Microsoft Edgeの垂直タブで作業効率アップ!使い方からメリットまで徹底解説

プログラミング・IT

ブラウザでタブをたくさん開いていると、どれが何のページだかわからなくなることってありませんか?

Microsoft Edgeには「垂直タブ」という便利な機能が搭載されています。この機能を使うと、画面上部に横並びで表示されていたタブを、画面左側に縦並びで表示できるんです。

今回は、この垂直タブ機能の使い方から、実際に使ってみてわかったメリット・デメリットまで詳しく解説していきます。タブの整理に困っている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

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垂直タブとは?

垂直タブとは、Microsoft Edgeのバージョン89(2021年3月配信)から正式に搭載された機能です。

通常のブラウザでは、開いているページのタブが画面上部に横並びで表示されますよね。でも、垂直タブを有効にすると、これらのタブが画面左側に縦並びで表示されるようになります。

簡単に言えば、タブの表示を「横向き」から「縦向き」に変更できる機能なんです。

この機能はWindowsとMac OS、どちらの最新バージョンのMicrosoft Edgeでも利用できます。

垂直タブの設定方法

垂直タブを使うための設定方法を順番に見ていきましょう。

タブ操作ボタンの表示設定

まず、垂直タブに切り替えるためのボタンを表示させる必要があります。

  1. Microsoft Edgeを起動する
  2. 画面右上の「…」(設定など)ボタンをクリック
  3. 表示されたメニューから「設定」を選択
  4. 左側のメニューから「外観」をクリック
  5. 下の方にスクロールして「タブ設定」の項目を探す
  6. 「タブ操作メニューを表示」をオンにする

これで、ブラウザの左上に「タブ操作」ボタンが表示されるようになります。

ショートカット: 設定画面は「Alt + F」キーでも開けますよ。

垂直タブへの切り替え

設定が完了したら、実際に垂直タブに切り替えてみましょう。

方法1: タブ操作ボタンを使う

  • 画面左上の「タブ操作」ボタンをクリック
  • 表示されたメニューから「垂直タブバーをオンにする」を選択

方法2: タブを右クリックする

  • 任意のタブ上で右クリック
  • メニューから「垂直タブバーをオンにする」を選択

方法3: ショートカットキー

  • 「Ctrl + Shift + ,」(カンマ)を押す

どの方法でも、すぐに垂直タブ表示に切り替わります。

元の横並び表示に戻す方法

垂直タブをオフにして、従来の横並び表示に戻すのも簡単です。

  • 垂直タブバーの一番上にある「垂直タブバーをオフにする」ボタンをクリック
  • または「Ctrl + Shift + ,」(カンマ)を押す

これだけで、すぐに元の表示に戻ります。

垂直タブの便利な使い方

垂直タブには、さらに便利な機能がいくつか搭載されています。

タブバーの折りたたみ機能

垂直タブバーを表示したままだと、横幅を取ってしまうことがあります。

そんなときは折りたたみ機能を使いましょう。

  1. 垂直タブバーの右上にある「<」(ウィンドウを折りたたむ)ボタンをクリック
  2. タブバーが細くなり、サイトのアイコン(ファビコン)だけが表示される
  3. マウスポインターをアイコンの列に合わせると、自動的にタブバーが展開される
  4. 「ピン」アイコンをクリックすれば、展開した状態で固定できる

この機能を使えば、必要なときだけタブの情報を確認できるので、画面を広く使えます。

タブのピン留め機能

よく使うページはピン留めしておくと便利です。

  1. ピン留めしたいタブを右クリック
  2. 「タブのピン留め」を選択
  3. タブが垂直タブバーの最上部に固定される

ピン留めしたタブは、マウスを合わせても「×」(閉じる)ボタンが表示されないので、誤って閉じてしまう心配がありません。

解除するときは、もう一度右クリックして「タブのピン留めを外す」を選択します。

タブグループ機能との併用

関連するタブをまとめて管理したいときは、タブグループ機能が役立ちます。

  1. グループ化したいタブを右クリック
  2. 「新しいグループにタブを追加」を選択
  3. グループに名前や色を設定できる

垂直タブでグループ化すると、タブが見やすく整理され、より管理しやすくなります。

タブのプレビュー表示

垂直タブバーのタブにマウスポインターを合わせると、デフォルトではプレビュー画面が表示されます。

このプレビューを非表示にしたい場合は、設定から変更できます。

  1. 設定画面を開く
  2. 「外観」→「タブ設定」を選択
  3. 「ポイント時にタブプレビューを表示する」をオフにする

垂直タブのメリット

実際に垂直タブを使ってみると、いくつかのメリットがあることがわかります。

タブがたくさん開いても見やすい

これが最大のメリットです。

横並びのタブでは、タブを開けば開くほど1つ1つのタブ幅が狭くなり、ページタイトルがほとんど読めなくなってしまいます。

垂直タブなら、20個以上のタブを開いても、各タブの幅は一定のまま。ページタイトルが約20文字程度まで読めるので、どのタブが何のページなのかすぐにわかります。

画面の縦方向を広く使える

通常のタブバーは画面上部にあり、その分だけWebページの表示領域が狭くなっています。

垂直タブに切り替えると、タブバーのスペース分だけ縦方向の表示領域が広がります。Webページは基本的に縦長なので、スクロールせずに見られる情報量が増えるんです。

ワイドディスプレイの有効活用

最近のパソコンディスプレイは16:9など横長の画面が主流です。でも、多くのWebサイトはコンテンツを中央寄せで表示するため、画面の両サイドに余白ができてしまいます。

垂直タブは、この左側の余白を有効活用できる機能なんです。

視線移動が楽になる

人間の視野は横方向に広いと言われていますが、実際に文字を読めるのは中心部分のごく狭い範囲だけ。横長の画面を端から端まで見るときの視線の振り幅は、思った以上に大きいんです。

垂直タブなら、視線を上下に動かすだけで済むので、タブの切り替えがスムーズになります。

タイトルバーにページタイトルが表示される

垂直タブを有効にすると、選択中のタブのページタイトルが、ブラウザの一番上のタイトルバーに省略なしでフル表示されます。

今どのページを見ているのか、一目でわかるようになるのも地味に便利なポイントです。

垂直タブのデメリット

もちろん、デメリットもあります。使う前に知っておきましょう。

横幅を取る

垂直タブバーを展開した状態だと、画面の横幅を取ってしまいます。

ただし、前述の折りたたみ機能を使えば、この問題はかなり軽減されます。普段はアイコンだけの表示にしておき、必要なときだけ展開するという使い方がおすすめです。

慣れるまで時間がかかる

長年、横並びのタブに慣れてきた方にとっては、最初は少し違和感があるかもしれません。

タブを探すときの目線の動きが「横」から「縦」に変わるため、慣れるまでに数日かかる可能性があります。

ただし、多くのユーザーが「数回使えばすぐに慣れる」と報告しているので、そこまで心配する必要はありません。

サイドバーと併用すると窮屈

Microsoft Edgeのサイドバー機能(検索やアプリへのアクセス機能)を常時表示している場合、垂直タブと併用すると画面が窮屈に感じることがあります。

サイドバーでブックマークを常に表示しているような使い方をしている方は、垂直タブとの相性があまり良くないかもしれません。

こんな人におすすめ

垂直タブ機能は、特に次のような方におすすめです。

複数のタブを同時に開く方

調べ物をするときや、複数のWebサービスを並行して使うとき、タブが10個、20個と増えていく方には特に便利です。

ワイドディスプレイを使っている方

21:9のウルトラワイドディスプレイや、16:9のフルHDディスプレイなど、横長の画面を使っている方には最適な機能です。

タブ管理に困っている方

「今開いているタブが何のページだかわからない」「必要なタブを見失ってしまう」といった悩みがある方は、一度試してみる価値があります。

よくある質問

垂直タブは他のブラウザでも使える?

Google ChromeやFirefoxでは、標準機能としては搭載されていません(2025年11月時点)。

ただし、拡張機能を使えば似た機能を実現することは可能です。Mac版のSafariには「タブグループ」という類似機能があります。

垂直タブボタンを非表示にできる?

はい、できます。

「設定」→「外観」→「タブ設定」から「タブ操作メニューを表示」をオフにすれば、垂直タブボタンは非表示になります。

ただし、機能自体は有効なので、タブを右クリックして「垂直タブバーをオンにする」を選択すれば、いつでも垂直タブに切り替えられます。

スリープタブ機能とは?

垂直タブと同じバージョン89で追加された機能です。

しばらく使っていないタブを自動的にスリープ状態にして、メモリやCPUの使用量を削減します。垂直タブと併用することで、さらに快適なブラウジング環境を実現できます。

垂直タブの幅を調整できる?

現在のバージョンでは、垂直タブバーの幅を自由に調整することはできません。

展開状態か折りたたみ状態の2パターンのみです。今後のアップデートで幅の調整機能が追加されることが期待されています。

まとめ

Microsoft Edgeの垂直タブ機能について解説してきました。

垂直タブの主なポイント

  • タブを画面左側に縦並びで表示できる
  • タブが多くても各タブのタイトルが読める
  • 画面の縦方向を広く使える
  • ワイドディスプレイの余白を有効活用できる
  • 折りたたみ機能で横幅の問題も解決
  • ショートカットキー「Ctrl + Shift + ,」で簡単に切り替え可能

タブをたくさん開く方や、ワイドディスプレイを使っている方には特におすすめの機能です。

最初は少し違和感があるかもしれませんが、数日使えばすぐに慣れるはず。まずは試しに有効にしてみて、自分の作業スタイルに合うかどうか確かめてみてください。

気に入らなければ、ワンクリックで元の横並び表示に戻せますから、気軽に試してみる価値はありますよ。

タブの管理に悩んでいる方は、ぜひ垂直タブ機能を活用して、快適なブラウジングライフを送ってくださいね。

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