「新しいパソコンでOfficeを開いたら全部英語…」 「海外で買ったPCのOfficeを日本語にしたい…」 「間違えて英語版をインストールしてしまった…」
こんな困った状況、経験ありませんか?
実は、Microsoft Officeの言語設定は思っているより簡単に変更できるんです。しかも、メニューだけでなく、スペルチェックや日付表示まで、すべて日本語仕様にカスタマイズできます。
この記事では、Office 2019、2021、Microsoft 365のすべてのバージョンで使える日本語設定の方法を、初心者でも迷わないように詳しく解説していきます。
10分後には、完全日本語化されたOfficeが使えるようになりますよ!
Officeの言語設定の基本 – 3つの言語設定を理解しよう

Officeには3種類の言語設定がある
実は、Officeの言語設定には3つの種類があるんです。
1. 表示言語(Display Language)
- メニューやボタンの言語
- リボンの表示
- ダイアログボックスの文字
2. 編集言語(Editing Language)
- 文書を書くときの言語
- スペルチェックと文章校正
- 辞書とオートコレクト
3. 地域設定(Regional Settings)
- 日付の形式(2024/12/25 or 12/25/2024)
- 通貨の表示(¥ or $)
- 数値の区切り(1,000 or 1.000)
これらを正しく設定することで、完璧な日本語環境が整います!
方法1:Office全体を一括で日本語化する
Microsoft 365 / Office 2021での設定方法
手順:
- どれでもいいのでOfficeアプリを開く(Word、Excel、PowerPointなど)
- 「File」または「ファイル」をクリック
- 「Options」または「オプション」を選択
- 「Language」または「言語」を選択
表示言語の変更:
- 「Office display language」セクションを確認
- 「日本語」を選択(なければ「Add a Language」で追加)
- 「Set as Preferred」をクリック
- Officeを再起動
これで、すべてのOfficeアプリが日本語表示になります!
Office 2019以前のバージョン
少し違う手順:
- Officeアプリを開く
- File → Options → Language
- 「Choose Display and Help Languages」で日本語を選択
- 「Set as Default」をクリック
- すべてのOfficeアプリを閉じて再起動
方法2:言語パックのインストール
日本語が選択肢にない場合
言語パックをダウンロード:
Microsoft 365の場合:
- Officeアプリで File → Options → Language
- 「Add a Language」をクリック
- 「日本語」を検索して選択
- 「Install」をクリック
- 自動でダウンロード開始(約100MB)
Office 2019/2021の場合:
- Microsoftの公式サイトから言語パックをダウンロード
- ダウンロードしたファイルを実行
- インストールウィザードに従う
- Officeを再起動
オフラインインストール用ファイル
企業環境や複数PCへのインストールの場合:
- Microsoft ダウンロードセンターへアクセス
- 「Office Language Pack」を検索
- 日本語版を選択してダウンロード
- ISOファイルまたはEXEファイルを保存
- 各PCでインストール実行
Word特有の日本語設定
日本語文書用の詳細設定
縦書き設定:
- レイアウト → 文字列の方向
- 「縦書き」を選択
日本語用フォント設定:
- ホーム → フォント設定の矢印
- 「日本語用のフォント」で游明朝やメイリオを選択
- 「英数字用のフォント」は別に設定可能
原稿用紙設定:
- レイアウト → 原稿用紙設定
- マス目付き原稿用紙を選択
- 20×20や20×10から選択
Excel特有の日本語設定
日付と通貨の表示形式
日付の日本式表示:
- セルを右クリック → セルの書式設定
- 表示形式 → 日付
- 「カレンダーの種類」で「和暦」選択
- 令和6年12月25日 形式で表示
円マークの設定:
- セルの書式設定 → 通貨
- 記号を「¥」に設定
- 小数点以下の桁数を0に
関数の日本語化:
- SUM → 合計
- AVERAGE → 平均 ※ただし英語関数名も使用可能
PowerPoint特有の日本語設定
プレゼンテーション用の設定
日本語テンプレート:
- ファイル → 新規
- 検索ボックスに「日本」と入力
- 日本向けテンプレートを選択
スライドサイズ:
- デザイン → スライドのサイズ
- A4サイズ(日本標準)を選択可能
IME(日本語入力)の設定
Microsoft IMEの最適化
基本設定:
- タスクバーの「A」または「あ」を右クリック
- 「設定」を選択
- 「全般」タブで以下を設定:
- 入力モード:ひらがな
- 句読点:「、。」を選択
- スペースの入力:常に半角
予測入力の設定:
- IME設定 → 予測入力
- 「予測入力を使用する」をオン
- 候補の表示タイミングを調整
Office内でのIME切り替え
ショートカット:
- Alt + Shift:言語切り替え
- 半角/全角キー:日本語入力のオン/オフ
- F7:カタカナ変換
- F10:半角英数変換
スペルチェックと文章校正の日本語設定

日本語文章校正を有効にする
設定方法:
- ファイル → オプション → 文章校正
- 「この言語の文章校正」で日本語を選択
- 以下をチェック:
- 入力時にスペルチェックを行う
- 文章校正とスペルチェックを一緒に行う
- 表記ゆれチェック
カスタム辞書の追加:
- ファイル → オプション → 文章校正
- 「ユーザー辞書」をクリック
- 専門用語や固有名詞を登録
トラブルシューティング – よくある問題と解決法
問題1:日本語に変更したのに英語のまま
解決方法:
- すべてのOfficeアプリを完全に終了
- タスクマネージャーでOffice関連プロセスを確認
- PCを再起動
- それでもダメなら修復インストール
問題2:一部だけ英語表示が残る
原因と対策:
- アドインが英語版 → アドインを更新
- テンプレートが英語 → 日本語テンプレートに変更
- Windowsの言語設定 → Windowsも日本語に設定
問題3:日本語入力ができない
チェックポイント:
- Windows設定 → 時刻と言語 → 言語
- 日本語が優先言語になっているか確認
- 日本語の言語パックがインストール済みか
- IMEが有効になっているか
Windows全体の言語設定との連携
Windowsの言語設定も重要
Windows 11の場合:
- 設定 → 時刻と言語 → 言語と地域
- 「優先する言語」で日本語を一番上に
- 「Windowsの表示言語」を日本語に
- 地域設定も日本に
Windows 10の場合:
- 設定 → 時刻と言語 → 言語
- 「Windowsの表示言語」で日本語を選択
- 必要に応じて言語パックをダウンロード
オンライン版Office(Office Online)の日本語設定
ブラウザ版の設定方法
Microsoft 365 on the webの場合:
- Office.comにサインイン
- 右上の歯車アイコン → 設定
- 「言語とタイムゾーン」
- 言語を「日本語」に変更
- タイムゾーンを「(UTC+09:00) 大阪、札幌、東京」に
ブラウザの言語設定も影響するので、ブラウザも日本語設定にしておきましょう。
企業向け:組織全体での日本語設定
管理者による一括設定
Microsoft 365管理センター:
- 管理センターにサインイン
- 設定 → 組織設定 → 組織プロファイル
- 「組織の言語」で日本語を設定
- 新規ユーザーのデフォルト言語に適用
グループポリシーでの展開:
Computer Configuration → Policies → Administrative Templates
→ Microsoft Office 2016 → Language Preferences
→ Display Language を「Japanese」に設定
バージョン別の注意点
Microsoft 365
特徴:
- クラウド同期で設定が共有される
- 自動更新で言語パックも更新
- 最新の日本語機能が使える
Office 2021
特徴:
- 買い切り版は言語パック別売りの場合あり
- 一度設定すれば安定
- Windows 11との相性良好
Office 2019
特徴:
- Windows 10以降のみサポート
- 言語パックのダウンロードが必要な場合が多い
- 設定方法はほぼ2021と同じ
まとめ – 完璧な日本語Office環境を手に入れよう!
Microsoft Officeの日本語設定、思ったより簡単でしたね!
今日学んだポイント:
✅ 表示言語・編集言語・地域設定の3つを設定
✅ 言語パックは無料でダウンロード可能
✅ IMEの設定も忘れずに
✅ Windowsの言語設定との連携が重要
✅ 再起動で設定が反映される
これで、メニューから文章校正まで、すべて日本語で快適に使えるようになりました。
海外版のOfficeを使っている方も、これで安心して日本語環境で作業できます。
もし設定がうまくいかない場合は、Officeの修復インストールを試してみてください。
快適な日本語Office環境で、生産性を上げていきましょう!
日本語設定は一度やれば終わりなので、今すぐ設定することをおすすめします!
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