Microsoft Edgeを使っていて、突然「Something went wrong(何か問題が発生しました)」というエラーメッセージが表示されたことはありませんか?
このエラーは、ブラウザが正常に動作しなくなったときに表示されるもので、Webページが開けなくなったり、サインインできなくなったりする厄介な問題です。でも安心してください。この記事では、エラーの原因から具体的な解決方法まで、分かりやすく解説していきます。
パソコン初心者の方でも実践できる手順ばかりなので、一緒に問題を解決していきましょう。
Microsoft Edge「Something went wrong」エラーとは?

エラーの種類と表示パターン
Microsoft Edgeで表示される「Something went wrong」エラーには、実はいくつかの種類があります。
よくある表示パターン
最も一般的なのが「Profile error: Some features may not be available. Something went wrong」というメッセージです。これはブラウザの起動時や終了時に表示されることが多く、プロファイル(ユーザー情報)の読み込みに失敗したことを意味しています。
もう一つは「Something went wrong, but we resolved it(何か問題が発生しましたが、解決しました)」という表示で、これはEdgeがクラッシュした後に自動的にデータをクリアして復旧を試みたことを示すメッセージです。
サインイン時には「エラーコード:0x80070426」という数字付きのエラーが表示されることもあります。
エラーが発生する主なタイミング
- Edgeを起動したとき
- ブラウザを閉じようとしたとき
- Microsoftアカウントにサインインしようとしたとき
- 特定のWebサイトを閲覧しているとき
- 拡張機能を使用しているとき
エラーが発生する主な原因
ブラウザデータの破損
Microsoft Edgeは、閲覧履歴やキャッシュなどのデータを「Web Data」というファイルに保存しています。このファイルが何らかの理由で破損すると、エラーが発生するんです。
長期間ブラウザを使い続けたり、突然パソコンがシャットダウンしたりすると、このファイルが壊れやすくなります。
拡張機能の競合
便利な拡張機能も、時には問題の原因になることがあります。
特に複数の拡張機能を同時にインストールしていると、お互いが干渉し合ってEdgeの動作を不安定にすることがあるんです。また、拡張機能自体にバグがある場合も、エラーを引き起こす可能性があります。
メモリ不足
パソコンのメモリ(RAM)が不足している状態でEdgeを使用すると、エラーが発生しやすくなります。
特に多くのタブを開いたり、メモリを大量に消費する他のアプリケーションを同時に実行したりしていると、Edgeが正常に動作できなくなることがあります。
サインインサービスの問題
Microsoftアカウントでサインインしようとしたときにエラーが出る場合、「Microsoft Account Sign-in Assistant」というサービスが正常に動作していない可能性があります。
このサービスは、Microsoftのアカウント認証を管理する重要な機能です。
アンチウイルスソフトの干渉
セキュリティソフトがEdgeのプロセスをブロックしてしまい、エラーが発生することもあります。
ノートンやマカフィーなどのサードパーティ製セキュリティソフトは、時々ブラウザの動作を制限してしまうことがあるんです。
古いバージョンの使用
Edgeのバージョンが古いままだと、既知のバグや不具合が修正されていないため、エラーが発生しやすくなります。
Microsoftは定期的にアップデートをリリースして問題を修正しているので、最新版を使うことが重要です。
【解決法1】Edgeのプロセスを終了して再起動する
最も簡単で効果的な対処法は、Edgeのプロセスを完全に終了してから再起動することです。
手順
タスクマネージャーを開く
キーボードの「Ctrl + Shift + Esc」を同時に押すと、タスクマネージャーが起動します。または、タスクバーを右クリックして「タスクマネージャー」を選択してもOKです。
Edgeのプロセスを見つける
「プロセス」タブの中から「Microsoft Edge」という項目を探してください。複数表示されている場合もありますが、すべて終了させる必要があります。
プロセスを終了する
「Microsoft Edge」を右クリックして「タスクの終了」を選択します。複数ある場合は、それぞれに対して同じ操作を繰り返してください。
Edgeを再起動
すべてのプロセスを終了したら、通常通りEdgeを起動してみましょう。多くの場合、これだけで問題が解決します。
【解決法2】破損したWeb Dataファイルを削除する
Edgeのデータファイルが破損している場合、このファイルを削除することで問題を解決できます。
手順
ファイルエクスプローラーを開く
キーボードの「Windows + E」を押してファイルエクスプローラーを起動します。
隠しファイルを表示させる
上部メニューの「表示」タブをクリックし、「隠しファイル」にチェックを入れます。これをしないと、必要なフォルダが見えません。
Edgeのデータフォルダに移動
アドレスバーに以下のパスを入力してEnterキーを押してください。
C:\Users\あなたのユーザー名\AppData\Local\Microsoft\Edge\User Data\Default
「あなたのユーザー名」の部分は、実際にWindowsで使用しているユーザー名に置き換えてください。
Web Dataファイルを削除
フォルダ内をスクロールして「Web Data」という名前のファイルを見つけます。このファイルを右クリックして「削除」を選択してください。
Edgeを再起動
ファイルを削除したら、Edgeを起動してみましょう。新しいWeb Dataファイルが自動的に作成され、エラーが解消されているはずです。
注意点
この操作を行うと、一部の設定がリセットされる可能性があります。ただし、ブックマークやパスワードなどの重要なデータは保持されるので安心してください。
【解決法3】キャッシュとCookieをクリアする
ブラウザに蓄積されたキャッシュやCookieが原因でエラーが発生することもあります。
手順
設定メニューを開く
Edgeを起動し、右上の「…」(三点リーダー)アイコンをクリックして「設定」を選択します。
閲覧データの削除画面へ
左側のメニューから「プライバシー、検索、サービス」を選択し、「閲覧データをクリア」セクションまでスクロールします。
今すぐクリアをクリック
「クリアするデータの選択」ボタンをクリックしてください。
削除する項目を選択
時間の範囲は「すべての期間」を選択します。そして以下の項目にチェックを入れましょう。
- 閲覧履歴
- Cookieおよびその他のサイトデータ
- キャッシュされた画像とファイル
クリアを実行
「今すぐクリア」ボタンをクリックして、データの削除を実行します。完了したらEdgeを再起動してください。
【解決法4】拡張機能を無効にする
問題のある拡張機能がエラーの原因になっている可能性があります。
手順
拡張機能メニューを開く
Edgeの右上にあるパズルピースのようなアイコンをクリックします。または、アドレスバーに「edge://extensions/」と入力してEnterキーを押してもOKです。
すべての拡張機能を無効化
表示された拡張機能のリストで、それぞれのトグルスイッチをオフにして無効化します。
エラーが解消されたか確認
すべての拡張機能を無効にした状態でEdgeを使用し、エラーが発生しなくなったかチェックしてください。
原因の特定
エラーが解消された場合、拡張機能の一つずつを再度有効化していき、どれが問題を引き起こしているのか特定します。問題の拡張機能が見つかったら、アンインストールするか、最新版へ更新しましょう。
【解決法5】Edgeを最新版に更新する

古いバージョンのEdgeを使用していると、既知のバグによってエラーが発生することがあります。
手順
Edgeの設定を開く
右上の「…」アイコンから「設定」を選択します。
バージョン情報へアクセス
左側のメニューから「Microsoft Edgeについて」をクリックします。
自動更新の実行
この画面を開くと、Edgeが自動的に最新版をチェックして、利用可能なアップデートがあればダウンロードを開始します。
ブラウザを再起動
アップデートが完了したら、「再起動」ボタンが表示されるのでクリックしてください。最新版のEdgeで問題が解決しているか確認しましょう。
【解決法6】Edgeの修復機能を使う
Windowsには、Edgeを修復する機能が標準で搭載されています。
手順
Windowsの設定を開く
キーボードの「Windows + I」を押して、設定画面を開きます。
アプリの管理画面へ
「アプリ」→「インストールされているアプリ」の順にクリックします。(Windows 10の場合は「アプリと機能」)
Edgeを探す
アプリの一覧から「Microsoft Edge」を見つけます。検索ボックスに「edge」と入力すると素早く見つけられます。
修復を実行
Microsoft Edgeの右側にある「…」(三点リーダー)をクリックし、「変更」または「修復」を選択してください。確認ダイアログが表示されたら「はい」をクリックします。
インターネットに接続されていることを確認し、「修復」ボタンをクリックします。修復プロセスが完了するまで待ちましょう。
メリット
この方法の素晴らしい点は、お気に入りやパスワードなどの重要なデータが保持されることです。アプリのファイルだけが修復されるため、安心して実行できます。
【解決法7】サインインサービスの設定を確認する(サインインエラーの場合)
Microsoftアカウントでサインインしようとしたときに「Something went wrong」エラーが出る場合は、サインインサービスの設定を確認しましょう。
手順
サービス管理画面を開く
キーボードの「Windows + R」を押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「services.msc」と入力してEnterキーを押します。
サービスを探す
サービスの一覧をスクロールして「Microsoft Account Sign-in Assistant」を見つけます。
設定を変更
このサービスをダブルクリックして設定画面を開きます。「スタートアップの種類」を「自動(遅延開始)」に変更してください。
サービスを開始
「サービスの状態」が「停止」になっている場合は、「開始」ボタンをクリックします。
設定を保存
「適用」をクリックしてから「OK」をクリックして画面を閉じます。Edgeを再起動して、サインインできるか確認してください。
最終手段:Edgeの再インストール
上記のすべての方法を試しても問題が解決しない場合、最後の手段としてEdgeを再インストールすることができます。
事前準備
再インストールを行う前に、必ずお気に入りをエクスポートしておきましょう。
お気に入りのエクスポート手順
Edgeで「Ctrl + Shift + O」を押してお気に入りを開き、右上の「…」から「お気に入りのエクスポート」を選択します。HTMLファイルとして保存されるので、安全な場所に保管しておいてください。
アンインストール手順
Windowsの設定から「アプリ」→「インストールされているアプリ」へ進み、Microsoft Edgeを見つけて「アンインストール」を選択します。
再インストール手順
別のブラウザ(ChromeやFirefoxなど)で、Microsoftの公式サイトにアクセスして最新版のEdgeをダウンロードし、インストールしてください。
お気に入りのインポート
再インストール後、先ほどエクスポートしたHTMLファイルから、お気に入りを再度インポートできます。
エラーを予防するための日常的な対策
定期的なアップデートの実行
月に一度は、Edgeのバージョン情報画面を開いて、最新版になっているか確認する習慣をつけましょう。
拡張機能の整理
使っていない拡張機能は定期的にアンインストールすることをおすすめします。必要最小限の拡張機能だけを残すことで、ブラウザの動作が安定します。
タブの管理
同時に開くタブの数を適度に抑えることも大切です。メモリ不足によるエラーを防ぐため、不要なタブはこまめに閉じるようにしましょう。
データの定期的なクリア
月に一度程度、キャッシュやCookieをクリアする習慣をつけると、ブラウザの動作が軽快に保たれます。
同期機能の活用
Microsoftアカウントでサインインして同期機能を有効にしておけば、万が一の際もデータを復元できるので安心です。
まとめ
Microsoft Edgeの「Something went wrong」エラーは、いくつかの原因で発生する可能性がありますが、ほとんどの場合、今回紹介した方法で解決できます。
まずは簡単な方法から試してみて、それでもダメなら段階的により詳しい対処法を実行していくのがおすすめです。多くの場合、プロセスの再起動やキャッシュのクリアといった基本的な操作だけで問題は解消されます。
エラーが頻繁に発生する場合は、予防策として定期的なメンテナンスを心がけることも忘れずに。この記事が、あなたのEdge利用の助けになれば幸いです。
それでも問題が解決しない場合や、パソコン自体に不具合がある可能性がある場合は、専門家に相談することも検討してください。

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