Webサイトを開いたら、アドレスバーに「セキュリティ保護なし」という警告が表示されて驚いたことはありませんか?
「このサイト、使っても大丈夫なの?」「ウイルスに感染しないかな?」と不安になりますよね。
実はこの警告、必ずしもそのサイトが危険というわけではありません。でも、確かに注意が必要なサインなんです。
この記事では、「セキュリティ保護なし」という警告の意味から、安全にサイトを利用する方法まで、わかりやすく解説します。難しい専門知識は一切不要です。
「セキュリティ保護なし」が表示される理由

HTTPとHTTPSの違い
まずは、この警告が出る根本的な理由を理解しましょう。
Webサイトには2つの通信方式があります:
HTTP(エイチティーティーピー):
- 暗号化されていない通信
- データが平文(そのまま)で送られる
- 第三者に内容を見られる可能性がある
HTTPS(エイチティーティーピーエス):
- 暗号化された通信
- データが暗号化されて送られる
- 第三者には意味不明な文字列にしか見えない
「S」はSecure(安全)の頭文字です。つまり、HTTPSは安全版のHTTPなんですね。
警告が出るのはHTTPサイト
「セキュリティ保護なし」という警告は、HTTPサイト(暗号化されていないサイト)にアクセスしたときに表示されます。
アドレスバーを見ると:
- HTTPSサイト:鍵マークが表示される
- HTTPサイト:「セキュリティ保護なし」または「!」マークが表示される
この警告は、「このサイトとの通信は暗号化されていないので注意してください」というEdgeからのメッセージなんです。
なぜHTTPサイトは危険なのか
通信内容が盗み見られる可能性
HTTPサイトでは、あなたとサイト間のやり取りが暗号化されていません。
つまり:
- 入力した情報が途中で読まれるかもしれない
- パスワードが見られる危険性がある
- クレジットカード情報が盗まれる可能性がある
特に公共のWi-Fiを使っているときは、同じネットワーク上の悪意ある人に情報を盗まれるリスクが高まります。
改ざんされる危険性
暗号化されていないと、通信内容を書き換えられる可能性もあります。
例えば:
- 本物のサイトが偽サイトにすり替えられる
- ダウンロードファイルにウイルスが混入される
- 表示内容が勝手に変更される
「中間者攻撃」と呼ばれる手法で、あなたとサイトの間に第三者が割り込んでくるイメージです。
なりすましの可能性
HTTPSサイトは、SSL証明書という仕組みで「このサイトは本物です」という証明をしています。
一方、HTTPサイトにはその証明がありません。つまり:
- 本当に公式サイトかどうか確認できない
- 偽サイトの可能性がある
- フィッシング詐欺のリスクが高い
見た目は公式サイトそっくりでも、実は偽物だった…ということがあり得るんです。
「セキュリティ保護なし」が表示されたときの対処法
ステップ1:何をするか確認する
まず、そのサイトで何をしようとしているか考えましょう。
情報を入力しない場合(閲覧のみ):
- ニュース記事を読む
- ブログを見る
- 公開情報を調べる
→ 比較的安全です。ただし公共Wi-Fiでは注意
個人情報を入力する場合:
- ログインする
- 会員登録する
- クレジットカード情報を入力する
- 住所や電話番号を送信する
→ 絶対に避けるべきです
ステップ2:サイトの信頼性を確認
そのサイトが本当に信頼できるか見極めましょう。
確認ポイント:
- URLをよく見る(スペルミスがないか)
- 公式サイトと比較する
- 会社情報が明記されているか
- 問い合わせ先が記載されているか
- デザインが極端に古くないか
怪しいと感じたら、無理にアクセスする必要はありません。
ステップ3:情報入力は絶対に避ける
HTTPサイトでは、以下の行為を絶対にしないでください:
- パスワードの入力
- クレジットカード番号の入力
- 個人情報の送信
- ファイルのアップロード
- オンラインショッピング
- オンラインバンキング
どうしても必要な場合は、HTTPS版のサイトがないか探しましょう。
ステップ4:代替手段を探す
安全な方法がないか考えてみましょう。
代替案の例:
- サイト名に「https://」を手動で追加して再アクセス
- 公式アプリがあればそちらを使う
- 電話や店頭での手続きに切り替える
- 別の信頼できるサービスを探す
無理にそのサイトを使わなくても、他に安全な方法があるかもしれません。
HTTPSサイトかどうかを見分ける方法
鍵マークを確認する
最も簡単な確認方法です。
アドレスバーの左端を見る:
✅ 鍵マークがある → HTTPSサイト(安全)
❌ 「!」マークや「セキュリティ保護なし」 → HTTPサイト(注意)
鍵マークをクリックすると、証明書の詳細情報も確認できます。
URLの先頭を確認する
アドレスバーのURLを見てみましょう。
https://example.com→ 安全http://example.com→ 要注意
「s」があるかないかだけの違いですが、この1文字がセキュリティに大きく影響します。
証明書情報を確認する
より詳しく確認したい場合は、証明書情報を見られます。
手順:
- アドレスバーの鍵マークをクリック
- 「この接続は保護されています」という表示を確認
- 「証明書は有効です」をクリック
- 発行者や有効期限などの詳細を確認
怪しいと感じたら、この情報をチェックしてみるといいでしょう。
よくあるHTTPサイトのパターン

古い個人サイトやブログ
個人が趣味で運営している小規模サイトに多いです。
特徴:
- 更新が止まっている
- デザインが古い
- SSL証明書の導入コストを負担できない
悪意はないことが多いですが、情報入力は避けましょう。閲覧するだけなら問題は少ないです。
地方の小規模店舗サイト
地元の飲食店や小さな会社のサイトで見かけます。
特徴:
- 基本的な情報のみ掲載
- 問い合わせフォームがあっても暗号化されていない
- オンライン決済機能はない
店舗情報を見るだけなら大丈夫ですが、問い合わせフォームでの個人情報送信は避けた方が無難です。
古い公共機関のサイト
まれに、官公庁や教育機関の古いページで見かけることがあります。
特徴:
- 公開情報のみ掲載
- ログイン機能はない
- PDFファイルなどの資料公開
信頼できる組織でも、古いシステムがそのまま残っている場合があります。閲覧は問題ありませんが、最新情報は公式サイトで確認しましょう。
HTTPSサイトでも注意が必要な場合
HTTPS = 100%安全ではない
重要なポイントです。HTTPSサイトでも、以下のリスクはあります:
- フィッシング詐欺サイト
- マルウェア配布サイト
- 詐欺的なオンラインショップ
HTTPSは「通信が暗号化されている」ことを保証するだけで、「サイトの内容が安全」とは限りません。
証明書の発行者を確認
怪しいサイトは、証明書の発行者をチェックしましょう。
手順:
- 鍵マークをクリック
- 証明書情報を開く
- 発行者が信頼できる機関か確認
有名な発行機関(DigiCert、Let’s Encryptなど)なら安心度が高いです。
URLをよく確認する
フィッシングサイトは、本物そっくりのURLを使います。
注意例:
- 正規:
amazon.co.jp - 偽物:
arnazon.co.jp(mがrn) - 偽物:
amazon-login.com(.co.jpではない)
一文字だけ違ったり、余計な単語が入っていたりするので、慎重に見ましょう。
セキュリティを高めるための設定
Edgeのセキュリティ設定を強化
より安全にブラウジングするための設定があります。
推奨設定:
- 「設定」→「プライバシー、検索、サービス」を開く
- 「セキュリティ」セクションで以下を確認:
- Microsoft Defender SmartScreen:オンにする
- 望ましくないアプリをブロック:オンにする
- サイトの安全性を確認:オンにする
これらの機能が、危険なサイトから守ってくれます。
HTTPSのみ設定
可能であれば、HTTPサイトへのアクセス自体をブロックできます。
手順:
- 「設定」→「プライバシー、検索、サービス」を開く
- 「セキュリティ」セクションを見る
- 「常にセキュリティで保護された接続を使用する」をオンにする
この設定をオンにすると、HTTPサイトに自動的にHTTPS版がないか確認してリダイレクトしてくれます。
パスワードマネージャーを活用
Edgeの標準機能を使って、パスワードを安全に管理しましょう。
メリット:
- 複雑なパスワードを自動生成
- 安全に保存・管理
- フィッシングサイトでは自動入力されない(URLが違うため)
パスワードの使い回しを防ぎ、セキュリティが大幅に向上します。
よくある質問
Q:「セキュリティ保護なし」のサイトは絶対に見ちゃダメ?
いいえ、閲覧するだけなら多くの場合問題ありません。ただし、以下の点に注意してください:
- 個人情報は入力しない
- ファイルのダウンロードは慎重に
- 公共Wi-Fiでは特に注意
見るだけなら比較的安全ですが、情報を送信する行為は避けましょう。
Q:HTTPサイトをHTTPSにする方法は?
サイトの運営者側が対応する必要があります。
訪問者としてできることは:
- URLの「http://」を「https://」に手動で変更してみる
- HTTPS版があればそちらにアクセスする
- なければ運営者に連絡してHTTPS化を依頼する
自分でサイトをHTTPS化することはできません。
Q:スマホでも同じ警告が出ますか?
はい、出ます。
スマホ版のEdgeやChromeでも、HTTPサイトにアクセスすると同様の警告が表示されます。パソコンと同じく、個人情報の入力は避けましょう。
Q:会社のサイトが「セキュリティ保護なし」だけど大丈夫?
社内システムの場合、意図的にHTTPを使っている可能性があります。
理由:
- 社内ネットワークのみでアクセス
- 古いシステムで更新が難しい
- SSL証明書のコストを避けている
ただし、情報セキュリティ部門に確認することをおすすめします。
まとめ:警告を無視せず、賢く対処しよう
「セキュリティ保護なし」という警告は、あなたを守るための重要なサインです。
この記事のポイント:
- HTTPサイトは通信が暗号化されていない
- 個人情報の入力は絶対に避ける
- 閲覧だけなら多くの場合は問題なし
- HTTPSサイトかどうかは鍵マークで確認
- HTTPS = 完全安全ではないので、URLもチェック
インターネットを安全に使うには、正しい知識と適切な判断が必要です。
警告が出たからといって即座に危険というわけではありませんが、無視するのもよくありません。何をするか、どんな情報を扱うかによって、適切に対処しましょう。
特に、パスワードやクレジットカード情報など、重要な情報を扱うときは必ずHTTPSサイトを使ってください。この習慣をつけるだけで、オンライン詐欺や情報漏洩のリスクを大幅に減らせますよ。
鍵マークを確認する癖をつけて、安全で快適なインターネットライフを楽しみましょう!


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