「Microsoft Edgeがまた固まった…」「読み込み中のまま動かない」「応答なしと表示されて何もできない」——ブラウジング中に突然Edgeがフリーズすると、本当にストレスですよね。
実は、Edgeが固まる原因は意外とシンプルで、多くの場合は簡単な操作で解決できます。この記事では、Edgeがフリーズする主な原因と、効果的な解決方法を優先度順に紹介します。
重い腰を上げて対処すれば、快適なブラウジング環境が戻ってきます。さあ、順番に試していきましょう。
- なぜEdgeは固まるのか?フリーズの主な原因7つ
- 【即効性あり】今すぐ試せる解決方法11選
- 解決法1:パソコンを再起動する(所要時間:3分)
- 解決法2:Edgeのプロセスを完全に終了する(所要時間:1分)
- 解決法3:不要なタブを閉じる(所要時間:1分)
- 解決法4:キャッシュとCookieを削除する(所要時間:2分)
- 解決法5:拡張機能を無効化する(所要時間:3分)
- 解決法6:ハードウェアアクセラレーションをオフにする(所要時間:2分)
- 解決法7:Edgeを修復する(所要時間:5分)
- 解決法8:Edgeを最新版に更新する(所要時間:3分)
- 解決法9:Edgeの設定をリセットする(所要時間:3分)
- 解決法10:セキュリティソフトを一時的に無効化する(所要時間:5分)
- 解決法11:システムファイルをチェック・修復する(所要時間:30分)
- フリーズしにくいEdgeにするための予防策5つ
- 特定の状況でフリーズする場合の対処法
- それでも直らない場合の最終手段
- よくある質問(FAQ)
- まとめ:段階的に対処すれば必ず改善できる
なぜEdgeは固まるのか?フリーズの主な原因7つ

まず、なぜEdgeが固まってしまうのか、主な原因を理解しておきましょう。
原因1:キャッシュやCookieの蓄積
Edgeは表示速度を上げるため、過去に訪問したWebページのデータ(キャッシュ)を保存しています。しかし、このデータが溜まりすぎると、逆に動作が重くなってフリーズの原因になります。
特に数ヶ月〜1年以上キャッシュを削除していない場合、数GBものデータが溜まっていることも珍しくありません。
原因2:拡張機能(アドオン)の不具合
広告ブロッカーや翻訳ツールなど、便利な拡張機能を入れすぎていませんか?
拡張機能は便利ですが、以下のような問題を引き起こすことがあります:
- 互いに干渉し合って不具合を起こす
- Edgeのバージョンと互換性がない
- 古い拡張機能がそのまま動作してメモリを圧迫する
原因3:ハードウェアアクセラレーションの問題
ハードウェアアクセラレーションは、グラフィックボード(GPU)を使ってブラウザの描画を高速化する機能です。
しかし、この機能が原因でフリーズすることがあります:
- 古いグラフィックドライバとの相性問題
- Windows Updateとの競合
- 特定のWebサイトとの相性が悪い
特に、Windows 11 24H2アップデート後にこの問題が報告されています。
原因4:メモリ不足
複数のタブを開きすぎていると、パソコンのメモリ(RAM)を使い切ってしまい、Edgeが固まります。
特に以下の状況では要注意:
- 10個以上のタブを同時に開いている
- YouTubeなど動画サイトのタブを複数開いている
- メモリ8GB以下のパソコンを使っている
- 他のアプリケーション(Officeなど)も同時に使っている
原因5:EdgeやWindowsのバージョンが古い
Edgeは定期的に更新されており、古いバージョンにはバグやセキュリティの問題があります。
また、Windowsのシステムファイルやドライバーのバージョンも影響します。
原因6:破損したシステムファイル
WindowsやEdgeのプログラムファイルが何らかの理由で破損すると、フリーズの原因になります。
これは以下のような状況で起こりえます:
- Windows Updateの途中で強制終了した
- 電源が突然切れた
- ウイルス感染
原因7:セキュリティソフトの干渉
ノートンやマカフィーなどのウイルス対策ソフトが、Edgeの動作を妨げている可能性もあります。
特に、複数のセキュリティソフトを同時にインストールしている場合は注意が必要です。
【即効性あり】今すぐ試せる解決方法11選
それでは、具体的な解決方法を紹介します。簡単なものから順に試してください。
解決法1:パソコンを再起動する(所要時間:3分)
「そんな単純なこと?」と思うかもしれませんが、意外とこれだけで解決することが多いです。
手順:
- 開いているファイルを保存
- スタートメニュー→「電源」→「再起動」を選択
- 再起動後、Edgeを開いて動作確認
再起動すると、メモリがクリアされ、バックグラウンドで動いていた不要なプロセスも終了します。
解決法2:Edgeのプロセスを完全に終了する(所要時間:1分)
Edgeを×ボタンで閉じても、実はバックグラウンドで動き続けていることがあります。
手順:
- タスクバーを右クリック→「タスクマネージャー」を開く
- 「プロセス」タブで「Microsoft Edge」を探す(複数ある場合もあり)
- すべてのEdgeプロセスを右クリック→「タスクの終了」
- タスクマネージャーを閉じてEdgeを再起動
これで完全にEdgeを終了できます。
解決法3:不要なタブを閉じる(所要時間:1分)
タブを開きすぎていませんか?メモリ不足が原因の場合、これだけで改善します。
推奨:
- 同時に開くタブは5〜10個まで
- 使わないタブは都度閉じる習慣をつける
- どうしても多くのタブが必要なら、お気に入りに追加してから閉じる
タブの整理テクニック:
Edgeには「タブグループ」機能があります。関連するタブをまとめて整理できるので活用しましょう。
解決法4:キャッシュとCookieを削除する(所要時間:2分)
最も効果的な解決法の一つです。定期的に実施することをおすすめします。
手順:
- Edgeを開く
- 「Ctrl + Shift + Delete」キーを同時に押す(または右上の「…」→「設定」→「プライバシー、検索、およびサービス」)
- 「閲覧データをクリア」で「クリアするデータの選択」をクリック
- 期間を「すべての期間」に設定
- 以下の項目にチェック:
- 閲覧の履歴
- Cookieおよびその他のサイトデータ
- キャッシュされた画像とファイル
- 「今すぐクリア」をクリック
注意:
Cookieを削除すると、一部のWebサイトでログイン状態が解除されます。重要なサイトのIDとパスワードは事前に確認しておきましょう。
解決法5:拡張機能を無効化する(所要時間:3分)
拡張機能が原因の場合、これで解決できます。
手順:
- Edgeを開く
- 右上の「…」→「拡張機能」を選択(またはアドレスバーに「edge://extensions/」と入力)
- すべての拡張機能のスイッチをオフにする
- Edgeを再起動して動作確認
フリーズしなくなった場合:
拡張機能が原因です。一つずつオンに戻して、どれが問題か特定しましょう。問題のある拡張機能は削除するか、代替品を探してください。
よくある問題拡張機能:
- 古い広告ブロッカー
- 画面キャプチャツール
- VPN拡張機能
解決法6:ハードウェアアクセラレーションをオフにする(所要時間:2分)
グラフィック処理が原因の場合に効果的です。
手順:
- Edgeを開く
- 右上の「…」→「設定」を選択
- 左側のメニューで「システムとパフォーマンス」をクリック
- 「使用可能な場合はグラフィックス アクセラレータを使用する」をオフ(スイッチをグレーに)
- Edgeを再起動
デメリット:
ハードウェアアクセラレーションをオフにすると、動画再生がカクカクすることがあります。フリーズが解決したら、再度オンにして問題が再発しないか確認しましょう。
解決法7:Edgeを修復する(所要時間:5分)
プログラムファイルが破損している場合、修復機能で直せます。
Windows 11の場合:
- 「Win + I」キーで設定を開く
- 「アプリ」→「インストールされているアプリ」を選択
- 「Microsoft Edge」を探して右側の「…」をクリック
- 「変更」を選択
- 「はい」をクリック(ユーザーアカウント制御)
- 「修復」ボタンをクリック
- 修復完了まで待つ(数分)
Windows 10の場合:
- 設定→「アプリ」→「アプリと機能」を開く
- 「Microsoft Edge」をクリック→「変更」
- 「修復」をクリック
修復では、お気に入りや設定はそのまま残ります。安心して実行してください。
解決法8:Edgeを最新版に更新する(所要時間:3分)
バグ修正や機能改善のため、常に最新版を使いましょう。
手順:
- Edgeを開く
- 右上の「…」→「設定」を選択
- 左側のメニューで「Microsoft Edgeについて」をクリック
- 自動的に更新チェックが開始されます
- 更新がある場合は自動でダウンロード・インストール
- 「再起動」ボタンが表示されたらクリック
定期的に確認する習慣をつけましょう。
解決法9:Edgeの設定をリセットする(所要時間:3分)
修復でも直らない場合は、設定を初期状態に戻します。
リセットで削除されるもの:
- スタートページの設定
- 検索エンジンの設定
- 拡張機能(すべて無効化)
- Cookieなどの一時データ
削除されないもの:
- お気に入り
- 閲覧履歴
- 保存したパスワード
手順:
- Edgeを開く
- 右上の「…」→「設定」を選択
- 左側のメニューで「設定のリセット」をクリック
- 「設定を復元して既定値に戻します」を選択
- 内容を確認して「リセット」をクリック
解決法10:セキュリティソフトを一時的に無効化する(所要時間:5分)
注意:この作業中はウイルスなどの脅威から保護されません。動作確認後は必ず再度有効にしてください。
手順:
- タスクトレイ(画面右下)のセキュリティソフトのアイコンを右クリック
- 「保護を無効にする」または「一時停止」を選択
- 停止時間を選択(10分〜1時間程度)
- Edgeを起動して動作確認
- 確認後、セキュリティソフトを有効に戻す
改善した場合:
セキュリティソフトが原因です。ソフトの設定でEdgeを除外リストに追加するか、メーカーのサポートに問い合わせましょう。
解決法11:システムファイルをチェック・修復する(所要時間:30分)
Windows自体のシステムファイルが破損している可能性がある場合の最終手段です。
SFC(システムファイルチェッカー)の実行:
- スタートメニューで「cmd」と検索
- 「コマンドプロンプト」を右クリック→「管理者として実行」
- 以下のコマンドを入力してEnter:
sfc /scannow
- スキャン完了まで待つ(10〜30分)
- 完了後、パソコンを再起動
DISMコマンドも実行:
SFCで直らない場合は、より強力なDISMコマンドを試します。
- コマンドプロンプト(管理者)を開く
- 以下のコマンドを入力してEnter:
dism /online /cleanup-image /restorehealth
- 完了後、もう一度SFCを実行:
sfc /scannow
- すべて完了したら再起動
フリーズしにくいEdgeにするための予防策5つ

問題が解決したら、今後フリーズしないように予防しましょう。
予防策1:定期的にキャッシュを削除する
推奨頻度:月に1回
月に一度、キャッシュとCookieを削除する習慣をつけましょう。動作が軽快に保てます。
予防策2:使わない拡張機能は削除する
拡張機能は「便利そう」と思ってインストールしても、実際にはほとんど使わないことが多いです。
定期的に見直して、本当に必要なものだけ残しましょう。
予防策3:タブを開きすぎない
作業が終わったタブは都度閉じる習慣をつけましょう。
どうしても多くのサイトを参照する必要がある場合は:
- お気に入りに追加してから閉じる
- 「タブグループ」機能で整理する
- 「後で読む」リストを活用する
予防策4:定期的にEdgeとWindowsを更新する
Windows Updateを放置していませんか?
更新には重要なバグ修正やセキュリティパッチが含まれています。月に一度はチェックしましょう。
予防策5:パソコンのメモリを確認する
タスクマネージャーで「パフォーマンス」タブを開き、メモリ使用率を確認してください。
常時80%以上使用している場合は、メモリ不足が原因かもしれません。以下を検討しましょう:
- 不要なアプリケーションを閉じる
- バックグラウンドアプリを減らす
- メモリを増設する(8GB→16GB)
特定の状況でフリーズする場合の対処法
YouTube動画再生中に固まる
原因:
動画の高画質再生でメモリやGPUに負荷がかかっている可能性があります。
対処法:
- 動画の画質を下げる(1080p→720p)
- ハードウェアアクセラレーションをオフにする
- 他のタブを閉じる
- グラフィックドライバを最新版に更新
PDFファイルを開くと固まる
原因:
EdgeにはPDFビューアが内蔵されていますが、重いPDFで不具合が起きることがあります。
対処法:
- PDFを一旦ダウンロードしてAdobe Readerで開く
- EdgeのPDFビューア設定を確認
- PDFファイルの関連付けを別のアプリに変更
特定のWebサイトだけ固まる
原因:
そのサイトのJavaScriptや広告、ポップアップが原因の可能性があります。
対処法:
- 広告ブロッカーを有効にする(または無効にする)
- JavaScriptを一時的に無効化して動作確認
- プライベートウィンドウ(InPrivate)で開いてみる
- サイト運営者に報告
戻るボタンを押すと固まる
原因:
ブラウザの履歴キャッシュに問題がある可能性があります。
対処法:
- 閲覧履歴を削除
- キャッシュをクリア
- Edgeの設定をリセット
それでも直らない場合の最終手段
最終手段1:別のユーザーアカウントを作成
現在のWindowsユーザープロファイルが破損している可能性があります。
手順:
- 設定→「アカウント」→「家族とその他のユーザー」
- 「その他のユーザーをこのPCに追加」
- 新しいアカウントでサインインしてEdgeを試す
新しいアカウントで問題ない場合、古いアカウントに問題があります。
最終手段2:別のブラウザを使う
どうしても解決しない場合は、一時的に別のブラウザを使うことも選択肢です:
- Google Chrome:Edgeと同じChromiumエンジンで使い心地が似ている
- Mozilla Firefox:独自エンジンで安定性が高い
- Opera:軽量で機能豊富
- Brave:プライバシー重視
EdgeとChromeは同じエンジンなので、お気に入りや設定を簡単にインポートできます。
よくある質問(FAQ)
Q1. Edgeがフリーズする頻度が高い場合、どうすればいいですか?
A. まずはキャッシュ削除と拡張機能の無効化を試してください。それでもダメなら修復機能、最後に設定のリセットを実行します。ほとんどの場合、これらの手順で解決します。
Q2. ハードウェアアクセラレーションをオフにすると、どんなデメリットがありますか?
A. 動画再生がカクカクしたり、アニメーションがスムーズでなくなったりします。ただし、フリーズ問題が解決するならオフのままでも実用上問題ない場合が多いです。
Q3. キャッシュを削除すると、何か困ることはありますか?
A. 一部のWebサイトでログイン状態が解除されます。また、一時的にページの読み込みが遅くなりますが、次第に元の速度に戻ります。
Q4. 拡張機能は全部削除した方がいいですか?
A. いいえ、問題のある拡張機能だけ削除すれば大丈夫です。すべてを一度無効化して、フリーズが止まったら一つずつ有効化して原因を特定しましょう。
Q5. メモリ使用率が常に高い場合、どうすればいいですか?
A. 不要なバックグラウンドアプリを終了する、タブを減らす、メモリを増設するなどの対策が有効です。特にメモリ8GB以下のPCでは、16GBへの増設を強くおすすめします。
Q6. Edgeの修復と設定のリセットの違いは?
A. 修復はプログラムファイルのみを再ダウンロードし、設定はそのまま。リセットは設定を初期状態に戻しますが、お気に入りなどの重要データは残ります。
Q7. Windows 11 24H2にアップデート後、Edgeがよく固まるようになりました。
A. これはよく報告されている問題です。ハードウェアアクセラレーションをオフにすることで解決することが多いです。または、Microsoftの修正アップデートを待ちましょう。
まとめ:段階的に対処すれば必ず改善できる
Microsoft Edgeのフリーズ問題は、適切な対処法で必ず改善できます。
解決の基本フロー:
- まず試す:再起動→タブを閉じる→プロセス終了
- 次に試す:キャッシュ削除→拡張機能無効化
- それでもダメなら:ハードウェアアクセラレーションオフ→修復
- 最終手段:設定リセット→システムファイルチェック
今日から実践したい習慣:
- 月1回のキャッシュ削除
- タブを開きすぎない
- 定期的なEdge/Windows更新
- 使わない拡張機能の削除
ほとんどのフリーズ問題は、キャッシュ削除と拡張機能の見直しで解決します。難しく考えず、まずは簡単な方法から試してみてください。
それでも解決しない場合は、パソコン本体(特にメモリやストレージ)に問題がある可能性もあります。メーカーのサポートに相談することも検討しましょう。
Edgeは日々進化している優秀なブラウザです。適切なメンテナンスを行えば、快適に使い続けることができます。この記事の方法を試して、ストレスフリーなブラウジング環境を取り戻しましょう!

コメント