Microsoft Teams 502エラーの原因と対処法完全ガイド|シーン別トラブルシューティング

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Microsoft Teamsを使用中に「502 Bad Gateway」や「502 Server Error」というエラーメッセージが表示されると、業務に大きな支障が出てしまいます。
会議に参加できない、ファイルが開けない、メッセージが送信できないなど、様々な場面で502エラーは発生します。

この記事では、Microsoft Teamsで発生する502エラーの原因を詳しく解説し、シーン別の具体的な対処法を紹介します。
一般ユーザー向けの基本的な対処法から、IT管理者向けの高度なトラブルシューティングまで、幅広くカバーしています。

この記事は、2026年2月時点の情報に基づいています。
Teamsは頻繁にアップデートされるため、最新の情報はMicrosoft公式サポートページで確認することをお勧めします。

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  1. 502エラーとは何か
    1. 502エラーの仕組み
    2. 他のエラーとの違い
  2. Microsoft Teams特有の502エラー発生シーン
    1. ファイルを開こうとしたとき
    2. 会議に参加しようとしたとき
    3. Teams Workflowsを使用したとき
    4. Microsoft Graph APIを使用したとき
    5. ボットの応答時
  3. 502エラーの主な原因
    1. Microsoft側のサーバー問題
    2. ネットワークの問題
    3. キャッシュやアプリの問題
    4. アプリのバージョンが古い
    5. 認証・権限の問題
    6. API使用時の特有の問題
    7. DNSの問題
  4. 基本的な対処法(すべてのユーザー向け)
    1. Teamsアプリの再起動
    2. ブラウザの変更(Web版Teams使用時)
    3. インターネット接続の確認
    4. Microsoft 365サービスの正常性を確認
    5. 時間をおいて再試行
  5. シーン別の詳細な対処法
    1. ファイルが開けない場合の対処法
    2. 会議に参加できない場合の対処法
    3. Teams Workflowsで502エラーが発生する場合
    4. Microsoft Graph API使用時の対処法
  6. 高度な対処法(IT管理者向け)
    1. Teamsキャッシュのクリア
    2. Teamsアプリの再インストール
    3. ファイアウォール・プロキシ設定の確認
    4. NSG・UDRの設定確認(Azure環境)
    5. カスタムDNSの確認
    6. Azure Application Gateway使用時の確認
    7. セキュリティソフトの一時的な無効化
    8. クリーンブート(Windows)
  7. 502エラーを予防するためのベストプラクティス
    1. Teamsを常に最新バージョンに保つ
    2. 定期的なキャッシュクリア
    3. 安定したネットワーク環境の確保
    4. Microsoft 365の正常性を監視
    5. API使用時のエラーハンドリング実装
  8. よくある質問
    1. 502エラーは自分の環境だけの問題ですか?
    2. 502エラーはどのくらいで解決しますか?
    3. 特定のファイルだけ502エラーが出るのはなぜですか?
    4. Teams Workflowsで502エラーが頻発します。どうすればいいですか?
    5. Graph API使用時、502エラーが出たら必ず再試行すべきですか?
    6. IT管理者に連絡すべきタイミングはいつですか?
  9. まとめ
  10. 参考情報

502エラーとは何か

502エラー(502 Bad Gateway)は、HTTPステータスコードの一つで、サーバー間の通信に問題が発生したことを示すエラーです。

具体的には、あなたがアクセスしようとしているサーバー(ゲートウェイやプロキシサーバー)が、その先のサーバー(バックエンドサーバー)から無効な応答を受け取った場合に表示されます。

502エラーの仕組み

ユーザー → ゲートウェイサーバー → バックエンドサーバー
                 ↑
            ここで問題が発生

ユーザーがTeamsにアクセスすると、リクエストはまずゲートウェイサーバーに送られます。
ゲートウェイサーバーは、そのリクエストをバックエンドサーバーに転送します。

502エラーは、バックエンドサーバーからの応答が期待通りでない場合に発生します。
応答がない、応答が遅すぎる、または応答の形式が不正な場合などが該当します。

他のエラーとの違い

Microsoft Teamsでは、502エラー以外にも様々なエラーが発生する可能性があります。
それぞれのエラーには異なる原因と対処法があります。

  • 500 Internal Server Error: サーバー内部のエラー(サーバー側のプログラムの問題)
  • 503 Service Unavailable: サービスが一時的に利用できない(メンテナンスや過負荷)
  • 504 Gateway Timeout: ゲートウェイのタイムアウト(バックエンドサーバーの応答が遅すぎる)

502エラーは特に「無効な応答」を受け取った場合に発生するため、一時的な問題であることが多いです。

Microsoft Teams特有の502エラー発生シーン

Microsoft Teamsでは、以下のような場面で502エラーが発生することが報告されています。

ファイルを開こうとしたとき

Teamsのチャット内やチャネル内で共有されたOfficeドキュメント(Word、Excel、PowerPoint)を開こうとすると、「502 Server Error!」というメッセージが表示されることがあります。

この場合、Web版Office OnlineやデスクトップアプリのOfficeでは正常に開けるのに、Teams内でのみエラーが発生するという特徴があります。

発生パターン:

  • すべてのドキュメントで発生するわけではなく、特定のファイルのみで発生
  • Web版TeamsとデスクトップアプリTeamsの両方で発生
  • 同じファイルでも、時間をおくと開ける場合がある

会議に参加しようとしたとき

Teams会議に参加しようとすると、502エラーが表示され、参加できないことがあります。

この場合、他の参加者は正常に参加できているのに、特定のユーザーのみエラーが発生するケースが多いです。

Teams Workflowsを使用したとき

Teams WorkflowsでWebhook(外部システムからTeamsにメッセージを送る機能)を設定している場合、POSTリクエストを送信すると502エラーが返されることがあります。

この問題は、特にOffice 365 ConnectorからTeams Workflowsへの移行後に報告されています。

Microsoft Graph APIを使用したとき

開発者がMicrosoft Graph APIを使用してTeamsの操作を行う際、502エラーが発生することがあります。

報告されている具体例:

  • チームメンバーを一括追加する際のエラー
  • チャネルメンバーリストを取得する際のエラー
  • Teamsアプリのデプロイ中のエラー

ボットの応答時

Teamsボットがファイル共有のための同意カードを送信し、ユーザーが承認または拒否をクリックすると、502エラーが発生することがあります。

この場合、実際にはファイルアップロードは成功しているのに、エラーメッセージが表示されるという不整合が発生します。

502エラーの主な原因

Microsoft Teamsで502エラーが発生する原因は多岐にわたります。
以下、代表的な原因を説明します。

Microsoft側のサーバー問題

最も一般的な原因は、Microsoft側のサーバーに一時的な問題が発生している場合です。

考えられる状況:

  • Teamsのバックエンドサーバーが過負荷状態
  • システムメンテナンスやアップデート作業中
  • データセンター間の通信障害
  • サービス障害の発生

この場合、ユーザー側で対処できることは限られており、Microsoftによる復旧を待つ必要があります。

ネットワークの問題

ユーザーのネットワーク環境に問題がある場合も、502エラーが発生することがあります。

具体的な原因:

  • 組織のファイアウォールがTeamsの通信をブロックしている
  • プロキシサーバーの設定が不適切
  • 特定のIPアドレスやポートへのアクセスが制限されている
  • インターネット接続が不安定

特に企業ネットワークでは、セキュリティポリシーによりTeamsの一部機能が制限されていることがあります。

キャッシュやアプリの問題

Teamsアプリやブラウザに蓄積されたキャッシュが原因で、502エラーが発生することがあります。

キャッシュが原因となる理由:

  • 古いバージョンのデータが残っている
  • 破損したキャッシュファイルが存在する
  • セッション情報が期限切れになっている

アプリのバージョンが古い

Teamsアプリが古いバージョンのままだと、最新のサーバー仕様に対応できず、502エラーが発生することがあります。

Teamsは頻繁にアップデートされるため、定期的に最新バージョンに更新する必要があります。

認証・権限の問題

ユーザーの認証情報や権限設定に問題がある場合も、502エラーの原因となります。

具体的な問題:

  • アクセストークンの有効期限切れ
  • ユーザーに適切な権限が付与されていない
  • 複数のアカウント情報が混在している
  • Azure ADの設定に問題がある

API使用時の特有の問題

開発者がMicrosoft Graph APIやTeams APIを使用する際の特有の問題もあります。

原因:

  • APIリクエストのレート制限(スロットリング)
  • 無効なリクエストボディ
  • 認証モードの設定ミス
  • バックエンドサーバーのタイムアウト(デフォルト20秒)

DNSの問題

DNS(Domain Name System)の設定に問題がある場合、Teamsのドメインが正しく解決されず、502エラーが発生することがあります。

特にカスタムDNSを使用している環境では、TeamsのFQDN(完全修飾ドメイン名)が正しく解決されない可能性があります。

基本的な対処法(すべてのユーザー向け)

502エラーが発生した場合、まず以下の基本的な対処法を試してください。
多くの場合、これらの対処法で問題が解決します。

Teamsアプリの再起動

最もシンプルですが、効果的な対処法です。

Windows:

  1. タスクバーのTeamsアイコンを右クリック
  2. 「終了」または「Quit」を選択
  3. タスクバーの山なり記号(^)をクリックして隠れているアイコンを確認
  4. Teamsアイコンがないことを確認
  5. スタートメニューから「Microsoft Teams」を起動

Mac:

  1. メニューバーのTeamsアイコンをクリック
  2. 「Microsoft Teamsを終了」を選択
  3. Dockまたはアプリケーションフォルダから再度Teamsを起動

Teamsは、ウィンドウを閉じてもバックグラウンドで動作し続けるため、完全に終了させてから再起動することが重要です。

ブラウザの変更(Web版Teams使用時)

Web版Teamsを使用している場合、ブラウザを変更すると問題が解決することがあります。

推奨ブラウザ:

  • Microsoft Edge(最も互換性が高い)
  • Google Chrome
  • Safari(Mac)

Internet Explorerは既にサポートが終了しているため、使用を避けてください。

インターネット接続の確認

インターネット接続が不安定な場合、502エラーが発生しやすくなります。

確認手順:

  1. 他のウェブサイト(GoogleやYahooなど)が正常に開けるか確認
  2. Wi-Fi接続の場合は、有線接続に切り替えて試す
  3. VPN接続を使用している場合は、一時的に無効化して試す
  4. モバイルデータ通信(テザリング)で接続できるか試す

ネットワーク接続が不安定な場合は、ルーターの再起動も効果的です。

Microsoft 365サービスの正常性を確認

Microsoftのサービスに障害が発生している場合、ユーザー側で対処できることは限られています。

確認方法:

  1. Microsoft 365サービス正常性ダッシュボードにアクセス
  2. Microsoft Teamsの状態を確認
  3. 「アドバイザリ」や「インシデント」が表示されていないか確認

障害が発生している場合は、Microsoftによる復旧を待つ必要があります。
通常、数時間以内に復旧することが多いです。

時間をおいて再試行

502エラーは一時的なサーバー間通信の問題であることが多いため、時間をおいて再試行すると成功することがあります。

推奨する待機時間:

  • 最初の再試行: 5分後
  • 2回目の再試行: 30分後
  • 3回目の再試行: 2時間後

同じ操作を短時間に何度も繰り返すと、逆にサーバーに負荷をかけ、問題が悪化する可能性があります。

シーン別の詳細な対処法

発生シーンによって、より効果的な対処法があります。
以下、シーン別の詳細な対処法を説明します。

ファイルが開けない場合の対処法

Teamsでファイルを開こうとして502エラーが発生する場合、以下を試してください。

対処法1: 別の方法でファイルを開く

  1. ファイル名の横にある「…」(その他のオプション)をクリック
  2. 「ブラウザーで開く」または「デスクトップアプリで開く」を選択
  3. OneDrive for Businessから直接開く

対処法2: ファイルをダウンロードして開く

  1. ファイルを右クリック
  2. 「ダウンロード」を選択
  3. ダウンロードしたファイルをローカルのOfficeアプリで開く

対処法3: SharePointから直接アクセス

Teams内のファイルは、実際にはSharePointまたはOneDrive for Businessに保存されています。

  1. チャネル名の横にある「…」をクリック
  2. 「ファイルタブで開く」を選択
  3. 「SharePointで開く」をクリック
  4. SharePointから直接ファイルを開く

この方法で、Teams経由ではなく直接SharePointから開くことができます。

会議に参加できない場合の対処法

会議参加時に502エラーが発生する場合、以下を試してください。

対処法1: ブラウザから参加

デスクトップアプリで参加できない場合、ブラウザから参加を試してください。

  1. 会議招待のリンクをブラウザで開く
  2. 「このブラウザーで続ける」を選択
  3. 名前を入力して「今すぐ参加」をクリック

詳しい手順はMicrosoft Teamsにアカウントなしでゲスト参加する方法をご覧ください。

対処法2: モバイルアプリから参加

スマートフォンのTeamsアプリから参加を試してください。

  1. スマートフォンでTeamsアプリを開く
  2. 会議招待のリンクをタップ
  3. アプリで開くか確認されたら「開く」を選択
  4. 「参加」をタップ

対処法3: 電話で参加

会議によっては、電話でのダイヤルイン番号が提供されている場合があります。

  1. 会議招待メールを確認
  2. 「電話で参加」のセクションを探す
  3. 記載されている電話番号にダイヤル
  4. 会議IDを入力

Teams Workflowsで502エラーが発生する場合

Teams WorkflowsでWebhookを使用している際に502エラーが発生する場合、以下を試してください。

対処法1: サービス正常性の確認

  1. Microsoft 365管理センターにアクセス
  2. 「正常性」→「サービス正常性」を選択
  3. Microsoft TeamsとPower Platformの状態を確認

障害が報告されている場合は、復旧を待ちます。

対処法2: Flow実行履歴の確認

  1. Power Automate管理画面を開く
  2. 該当するFlowを選択
  3. 「実行履歴」を確認
  4. トリガーが実行されたか、どのアクションで失敗したかを特定

対処法3: Workflowの再作成

既存のWorkflowに問題がある場合、新しくWorkflowを作成し直すと解決することがあります。

  1. 最小限のペイロード(データ)でテストWorkflowを作成
  2. Postmanなどのツールでテスト送信
  3. 成功したら、段階的に本番環境に移行

対処法4: 認証モードの確認

共有チャネルに投稿する場合、認証モードの設定を確認してください。

Microsoft Graph API使用時の対処法

開発者がGraph APIを使用している際に502エラーが発生する場合、以下を確認してください。

対処法1: エラーコードの詳細確認

502エラーには、より詳細なエラーコードが含まれている場合があります。

{
  "errorCode": 1008,
  "message": "<BotError>Error when processing invoke response...",
  "standardizedError": {
    "errorCode": 1008,
    "errorSubCode": 1,
    "errorDescription": "..."
  }
}

errorCodeerrorSubCodeerrorDescriptionを確認し、具体的な原因を特定します。

対処法2: 一時的なエラーとして再試行

502エラーは一時的な問題であることが多いため、エクスポネンシャルバックオフ(指数関数的に待機時間を延ばす)で再試行します。

async function retryRequest(url, options, maxRetries = 3) {
  for (let i = 0; i < maxRetries; i++) {
    try {
      const response = await fetch(url, options);
      if (response.ok) {
        return response;
      }
      if (response.status === 502 && i < maxRetries - 1) {
        // 待機時間: 2秒、4秒、8秒...
        await new Promise(resolve => setTimeout(resolve, Math.pow(2, i) * 2000));
        continue;
      }
      throw new Error(`HTTP ${response.status}`);
    } catch (error) {
      if (i === maxRetries - 1) throw error;
    }
  }
}

対処法3: リクエストのレート制限を確認

Microsoft Graph APIには、リクエスト数の制限(スロットリング)があります。

制限を超えた場合、429エラーが返されますが、場合によっては502エラーとして表示されることがあります。

対策:

  • リクエスト間に適切な間隔を設ける
  • バッチリクエストを使用して、リクエスト数を削減
  • Retry-Afterヘッダーに従って再試行

対処法4: ユーザー権限の確認

リクエストを送信しているユーザーに、適切な権限があるか確認します。

  1. Azure ADでユーザーの役割を確認
  2. チームの所有者権限があるか確認
  3. 必要なAPIアクセス許可が付与されているか確認

高度な対処法(IT管理者向け)

IT管理者は、以下の高度な対処法を試すことができます。

Teamsキャッシュのクリア

Teamsアプリのキャッシュをクリアすることで、破損したデータを削除できます。

Windows:

  1. Teamsを完全に終了
  2. ファイルエクスプローラーで以下のパスに移動:
   %appdata%\Microsoft\Teams
  1. 以下のフォルダを削除:
  • Application Cache
  • Blob_storage
  • Cache
  • databases
  • GPUcache
  • IndexedDB
  • Local Storage
  • tmp
  1. Teamsを再起動

Mac:

  1. Teamsを完全に終了
  2. Finderで「移動」→「フォルダへ移動」を選択
  3. 以下のパスを入力:
   ~/Library/Application Support/Microsoft/Teams
  1. 上記と同じフォルダを削除
  2. Teamsを再起動

キャッシュクリア後、初回起動時には再度サインインが必要になります。

Teamsアプリの再インストール

キャッシュクリアでも解決しない場合、Teamsアプリを完全に再インストールします。

詳しい手順はMicrosoft Teamsのアンインストール方法完全ガイドをご覧ください。

再インストール後も、チャット履歴やファイルは失われません。

ファイアウォール・プロキシ設定の確認

組織のネットワーク設定により、Teamsの通信がブロックされている可能性があります。

確認すべき項目:

  1. TeamsのドメインとIPアドレスがホワイトリストに登録されているか
  2. 必要なポート(443、80など)が開放されているか
  3. プロキシサーバーの設定が適切か

Teamsに必要なドメインの例:

  • *.teams.microsoft.com
  • *.skype.com
  • *.office.com
  • *.office365.com
  • *.microsoftonline.com

詳しくは「statics.teams.cdn.office.net」って何?をご覧ください。

ポート確認コマンド(Windows PowerShell):

Test-NetConnection teams.microsoft.com -Port 443

成功した場合、TcpTestSucceeded: Trueと表示されます。

NSG・UDRの設定確認(Azure環境)

Azure上でTeamsを運用している場合、NSG(Network Security Group)やUDR(User Defined Route)の設定を確認します。

確認項目:

  1. NSGでTeamsのIPアドレス範囲が許可されているか
  2. UDRがTeamsのトラフィックを誤った経路に転送していないか
  3. バックエンドプールが正しく構成されているか

カスタムDNSの確認

組織でカスタムDNSを使用している場合、TeamsのFQDNが正しく解決されるか確認します。

確認コマンド(Windows):

nslookup teams.microsoft.com

正しいIPアドレスが返されるか確認してください。

Azure Application Gateway使用時の確認

Azure Application Gatewayを使用している場合、以下を確認します。

確認項目:

  1. バックエンドヘルスが「正常」になっているか
  2. バックエンド証明書のCN(Common Name)がホスト名と一致しているか
  3. ヘルスプローブが適切に設定されているか
  4. バックエンドプールが空でないか
  5. リクエストタイムアウトの設定が適切か(デフォルト20秒)

セキュリティソフトの一時的な無効化

セキュリティソフトがTeamsの通信をブロックしている可能性があります。

手順:

  1. 一時的にセキュリティソフトを無効化
  2. Teamsで502エラーが解決するか確認
  3. 解決した場合、セキュリティソフトの設定でTeamsを除外リストに追加
  4. セキュリティソフトを再度有効化

注意: セキュリティソフトを無効化する際は、信頼できるネットワーク環境で行ってください。

クリーンブート(Windows)

OS以外の自動起動アプリケーションの影響を排除するため、クリーンブートを試します。

手順:

  1. 「ファイル名を指定して実行」でmsconfigを入力
  2. 「サービス」タブで「Microsoftのサービスをすべて隠す」にチェック
  3. 「すべて無効」をクリック
  4. 「スタートアップ」タブで「タスクマネージャーを開く」をクリック
  5. すべてのスタートアップ項目を無効化
  6. PCを再起動
  7. Teamsで問題が解決するか確認

問題が解決した場合、無効化したサービスやアプリケーションのいずれかが原因です。
一つずつ有効化して、原因を特定します。

502エラーを予防するためのベストプラクティス

502エラーの発生を最小限に抑えるため、以下のベストプラクティスを実施してください。

Teamsを常に最新バージョンに保つ

Teamsアプリを最新バージョンに保つことで、既知のバグが修正され、502エラーのリスクが減ります。

更新確認方法:

  1. Teamsアプリを開く
  2. 右上のプロフィール画像をクリック
  3. 「更新プログラムのチェック」を選択
  4. 更新がある場合は、指示に従ってインストール

デスクトップアプリは通常、自動的に更新されますが、手動で確認することをお勧めします。

定期的なキャッシュクリア

月に1回程度、Teamsのキャッシュをクリアすることで、蓄積されたデータによる問題を予防できます。

キャッシュクリアのタイミング:

  • Teamsの動作が遅くなったと感じたとき
  • 新しい機能が正しく表示されないとき
  • 月に1回の定期メンテナンスとして

安定したネットワーク環境の確保

ネットワーク環境を安定させることで、502エラーのリスクを減らせます。

推奨事項:

  • 可能な限り有線LAN接続を使用
  • Wi-Fi使用時は、5GHz帯を優先
  • ルーターを定期的に再起動(月に1回程度)
  • VPN使用時は、Teams専用の設定を確認

Microsoft 365の正常性を監視

IT管理者は、Microsoft 365の正常性を定期的に監視し、事前に障害情報をキャッチすることが重要です。

監視方法:

  1. Microsoft 365管理センターにアクセス
  2. 「正常性」→「サービス正常性」を定期的に確認
  3. 「メッセージセンター」で今後の変更予定を確認
  4. 重要な通知はメールで受け取るよう設定

API使用時のエラーハンドリング実装

開発者は、APIリクエストに適切なエラーハンドリングと再試行ロジックを実装してください。

実装すべき機能:

  • エクスポネンシャルバックオフによる再試行
  • タイムアウトの適切な設定
  • エラーログの記録
  • フォールバック処理の実装

よくある質問

502エラーは自分の環境だけの問題ですか?

502エラーは、Microsoft側のサーバー問題である場合と、ユーザー側のネットワークやアプリの問題である場合があります。

まず、Microsoft 365サービス正常性ダッシュボードでMicrosoft側に障害がないか確認してください。
障害が報告されていない場合は、ユーザー側の環境に原因がある可能性が高いです。

502エラーはどのくらいで解決しますか?

Microsoft側のサーバー問題の場合、通常は数分から数時間で解決します。
大規模な障害の場合は、数時間から1日かかることもあります。

ユーザー側の問題の場合、適切な対処法を実施すれば、すぐに解決することが多いです。

特定のファイルだけ502エラーが出るのはなぜですか?

特定のファイルでのみ502エラーが発生する場合、以下の原因が考えられます。

  • ファイルサイズが大きすぎる(100MB以上)
  • ファイルの保存場所(SharePointまたはOneDrive)で一時的な問題が発生している
  • ファイルのアクセス権限に問題がある
  • ファイルが破損している

この場合、ファイルをダウンロードしてローカルで開くか、SharePointから直接アクセスすることをお勧めします。

Teams Workflowsで502エラーが頻発します。どうすればいいですか?

Teams Workflowsで502エラーが頻発する場合、以下を試してください。

  1. Flow実行履歴を確認し、リクエストが到達しているか確認
  2. 最小限のペイロードでテストし、問題を切り分け
  3. 認証モードや共有チャネルへの投稿設定を確認
  4. Microsoftサポートにチケットを作成

特に、Office 365 ConnectorからTeams Workflowsへの移行直後は、設定の見直しが必要な場合があります。

Graph API使用時、502エラーが出たら必ず再試行すべきですか?

はい、502エラーは一時的な問題であることが多いため、再試行が推奨されます。

ただし、以下の点に注意してください。

  • エクスポネンシャルバックオフで待機時間を延ばす
  • 最大再試行回数を設定する(3〜5回程度)
  • 再試行してもエラーが続く場合は、ログに記録してアラートを発生させる
  • リクエストが冪等性(何度実行しても同じ結果)を持つようにする

IT管理者に連絡すべきタイミングはいつですか?

以下の場合は、IT管理者に連絡してください。

  • 基本的な対処法をすべて試しても解決しない
  • 組織内の複数のユーザーで同時に502エラーが発生している
  • ファイアウォールやプロキシ設定の変更が必要な可能性がある
  • 特定のチームやチャネルでのみエラーが発生している

Microsoft Teamsにログインできない場合の原因と対処法も参考にしてください。

まとめ

Microsoft Teams 502エラーは、サーバー間通信の問題を示すエラーで、様々な場面で発生する可能性があります。

主な原因は以下の通りです。

  • Microsoft側のサーバー問題(最も一般的)
  • ネットワークの問題(ファイアウォール、プロキシ)
  • キャッシュやアプリの問題
  • 認証・権限の問題
  • API使用時の特有の問題

基本的な対処法として、以下を試してください。

  • Teamsアプリの再起動
  • ブラウザの変更
  • インターネット接続の確認
  • Microsoft 365サービス正常性の確認
  • 時間をおいて再試行

それでも解決しない場合は、シーン別の詳細な対処法や、IT管理者向けの高度な対処法を試してください。

502エラーの多くは一時的な問題であり、適切な対処法を実施すれば解決できます。
問題が解決しない場合は、組織のIT管理者やMicrosoftサポートに連絡することをお勧めします。

参考情報

本記事の作成にあたり、以下の情報源を参照しました。

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