パソコンを買い替えたり、新しいデバイスを使い始めたりする時、「お気に入りに登録したサイトはどうやって移行するの?」と困ったことはありませんか?
Microsoft Edge(マイクロソフト エッジ)には、お気に入りを簡単にバックアップして、別のパソコンに移す機能が標準で用意されています。この機能を「エクスポート」と「インポート」と呼びます。
エクスポートは、データを外部ファイルとして取り出すこと。
インポートは、そのファイルを新しい環境に取り込むことです。
今回は、誰でも簡単にできるMicrosoft Edgeのお気に入り移行方法を、画像なしでも分かるように詳しく解説していきます。
お気に入りをエクスポートする方法(バックアップを作る)

まずは、今使っているパソコンからお気に入りのデータを取り出す手順を見ていきましょう。
エクスポートの手順
手順1: お気に入りメニューを開く
Microsoft Edgeを起動したら、画面右上にある「☆(星マーク)」のアイコンをクリックします。これが「お気に入り」ボタンです。
手順2: その他のオプションを選択
お気に入りの一覧が表示されたら、「…(三点リーダー)」というボタンを探してクリックしてください。これは「その他のオプション」と呼ばれるメニューです。
手順3: エクスポートを実行
メニューが開いたら「お気に入りのエクスポート」という項目をクリックします。
手順4: 保存場所を指定
「名前を付けて保存」というウィンドウが表示されます。ここで、お気に入りデータを保存する場所を選びましょう。
初期設定では「ドキュメント」フォルダに保存されますが、USBメモリや外付けハードディスクなど、分かりやすい場所を選ぶのがおすすめです。
ファイル名は自動的に「お気に入り_2024_11_21」のように日付入りで付けられますが、自分で分かりやすい名前に変更しても問題ありません。
手順5: 保存完了を確認
「保存」ボタンをクリックしたら、指定した場所にHTMLファイル(拡張子が.htmlのファイル)が保存されているか確認してください。
このHTMLファイルには、あなたのお気に入りに登録されているすべてのウェブサイトの情報が含まれています。
エクスポートのポイント
お気に入りデータはHTMLファイルとして保存されるため、このファイルをダブルクリックすると、ブラウザでリンク一覧として表示することもできます。いざという時の簡易ブックマークとしても活用可能です。
お気に入りをインポートする方法(データを取り込む)
次に、エクスポートしたお気に入りデータを別のパソコンや新しいEdgeブラウザに取り込む方法を説明します。
インポートの手順
手順1: お気に入りメニューを開く
移行先のパソコンでMicrosoft Edgeを起動し、画面右上の「☆(星マーク)」をクリックしてください。
手順2: その他のオプションを選択
「…(三点リーダー)」をクリックして、その他のオプションメニューを開きます。
手順3: インポートを選択
メニューから「お気に入りをインポートする」をクリックしましょう。
手順4: 設定画面で操作
「ブラウザーデータのインポート」という設定画面が表示されます。
「他のブラウザーからインポートする」という項目の下に「インポートする項目を選択してください」というボタンがあるので、これをクリックします。
手順5: インポート元を指定
「インポート元」という項目で「▼(下向き矢印)」をクリックすると、選択肢が表示されます。
ここで「お気に入りまたはブックマークのHTMLファイル」を選択してください。
手順6: ファイルを選択
「お気に入りまたはブックマーク」にチェックが入っていることを確認したら、「ファイルの選択」ボタンをクリックします。
先ほどエクスポートしたHTMLファイルを探して選択し、「開く」をクリックしましょう。
手順7: インポート完了
「すべて完了しました!」という画面が表示されたら、「完了」ボタンをクリックします。
これで、お気に入りデータの取り込みが完了です。
手順8: 確認
画面右上の「☆」アイコンをクリックして、お気に入りが正しくインポートされているか確認してください。
インポートされたお気に入りは「インポート」という名前のフォルダにまとめられている場合があります。
他のブラウザから直接インポートする方法
Microsoft Edgeは、HTMLファイルを使わずに他のブラウザから直接お気に入りをインポートすることもできます。
対応しているブラウザ
- Google Chrome(グーグル クローム)
- Mozilla Firefox(モジラ ファイアフォックス)
- Microsoft Internet Explorer(マイクロソフト インターネット エクスプローラー)
直接インポートの手順
手順1: 設定メニューを開く
画面右上の「…(三点リーダー)」をクリックして、「設定」を選択します。
手順2: ブラウザーデータのインポートを選択
左側のメニューから「プロファイル」を選び、「ブラウザーデータのインポート」をクリックしてください。
手順3: ブラウザを選択
「ブラウザーデータを今すぐインポート」という項目で、移行元のブラウザ(ChromeやFirefoxなど)を選択します。
手順4: インポートする内容を選択
「お気に入りまたはブックマーク」にチェックを入れます。必要に応じて、パスワードや閲覧履歴なども一緒にインポートできます。
手順5: インポート実行
「インポート」ボタンをクリックすれば、選択したブラウザのお気に入りが自動的にEdgeに取り込まれます。
この方法なら、わざわざファイルをエクスポートする手間が省けるので便利です。
お気に入りのバックアップが重要な理由
お気に入りデータは、長年かけて集めてきた貴重な情報の宝庫です。定期的にバックアップを取っておくことをおすすめします。
バックアップが役立つ場面
パソコンの買い替え時
新しいパソコンにスムーズに環境を移行できます。
OSの再インストール時
システムをクリーンインストールする前にバックアップしておけば、お気に入りを失う心配がありません。
予期せぬトラブル対策
パソコンの故障やデータ破損に備えて、定期的にバックアップを取っておくと安心です。
複数デバイスでの利用
自宅のパソコンと職場のパソコンで同じお気に入りを使いたい時にも便利です。
バックアップの保存先
エクスポートしたHTMLファイルは、以下のような場所に保存しておくのがおすすめです。
- USBメモリ
- 外付けハードディスク
- クラウドストレージ(OneDrive、Google Driveなど)
- 別のパソコンのフォルダ
複数の場所に保存しておけば、より安全性が高まります。
お気に入りの整理と管理のコツ

インポート後は、お気に入りを整理するチャンスでもあります。
フォルダで分類する
お気に入りをカテゴリー別にフォルダ分けすると、後で探しやすくなります。
例えば:
- 仕事用
- ニュース
- ショッピング
- 趣味・娯楽
- レシピ
不要なブックマークを削除
長年使っていると、もう見ないサイトやリンク切れのページが溜まっていきます。インポートを機に整理してみましょう。
お気に入りバーを活用
よく使うサイトは「お気に入りバー」に追加すると、ワンクリックでアクセスできて便利です。
お気に入りバーを表示するには、「設定など(…)」→「設定」→「お気に入りバー」で「常に表示」を選択します。
Microsoftアカウントを使った同期機能
ローカルアカウントではなく、Microsoftアカウントでサインインしている場合は、お気に入りを自動的に同期することもできます。
同期機能のメリット
複数のデバイスでEdgeを使っている場合、同期機能をオンにしておけば、一つのデバイスでお気に入りを追加すると、他のデバイスにも自動的に反映されます。
わざわざエクスポート・インポートをする手間が省けるので、複数デバイスを使っている方には特に便利な機能です。
同期の設定方法
「設定など(…)」→「設定」→「プロファイル」→「同期」で、お気に入りの同期をオンにできます。
ただし、同期機能を使う場合でも、念のため定期的に手動でバックアップを取っておくことをおすすめします。
よくある質問と解決方法
Q1: インポートしたお気に入りが見つからない
インポートされたお気に入りは「インポート」という名前のフォルダにまとめられている場合があります。お気に入り一覧をよく確認してみてください。
Q2: エクスポートしたファイルはどこに保存される?
初期設定では「ドキュメント」フォルダに保存されます。エクスポート時に保存場所を変更していない場合は、そこを探してみましょう。
Q3: 古いInternet Explorerのお気に入りも移行できる?
はい、可能です。Internet Explorerからエクスポートしたファイルも、同じ手順でEdgeにインポートできます。
Q4: 他のブラウザにもエクスポートできる?
EdgeからエクスポートしたHTMLファイルは、ChromeやFirefoxなど他のブラウザにもインポートできます。ブラウザ間でお気に入りを共有することも可能です。
Q5: インポート後にお気に入りが重複してしまった
同じお気に入りを何度もインポートすると重複します。重複した項目は手動で削除する必要があります。お気に入り一覧で右クリックして「削除」を選べば消せます。
まとめ
Microsoft Edgeのお気に入りのインポート・エクスポートは、誰でも簡単にできる便利な機能です。
この記事のポイント:
- お気に入りのエクスポートは、「☆」→「…」→「お気に入りのエクスポート」で実行できる
- エクスポートされたファイルはHTML形式で保存される
- インポートは、同じく「☆」→「…」→「お気に入りをインポートする」から行える
- ChromeやFirefoxなど、他のブラウザから直接インポートすることも可能
- 定期的にバックアップを取っておくと、トラブル時にも安心
- Microsoftアカウントの同期機能を使えば、複数デバイス間で自動的に共有できる
パソコンの買い替えや環境移行の際は、ぜひこの方法を活用してみてください。大切なお気に入りを失うことなく、スムーズに新しい環境に移行できますよ。
定期的なバックアップを習慣にしておけば、いざという時も慌てることなく対応できます。月に1回程度、お気に入りをエクスポートしてUSBメモリやクラウドに保存しておくことをおすすめします。

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