「ネットバンキングで振込画面が開かない…」 「会社のシステムで別ウィンドウが表示されない…」 「『ポップアップがブロックされました』って何?」
こんな経験ありませんか?
実は、これはポップアップブロック機能が原因です。本来は迷惑な広告から守ってくれる便利な機能ですが、必要な画面まで止めてしまうことがあるんです。
この記事では、Microsoft EdgeやInternet Explorerでポップアップブロックを安全に解除する方法を、画面が見えなくても分かるように詳しく解説します。5分後には、必要なポップアップだけを許可できるようになりますよ!
🚫 ポップアップブロックって何?なぜブロックされるの?

ポップアップとは
ポップアップは、現在見ているページとは別の新しいウィンドウやタブのことです。
ポップアップの種類:
種類 | 説明 | 例 |
---|---|---|
正当なポップアップ | 必要な機能のための画面 | 銀行の認証画面、印刷プレビュー |
迷惑なポップアップ | 勝手に開く広告 | 怪しい広告、詐欺サイト |
システムポップアップ | Webサービスの機能 | ログイン画面、ファイル選択 |
なぜブロック機能があるの?
ブロック機能の目的:
- 🛡️ セキュリティ保護:詐欺サイトから守る
- 😌 快適なブラウジング:うざい広告を防ぐ
- 💻 パフォーマンス向上:無駄なウィンドウを開かない
- 🔒 プライバシー保護:トラッキングを防ぐ
でも、すべてをブロックすると必要な機能まで使えなくなるという問題が…
🌐 Microsoft Edge でポップアップブロックを解除する方法
方法1:一時的に許可する(その場で解決)
ポップアップがブロックされた時の対処:
- アドレスバーの右端を見る
- ポップアップブロックアイコン(窓に×マーク)が表示
- アイコンをクリック
- 「常に許可」または「一度だけ許可」を選択
これが一番簡単!その場ですぐ解決します。
方法2:特定サイトを許可リストに追加(おすすめ)
信頼できるサイトだけ許可する方法:
- Edge の設定を開く
- 右上の「…」(3点メニュー)をクリック
- 「設定」を選択
- Cookie とサイトのアクセス許可
- 左メニューから選択
- または設定内で検索
- ポップアップとリダイレクト
- 一覧から「ポップアップとリダイレクト」をクリック
- 許可リストに追加
- 「許可」セクションの「追加」ボタンをクリック
- URLを入力(例:https://www.○○bank.co.jp)
- 「追加」をクリック
方法3:すべてのポップアップを許可(非推奨)
完全にオフにする方法:
- 設定 → Cookie とサイトのアクセス許可
- ポップアップとリダイレクト
- 「ブロック(推奨)」をオフにする
⚠️ 警告: セキュリティリスクが高いため推奨しません!
Edge の詳細設定
URLパターンで許可する方法:
許可リストに追加する際、以下のパターンが使えます:
パターン | 意味 | 例 |
---|---|---|
https://example.com | 特定のサイト | そのサイトのみ許可 |
https://[*.]example.com | サブドメイン含む | mail.example.comも許可 |
https://*.example.com | すべてのサブドメイン | どのサブドメインもOK |
* | すべてのサイト | 危険!使わない |
🔧 Internet Explorer でポップアップブロックを解除(まだ使ってる方へ)
IE11 での解除方法
⚠️ 重要: Internet Explorer は2022年6月15日にサポート終了。Microsoft Edge への移行を強く推奨します。
それでも IE を使う必要がある場合:
- インターネットオプションを開く
- 歯車アイコン(ツール)→ インターネットオプション
- または Alt → ツール → インターネットオプション
- プライバシータブ
- 上部のタブから「プライバシー」を選択
- ポップアップブロック
- 「ポップアップブロックを有効にする」のチェック確認
- 「設定」ボタンをクリック
- 許可するサイトを追加
- 「許可するWebサイトのアドレス」にURL入力
- 「追加」ボタンをクリック
- 「閉じる」→「OK」
IE モードでの注意点
Edge の IE モードを使っている場合:
- Edge の設定が適用される
- IE 単体の設定は無効
- Edge で設定変更が必要
🏦 よくある利用シーン別:設定ガイド
ケース1:ネットバンキング
問題: 振込確認画面や認証画面が開かない
解決策:
- 銀行のドメイン全体を許可
https://[*.]○○bank.co.jp
- 一時的なポップアップも許可
- JavaScript も有効にする
主要銀行のURL例:
- 三菱UFJ銀行:
https://[*.]bk.mufg.jp
- みずほ銀行:
https://[*.]mizuhobank.co.jp
- 三井住友銀行:
https://[*.]smbc.co.jp
ケース2:会社の業務システム
問題: 社内システムの別画面が表示されない
解決策:
- 社内システムのURLを許可リストに追加
- イントラネットサイトは全体許可も検討
- IT部門に推奨設定を確認
設定例:
https://portal.company.local
![]()
https://[*.]company.local
![]()
http://192.168.*.*
ケース3:オンラインショッピング
問題: 決済画面やクレジットカード認証が開かない
解決策:
- ショッピングサイトを許可
- 決済代行サービスも許可
- PayPal:
https://[*.]paypal.com
- 楽天ペイ:
https://[*.]rakuten.co.jp
- PayPal:
ケース4:Web会議システム
問題: Zoom や Teams が起動しない
解決策:
- 会議システムのドメインを許可
- アプリ起動の許可も必要
https://[*.]zoom.ushttps://[*.]teams.microsoft.com
ケース5:PDFやファイルダウンロード
問題: ダウンロードリンクが機能しない
解決策:
- ダウンロード元サイトを許可
- 「ダウンロード」の設定も確認
- セキュリティソフトの設定も要確認
⚠️ セキュリティリスクと安全な設定方法

ポップアップを許可する際の危険性
リスクの種類:
リスク | 説明 | 被害例 |
---|---|---|
フィッシング詐欺 | 偽サイトへ誘導 | パスワード盗難 |
マルウェア感染 | ウイルスサイトが開く | PC感染 |
個人情報漏洩 | 情報収集される | プライバシー侵害 |
迷惑広告 | 大量の広告表示 | 作業妨害 |
安全に使うための5つのルール
1. 必要最小限の許可
- 全サイト許可は絶対NG
- 信頼できるサイトのみ許可
2. HTTPSサイトを優先
https://
で始まるサイトが安全http://
は避ける
3. 定期的な見直し
- 月1回は許可リストを確認
- 使わないサイトは削除
4. 怪しいポップアップの見分け方
- 「当選しました!」→ 詐欺
- 「ウイルスに感染」→ 偽警告
- 派手な点滅 → 危険信号
5. セキュリティソフトとの併用
- Windows Defenderを有効に
- 定期スキャンを実施
🔍 トラブルシューティング:解除しても開かない時
問題1:設定したのにまだブロックされる
確認ポイント:
- URLが正確か確認
- wwwの有無
- httpsとhttpの違い
- サブドメインの確認
- ブラウザの再起動
- 設定反映に再起動が必要な場合あり
- キャッシュのクリア
- Ctrl + Shift + Delete
- 「キャッシュされたデータ」を削除
問題2:JavaScript も無効になっている
JavaScript を有効にする:
Edge の場合:
- 設定 → Cookie とサイトのアクセス許可
- JavaScript
- 「許可」に切り替え
問題3:拡張機能が邪魔している
拡張機能の確認:
- 広告ブロッカーを一時無効化
- セキュリティ拡張機能も確認
- シークレットモードで試す(Ctrl + Shift + N)
問題4:会社のセキュリティポリシー
企業環境の場合:
- グループポリシーで制限されている可能性
- IT管理者に確認が必要
- 例外申請が必要な場合も
問題5:Windows のセキュリティ設定
Windows セキュリティの確認:
- Windows セキュリティを開く
- アプリとブラウザーコントロール
- 評価ベースの保護設定を確認
💡 便利な小技とテクニック
ショートカットキーで効率化
覚えておくと便利:
操作 | ショートカット | 効果 |
---|---|---|
新しいタブ | Ctrl + T | タブで開く(ポップアップ回避) |
リンクを新しいタブで | Ctrl + クリック | ポップアップの代替 |
設定画面 | edge://settings | 直接設定へ |
ポップアップ設定 | edge://settings/content/popups | 一発で開く |
ブックマークレットで一時解除
JavaScript ブックマークレット:
javascript:void(window.open('','_blank'));
ブックマークに登録して、必要時にクリック。
プロファイルを使い分ける
用途別プロファイル:
- 仕事用:業務サイトのみ許可
- プライベート:厳しくブロック
- テスト用:一時的な許可
モバイル版 Edge の設定
スマホ・タブレットの場合:
- Edge アプリの設定
- サイトのアクセス許可
- ポップアップとリダイレクト
- 許可するサイトを追加
❓ よくある質問(FAQ)
Q1:特定のポップアップだけブロックできる?
A: 直接的にはできませんが、以下の方法で対応可能:
- 許可したいサイトだけを許可リストに追加
- それ以外は自動的にブロック
- 拡張機能で細かく制御も可能
Q2:許可したサイトを削除するには?
A: 許可リストから削除:
- 設定 → ポップアップとリダイレクト
- 許可リストのサイト横の「…」
- 「削除」をクリック
Q3:Chrome と同じ設定方法?
A: ほぼ同じです:
- Edge は Chromium ベース
- 設定画面の場所が少し違う
- 機能はほぼ同等
Q4:ポップアップブロックの通知を消したい
A: 通知の制御:
- 設定 → Cookie とサイトのアクセス許可
- 通知
- 静かな通知要求をオン
Q5:すべてのMicrosoft製品で共通?
A: いいえ、個別設定が必要:
- Edge:この記事の方法
- Outlook(Web):別途設定
- Teams:アプリ内設定
- Office Online:Edgeの設定に従う
🎯 まとめ:安全で快適なポップアップ管理3原則
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
ポップアップブロックはセキュリティと利便性のバランスが大切です。すべてブロックでは不便、すべて許可では危険。ちょうどいい設定を見つけましょう。
今すぐできる3つのステップ
ステップ1:必要なサイトをリストアップ(2分)
- 銀行サイト
- 会社システム
- よく使うサービス
ステップ2:許可リストに追加(3分)
- Edge の設定から追加
- HTTPSのサイトのみ
- ワイルドカード活用
ステップ3:定期的な見直し(月1回)
- 不要なサイトを削除
- 新しいサイトを追加
- セキュリティ確認
ポップアップ管理の3原則
原則1:最小限の許可
- 本当に必要なサイトだけ
- 期間限定なら一時許可
原則2:定期的な見直し
- 月1回はリストを確認
- 使わないサイトは削除
原則3:怪しいものは拒否
- 迷ったらブロック
- 後から許可できる
最後のアドバイス
ポップアップブロックは、あなたを守るデジタルの門番です。
適切に設定すれば、必要な機能を使いながら、危険から身を守れます。この記事で学んだ方法を使って、安全で快適なネットライフを送ってください。
設定で困ったときは、この記事をブックマークして見返してくださいね。あなたのWebブラウジングがより安全で便利になることを願っています!
関連キーワード:
- ポップアップウィンドウ
- ブラウザセキュリティ
- Microsoft Edge設定
- Internet Explorer
- Webサイト許可
- Cookie設定
- JavaScript有効化
- フィッシング対策
コメント