「WordやExcelをPDFにしたいけど、どうすればいいの?」 「Adobe Acrobatは高すぎて買えない…」 「無料のPDF変換サイトは情報漏洩が心配…」
そんな悩み、今すぐ解決できます!
実は、Windows 10以降のパソコンには、PDFを作る機能が最初から入っているんです。それが「Microsoft Print to PDF」。追加ソフトも不要、インターネット接続も不要、もちろん無料です。
この記事を読めば、5分後にはどんなファイルでもPDFに変換できるようになります。仕事の書類も、Webページも、写真も、すべてPDFにできちゃいますよ!
📄 Microsoft Print to PDF って何?仮想プリンターの正体

一言で説明すると…
Microsoft Print to PDFは、**「PDFファイルを作るための仮想的なプリンター」**です。
普通のプリンターとの違いを例えると:
普通のプリンター: 印刷ボタン → インクで紙に印刷 → 紙の書類ができる
Microsoft Print to PDF: 印刷ボタン → データをPDFに変換 → PDFファイルができる
つまり、紙に印刷する代わりに、PDFファイルとして保存する機能なんです!
なぜこんなに便利なの?
Print to PDFの5つのメリット:
メリット | 説明 | こんな時に便利 |
---|---|---|
完全無料 | Windows標準機能 | お金をかけずにPDF作成 |
どんなソフトからでもOK | 印刷機能があれば使える | Word、Excel、Webページ、メモ帳まで |
レイアウト保持 | 見た目そのままPDF化 | 崩れない書類作成 |
セキュリティ | ネット不要で安全 | 機密文書の変換 |
簡単操作 | 印刷と同じ手順 | 誰でもすぐ使える |
いつから使えるようになったの?
Windows バージョン別の対応状況:
- Windows 10(2015年〜):標準搭載 ✅
- Windows 11(2021年〜):標準搭載 ✅
- Windows 8.1以前:非搭載 ❌(別途ソフトが必要)
- Mac:違う名前で同様の機能あり(後述)
お使いのWindowsが10以降なら、今すぐ使えます!
🎯 基本の使い方:3ステップでPDF作成
ステップ1:印刷画面を開く
どんなアプリでも基本は同じ:
- Ctrl + Pを押す(これだけ覚えればOK!)
- または、メニューから「ファイル」→「印刷」
ステップ2:プリンターを選ぶ
- プリンター選択欄をクリック
- **「Microsoft Print to PDF」**を選択
- ない場合は「プリンターの追加」から探す
ステップ3:保存する
- 「印刷」ボタンをクリック
- 保存先とファイル名を決める
- 「保存」をクリック → PDF完成!
**たったこれだけ!**紙に印刷する感覚でPDFが作れちゃうんです。
💼 アプリ別:PDFの作り方完全ガイド
Microsoft Word からPDF作成
方法1:Print to PDFを使う(おすすめ)
- Ctrl + P
- 「Microsoft Print to PDF」を選択
- 印刷 → 保存
方法2:エクスポート機能を使う
- ファイル → エクスポート
- 「PDF/XPSの作成」をクリック
- 保存
どっちを使うべき?
- Print to PDF:レイアウト重視、確実
- エクスポート:ファイルサイズを小さくしたい時
Microsoft Excel からPDF作成
シート単位でPDF化:
- PDF化したいシートを選択
- Ctrl + P
- 設定で「作業中のシートを印刷」を選択
- 「Microsoft Print to PDF」で印刷
ブック全体をPDF化:
- 設定で「ブック全体を印刷」を選択
- 各シートが別ページとしてPDF化される
選択範囲だけPDF化:
- PDF化したい範囲を選択
- 印刷設定で「選択した部分を印刷」
- 必要な部分だけPDFに!
Microsoft PowerPoint からPDF作成
スライド形式でPDF化:
- Ctrl + P
- 「フルページスライド」を選択
- 1ページ1スライドのPDFに
配布資料形式でPDF化:
- 印刷レイアウトで「配布資料」を選択
- 1ページに複数スライド(2、3、4、6、9枚)
- メモ欄付きも可能
Web ページをPDF化(Edge/Chrome)
Microsoft Edge の場合:
- PDF化したいページを開く
- Ctrl + P
- 「Microsoft Print to PDF」を選択
- オプション設定:
- ✅ 背景のグラフィック(画像も含める)
- ✅ ヘッダーとフッター(日付やURL)
Chrome の場合:
- 手順は同じ
- 「PDFとして保存」という選択肢もある
プロのコツ:
- 広告を除外したい → リーダーモードにしてから印刷
- ページの一部だけ → 範囲選択してから印刷
メモ帳などテキストエディタから
- テキストファイルを開く
- Ctrl + P
- 「Microsoft Print to PDF」
- プレーンテキストがPDFに変換される
フォントや改行もそのまま保持されます!
⚙️ 詳細設定:もっと使いこなすための設定術

印刷品質の設定
用途別の推奨設定:
用途 | 品質設定 | ファイルサイズ | 適した場面 |
---|---|---|---|
Web公開用 | 標準(150dpi) | 小さい | メール添付、Web掲載 |
印刷用 | 高品質(300dpi) | 大きい | 紙に印刷する予定あり |
保存用 | 最高品質(600dpi) | とても大きい | アーカイブ、長期保管 |
ページ設定のカスタマイズ
よく使う設定:
用紙サイズ:
- A4(日本標準)
- A3(大きな図面)
- Letter(アメリカ標準)
- カスタムサイズも設定可能
向き:
- 縦向き:文書向け
- 横向き:表や図面向け
余白:
- 標準:バランス良し
- 狭い:情報を詰め込みたい時
- なし:全面印刷
複数ファイルを1つのPDFにまとめる方法
残念ながら、Print to PDFだけでは複数ファイルの結合はできません。
代替方法:
- 各ファイルを個別にPDF化
- オンラインツールで結合(SmallPDFなど)
- またはWindows標準の「印刷」アプリで結合
🆚 他のPDF作成方法との比較
各方法のメリット・デメリット
方法 | メリット | デメリット | おすすめ度 |
---|---|---|---|
Print to PDF | 無料、安全、簡単 | 編集機能なし | ⭐⭐⭐ |
Adobe Acrobat | 高機能、編集可能 | 有料(月額1,738円〜) | ⭐⭐ |
Office のエクスポート | Office限定で高速 | Office以外使えない | ⭐⭐ |
オンライン変換 | どこでも使える | セキュリティリスク | ⭐ |
フリーソフト | 機能豊富 | 広告、マルウェアリスク | ⭐ |
こんな時はどの方法を選ぶ?
Print to PDF がベストな場合:
- 無料で済ませたい
- 今すぐPDFが必要
- セキュリティが重要
- シンプルなPDF作成
他の方法を検討すべき場合:
- PDFの編集が必要 → Adobe Acrobat
- PDFの結合・分割 → PDFフリーソフト
- スマホでPDF作成 → アプリを利用
💡 知って得する!活用テクニック10選
1. パスワード付きPDFは作れる?
Print to PDF単体ではパスワード設定不可。でも方法はあります:
- まずPrint to PDFで作成
- Microsoft Edgeで開く
- もう一度印刷→「Microsoft Print to PDF」
- 「その他の設定」でセキュリティ設定
2. PDFのファイルサイズを小さくする
サイズ削減のコツ:
- 画像の品質を下げる
- 不要なページを除外
- モノクロ設定にする
- 印刷範囲を限定
3. 複数ページを1枚にまとめる
- 印刷設定で「ページ/枚」を変更
- 2、4、6、8、16ページを1枚に
- 配布資料やメモの節約に便利
4. ヘッダー・フッターを追加
Webページの場合:
- 日付、時刻
- ページ番号
- URL
- ドキュメントタイトル
設定で自由にオン/オフ可能。
5. 部分印刷でページ指定
ページ範囲の指定方法:
- 「1-5」:1から5ページ
- 「1,3,5」:飛び飛びのページ
- 「1-3,7-9」:複数範囲
6. 両面印刷の設定をPDFに反映
- 印刷設定で「両面印刷」を選択
- PDFも両面印刷用のレイアウトに
- 後で紙に印刷する時に便利
7. カラー/モノクロの切り替え
用途別の選択:
- カラー:プレゼン資料、写真入り文書
- グレースケール:文字中心、ファイル軽量化
- 白黒:テキストのみ、最軽量
8. PDFが文字化けする時の対処法
原因と対策:
- フォントの埋め込み設定を確認
- 標準フォントを使用
- 一度画像として印刷してからPDF化
9. スキャンした書類をPDF化
- Windows標準の「Windows FAXとスキャン」でスキャン
- 画像ビューアーで開く
- Print to PDFで印刷
10. PDFを画像に変換する逆技
- PDFをEdgeで開く
- スクリーンショット(Windows + Shift + S)
- 必要な部分を切り取り
⚠️ トラブルシューティング:困った時の解決法
トラブル1:「Microsoft Print to PDF」が表示されない
解決手順:
- 機能を有効化する:
- 設定 → アプリ → オプション機能
- 「Windows の機能の有効化または無効化」
- 「Microsoft PDF 印刷」にチェック
- OK → 再起動
- プリンターを追加:
- 設定 → デバイス → プリンターとスキャナー
- 「プリンターまたはスキャナーを追加」
- 一覧から選択
トラブル2:PDFが作成されない・保存されない
チェックポイント:
- 保存先のドライブに空き容量があるか
- ファイル名に使用禁止文字(/, :, *, ?など)が含まれていないか
- 管理者権限で実行しているか
- ウイルス対策ソフトがブロックしていないか
トラブル3:PDFのレイアウトが崩れる
対策:
- 印刷プレビューで確認
- 用紙サイズと向きを調整
- 拡大縮小設定を「100%」に
- 余白設定を見直す
トラブル4:ファイルサイズが大きすぎる
解決方法:
- 画質設定を下げる
- 不要なページを除外
- カラー → モノクロに変更
- 画像の解像度を下げる
トラブル5:特定のアプリからPDF化できない
回避策:
- 一度別の形式(画像など)で保存
- その後、画像ビューアーからPDF化
- または、スクリーンショット → PDF化
❓ よくある質問(FAQ)

Q1:Mac でも同じ機能はある?
A: Macには標準で同様の機能があります!
- 印刷画面の左下「PDF」ボタン
- 「PDFとして保存」を選択
- Windowsより高機能(パスワード設定も可能)
Q2:スマホからもPrint to PDFは使える?
A: スマホアプリでPDF作成可能:
- iPhone:共有メニュー → プリント → ピンチアウト → 共有 → PDFを保存
- Android:Google ドライブやOfficeアプリでPDF保存
Q3:作成したPDFは編集できる?
A: Print to PDFで作成したPDFは基本的に編集不可:
- テキスト選択とコピーは可能
- 編集には別途PDFエディタが必要
- Microsoft Edgeで簡単な書き込みは可能
Q4:PDFのセキュリティは大丈夫?
A: 基本的には安全ですが:
- パスワードなしだと誰でも開ける
- 重要書類は暗号化を推奨
- クラウドに保存する際は注意
Q5:Print to PDFで作ったPDFの品質は?
A: 用途には十分な品質:
- 文書:問題なし
- 画像:元の品質次第
- 印刷:300dpi設定なら印刷もきれい
- 商用印刷:専門ソフトの方が良い場合も
🎯 まとめ:今すぐPDFマスターになる3つのステップ
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
Microsoft Print to PDFは、「印刷」という誰もが知っている操作でPDFを作れる画期的な機能です。もう高いソフトを買う必要はありません。
今すぐやってみよう!(3分で完了)
ステップ1:テスト印刷(1分)
- メモ帳を開く
- 「PDFテスト」と入力
- Ctrl + P → Microsoft Print to PDF → 保存
ステップ2:実用的なPDF作成(1分)
- WordやExcelの書類を開く
- Ctrl + P → Microsoft Print to PDF
- デスクトップに保存
ステップ3:Webページの保存(1分)
- 保存したいWebページを開く
- Ctrl + P → Microsoft Print to PDF
- 後で読む用に保存
最後にワンポイントアドバイス
Print to PDFの最大の魅力はシンプルさです。
複雑な機能は必要ありません。**「印刷」→「PDF選択」→「保存」**この3ステップだけ覚えておけば、いつでもPDFが作れます。
明日から、請求書も、契約書も、レポートも、全部PDFで送れるようになりますよ。デジタル時代の必須スキル、今日マスターしちゃいましょう!
この記事が役に立ったら、ブックマークしておいてくださいね。PDFで困った時の強い味方になるはずです!
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