「Microsoft Edgeを使わないから削除したい」 「勝手に起動するEdgeがうざい…」 「ChromeやFirefoxだけ使いたいのに」 「アンインストールボタンが押せない!なぜ?」
こんなイライラ、ありませんか?
実は、Microsoft EdgeはWindows 10/11の「システムコンポーネント」として深く統合されているため、通常の方法では削除できないんです。
でも、諦める必要はありません! いくつかの方法を使えば、Edgeを削除したり、少なくとも無効化することができます。
この記事では、Edgeをアンインストールする方法から、削除のリスク、そして安全な代替案まで、すべて解説します!
ただし、システムに影響を与える可能性があるので、慎重に進めてくださいね。
なぜMicrosoft Edgeは普通に削除できないの?

Windowsとの深い統合
Edgeが削除しにくい理由を理解しましょう。
Edgeが統合されている理由:
- システムの一部として動作
- Windows Updateの表示
- ヘルプファイルの表示
- 認証画面での使用
- 他のアプリが依存
- Microsoft Store
- Cortana
- 一部のシステムアプリ
- セキュリティ機能
- SmartScreenフィルター
- Windows Defenderとの連携
- Microsoftの戦略
- 標準ブラウザとしての地位確立
- サービスとの統合推進
アンインストールのリスク
削除する前に知っておくべきリスクです。
潜在的な問題:
- システムの不安定化
- 一部機能の動作不良
- Windows Updateの問題
- Microsoft Storeが開けない
- PDFビューアーの不具合
【方法1】コマンドプロンプトで強制削除
管理者権限でコマンド実行
最も直接的な削除方法です。
手順(Windows 11):
- コマンドプロンプトを管理者として実行
- Windowsキー + X → 「ターミナル(管理者)」 または
- 検索で「cmd」→ 右クリック「管理者として実行」
- Edgeのバージョンとパスを確認
cd %PROGRAMFILES(X86)%\Microsoft\Edge\Application\
dir
- バージョン番号をメモ(例:120.0.2210.61)
- アンインストールコマンドを実行
cd 120.0.2210.61\Installer
setup.exe --uninstall --system-level --verbose-logging --force-uninstall
- PCを再起動
PowerShellを使用した削除
PowerShellでも削除可能です。
PowerShellコマンド:
# 管理者権限で実行
Get-AppxPackage *edge* | Remove-AppxPackage
# より強力な削除
Get-AppxPackage -AllUsers *edge* | Remove-AppxPackage -AllUsers
【方法2】レジストリを編集して削除を有効化
レジストリエディターでの設定変更
アンインストールボタンを有効にする方法です。
⚠️ 警告:レジストリの編集は危険です。必ずバックアップを取ってください。
手順:
- レジストリエディターを開く
- Win + R → 「regedit」
- 以下のパスに移動
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer
- 新しいキーを作成
- 右クリック → 新規 → キー
- 名前:「Edge」
- DWORD値を作成
- 右クリック → 新規 → DWORD (32ビット)
- 名前:「RemoveEdge」
- 値:1
- PCを再起動
- 設定からアンインストール
- 設定 → アプリ → インストールされているアプリ
- Microsoft Edge → アンインストール
【方法3】サードパーティツールを使用
専用ツールで簡単削除
技術的な知識がなくても使えるツールです。
Revo Uninstaller(推奨):
- Revo Uninstallerをダウンロード
- インストールして起動
- Microsoft Edgeを選択
- 「アンインストール」をクリック
- 残存ファイルも削除
Geek Uninstaller:
- ポータブル版あり
- 強制削除機能
- レジストリクリーン機能
注意点:
- 無料版と有料版がある
- 信頼できるサイトからダウンロード
- ウイルスチェック必須
【安全な代替案】Edgeを無効化する方法

削除せずに使わないようにする
完全削除のリスクを避けたい方向けです。
1. スタートメニューから非表示
- スタートメニューでEdgeを右クリック
- 「スタートからピン留めを外す」
- 「その他」→「タスクバーにピン留めしない」
2. 既定のブラウザを変更
- 設定 → アプリ → 既定のアプリ
- Webブラウザーを変更
- すべてのファイルタイプを変更
3. 自動起動を無効化
- タスクマネージャー → スタートアップ
- Microsoft Edgeを無効化
4. グループポリシーで制限
gpedit.msc → コンピューターの構成
→ 管理用テンプレート → Windowsコンポーネント
→ Microsoft Edge → 「Microsoft Edgeを許可しない」
Edgeの自動インストールを防ぐ方法
Windows Updateで復活するのを防止
削除後も勝手に戻ってくる問題の対策です。
レジストリでブロック:
- レジストリエディターで設定
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\EdgeUpdate
- DWORD値を作成
- DoNotUpdateToEdgeWithChromium = 1
- InstallDefault = 0
グループポリシーで制御:
- 自動更新を無効化
- 特定の更新を除外
Windows Update除外設定:
- Windows Update設定
- 詳細オプション
- 「更新プログラムの一時停止」
削除後に問題が起きた時の対処法
Edgeの再インストール方法
削除して後悔した場合の復旧方法です。
方法1:公式サイトから再インストール
- 別のブラウザで microsoft.com/edge
- 「Windows用のEdgeをダウンロード」
- インストーラーを実行
方法2:PowerShellで復元
# Microsoft Storeから再インストール
Get-AppxPackage -AllUsers Microsoft.MicrosoftEdge |
Foreach {Add-AppxPackage -DisableDevelopmentMode
-Register "$($_.InstallLocation)\AppXManifest.xml"}
方法3:システムの復元
- 削除前の復元ポイントに戻す
- 設定 → システム → 回復
- 「PCをリセットする」
特定バージョンのEdgeだけを削除
Edge LegacyとChromium版の使い分け
古いEdgeと新しいEdgeを管理します。
Edge Legacy(旧Edge)の削除:
- Windows 10の初期バージョンのみ
- 現在はサポート終了
- 削除しても問題なし
Chromium版Edgeの管理:
- 現在の主流バージョン
- システム統合が深い
- 削除は慎重に
ビジネス環境での対応
企業でのEdge管理
IT管理者向けの情報です。
組織での制御方法:
- Microsoft Endpoint Manager
- ポリシーで使用制限
- アンインストール防止
- グループポリシー管理
- 中央管理で制御
- ユーザー権限の制限
- SCCM/Intune
- アプリケーション管理
- 代替ブラウザの配布
よくある質問(FAQ)

Q1: Edgeを削除してもWindows Updateは使える?
A: 基本的には使えますが、一部の更新詳細画面が正しく表示されない可能性があります。
Q2: Microsoft 365への影響は?
A: ブラウザ版は他のブラウザで利用可能。デスクトップアプリには影響ありません。
Q3: PDFが開けなくなった場合は?
A: Adobe Acrobat ReaderやChrome、FirefoxをPDF既定アプリに設定してください。
Q4: 削除は違法?
A: 個人使用では問題ありません。ただし、Microsoftのサポート対象外になります。
Q5: Windows 11では削除できない?
A: 上記の方法で可能ですが、Windows 11はEdge依存度が高いため、より慎重に。
トラブルシューティング
よくある問題と解決策
問題1:削除コマンドが効かない
- 最新バージョンでは仕様変更の可能性
- 別の方法を試す
- セーフモードで実行
問題2:削除後、一部アプリが動かない
- 依存関係の問題
- 該当アプリの再インストール
- システムファイルチェッカーを実行
sfc /scannow
問題3:Edgeが勝手に復活する
- Windows Updateで再インストール
- 上記のブロック方法を適用
- 更新プログラムを個別に除外
代替ブラウザのおすすめ
Edge以外の選択肢
削除後のメインブラウザ候補です。
🦊 Firefox
- プライバシー重視
- カスタマイズ性高い
- オープンソース
🌐 Google Chrome
- 最も人気
- 拡張機能豊富
- Googleサービスと連携
🎭 Opera
- 無料VPN内蔵
- 省電力モード
- ゲーミング向け機能
🦁 Brave
- 広告ブロック標準装備
- 高速ブラウジング
- 仮想通貨報酬
まとめ:Edgeとうまく付き合う方法を選ぼう
Microsoft Edgeのアンインストール方法について詳しく解説してきました。
この記事のポイント: ✅ Edgeは通常の方法では削除できない ✅ コマンドやレジストリで強制削除可能 ✅ リスクがあるため慎重に判断 ✅ 無効化という安全な選択肢もある ✅ 削除後も再インストール可能
おすすめの対処法:
- 初心者 → 無効化して使わない
- 中級者 → 既定ブラウザ変更で対応
- 上級者 → 必要に応じて削除
最後にアドバイス: Edgeを完全削除することは可能ですが、リスクもあります。 本当に削除が必要か、まず考えてみてください。
多くの場合、無効化や既定ブラウザの変更で十分です。 それでも削除したい場合は、必ずシステムのバックアップを取ってから実行してください。
Edgeも進化していて、実は結構使いやすくなっています。 一度使ってみてから判断するのも良いかもしれませんよ!
安全第一で、自分に合った方法を選んでください。
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