「自分で作ったテンプレートがどこに保存されたかわからない…」
「Wordのテンプレートを探しているけど、フォルダが見つからない…」
Microsoft Officeで作成したテンプレートの保存場所がわからなくて困っていませんか?
実は、Officeのテンプレート保存場所はバージョンによって異なり、しかも隠しフォルダにあることが多いため、見つけにくいのです。
この記事では、Officeテンプレートの保存場所について、初心者にもわかりやすく徹底解説します。
この記事でわかること:
- Officeテンプレートとは何か
- デフォルトの保存場所(Word、Excel、PowerPoint別)
- 保存場所の確認方法
- 保存場所の変更方法
- カスタムテンプレートの作成と保存
- テンプレートが見つからないときの対処法
- よくある質問
対象:
- Windows 10、Windows 11
- Microsoft 365(Office 365)
- Office 2021、2019、2016、2013
それでは、順番に見ていきましょう!
Officeテンプレートとは?

テンプレートの基本
テンプレートとは、繰り返し使う文書のひな形(雛形)のことです。
簡単に言うと:
一度作った書類の形式を保存しておいて、次回から同じ形式で素早く作成できるようにする仕組み。
例えば:
📄 ビジネス文書
- 請求書
- 見積書
- 議事録
- 報告書
📊 表計算
- 売上管理表
- 経費精算書
- スケジュール表
📽️ プレゼンテーション
- 会社紹介資料
- 営業提案書
- セミナー資料
テンプレートのメリット
1. 時間の大幅な節約
- 毎回ゼロから作る必要がない
- フォーマットがすでに整っている
- すぐに内容の入力に集中できる
2. 品質の統一
- 会社全体で同じフォーマット
- デザインや体裁が揃う
- プロフェッショナルな仕上がり
3. ミスの防止
- 必要項目の入れ忘れを防ぐ
- 計算式があらかじめ設定済み
- レイアウト崩れがない
テンプレートの種類
1. Microsoft提供のテンプレート
- Officeに最初から入っている
- オンラインで追加ダウンロード可能
- 無料で使える
2. カスタムテンプレート(個人用テンプレート)
- 自分で作成したテンプレート
- 会社で作成した独自のフォーマット
- この記事で主に扱うのはこちら
テンプレートのファイル形式
アプリケーション別の拡張子:
| アプリ | テンプレート拡張子 | マクロ有効 |
|---|---|---|
| Word | .dotx | .dotm |
| Excel | .xltx | .xltm |
| PowerPoint | .potx | .potm |
通常ファイルとの違い:
- Word文書:.docx(通常)→ .dotx(テンプレート)
- Excelブック:.xlsx(通常)→ .xltx(テンプレート)
- PowerPointプレゼンテーション:.pptx(通常)→ .potx(テンプレート)
テンプレートのデフォルト保存場所
バージョンや設定によって保存場所が異なります。
Microsoft 365 / Office 2021 / 2019 / 2016 / 2013の場合
最も一般的な保存場所:
C:\Users\<ユーザー名>\Documents\Officeのカスタムテンプレート
または
C:\Users\<ユーザー名>\Documents\Custom Office Templates
Windowsの言語設定によって名前が異なります。
例:
- ユーザー名が「Tanaka」の場合
C:\Users\Tanaka\Documents\Officeのカスタムテンプレート
Office 2010 / 2007 / それ以前の場合
古いバージョンの保存場所:
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Microsoft\Templates
注意:AppDataフォルダは隠しフォルダです。
Macの場合
/Users/<ユーザー名>/Library/Group Containers/UBF8T346G9.Office/User Content/Templates
バージョン別まとめ表
| バージョン | デフォルト保存場所 |
|---|---|
| Microsoft 365 | C:\Users\<ユーザー名>\Documents\Officeのカスタムテンプレート |
| Office 2021 | C:\Users\<ユーザー名>\Documents\Officeのカスタムテンプレート |
| Office 2019 | C:\Users\<ユーザー名>\Documents\Officeのカスタムテンプレート |
| Office 2016 | C:\Users\<ユーザー名>\Documents\Officeのカスタムテンプレート |
| Office 2013 | C:\Users\<ユーザー名>\Documents\Officeのカスタムテンプレート |
| Office 2010 | C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Microsoft\Templates |
| Office 2007 | C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Microsoft\Templates |
重要なテンプレート:Normal.dotm
Normal.dotm(ノーマルテンプレート)は、Wordの基本テンプレートです。
保存場所:
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Microsoft\Templates\Normal.dotm
役割:
- 新規文書を開いたときのデフォルト設定
- フォント、余白、スタイルなどの基準
- Wordの動作に必須
注意:
カスタムテンプレートとは別の場所に保存されています。
テンプレート保存場所の確認方法
「自分のパソコンではどこに保存されているか」を確認する方法です。
【Word】保存場所の確認方法
方法1:オプションから確認(詳細版)
手順:
- Wordを起動
- ファイル → オプションをクリック
- 左側のメニューから「保存」をクリック
- 「個人用テンプレートの既定の場所」を確認
- ここに表示されているパスが保存場所
もし空白の場合:
デフォルトの場所(Documents\Officeのカスタムテンプレート)が使用されています。
方法2:オプションから確認(上級版)
より詳細な確認方法:
- ファイル → オプション
- 左側のメニューから「詳細設定」をクリック
- 下にスクロールして「全般」セクションを見つける
- 「ファイルの場所」ボタンをクリック
- 「ファイルの場所」ダイアログボックスが表示される
- 「ユーザーテンプレート」の行を確認
- ここに表示されているパスが保存場所
- より詳しく見るには「変更」ボタンをクリック
- フォルダ選択画面が開く
- アドレスバーに完全なパスが表示される
方法3:名前を付けて保存から確認(最も簡単)
一番手軽な方法:
- Wordで適当な文書を開く
- F12キーを押す(またはファイル → 名前を付けて保存)
- 「ファイルの種類」を「Wordテンプレート(*.dotx)」に変更
- 保存先が自動的にテンプレートフォルダに切り替わる
- アドレスバーでパスを確認
これが最も簡単です!
【Excel】保存場所の確認方法
Wordとほぼ同じ手順です。
方法1:オプションから
- Excelを起動
- ファイル → オプション
- 「保存」をクリック
- 「個人用テンプレートの既定の場所」を確認
方法2:名前を付けて保存から
- F12キーを押す
- 「ファイルの種類」を「Excelテンプレート(*.xltx)」に変更
- 保存先フォルダが自動表示される
【PowerPoint】保存場所の確認方法
ExcelやWordと同様です。
方法1:オプションから
- PowerPointを起動
- ファイル → オプション
- 「保存」をクリック
- 「個人用テンプレートの既定の場所」を確認
方法2:名前を付けて保存から
- F12キーを押す
- 「ファイルの種類」を「PowerPointテンプレート(*.potx)」に変更
- 保存先フォルダが自動表示される
直接フォルダを開く方法
エクスプローラーから直接アクセス:
隠しフォルダを表示する(AppDataにアクセスする場合)
- エクスプローラーを開く
- 表示 → 隠しファイルにチェック
- これで
AppDataフォルダが見えるようになる
ファイル名を指定して実行
最速の方法:
- Windowsキー + Rを押す
- 以下のいずれかを入力:
Microsoft 365 / 2013以降の場合:
%USERPROFILE%\Documents\Officeのカスタムテンプレート
Office 2010 / 2007の場合:
%APPDATA%\Microsoft\Templates
- Enterキーを押す
一発でフォルダが開きます!
テンプレート保存場所の変更方法

デフォルトの場所が使いにくい場合、好きな場所に変更できます。
【Word】保存場所の変更
手順
- ファイル → オプション
- 「保存」をクリック
- 「個人用テンプレートの既定の場所」の欄に、新しいフォルダのパスを入力
- または「参照」ボタンで選択
例:
C:\Users\Tanaka\OneDrive\テンプレート
- OKをクリック
これで完了!
次回からテンプレートを保存すると、指定した場所に保存されます。
【Excel / PowerPoint】保存場所の変更
Wordと全く同じ手順です。
それぞれのアプリで個別に設定する必要があります。
OneDriveに保存する場合
クラウド同期で複数PCで使いたい場合:
- OneDrive内に「テンプレート」フォルダを作成
例:
C:\Users\Tanaka\OneDrive\テンプレート
- 前述の手順で、このフォルダを指定
- 複数のPCで同じOneDriveを使っていれば、どのPCでも同じテンプレートが使える
メリット:
- 複数PCで同期
- バックアップも自動
- 外出先でもアクセス可能
共有ドライブに保存する場合(会社向け)
チーム全体で同じテンプレートを使う場合:
- ネットワークドライブ上に共有フォルダを作成
例:
\\ServerName\共有\テンプレート
- 各自のPCで、このフォルダを指定
注意:
管理者権限が必要な場合があります。
カスタムテンプレートの作成と保存
自分でテンプレートを作る方法です。
【Word】テンプレートの作成
方法1:通常の方法
手順:
- 新しいWord文書を作成
- ひな形の内容を作成
- フォーマット設定
- 見出しや項目
- ロゴや画像
- スタイル設定
- ファイル → 名前を付けて保存
- 「ファイルの種類」を「Wordテンプレート(*.dotx)」に変更
- ファイル名を入力
- 保存をクリック
自動的にテンプレートフォルダに保存されます。
方法2:エクスポート機能を使う
Microsoft 365の場合:
- ひな形を作成
- ファイル → エクスポート
- 「ファイルの種類の変更」をクリック
- 「テンプレート(*.dotx)」を選択
- 「名前を付けて保存」をクリック
- ファイル名を入力して保存
【Excel】テンプレートの作成
Wordとほぼ同じ手順:
- 新しいExcelブックを作成
- シートを設定
- セルの書式設定
- 計算式の設定
- グラフやテーブル
- シート名の設定
- ファイル → 名前を付けて保存
- 「ファイルの種類」を「Excelテンプレート(*.xltx)」に変更
- 保存
【PowerPoint】テンプレートの作成
基本は同じ:
- 新しいプレゼンテーションを作成
- スライドマスターを設定
- 表示 → スライドマスター
- デザイン、レイアウト、フォント設定
- ロゴや会社名の配置
- ファイル → 名前を付けて保存
- 「ファイルの種類」を「PowerPointテンプレート(*.potx)」に変更
- 保存
マクロ付きテンプレートの場合
マクロが含まれる場合:
- Word:「Wordマクロ有効テンプレート(*.dotm)」
- Excel:「Excelマクロ有効テンプレート(*.xltm)」
- PowerPoint:「PowerPointマクロ有効テンプレート(*.potm)」
を選択してください。
テンプレートの使い方
保存したテンプレートを使って新規文書を作成する方法です。
【Word】テンプレートから新規作成
方法1:ファイルメニューから
- Wordを起動
- ファイル → 新規
- 「個人用」タブをクリック
- Microsoft 365では「Personal」
- 会社PCでは「Custom」の場合も
- 使いたいテンプレートを選択
- 新しい文書が開く
注意:
「個人用」タブが表示されない場合は、テンプレート保存場所が正しく設定されていません。前述の「保存場所の変更」を確認してください。
方法2:エクスプローラーから
より簡単な方法:
- エクスプローラーでテンプレートフォルダを開く
- 使いたいテンプレートファイルをダブルクリック
- テンプレートに基づいた新しい文書が開く
この方法が一番速いです!
【Excel / PowerPoint】テンプレートから新規作成
Wordと同じ手順です。
- Excel:ファイル → 新規 → 個人用
- PowerPoint:ファイル → 新規 → 個人用
既存の文書にテンプレートを適用
すでにある文書にテンプレートを後から適用:
Wordの場合
- 文書を開く
- 開発 → テンプレート
- 「開発」タブが表示されていない場合は、ファイル → オプション → リボンのユーザー設定 → 開発にチェック
- 「添付」ボタンをクリック
- テンプレートを選択
- 「文書に自動的にスタイルを更新する」にチェック
- OK
トラブルシューティング

よくある問題と解決方法です。
トラブル1:テンプレートが見つからない
症状:
保存したはずのテンプレートが「個人用」タブに表示されない。
原因と解決方法:
原因1:保存場所が間違っている
確認:
- テンプレートファイルが実際にどこに保存されているか確認
- Officeの設定で指定されている保存場所と一致しているか確認
解決方法:
- テンプレートファイルを正しいフォルダに移動
- または、Officeの設定を変更
原因2:「個人用テンプレートの既定の場所」が設定されていない
確認:
- ファイル → オプション → 保存
- 「個人用テンプレートの既定の場所」が空白
解決方法:
- 以下のパスを入力:
C:\Users\<ユーザー名>\Documents\Officeのカスタムテンプレート
- フォルダが存在しない場合は作成
- OKをクリック
- アプリを再起動
原因3:ファイル形式が間違っている
確認:
- 拡張子が
.dotx(Word)、.xltx(Excel)、.potx(PowerPoint)になっているか
解決方法:
- 通常のファイル形式(.docx、.xlsxなど)で保存している場合は、テンプレート形式で保存し直す
トラブル2:「個人用」タブが表示されない
症状:
ファイル → 新規で「個人用」が表示されない。
原因と解決方法:
解決方法1:テンプレートを1つ以上保存
「個人用」タブは、テンプレートが1つ以上ある場合のみ表示されます。
- 適当なテンプレートを1つ作成して保存
- Wordを再起動
- ファイル → 新規を確認
解決方法2:保存場所を設定
前述の「トラブル1 – 原因2」と同じ手順。
トラブル3:テンプレートを開くと編集できてしまう
症状:
テンプレートファイルを開くと、テンプレート自体が編集できてしまう。
原因:
テンプレートファイル自体を右クリック → 開くで開いている。
解決方法:
テンプレートから新規文書を作成するには:
- テンプレートをダブルクリック(右クリック → 開くではなく)
- または、ファイル → 新規 → 個人用から選択
テンプレート自体を編集したい場合:
- テンプレートを右クリック → 開く
トラブル4:OneDriveに保存したテンプレートが使えない
症状:
OneDrive内のフォルダをテンプレート保存場所に指定したが、うまく動作しない。
原因:
OneDriveの同期タイミングの問題。
解決方法:
- OneDriveの同期が完了しているか確認
- ローカルパスを指定
C:\Users\<ユーザー名>\OneDrive\テンプレート- OneDriveのクラウドパスではなく、ローカルの同期フォルダを指定
- Officeアプリを再起動
トラブル5:会社PCでテンプレートが使えない
症状:
自宅PCでは使えるテンプレートが、会社PCでは使えない。
原因:
会社のグループポリシーで設定がロックされている可能性。
確認方法:
- ファイル → オプション → 保存
- 設定項目がグレーアウト(灰色)していないか確認
解決方法:
- IT部門に問い合わせ
- 個人では変更できない場合が多い
- 代替として、エクスプローラーから直接テンプレートを開く方法を使う
よくある質問(Q&A)
Q1: テンプレートはどこに保存すればいいですか?
A: 基本的に、Officeが自動で選ぶ場所に保存すればOKです。
推奨:
Microsoft 365 / Office 2013以降:
C:\Users\<ユーザー名>\Documents\Officeのカスタムテンプレート
Office 2010 / 2007:
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Microsoft\Templates
理由:
- Officeが自動認識
- 「個人用」タブに表示される
- 管理しやすい
ただし:
- 好きな場所に変更可能
- OneDriveなどのクラウド保存も可
- 複数PCで使う場合はOneDrive推奨
Q2: Word、Excel、PowerPointで保存場所は同じですか?
A: はい、基本的に同じフォルダを共有します。
同じフォルダ内に:
- Wordテンプレート(.dotx)
- Excelテンプレート(.xltx)
- PowerPointテンプレート(.potx)
が混在して保存されます。
ただし:
それぞれのアプリで設定は個別に行う必要があります。
Q3: テンプレートを別のPCに移行するには?
A: テンプレートファイルをコピーするだけです。
手順:
- 元のPCで:
- テンプレートフォルダを開く
- テンプレートファイルをUSBメモリやクラウドにコピー
- 新しいPCで:
- テンプレートファイルを新しいPCのテンプレートフォルダに貼り付け
注意:
- マクロ付きテンプレート(.dotm、.xltm、.potm)は、セキュリティ設定に注意
- フォントや画像などの外部リソースも一緒に移行が必要な場合あり
Q4: テンプレートを削除するには?
A: ファイルを削除するだけです。
手順:
- テンプレートフォルダを開く
- 削除したいテンプレートを選択
- Deleteキーまたは右クリック → 削除
安全な方法:
- いきなり削除せず、まず別のフォルダに移動
- 問題なければ後で削除
Q5: Normal.dotmを削除しても大丈夫ですか?
A: はい、大丈夫です。Wordが自動で再作成します。
Normal.dotmを削除する理由:
- Wordの動作がおかしい
- 設定をリセットしたい
- ファイルが破損している
手順:
- Wordを完全に終了
- Normal.dotmを探す
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Microsoft\Templates\Normal.dotm
- ファイルを削除(または別の場所に移動)
- Wordを起動
- 新しいNormal.dotmが自動作成される
注意:
- カスタマイズした設定は失われる
- マクロやスタイルもリセットされる
Q6: オンラインテンプレートとローカルテンプレートの違いは?
A: 保存場所とオフライン利用の可否が違います。
オンラインテンプレート:
- Microsoftのサーバーに保存
- インターネット接続が必要
- 常に最新版
- 誰でも利用可能
ローカルテンプレート(カスタムテンプレート):
- 自分のPC内に保存
- オフラインで利用可能
- 自分で作成・編集
- 個人や会社専用
使い分け:
- 一般的な書類 → オンラインテンプレート
- 会社の独自フォーマット → ローカルテンプレート
Q7: テンプレートをチームで共有するには?
A: 共有フォルダやOneDriveを使います。
方法1:ネットワーク共有フォルダ
- サーバー上に共有フォルダを作成
- テンプレートを配置
- 各メンバーのOffice設定で、そのフォルダを指定
メリット:
- 全員が常に最新版を使用
- 一元管理が可能
デメリット:
- 社内ネットワーク内のみ
- オフラインでは使えない
方法2:OneDrive / SharePoint
- OneDrive内にテンプレートフォルダを作成
- メンバーと共有
- 各自のOffice設定で指定
メリット:
- どこからでもアクセス可能
- 自動同期
デメリット:
- インターネット接続が必要
- OneDriveの容量を消費
Q8: テンプレートが勝手に更新されてしまいます。どうすれば?
A: テンプレートのリンクを解除するか、読み取り専用に設定します。
原因:
文書がテンプレートとリンクしており、テンプレートの変更が反映されている。
解決方法1:テンプレートのリンクを解除
- 文書を開く
- 開発 → テンプレート
- 「文書に自動的にスタイルを更新する」のチェックを外す
- 保存
解決方法2:テンプレートを読み取り専用に
- テンプレートファイルを右クリック
- プロパティ
- 「読み取り専用」にチェック
- OK
Q9: 複数のテンプレートフォルダを設定できますか?
A: 直接的にはできませんが、代替方法があります。
公式の設定:
- Officeの設定では1つのフォルダのみ指定可能
代替方法1:サブフォルダを使う
C:\Users\Tanaka\Documents\Officeのカスタムテンプレート\
├─ 営業用\
├─ 経理用\
└─ 人事用\
代替方法2:ショートカットを使う
- 実際のテンプレートは別の場所に保存
- テンプレートフォルダにショートカットを配置
Q10: AndroidやiPhoneのOfficeでもテンプレートは使えますか?
A: 制限付きで使えます。
スマホ版Officeの制限:
- カスタムテンプレートの作成・編集は制限あり
- OneDriveに保存されたテンプレートは閲覧・使用可能
- Microsoftのオンラインテンプレートは利用可能
推奨:
- PCで作成したテンプレートをOneDriveに保存
- スマホからはOneDrive経由でアクセス
まとめ:テンプレートを活用して作業効率アップ
この記事では、Microsoft Officeのテンプレート保存場所について詳しく解説しました。
要点のまとめ:
✅ デフォルト保存場所:
- Microsoft 365以降:
C:\Users\<ユーザー名>\Documents\Officeのカスタムテンプレート - Office 2010以前:
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Microsoft\Templates
✅ 保存場所の確認:
- 最も簡単:F12キー → ファイル形式をテンプレートに変更
- 詳細確認:ファイル → オプション → 保存
✅ 保存場所の変更:
- ファイル → オプション → 保存 → 個人用テンプレートの既定の場所
✅ テンプレートの作成:
- 名前を付けて保存 → ファイルの種類をテンプレート(.dotx/.xltx/.potx)に変更
✅ テンプレートの使用:
- ファイル → 新規 → 個人用
- またはテンプレートファイルをダブルクリック
✅ トラブル時:
- 「個人用」タブが表示されない → 保存場所を設定
- テンプレートが見つからない → 保存場所を確認
- OneDriveで使えない → ローカルパスを指定
テンプレート活用のメリット:
📌 時間の節約
- 毎回ゼロから作成する必要なし
- 定型作業を大幅に短縮
📌 品質の統一
- 会社全体で統一されたフォーマット
- プロフェッショナルな仕上がり
📌 ミスの防止
- 必要項目の漏れを防ぐ
- 計算式の設定ミスを防ぐ
推奨設定:
| 用途 | 推奨保存場所 |
|---|---|
| 個人利用 | デフォルト(Documentsフォルダ) |
| 複数PC使用 | OneDrive内のフォルダ |
| チーム共有 | ネットワーク共有フォルダ |
| バックアップ重視 | OneDrive + ローカルのコピー |
最後に:
テンプレートの保存場所を正しく理解して設定すれば、作業効率が大きく向上します。
特に、繰り返し使う書類がある場合は、テンプレート化することで時間を大幅に節約できます。
この記事が、あなたのOffice作業の効率化に役立てば幸いです。
それでは、快適なOfficeライフを!


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