「Microsoft Edgeにサインインしようとしたのに、なぜかエラーが出てしまう…」
こんな経験はありませんか?お気に入りやパスワードを同期できないと、本当に困りますよね。実は、このサインインエラーは多くのユーザーが経験している問題なんです。
この記事では、Microsoft Edgeで「現在サインインできません」というエラーが表示された時の原因と、すぐに試せる解決方法を分かりやすく解説します。難しい操作は一切ありませんので、安心して読み進めてください。
なぜMicrosoft Edgeにサインインできないの?

まず、どうしてこんなエラーが起こるのか簡単に説明しましょう。
主な原因は3つ
1. 一時ファイルやCookieの問題
ブラウザには「Cookie(クッキー)」という小さなデータが保存されています。これが古くなったり壊れたりすると、サインインに失敗することがあります。
2. Windowsのサービス設定の不具合
Windowsには「Microsoft Account Sign-in Assistant」というサービスがあり、これが無効になっているとサインインできません。
3. ブラウザ本体の一時的な不調
ソフトウェアですから、たまに調子が悪くなることもあります。キャッシュファイルが破損したり、設定に問題が起きたりすることがあるんです。
【解決方法1】キャッシュとCookieをクリアする
最も簡単で効果的な方法から試してみましょう。
手順
- Edgeを開く
右上の「…」(3つの点)マークをクリックします - 設定を開く
メニューから「設定」を選択 - プライバシー設定へ進む
左側のメニューから「プライバシー、検索、サービス」をクリック - 閲覧データを削除
「閲覧データをクリア」の下にある「クリアするデータの選択」ボタンを押します - 項目を選択
- 時間の範囲:「すべての期間」を選択
- チェックを入れる項目:
- Cookieおよびその他のサイトデータ
- キャッシュされた画像とファイル
- 今すぐクリア
「今すぐクリア」ボタンをクリック
これでブラウザの一時ファイルがきれいになりました。Edgeを再起動して、もう一度サインインを試してみてください。
【解決方法2】Microsoft Account Sign-in Assistantを確認する
Windows内部のサービス設定を確認します。少し専門的に聞こえるかもしれませんが、手順通りにやれば大丈夫です。
手順
- サービス画面を開く
- キーボードで「Windowsキー + R」を同時に押す
- 表示された小さな窓に「services.msc」と入力
- 「OK」をクリック
- 目的のサービスを探す
たくさん項目が出てきますが、「Microsoft Account Sign-in Assistant」を探してください(アルファベット順に並んでいます) - 設定を確認
- そのサービスをダブルクリック
- 「スタートアップの種類」が「無効」になっていたら問題です
- 設定を変更
- 「スタートアップの種類」を「手動」または「自動」に変更
- 「適用」→「OK」の順にクリック
- パソコンを再起動
設定を反映させるため、パソコンを再起動しましょう
これでサービスが正常に動くようになります。
【解決方法3】Edgeを修復する
Windowsには、アプリを修復する機能が標準で備わっています。
手順
- Windowsの設定を開く
スタートメニューから「設定」(歯車マーク)をクリック - アプリ一覧へ
「アプリ」→「インストールされているアプリ」(または「アプリと機能」)を選択 - Microsoft Edgeを探す
一覧から「Microsoft Edge」を見つけます - 修復を実行
- Edgeの右側にある「…」(3つの点)をクリック
- 「変更」または「修復」を選択
- 指示に従って修復を完了させます
ポイント: 修復ではお気に入りやパスワードなどのデータは保持されるので安心してください。
【解決方法4】新しいプロファイルを作成する
現在のプロファイル(ユーザー設定)に問題がある場合、新しく作り直すことで解決できます。
手順
- プロファイル設定へ
Edge右上のアカウントアイコン(人型マーク)をクリック - プロファイルを追加
「プロファイルの追加」または「別のプロファイルを追加」を選択 - サインイン方法を選択
「サインイン」を選択し、Microsoftアカウントでログイン - 動作確認
新しいプロファイルでサインインが成功すれば、これを使い続けられます
【解決方法5】Login Dataファイルをリセットする

少し上級者向けの方法ですが、効果は高いです。
手順
- Edgeを完全に閉じる
タスクマネージャーでEdgeが完全に終了しているか確認 - ファイルの場所へ移動
- エクスプローラー(フォルダのアイコン)を開く
- アドレスバーに以下をコピー&ペースト:
C:\Users\(あなたのユーザー名)\AppData\Local\Microsoft\Edge\User Data\Default - Enterキーを押す
- ファイルをリネーム
- 「Login Data」というファイルを探す
- 右クリックして「名前の変更」
- 「Login Data.backup」など別の名前に変更
- Edgeを再起動
もう一度Edgeを開くと、新しいLogin Dataファイルが自動的に作られます
【解決方法6】Edgeを完全にリセットする
上記の方法で解決しない場合、最終手段としてEdgeを初期状態に戻します。
注意点
この操作を行うと以下のデータが消えます:
- お気に入り
- 保存されたパスワード
- 拡張機能の設定
- 閲覧履歴
重要なデータは事前にエクスポート(保存)しておきましょう。
手順
- 設定を開く
Edge右上の「…」→「設定」 - リセットメニューへ
左側のメニューから「設定のリセット」を選択 - 設定をリセット
「設定を復元して既定値に戻します」をクリック - 確認して実行
警告メッセージが表示されますが、問題なければ「リセット」をクリック
【解決方法7】DNS設定を変更する
ネットワークの問題でMicrosoftのサーバーに接続できない場合があります。
手順
- ネットワーク設定を開く
- Windowsの設定から「ネットワークとインターネット」
- 使用中の接続(Wi-Fiまたはイーサネット)をクリック
- DNS設定を変更
- 「IPアドレスの割り当て」の下にある「編集」ボタン
- 「手動」を選択
- IPv4をオンにする
- GoogleのDNSを入力
- 優先DNS: 8.8.8.8
- 代替DNS: 8.8.4.4
- 保存して再起動
設定を保存し、パソコンを再起動します
よくあるエラーコードと意味
エラーメッセージに数字が表示されることがあります。代表的なものを紹介します。
エラーコード 0x80070422
→ Windowsのサービス(Microsoft Account Sign-in Assistant)が停止しています
→ 【解決方法2】を試してください
エラーコード -2147024888
→ ブラウザのファイルが破損している可能性があります
→ 【解決方法3】または【解決方法6】を試してください
エラーコード AADSTS165000
→ セッション情報(Cookie)に問題があります
→ 【解決方法1】を試してください
それでも解決しない場合
上記の方法をすべて試してもダメな場合は、以下を検討してください。
1. Windows Updateを確認
古いWindowsのバージョンが原因の場合があります。最新の更新プログラムをインストールしましょう。
2. 一時的にセキュリティソフトを無効化
ノートンやマカフィーなどのセキュリティソフトが干渉している可能性があります。一時的に無効化して試してみてください。
3. Microsoftサポートに問い合わせ
公式サポートページから直接相談できます:
https://support.microsoft.com/
まとめ:手順を順番に試してみよう
Microsoft Edgeのサインインエラーは、多くの場合、キャッシュの削除やサービスの設定で解決できます。
おすすめの順番:
- まずはキャッシュとCookieをクリア(簡単で効果的)
- Microsoft Account Sign-in Assistantの設定を確認
- Edgeの修復を実行
- 新しいプロファイルを作成
- それでもダメならリセットや再インストール
焦らず、ひとつずつ試していけば必ず解決できます。大切なお気に入りやパスワードが同期できるよう、この記事が役立てば幸いです。

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