ブラウザで作業していると、気づいたらタブがいっぱいになっていませんか?
「あのページどこだっけ?」と探すのに時間がかかったり、タブが多すぎて何が何だか分からなくなったり…そんな経験は誰にでもあるはずです。
そこで活躍するのが、Microsoft Edgeの「タブグループ化」機能です。関連するタブをまとめて整理できるので、作業がグッと効率的になります。
この記事では、タブグループの基本的な使い方から便利な活用テクニックまで、初心者の方にも分かりやすく解説していきますね。
タブグループ化ってどんな機能?

タブグループ化とは、複数のタブを一つのまとまりとして管理できる機能のことです。
例えば、仕事用のタブ、趣味のタブ、調べ物のタブなど、用途ごとにタブを分類できます。各グループには好きな名前と色を付けられるので、視覚的にも分かりやすくなるんです。
グループはクリック一つで折りたためるため、画面がスッキリします。必要なときだけ展開すればいいので、タブバーが混雑することもありません。
この機能は2021年にEdgeのバージョン93で導入されました。Google Chromeにも似た機能がありますが、Edgeには独自の便利な機能も搭載されています。
手動でタブをグループ化する方法
まずは基本的なグループ化の手順を見ていきましょう。
複数のタブを選択してグループ化
1. タブを選択する
グループ化したいタブを選びます。選び方は2通りあります:
- 連続したタブを選ぶ場合:最初のタブをクリックしてから、Shiftキーを押しながら最後のタブをクリック
- 離れたタブを選ぶ場合:Ctrlキーを押しながら、グループ化したいタブを一つずつクリック
2. 右クリックメニューから追加
選択したタブのどれかを右クリックして、「タブを新しいグループに追加」を選択します。
3. 名前と色を設定
グループに分かりやすい名前を付けましょう。例えば「仕事」「趣味」「ショッピング」など、自分が覚えやすい名前がおすすめです。
さらに、グループの色も選べます。色分けすることで、パッと見てどのグループか判断できるようになります。
既存のグループにタブを追加
すでに作成したグループにタブを追加するのも簡単です。
方法1:右クリックメニューから
追加したいタブを右クリックして、「タブをグループに追加」を選び、追加先のグループを選択します。
方法2:ドラッグ&ドロップ
タブをドラッグして、既存のグループの上に重ねるだけでもOKです。直感的で分かりやすい方法ですね。
AI自動整理機能「タブの整理」を使う
Edgeには、AIが自動でタブを分類してくれる便利な機能があります。2023年に追加されたこの機能を使えば、手作業で分類する手間が省けます。
使い方
1. タブ操作メニューを開く
画面左上、または垂直タブバーの上部にある「タブ操作メニュー」アイコンをクリックします。
2. 「タブの整理」を選択
メニューから「タブの整理」を選びます。
3. 自動分類を確認
Edgeが開いているタブを分析して、関連性の高いタブ同士を自動的にグループ化してくれます。グループ名や色も提案してくれるんです。
4. 必要に応じて調整
提案されたグループ分けに満足できない場合は、その場で修正できます。グループを右クリックして編集したり、タブを別のグループに移動したりできます。
5. 確定
問題なければ「グループタブ」ボタンを押して確定しましょう。
この機能は、タブの内容(URLやタイトルなど)をAIが判断して分類します。例えば、ニュースサイトのタブをまとめたり、ショッピングサイトのタブをグループ化したりしてくれます。
グループの管理と編集
作成したグループは、後から自由に編集できます。
グループ名や色の変更
グループ名を右クリックするか、グループ名にカーソルを合わせて「編集」を選択します。新しい名前や色を設定できます。
グループの折りたたみ
グループ名をクリックすると、グループが折りたたまれます。もう一度クリックすれば展開されます。
画面を広く使いたいときや、他の作業に集中したいときに便利な機能です。
タブをグループから削除
タブを右クリックして「グループから削除」を選ぶと、そのタブだけグループから外れます。
グループ全体を操作
グループ名を右クリックすると、さまざまな操作ができます:
- グループを新しいウィンドウに移動:グループ全体を別ウィンドウで開きます
- グループを閉じる:グループ内の全タブを一度に閉じます
- グループ化解除:グループを解除しますが、タブは残ります
- タブグループをコレクションに追加:後で紹介するコレクション機能と連携できます
垂直タブバーとの併用
Edgeには、タブを画面の左側に縦に並べる「垂直タブバー」という機能があります。
垂直タブバーの有効化
画面左上のタブ操作メニューをクリックして、「垂直タブバーをオンにする」を選択します。
グループ化との相性
垂直タブバーとグループ化を組み合わせると、タブがさらに見やすくなります。
通常の横並びタブだと、タブが増えるとタイトルが読めなくなりますよね。でも縦並びなら、各タブの名前がしっかり表示されるんです。
グループも階層的に表示されるため、ブックマークフォルダのような感覚で使えます。
タブグループと似た機能の違い

Edgeには、タブグループ以外にも整理機能があります。混同しやすいので、違いを整理しておきましょう。
コレクション機能
コレクションは、ウェブページや画像、メモをスクラップブック的に保存する機能です。
タブグループとの違いは、コレクションは長期保存向けという点です。旅行計画を立てるときに参考サイトを集めたり、レシピサイトをまとめたりするのに適しています。
タブグループからコレクションに追加することも可能なので、一時的なグループから永続的な保存へ移行できます。
ワークスペース機能
ワークスペースは、タブグループをさらに大きな単位で管理する機能です。
プロジェクトごとに完全に分離した作業環境を作れます。例えば「仕事用」「個人用」といった具合に、ワークスペースを切り替えることで作業環境を丸ごと変更できるんです。
各ワークスペース内でタブグループを使えば、より階層的な整理が可能になります。
タブグループの便利な活用シーン
実際にどんな場面で役立つのか、具体例を見ていきましょう。
ビジネスシーン
複数のプロジェクトを並行して進めている場合、プロジェクトごとにグループを作ると効率的です。
「A社案件」「B社案件」「社内資料」といったグループ分けをすれば、作業の切り替えがスムーズになります。
調べ物や情報収集
何かを調査するとき、関連するページがどんどん増えていきますよね。
テーマごとにグループ化しておけば、後で見直すときに便利です。「技術調査」「競合分析」「市場動向」など、カテゴリー分けがおすすめです。
オンラインショッピング
複数のサイトで価格を比較するとき、商品ごとにグループを作ると分かりやすくなります。
「ノートPC」「モニター」「周辺機器」といったグループに分けておけば、各商品の比較がしやすくなります。
学習や研究
勉強中は参考サイトが増えがちです。
「参考文献」「オンライン講義」「演習問題」などにグループ化すれば、学習の進捗管理もしやすくなります。
まとめ
Microsoft Edgeのタブグループ化機能を使えば、増えすぎたタブをスッキリ整理できます。
手動でのグループ化はもちろん、AI自動整理機能を使えばさらに手軽です。垂直タブバーやワークスペース、コレクション機能と組み合わせれば、自分にぴったりの作業環境が作れますよ。
まずは簡単なグループ分けから始めてみてください。作業効率が上がって、ブラウザ作業がもっと快適になるはずです。
タブの海で溺れそうになったら、ぜひタブグループ化を試してみてくださいね!


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