「Chromeは使えるのに、Edgeだけネットに繋がらない…」
こんな困った状況に遭遇したことはありませんか?
Microsoft Edgeを起動すると「接続されていません」「インターネットに接続できません」というエラーメッセージが表示されて、Webページが開けない。でも、他のブラウザは普通に使える――そんな時、どうすればいいのでしょうか。
この記事では、Edgeだけがネットワークに接続できない問題の原因と、効果的な解決方法を詳しく解説していきます。
- よくあるエラーメッセージ
- なぜEdgeだけ繋がらないの?原因を理解しよう
- 【基本編】まず試したい簡単な対処法
- 【重要】プロキシ設定を確認する
- 【効果的】IPv6を無効化する
- 【必須】DNSサーバーを変更する
- 【簡単】キャッシュとCookieをクリアする
- 【確認】拡張機能を無効化する
- 【重要】Edgeをリセットする
- 【確認】ファイアウォールとセキュリティソフトをチェック
- 【詳細】TLS設定を確認する
- 【上級者向け】ネットワークのトラブルシューティングを実行
- 【最終手段】ネットワーク設定をリセット
- VPNを使用している場合の対処法
- それでも解決しない時は
- 特定のサイトだけ開けない場合
- まとめ:効率的な解決手順
- まとめ2:Edgeの接続問題は解決できる
よくあるエラーメッセージ
まず、どんなエラーが表示されるか確認しましょう。
代表的なエラーメッセージ
- 「接続されていません」
- 「インターネットに接続できません」
- 「Hmmm…このページにアクセスできません」
- 「エラーコード: INET_E_RESOURCE_NOT_FOUND」
- 「エラーコード: ERR_CONNECTION_ABORTED」
- 「このサイトにアクセスできません」
これらのエラーが表示される場合、Edgeに何らかの問題が発生しています。でも安心してください。ほとんどの場合、これから紹介する方法で解決できますよ。
なぜEdgeだけ繋がらないの?原因を理解しよう
他のブラウザは正常に動作しているのに、Edgeだけ接続できない場合、いくつかの原因が考えられます。
主な原因
- プロキシ設定の問題:自動検出がオフになっている
- IPv6の干渉:IPv6とIPv4の切り替えで問題が発生
- DNS設定の不具合:DNSサーバーが正しく応答していない
- キャッシュの蓄積:古いデータが接続を妨げている
- 拡張機能の干渉:インストールした拡張機能が原因
- ファイアウォールの制限:セキュリティソフトがEdgeをブロック
- TLS設定の変更:古いセキュリティプロトコルが無効化されている
- Edgeの破損:アプリ自体に問題がある
原因を特定するのは難しいですが、これから紹介する方法を順番に試していけば、多くの場合で問題が解決します。
【基本編】まず試したい簡単な対処法
まずは、簡単にできる基本的な対処法から始めましょう。
1. パソコンを再起動する
シンプルですが、意外と効果的な方法です。
一時的な不具合であれば、再起動だけで解決することがあります。通常の再起動ではなく、完全シャットダウンを試してみましょう。
Windows 10の完全シャットダウン
- スタートメニューから「電源」をクリック
- Shiftキーを押しながら「シャットダウン」をクリック
- パソコンが完全に停止したら、再び電源を入れる
この方法なら、メモリに残っている一時データもクリアされます。
2. ネットワーク機器を再起動する
モデムやルーターの一時的な不具合も考えられます。
手順
- モデムとルーターの電源を抜く
- 30秒以上そのまま待つ
- まずモデムの電源を入れて、ランプが安定するまで待つ
- 次にルーターの電源を入れる
- すべてのランプが正常に点灯したら、Edgeで接続を試す
これで解決しない場合は、次の方法に進みましょう。
【重要】プロキシ設定を確認する
この方法は、最も成功率が高い解決策です。
なぜプロキシ設定が原因なのか
Edgeは、ネットワーク接続の際にプロキシの自動検出機能を使っています。この設定がオフになっていると、接続できなくなることがあるんです。
設定方法
- Windowsのスタートメニューから「設定」を開く
- 「ネットワークとインターネット」をクリック
- 左側のメニューから「プロキシ」を選択
- 「設定を自動的に検出する」のスイッチがオンになっているか確認
- オフになっていたらオンに切り替える
- パソコンを再起動する
または、別の方法として:
- Edgeのアドレスバーに「edge://settings/system」と入力してEnterキーを押す
- 「コンピューターのプロキシ設定を開く」をクリック
- 「設定を自動的に検出する」をオンにする
この設定だけで、多くの場合が解決します!
【効果的】IPv6を無効化する
IPv6が原因で接続できないケースも多いです。
IPv6とは
IPv6は新しいインターネットプロトコルです。しかし、一部の環境ではIPv4との切り替えで問題が発生することがあります。
無効化の手順
- Windowsキー + Rを同時に押す
- 「ncpa.cpl」と入力してEnterキーを押す
- 「ネットワーク接続」ウィンドウが開きます
- 使用しているネットワーク(Wi-Fiまたはイーサネット)を右クリック
- 「プロパティ」を選択
- 「インターネット プロトコル バージョン 6 (TCP/IPv6)」のチェックを外す
- 「OK」をクリック
- パソコンを再起動する
IPv6を無効にしても、通常のインターネット利用に支障はありません。
【必須】DNSサーバーを変更する
デフォルトのDNSサーバーに問題がある場合、GoogleのDNSサーバーに変更すると解決できます。
DNSサーバーとは
DNSサーバーは、Webサイトのアドレス(URL)を数字のIPアドレスに変換してくれる仕組みです。このサーバーに問題があると、サイトにアクセスできなくなります。
GoogleのDNSに変更する手順
- Windowsキー + Rを押して「ncpa.cpl」と入力
- ネットワーク接続を右クリック → 「プロパティ」
- 「インターネット プロトコル バージョン 4 (TCP/IPv4)」を選択して「プロパティ」をクリック
- 「次のDNSサーバーのアドレスを使う」を選択
- 優先DNSサーバーに「8.8.8.8」と入力
- 代替DNSサーバーに「8.8.4.4」と入力
- 「OK」をクリックして設定を保存
- パソコンを再起動
別の選択肢として、Cloudflareの高速DNS(1.1.1.1と1.0.0.1)も試せます。
【簡単】キャッシュとCookieをクリアする
溜まったキャッシュが原因で接続できない場合もあります。
手順
- Edgeを開く(新しいタブページは開くはず)
- Ctrl + Shift + Deleteキーを同時に押す
- 「閲覧データをクリア」ウィンドウが開きます
- 期間を「すべての期間」に設定
- 以下の項目にチェックを入れる
- 閲覧履歴
- Cookieおよびその他のサイトデータ
- キャッシュされた画像とファイル
- 「今すぐクリア」をクリック
クリア後、Edgeを再起動して接続を確認しましょう。
【確認】拡張機能を無効化する

インストールした拡張機能が接続を妨げている可能性もあります。
無効化の手順
- Edgeのアドレスバーに「edge://extensions/」と入力
- インストールされている拡張機能の一覧が表示されます
- すべての拡張機能をオフにする
- Edgeを再起動して接続を確認
- 接続できたら、拡張機能を一つずつオンにして原因を特定
特に、VPN関連、広告ブロック、セキュリティ系の拡張機能が原因になることが多いです。
【重要】Edgeをリセットする
設定に問題がある場合、Edgeをリセットすると解決できます。
リセットの手順
- Windowsの「設定」を開く
- 「アプリ」→「インストールされているアプリ」を選択
- 「Microsoft Edge」を探して右側の「…」(3点リーダー)をクリック
- 「詳細オプション」を選択
- 下にスクロールして「修復」ボタンをクリック
修復で解決しない場合は「リセット」を試してください。
注意点
- リセットすると、拡張機能やお気に入りが削除される可能性があります
- 実行前にお気に入りのエクスポートをおすすめします
【確認】ファイアウォールとセキュリティソフトをチェック
ファイアウォールやウイルス対策ソフトがEdgeをブロックしている可能性があります。
Windows Defenderファイアウォールの確認
手順
- スタートメニューで「Windows セキュリティ」と検索
- 「ファイアウォールとネットワーク保護」を開く
- 「ファイアウォールによるアプリケーションの許可」をクリック
- 一覧から「Microsoft Edge」を探す
- 「プライベート」と「パブリック」の両方にチェックが入っているか確認
- チェックが外れていたら入れて「OK」をクリック
サードパーティ製セキュリティソフト
Norton、McAfee、Kaspersky、AVASTなどを使用している場合:
- セキュリティソフトの設定を開く
- Edgeが許可リストに入っているか確認
- 一時的にセキュリティソフトを無効化して接続を確認
- 接続できたら、設定を調整する
【詳細】TLS設定を確認する
古いWebサイトにアクセスする場合、TLS 1.0/1.1が必要なことがあります。
TLS設定の変更方法
- Windowsキー + Rを押して「inetcpl.cpl」と入力
- 「インターネットのプロパティ」が開きます
- 「詳細設定」タブをクリック
- 下にスクロールして「セキュリティ」セクションを探す
- 「TLS 1.0を使用する」と「TLS 1.1を使用する」にチェックを入れる
- 「適用」→「OK」をクリック
- パソコンを再起動
セキュリティの注意
TLS 1.0/1.1は古いプロトコルで、セキュリティリスクがあります。必要なサイトにアクセスした後は、再びチェックを外すことをおすすめします。
【上級者向け】ネットワークのトラブルシューティングを実行
Windowsには自動診断ツールが用意されています。
実行方法
- スタートメニューで「ネットワークの問題を検出して修復する」と検索
- 「ネットワークのトラブルシューティング」を開く
- 「次へ」をクリック
- 自動的に問題を検出・修復してくれます
- 完了したらEdgeで接続を確認
または
- タスクバー右下のネットワークアイコンを右クリック
- 「問題のトラブルシューティング」を選択
【最終手段】ネットワーク設定をリセット
他の方法で解決しない場合、ネットワーク設定を完全にリセットします。
注意:この方法は慎重に
ネットワーク設定をリセットすると、Wi-Fiパスワードなどの保存された情報がすべて削除されます。
リセットの手順
- Windowsの「設定」を開く
- 「ネットワークとインターネット」をクリック
- 下にスクロールして「ネットワークのリセット」を選択
- 「今すぐリセット」をクリック
- 確認メッセージで「はい」を選択
- パソコンが自動的に再起動します
再起動後、Wi-Fiに再接続してEdgeを試してください。
VPNを使用している場合の対処法
VPNを使っている時だけ接続できない場合があります。
確認すべきポイント
- VPNを一時的に無効化して接続を確認
- VPNソフトウェアを最新バージョンに更新
- VPNの設定でEdgeが除外リストに入っていないか確認
- 別のVPNサーバーに切り替えて試す
VPNをオフにして接続できる場合は、VPN側の設定に問題があります。
それでも解決しない時は
ここまでの方法を試しても解決しない場合、以下を検討してください。
Edgeを再インストールする
手順
- 別のブラウザ(Chrome、Firefoxなど)で microsoft.com/edge にアクセス
- 最新版のEdgeをダウンロード
- インストーラーを実行
- 既存のEdgeが自動的に最新版に置き換わります
Windows Updateを確認
Edgeの問題がWindows Updateで修正されている可能性があります。
- Windowsの「設定」→「更新とセキュリティ」
- 「更新プログラムのチェック」をクリック
- 利用可能な更新があればすべてインストール
システムファイルをチェック
システムファイルの破損が原因かもしれません。
コマンドプロンプトで修復
- スタートメニューで「cmd」と検索
- 「コマンドプロンプト」を右クリック → 「管理者として実行」
- 以下のコマンドを順番に実行(Enterキーを押す)
DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth
完了したら、次のコマンドを実行:
sfc /scannow
このスキャンには時間がかかりますが、完了するまで待ちましょう。
特定のサイトだけ開けない場合
すべてのサイトではなく、特定のサイトだけ開けない場合の対処法です。
考えられる原因
- そのサイトが古い技術(ActiveX、Silverlightなど)を使っている
- サイト側に一時的な障害が発生している
- サイトが地域制限でブロックされている
解決方法
- IEモードを試す:Edgeの右上「…」→「その他のツール」→「Internet Explorerモードで再読み込み」
- サイトの状態を確認:別のブラウザや別のデバイスでアクセスできるか試す
- 時間をおいて再試行:サイト側の問題なら時間が解決してくれます
まとめ:効率的な解決手順
ここまで紹介した方法を、効率よく試す順番をまとめます。
推奨の解決手順
- パソコンとネットワーク機器を再起動(5分)
- プロキシの自動検出をオンにする(3分)★最重要
- IPv6を無効化する(5分)
- DNSをGoogle DNSに変更する(5分)
- キャッシュとCookieをクリアする(2分)
- 拡張機能を無効化する(3分)
- Edgeを修復またはリセットする(10分)
- ファイアウォール設定を確認する(5分)
- ネットワークのトラブルシューティングを実行(5分)
- ネットワーク設定をリセットする(15分)
効率的なチェックポイント
- 各手順を試したら、必ずEdgeを再起動して確認
- 解決したら、どの方法で直ったかをメモしておく
- 複数の方法を同時に試さず、一つずつ確認する
問題が再発した場合
以前に効果があった方法をもう一度試してみてください。設定が何らかの理由で元に戻ってしまうことがあります。
まとめ2:Edgeの接続問題は解決できる
Microsoft Edgeだけがネットワークに接続できない問題は、決して珍しいトラブルではありません。
重要ポイントのおさらい
- 最も効果的:プロキシの自動検出をオンにする
- 次に試す:IPv6を無効化、DNSサーバーを変更
- 基本対策:キャッシュクリア、拡張機能の確認
- 最終手段:Edgeのリセット、ネットワーク設定のリセット
ほとんどの場合、プロキシ設定の確認とIPv6の無効化で解決できます。それでもダメな場合は、順番に他の方法を試していきましょう。
もし、どうしても解決しない場合は、一時的に別のブラウザ(ChromeやFirefox)を使うのも一つの選択肢です。ただし、EdgeはWindowsと深く統合されているため、将来的な互換性を考えると、できれば問題を解決しておくことをおすすめします。
この記事の方法を試して、快適にEdgeを使えるようになることを願っています!

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