすめ
簡易ビュー:
- ユーザー追加とパスワードリセットに特化
- シンプルな表示
- 基本的なユーザー管理のみ行う場合に便利
正常性ビュー:
- サービス正常性の確認に特化
- Microsoft 365の不具合をすぐに確認できる
- 障害発生時に便利
ビューは右上の「ビュー」ドロップダウンメニューから切り替えられます。
主要な管理機能

Teams管理センターの代表的な機能と設定方法を解説します。
チーム管理
組織内のすべてのチームを一元管理できます。
チーム一覧の表示:
- 左メニューから「チーム」→「チームを管理」を選択
- すべてのチームが一覧表示される
表示される情報:
- チーム名
- プライバシー設定(公開/プライベート)
- ステータス(アクティブ/アーカイブ済み)
- 所有者数
- メンバー数
- ゲスト数
- 標準チャネル数
- プライベートチャネル数
- 共有チャネル数
- 説明
- 秘密度ラベル
- 有効期限
チームの作成:
- 「チームを管理」ページで「追加」をクリック
- チーム名を入力
- 説明を入力(任意)
- プライバシー設定を選択(公開/プライベート)
- 秘密度ラベルを設定(設定している場合)
- 「適用」をクリック
管理者が作成したチームは、すぐに利用可能になります。
チームの編集:
- チーム名の左側にあるチェックボックスをクリック
- 「編集」をクリック
- チームの設定を変更
編集できる項目:
- 名前と説明
- プライバシー設定
- 秘密度ラベル
- メンバーの権限(チャネル作成、アプリ追加など)
- ゲストの権限(チャネル作成、削除など)
- 楽しい設定(Giphy、ステッカー、ミームの使用許可)
チームのアーカイブ:
使用しなくなったチームは、削除せずにアーカイブできます。
- チームを選択
- 「アーカイブ」をクリック
- 確認メッセージで「アーカイブ」をクリック
アーカイブされたチームは読み取り専用になります。
メンバーは過去の会話やファイルを閲覧できますが、新しい投稿はできません。
削除されたチームの復元:
誤って削除したチームは、30日以内であれば復元できます。
- 「チームを管理」ページで右上の「アクション」メニューを展開
- 「削除されたチームの表示」をクリック
- 復元するチームを選択
- 「復元」をクリック
復元には数分かかる場合があります。
ユーザー管理
ユーザーの管理は、主にMicrosoft 365管理センターで行いますが、Teams管理センターからも一部の操作が可能です。
ユーザーのTeams利用状況確認:
- 「分析とレポート」→「使用状況レポート」を選択
- 「ユーザーアクティビティ」レポートを表示
- 各ユーザーの以下の情報を確認:
- 最終アクティビティ日
- チームチャットメッセージ数
- プライベートチャットメッセージ数
- 通話数
- 会議数
この情報を活用して、Teamsの採用状況を把握できます。
会議ポリシーの設定
組織全体または特定のユーザーグループに対して、会議機能を制御できます。
グローバル会議ポリシーの編集:
- 左メニューから「会議」→「会議ポリシー」を選択
- 「グローバル(組織全体の既定値)」をクリック
- 各種設定を変更
主要な設定項目:
全般:
- 「今すぐ会議」を許可
- チャネルで「今すぐ会議」を許可
- Outlook アドインを許可
- 会議登録を許可
- 参加者にレポート提供を許可
音声とビデオ:
- 参加者がマイクをミュート解除できるようにする
- メディアビットレート(Kbps)
- ビデオフィルター(背景効果)
- カスタム背景を許可
レコーディングと文字起こし:
- 自動的に記録を開始する
- 文字起こしを許可
- クラウド記録を許可
- IP ビデオを記録に含めるかどうか
コンテンツ共有:
- 画面共有モード(全画面/シングルアプリケーション)
- 参加者に制御を許可
- 外部参加者に制御を許可
- PowerPoint共有を許可
- ホワイトボードを許可
- 共有ノートを許可
参加者とゲスト:
- 匿名ユーザーに会議の開始を許可する
- ロビーをバイパスできるユーザー
- ユーザーがロビーから自動的に許可されるまでの時間
- ダイヤルインユーザーがロビーをバイパスできるようにする
カスタム会議ポリシーの作成:
特定のユーザーグループに異なる会議設定を適用したい場合、カスタムポリシーを作成できます。
- 「会議ポリシー」ページで「追加」をクリック
- ポリシー名と説明を入力
- 各種設定を行う
- 「保存」をクリック
作成したポリシーは、特定のユーザーまたはグループに割り当てます。
ポリシーの割り当て:
- Microsoft 365管理センターで対象ユーザーを選択
- 「役割の管理」から会議ポリシーを割り当て
または、Teams管理センターのユーザーページから個別に割り当てることもできます。
会議の基本的な使い方については、Microsoft Teamsとは?もご覧ください。
メッセージングポリシーの設定
チャットとチャネルでのメッセージング機能を制御できます。
メッセージングポリシーの編集:
- 左メニューから「メッセージングポリシー」を選択
- 既存のポリシーをクリックして編集
主要な設定項目:
- 所有者によるメッセージの削除を許可
- メッセージの削除を許可
- メッセージの編集を許可
- 既読確認
- チャット機能
- チャネルでGiphyを使用
- Giphy コンテンツの評価(適度/厳格)
- ミームを使用
- ステッカーを使用
- URL プレビュー
- メッセージを翻訳
- 緊急メッセージ
- オーディオメッセージの送信
これらの設定により、組織のコミュニケーション文化に合わせてTeamsをカスタマイズできます。
外部アクセスとゲストアクセスの管理
組織外のユーザーとのコラボレーションを制御する重要な機能です。
外部アクセスとゲストアクセスの違い:
外部アクセス(External Access):
- 他のMicrosoft 365組織のTeamsユーザーとの通信
- 相手もMicrosoft 365アカウントを持っている
- チャットと通話のみ可能
- チームのメンバーにはならない
- ドメイン単位で許可/ブロック設定
ゲストアクセス(Guest Access):
- Microsoft 365アカウントを持たない外部ユーザーを招待
- Microsoft Entra B2Bゲストとして追加
- チームのメンバーになる
- ファイル、チャット、会議にアクセス可能
- より詳細な権限設定が可能
外部アクセスの設定:
- 「組織全体の設定」→「外部アクセス」を選択
- 「ユーザーは Skype for Business と Teams ユーザーと通信できます」をオンに
- ドメインの許可/ブロックリストを設定
許可するドメインの追加:
- 「許可されたドメイン」を選択
- 「ドメインを追加」をクリック
- ドメイン名を入力(例: contoso.com)
ゲストアクセスの設定:
- 「組織全体の設定」→「ゲストアクセス」を選択
- 「Teamsでゲストアクセスを許可する」をオンに
- ゲストの機能を設定
ゲストが実行できる操作:
- チャネルでの投稿、返信、削除
- プライベートチャットの送信
- 会議への参加
- 通話
- 画面共有
- アプリの使用
セキュリティを保ちながら外部ユーザーとコラボレーションするには、適切な設定が重要です。
アプリ管理
組織で使用できるTeamsアプリを管理できます。
アプリの許可/ブロック:
- 「Teamsのアプリ」→「アプリを管理」を選択
- アプリ一覧が表示される
- アプリ名をクリックして詳細を表示
- 「状態」で「許可」または「ブロック」を選択
アプリの種類:
- Microsoftアプリ(標準で含まれる)
- サードパーティアプリ(外部開発者が作成)
- カスタムアプリ(組織内で開発)
アプリ許可ポリシーの作成:
ユーザーグループごとに異なるアプリセットを許可できます。
- 「Teamsのアプリ」→「アプリの許可ポリシー」を選択
- 「追加」をクリック
- ポリシー名を入力
- Microsoftアプリ、サードパーティアプリ、カスタムアプリのそれぞれについて許可/ブロックを設定
- 特定のアプリを個別に許可/ブロック
- 「保存」をクリック
アプリのプレインストール:
特定のユーザーに対して、アプリを自動的にインストールできます。
- 「Teamsのアプリ」→「セットアップポリシー」を選択
- 「追加」をクリック
- ポリシー名を入力
- 「インストール済みのアプリ」セクションで「アプリを追加」
- プレインストールするアプリを選択
- 「保存」をクリック
セキュリティとプライバシーを考慮して、組織に適したアプリのみを許可しましょう。
通話品質の監視
Teams通話の品質を監視し、問題を特定できます。
通話品質ダッシュボード(CQD):
- 「分析とレポート」→「通話品質ダッシュボード」を選択
- ダッシュボードが別ウィンドウで開く
確認できる情報:
- 通話品質の傾向
- ネットワーク問題の特定
- デバイス別の品質
- 地域別の品質
- 音声品質の指標(ジッター、パケット損失、遅延)
通話分析:
特定ユーザーの通話品質を詳細に確認できます。
- 「ユーザー」→該当ユーザーを検索
- 「会議とチャット」タブを選択
- 通話履歴と品質情報を確認
通話品質の問題を早期に発見し、ネットワークやデバイスの改善につなげられます。
実践的な設定例
よくある設定シナリオと具体的な手順を紹介します。
新規ユーザーのTeams利用開始
新入社員などが組織に加わった際の設定手順です。
手順:
- Microsoft 365管理センターでユーザー作成
- 「ユーザー」→「アクティブなユーザー」→「ユーザーの追加」
- ユーザー情報を入力
- Teamsライセンスを割り当て
- 「追加」をクリック
- Teams管理センターで設定確認
- Teams管理センターに自動的にユーザーが追加される
- 必要に応じてポリシーを割り当て
- チームに追加
- 「チーム」→「チームを管理」
- 該当チームを選択→「編集」
- 「メンバー」タブで新規ユーザーを追加
ユーザーは数分以内にTeamsにアクセスできるようになります。
会議の録画を一部のユーザーのみに許可
すべてのユーザーに会議録画を許可したくない場合の設定です。
手順:
- 録画禁止のグローバルポリシー設定
- 「会議」→「会議ポリシー」
- 「グローバル(組織全体の既定値)」を編集
- 「レコーディングと文字起こし」セクションで「クラウド記録を許可」をオフ
- 「保存」
- 録画許可のカスタムポリシー作成
- 「会議ポリシー」で「追加」をクリック
- ポリシー名「録画許可ポリシー」
- 「クラウド記録を許可」をオン
- その他の設定を行う
- 「保存」
- 特定ユーザーへのポリシー割り当て
- 「ユーザー」から対象ユーザーを選択
- 「ポリシー」タブで「会議ポリシー」を「録画許可ポリシー」に変更
これで、特定のユーザーのみが会議を録画できるようになります。
外部ドメインとの通信を制限
セキュリティのため、特定のドメインとのみ通信を許可する設定です。
手順:
- 外部アクセスの基本設定
- 「組織全体の設定」→「外部アクセス」
- 「ユーザーは Skype for Business と Teams ユーザーと通信できます」をオン
- 許可するドメインのみ追加
- 「許可されたドメイン」を選択
- 「ドメインを追加」
- partner1.com を追加
- 「ドメインを追加」
- partner2.com を追加
- 「保存」
これで、指定したドメインのユーザーとのみ外部通信が可能になります。
ゲストユーザーの機能を制限
ゲストユーザーのセキュリティリスクを軽減する設定です。
手順:
- ゲストアクセスの基本設定
- 「組織全体の設定」→「ゲストアクセス」
- 「Teamsでゲストアクセスを許可する」をオン
- ゲスト権限の制限
- 「チャネルでの投稿を削除」をオフ
- 「プライベートチャットの送信」をオフ(必要に応じて)
- 「画面共有」を「無効」または「画面全体」のみに制限
- 「保存」
これで、ゲストは閲覧と基本的なコミュニケーションのみが可能になります。
部署ごとに異なるメッセージングポリシーを適用
営業部はGiphyを使用可、経理部は禁止などの設定です。
手順:
- 営業部用ポリシー作成
- 「メッセージングポリシー」で「追加」
- ポリシー名「営業部ポリシー」
- 「チャネルでGiphyを使用」をオン
- Giphy コンテンツの評価「適度」
- 「保存」
- 経理部用ポリシー作成
- 「メッセージングポリシー」で「追加」
- ポリシー名「経理部ポリシー」
- 「チャネルでGiphyを使用」をオフ
- 「ミームを使用」をオフ
- 「ステッカーを使用」をオフ
- 「保存」
- ユーザーへの割り当て
- 営業部のユーザーに「営業部ポリシー」を割り当て
- 経理部のユーザーに「経理部ポリシー」を割り当て
部署の性質に合わせて、適切なコミュニケーション環境を提供できます。
よくある質問

Teams管理センターは無料版でも使えますか?
いいえ、Teams無料版では管理センターは利用できません。
管理センターを使用するには、以下のいずれかのMicrosoft 365有料プランが必要です。
- Microsoft 365 Business Basic
- Microsoft 365 Business Standard
- Microsoft 365 E3/E5
- Office 365 E3/E5
無料版では、チーム作成など一部の管理機能は各ユーザーが個別に行います。
有料プランの詳細はMicrosoft Teams Essentialsをご覧ください。
複数の管理者を設定できますか?
はい、複数の管理者を設定できます。
設定方法:
- Microsoft 365管理センターにアクセス
- 「ユーザー」→「アクティブなユーザー」
- 管理者にするユーザーを選択
- 「役割の管理」をクリック
- 「管理センターへのアクセス」を選択
- 適切な管理者ロールを選択(Teams管理者など)
- 「変更を保存」
セキュリティのベストプラクティスとして、各管理者に必要最小限の権限を持つロールを割り当てましょう。
設定変更はすぐに反映されますか?
設定変更の反映時間は、設定の種類によって異なります。
即座に反映される設定:
- ユーザーの追加・削除
- チームの作成・編集
数分〜数時間かかる設定:
- ポリシーの変更(会議ポリシー、メッセージングポリシーなど)
- 外部アクセス・ゲストアクセスの設定
最大24〜48時間かかる設定:
- 一部のグローバル設定
- ドメインの許可/ブロック設定
設定変更後、ユーザーにはサインアウトして再度サインインするよう案内すると、変更が早く反映されることがあります。
チームを誤って削除してしまいました。復元できますか?
はい、削除から30日以内であれば復元できます。
復元手順:
- Teams管理センターにアクセス
- 「チーム」→「チームを管理」
- 右上の「アクション」メニューから「削除されたチームの表示」
- 復元したいチームを選択
- 「復元」をクリック
復元には数分かかる場合があります。
30日を過ぎると、完全に削除され復元できなくなります。
ゲストユーザーを一括で削除できますか?
Teams管理センターからは一括削除できませんが、PowerShellを使用すれば可能です。
PowerShellでの一括削除例:
# Teams PowerShellモジュールに接続
Connect-MicrosoftTeams
# 特定のチームのゲストを取得
$teamId = "チームのID"
$guests = Get-TeamUser -GroupId $teamId -Role Guest
# ゲストを削除
foreach ($guest in $guests) {
Remove-TeamUser -GroupId $teamId -User $guest.User
}
または、Microsoft Entra管理センターからB2Bゲストユーザーを削除することもできます。
会議の最大参加人数を変更できますか?
会議の最大参加人数は、使用しているMicrosoft 365プランによって決まります。
Teams管理センターから変更することはできません。
プラン別の最大参加人数:
- Microsoft 365 Business Basic/Standard: 300人
- Microsoft 365 E3/E5: 300人
- Teams Premium(追加ライセンス): 1,000人(ウェビナー)、10,000人(ライブイベント)
より多くの参加者が必要な場合は、上位プランへのアップグレードまたはTeams Premiumライセンスの追加を検討してください。
Teams管理センターとPowerShellの使い分けは?
Teams管理センターが適している場合:
- GUIで直感的に操作したい
- 少数の設定変更
- 初めてTeamsを管理する
- ビジュアルな確認が必要な操作(レポート閲覧など)
PowerShellが適している場合:
- 大量のユーザーに一括でポリシーを適用
- 定期的に実行するタスクの自動化
- 管理センターにない高度な設定
- スクリプトによる繰り返し作業
両方を組み合わせて使用することで、効率的な管理が可能になります。
管理のベストプラクティス
効果的なTeams管理のための推奨事項です。
セキュリティのベストプラクティス
最小権限の原則:
- すべての管理者にグローバル管理者権限を与えない
- タスクに応じて適切な専門ロール(Teams管理者、Teams通信管理者など)を割り当てる
- 定期的に権限を見直す
ゲストアクセスの管理:
- ゲストアクセスは必要な場合のみ有効化
- ゲストユーザーの定期的なレビュー(四半期ごと推奨)
- 不要になったゲストは速やかに削除
- ゲストが実行できる操作を最小限に制限
外部アクセスの制限:
- すべてのドメインを許可するのではなく、信頼できるパートナーのドメインのみを明示的に許可
- ブロックリストではなく、許可リスト方式を採用
アプリの管理:
- デフォルトですべてのアプリを許可しない
- 必要なアプリのみを精査して許可
- サードパーティアプリは慎重に評価
- 定期的にアプリの使用状況を確認
多要素認証(MFA)の有効化:
- すべての管理者アカウントにMFAを必須化
- 可能であれば、すべてのユーザーにもMFAを推奨
利用状況の監視
定期的なレポート確認:
- 週次または月次でユーザーアクティビティレポートを確認
- チーム利用状況レポートで使われていないチームを特定
- 通話品質ダッシュボードでネットワーク問題を早期発見
非アクティブなチームの整理:
- 使用されていないチームをアーカイブまたは削除
- チームの有効期限ポリシーを設定(Microsoft Entra ID P1ライセンスが必要)
ストレージの監視:
- SharePointストレージの使用状況を確認
- 不要なファイルの削除を促す
ポリシー管理のベストプラクティス
段階的な展開:
- 新しいポリシーは、まず小規模なグループでテスト
- 問題がないことを確認してから全社展開
ドキュメント化:
- 作成したカスタムポリシーの目的と設定内容を文書化
- 変更履歴を記録
ユーザーへの周知:
- ポリシー変更時は、ユーザーに事前に周知
- 変更の理由と影響を説明
- サポート窓口を明示
定期的な見直し:
- 四半期ごとにポリシーの妥当性を確認
- ビジネスニーズの変化に応じて調整
トラブルシューティングのベストプラクティス
問題の記録:
- ユーザーから報告された問題を記録
- 発生頻度が高い問題を特定
体系的なアプローチ:
- ユーザー個別の問題か、組織全体の問題かを切り分け
- サービス正常性を最初に確認
- ネットワーク、デバイス、設定の順に確認
通話品質の問題:
- 通話品質ダッシュボードで傾向を確認
- 特定のユーザー、場所、時間帯に問題が集中していないか分析
- ネットワーク帯域幅の確認
ドキュメントとサポートの活用:
- Microsoft公式ドキュメントを参照
- Microsoft 365管理センターからサポートチケットを作成
- コミュニティフォーラムで情報収集
ユーザー教育とサポート
導入時のトレーニング:
- 新規ユーザーに基本的な使い方をトレーニング
- チームとチャネルの概念を説明
- 会議の参加方法を実践
継続的な教育:
- 新機能のアナウンス
- ベストプラクティスの共有
- 定期的なTips配信
サポート体制:
- 社内のヘルプデスク窓口を明確化
- よくある質問(FAQ)を作成
- ユーザーガイドやマニュアルの整備
基本的な使い方については、Microsoft Teamsとは?もご覧ください。
まとめ
Microsoft Teams管理センターは、組織のTeams環境を効果的に管理するための強力なツールです。
この記事でカバーした主要なポイントをおさらいします。
Teams管理センターの基本:
- Web ベースの一元管理ポータル
- チーム、ユーザー、デバイス、会議、ポリシーなどを管理
https://admin.teams.microsoft.comから直接アクセス可能- グローバル管理者またはTeams管理者の権限が必要
主要な管理機能:
- チームの作成、編集、アーカイブ、削除
- 会議ポリシーとメッセージングポリシーの設定
- 外部アクセスとゲストアクセスの管理
- アプリの許可/ブロック
- 通話品質の監視とレポート
ベストプラクティス:
- 最小権限の原則に基づいた権限管理
- 定期的な利用状況の監視
- 段階的なポリシー展開
- ユーザー教育とサポート体制の整備
Teams管理センターを使いこなすことで、セキュアで効率的なコラボレーション環境を提供できます。
まずは基本的な設定から始めて、徐々に高度な機能を活用していきましょう。
定期的に設定を見直し、組織のニーズに合わせて最適化することが重要です。
組織のTeams環境を適切に管理し、ユーザーが安全かつ効率的にTeamsを活用できるよう支援していきましょう。
参考情報
本記事の作成にあたり、以下の情報源を参照しました。

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