「Microsoft Edgeを開いたとき、いつもGoogleやYahoo!が表示されるようにしたい」
「毎回同じページを開くのが面倒…起動時に自動で開くようにできないかな?」
こんな風に思ったことはありませんか?
Microsoft Edge(マイクロソフト エッジ)は、起動したときに開くページを自由に設定できます。よく使うサイトを設定しておけば、毎回URLを入力する手間が省けて、とても便利です。
この記事では、Edgeの起動時に開くページ(スタートページ)の設定方法を、初心者の方にもわかりやすく解説します。複数のページを同時に開く方法や、トラブルシューティングも紹介しますね。
起動時に開くページって何?

まず、「起動時に開くページ」とは何か、基本的なことから理解しましょう。
スタートページとは
起動時に開くページ(スタートページ)とは、Microsoft Edgeを起動したときに最初に表示されるページのことです。
例えば:
- Googleの検索ページ
- Yahoo! JAPANのトップページ
- 会社のイントラネット
- よく見るニュースサイト
こうしたページを設定しておくと、Edgeを開くたびに自動的にそのページが表示されます。
ホームボタンとの違い
似たような機能に「ホームボタン」がありますが、これは別の機能です。
混同しやすいので、違いをしっかり理解しておきましょう。
起動時に開くページ(スタートページ)
- Edgeを起動したときに自動的に開くページ
- パソコンを立ち上げてEdgeを起動する時に表示される
ホームボタン
- Edgeの画面上部にある「家」のアイコン
- クリックすると設定したページにジャンプできる
- Edge起動後、いつでも使える
例えば、起動時にはGoogleを開いて、ホームボタンにはYahoo!を設定する、といった使い分けができます。
起動時に開くページの3つの選択肢
Edgeには、起動時に何を表示するか、3つの選択肢があります。
1. 新しいタブページを開く(初期設定)
Edgeの初期設定では、この「新しいタブページ」が開くようになっています。
特徴:
- ニュースフィード(最新ニュース)が表示される
- よく訪問するサイトのショートカットが表示される
- 天気や株価などの情報が見られる
- Bing検索ができる
毎日の情報収集をしたい人には便利ですが、特定のサイトを使いたい人には不要かもしれません。
2. 前のセッションからタブを開く
前回Edgeを閉じたときに開いていたページを、そのまま復元する機能です。
こんな人におすすめ:
- 作業の続きをすぐに始めたい人
- いつも同じページで作業をしている人
- 複数のタブを開きっぱなしにする人
注意点:
たくさんのタブを開いたまま閉じると、次回起動時にパソコンの動作が重くなることがあります。
3. これらのページを開く(カスタム設定)
自分で指定したページを起動時に開く設定です。
この記事では、この設定方法を詳しく解説します。
こんな人におすすめ:
- 毎回決まったページから始めたい人
- Googleや Yahoo!など特定の検索サイトを使いたい人
- 複数の仕事用ページを同時に開きたい人
基本設定:1つのページを起動時に開く
それでは、実際に設定していきましょう。
まずは、1つのページを起動時に開く基本的な方法を説明します。
手順
ステップ1:Edgeの設定を開く
- Microsoft Edgeを起動
- 画面右上の「…」(3つの点)をクリック
- 表示されたメニューから「設定」をクリック
ステップ2:起動設定の画面を開く
- 左側のメニューから「スタート、ホーム、および新規タブ」をクリック
- 画面右側に設定項目が表示される
※メニューが表示されていない場合は、左上の「≡」(三本線)をクリックすると表示されます。
ステップ3:カスタム設定を選ぶ
- 「Microsoft Edgeの起動時」という項目を探す
- 「これらのページを開く」を選択
ステップ4:URLを追加する
- 「新しいページを追加してください」をクリック
- 開きたいページのURLを入力
- 例:https://www.google.co.jp
- 例:https://www.yahoo.co.jp
- 「追加」ボタンをクリック
これで設定完了です!
Edgeを再起動して、設定したページが開くか確認してみましょう。
よく使うURLの例
参考までに、よく設定されるページのURLを紹介します。
検索サイト
- Google:https://www.google.co.jp
- Yahoo! JAPAN:https://www.yahoo.co.jp
- Bing:https://www.bing.com
ニュースサイト
- NHK NEWS WEB:https://www3.nhk.or.jp/news/
- 日本経済新聞:https://www.nikkei.com
- Yahoo!ニュース:https://news.yahoo.co.jp
その他
- Gmail:https://mail.google.com
- Outlook:https://outlook.live.com
応用設定:複数のページを同時に開く
Edgeでは、起動時に複数のページを同時に開くこともできます。
例えば、Gmail、カレンダー、タスク管理ツールを一度に開く、といった使い方ができます。
方法1:URLを1つずつ追加する
手順:
- 基本設定と同じ手順で「これらのページを開く」を選択
- 「新しいページを追加してください」をクリック
- 1つ目のURLを入力して「追加」
- もう一度「新しいページを追加してください」をクリック
- 2つ目のURLを入力して「追加」
- 必要なだけ繰り返す
方法2:開いているタブを一括登録(おすすめ!)
この方法なら、URLを1つずつ入力しなくても、今開いているページをまとめて登録できます。
手順:
- 起動時に開きたいページを、すべてタブで開いておく
- 例:タブ1にGoogle、タブ2にYahoo!、タブ3にGmail
- 右上の「…」→「設定」をクリック
- 「スタート、ホーム、および新規タブ」を選択
- 「Microsoft Edgeの起動時」で「これらのページを開く」を選択
- 「開いているすべてのタブを使用」ボタンをクリック
これで、今開いているすべてのタブが一括で登録されます!
とても便利な機能なので、ぜひ活用してください。
注意点
複数のページを設定するときは、以下の点に注意しましょう。
1. ページ数は適度に
たくさんのページを設定すると、起動時にパソコンの動作が重くなります。
目安としては、3〜5ページ程度がおすすめです。
2. メモリの消費
開くページが多いほど、パソコンのメモリを消費します。
メモリが4GB以下のパソコンでは、特に注意が必要です。
3. 起動時間
ページ数が多いと、Edgeの起動に時間がかかることがあります。
設定したページを編集・削除する

一度設定したページは、後から編集したり削除したりできます。
ページのURLを編集する
- 「設定」→「スタート、ホーム、および新規タブ」を開く
- 「Microsoft Edgeの起動時」の下に、登録したページの一覧が表示される
- 編集したいページの右側にある「…」(3つの点)をクリック
- 「編集」を選択
- 新しいURLを入力して保存
ページを削除する
- 同じように設定画面を開く
- 削除したいページの右側にある「…」をクリック
- 「削除」を選択
すべてのページをクリアする
- 設定画面を開く
- 「Microsoft Edgeの起動時」で別のオプション(「新しいタブページを開く」など)を選択
これで、カスタム設定がクリアされます。
ホームボタンの設定方法
起動時のページとは別に、「ホームボタン」も設定しておくと便利です。
ホームボタンは、Edge使用中にいつでもクリックして、設定したページに戻れる機能です。
ホームボタンを表示する
初期設定では、ホームボタンは表示されていないことがあります。
手順:
- 「設定」→「スタート、ホーム、および新規タブ」を開く
- 下にスクロールして「ホームボタン」という項目を探す
- 「ツール バーにホームボタンを表示」をオンにする
これで、画面上部の左側に「家」のアイコンが表示されます。
ホームボタンに開くページを設定する
- ホームボタンを表示した状態で、同じ設定画面を見る
- 「ホームボタン」の下に2つの選択肢がある
- 新しいタブページ:新しいタブページを開く
- URLを入力してください:特定のページを開く
- 「URLを入力してください」を選択
- URLを入力する
- 右側の「保存」アイコン(フロッピーディスクのマーク)をクリック
ホームボタンの便利な使い方
例1:起動時とホームボタンを使い分ける
- 起動時:Gmail、カレンダー、タスク管理(仕事用)
- ホームボタン:Yahoo!ニュース(休憩時用)
例2:空白ページを設定
集中したいときのために、ホームボタンに空白ページを設定することもできます。
URLに「about:blank」と入力すると、真っ白なページが開きます。
トラブルシューティング
設定がうまくいかないときの対処法を紹介します。
設定したのに反映されない
原因1:Edgeを再起動していない
設定を変更したら、一度Edgeを完全に閉じて、再度起動してください。
画面右上の「×」をクリックしてEdgeを閉じます。
原因2:拡張機能の影響
Edgeに追加した拡張機能(追加機能)が、起動時のページを変更していることがあります。
対処法:
- 「設定」→「拡張機能」を開く
- 不要な拡張機能をオフにする
- Edgeを再起動して確認
原因3:設定の同期
複数のパソコンでMicrosoftアカウントを使ってEdgeを同期している場合、他のパソコンの設定が影響することがあります。
対処法:
- 「設定」→「プロファイル」→「同期」を開く
- 「設定」の同期をオフにする
- 再度、起動時のページを設定
URLを入力しても追加できない
正しい形式で入力する
URLは必ず「https://」から始まる完全な形で入力してください。
良い例:
- https://www.google.co.jp
- https://www.yahoo.co.jp
悪い例:
- google.co.jp(httpsが抜けている)
- www.google.co.jp(httpsが抜けている)
URLをコピー&ペーストする
手入力だとミスが起こりやすいので、実際にそのページを開いて、アドレスバーからURLをコピーして貼り付けるのがおすすめです。
設定が勝手に変わってしまう
Windows Updateの影響
Windows Updateの後、Edgeの設定が初期化されることがあります。
大型アップデートの後は、設定を確認しましょう。
Edgeのリセット
何をしても設定がうまくいかない場合は、Edgeの設定をリセットする方法があります。
注意:この操作を行うと、すべての設定が初期状態に戻ります。
手順:
- 「設定」を開く
- 左側のメニューから「設定のリセット」を選択
- 「設定を復元して既定値に戻します」をクリック
- 「リセット」をクリック
リセット後、もう一度起動時のページを設定してください。
よくある質問と答え
Q1. 新しいタブを開いたときのページも変更できますか?
A. 基本的にはできませんが、カスタマイズは可能です。
新しいタブ(「+」ボタンをクリックしたとき)に表示されるページは、「新しいタブページ」として固定されています。ただし、このページの内容(表示するニュースの種類など)はカスタマイズできます。
設定方法:
- 「設定」→「スタート、ホーム、および新規タブ」
- 「新しいタブ ページ」の項目でカスタマイズ
特定のサイトを新しいタブで開きたい場合は、そのサイトを「お気に入り」に登録して、お気に入りバーから開くのがおすすめです。
Q2. 毎回違うページを開きたいときはどうすればいい?
A. 「前のセッションからタブを開く」を選択しましょう。
この設定にすると、前回Edgeを閉じたときに開いていたページが、次回起動時に復元されます。
Q3. 起動時に開くページを複数設定すると、どれから開きますか?
A. すべてのページが同時に、別々のタブで開きます。
例えば、Google、Yahoo!、Gmailの3つを設定すると、起動時に3つのタブが同時に開きます。
左から順番に、登録した順序で表示されます。
Q4. スマートフォンのEdgeでも同じ設定ができますか?
A. スマートフォン版のEdgeでも設定できます。
ただし、設定画面の表示が少し異なります。
Microsoftアカウントでサインインして同期を有効にすると、パソコンとスマートフォンで同じ設定を共有できます。
Q5. 会社のイントラネット(社内サイト)を設定できますか?
A. できます。
URLがあれば、どんなサイトでも設定できます。
ただし、社外からアクセスできないサイトの場合、自宅のパソコンで開くとエラーになることがあります。
Q6. 起動時に開くページとホームボタンは、同じページを設定すべきですか?
A. 使い方次第です。
同じページを設定すれば、常にそのページから始められて一貫性があります。
でも、異なるページを設定すれば、用途に応じて使い分けられて便利です。
例:
- 起動時:仕事用のページ(社内サイト、メールなど)
- ホームボタン:プライベート用のページ(ニュース、SNSなど)
おすすめの設定例

参考までに、用途別のおすすめ設定を紹介します。
仕事用パソコン
起動時に開くページ:
- Gmail(またはOutlook)
- Googleカレンダー
- 社内イントラネット
ホームボタン:
- 社内ポータルサイト
プライベート用パソコン
起動時に開くページ:
- Yahoo! JAPAN
- または Google
ホームボタン:
- お気に入りのニュースサイト
勉強・調べ物用
起動時に開くページ:
ホームボタン:
- 空白ページ(about:blank)で集中
複数の作業を並行する人
起動時に開くページ:
- 「前のセッションからタブを開く」を選択
ホームボタン:
- タスク管理ツール
まとめ
Microsoft Edgeの起動時に開くページの設定方法について解説しました。
設定の基本手順:
- 右上の「…」→「設定」をクリック
- 「スタート、ホーム、および新規タブ」を選択
- 「Microsoft Edgeの起動時」で「これらのページを開く」を選択
- URLを追加、または「開いているすべてのタブを使用」をクリック
3つの選択肢:
- 新しいタブページを開く:ニュースや情報が見られる初期設定
- 前のセッションからタブを開く:前回の続きから作業できる
- これらのページを開く:自分で指定したページを開く
便利なポイント:
- 複数のページを同時に開ける
- 現在開いているタブを一括登録できる
- ホームボタンと使い分けると、さらに便利
注意点:
- ページを増やしすぎると動作が重くなる
- 3〜5ページ程度が目安
- 拡張機能や同期設定が影響することもある
この設定をしておけば、毎回同じページを開く手間が省けて、作業効率がグッと上がります。
あなたのパソコンの使い方に合わせて、ぜひカスタマイズしてみてくださいね!
設定は3分もあれば完了します。
今すぐ試して、快適なブラウジング環境を作りましょう!

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