Microsoft Edgeでウェブページを開こうとしたら「申し訳ございません。このページに到達できません」というエラーメッセージが表示されて困っていませんか?
インターネットには繋がっているのに特定のページだけ開けない、または頻繁にこのエラーが出てしまう…そんな状況は本当にストレスですよね。
この記事では、Edgeで「このページに到達できません」エラーが表示される原因と、その解決方法を徹底的に解説します。基本的な対処法から、上級者向けの設定変更まで幅広くカバーしているので、あなたの問題もきっと解決できるはずです。
まず確認すべきこと

エラー解決の手順に入る前に、問題の範囲を特定しましょう。
チェック1:他のページは開けますか?
- GoogleやYahoo!など、別のサイトを開いてみる
- 特定のページだけ開けない場合→そのページまたはEdgeの設定に問題
- すべてのページが開けない場合→ネットワーク接続に問題
チェック2:他のブラウザでは開けますか?
- ChromeやFirefoxなど、別のブラウザで同じページを開いてみる
- 他のブラウザで開ける場合→Edge固有の問題
- 他のブラウザでも開けない場合→サイト側またはネットワークの問題
チェック3:いつから起きていますか?
- 突然起きた→最近の設定変更やアップデートが原因の可能性
- 以前から時々起きる→ネットワークやDNSの問題の可能性
- 特定の時間帯に起きる→ネットワーク混雑やサイト側の問題
これらの確認で問題の原因をある程度絞り込めたら、以下の解決方法を試していきましょう。
【基本編】まず試すべき対処法
最も簡単で効果的な方法から順番に試していきます。
対処法1:ページを更新する
一時的なエラーの場合、更新するだけで解決することがあります。
手順:
- F5キーを押す、または
- アドレスバーの横にある更新ボタン(🔄)をクリック
- それでもダメならCtrl + F5(スーパーリロード)を試す
対処法2:EdgeとPCを再起動する
一時的な不具合は再起動で解決することが多いです。
手順:
- Edgeをすべて閉じる
- タスクマネージャー(Ctrl + Shift + Esc)を開く
- 「プロセス」タブで「Microsoft Edge」が残っていたら右クリック→「タスクの終了」
- PCを再起動
- Edgeを起動してページを開く
対処法3:URLが正しいか確認する
入力ミスやコピーミスがないか確認しましょう。
チェックポイント:
- URLの先頭は「http://」または「https://」で始まっているか
- スペースや余計な文字が入っていないか
- 大文字・小文字が正しいか(サイトによっては区別される)
- リンクをクリックした場合は、直接URLを入力してみる
対処法4:インターネット接続を確認する
ネットワーク接続に問題がないか確認します。
確認方法:
- タスクバー右下のネットワークアイコンをクリック
- 「接続済み」と表示されているか確認
- 他のデバイス(スマホなど)でも同じWi-Fiに接続できるか確認
- ルーターを再起動してみる(電源を切って30秒待ってから再度オン)
対処法5:Edgeを最新版に更新する
古いバージョンのEdgeを使っていると、接続エラーが起きることがあります。
手順:
- Edgeを起動
- 右上の「…」メニューをクリック
- 「ヘルプとフィードバック」→「Microsoft Edgeについて」を選択
- 自動的に更新チェックが始まる
- 更新があればダウンロード・インストールされる
- 「再起動」をクリック
【中級編】Edgeの設定を調整する
基本的な対処法で解決しない場合は、Edgeの設定を見直しましょう。
対処法6:キャッシュとCookieをクリアする
古いキャッシュが原因で接続できないことがよくあります。
手順:
- Edgeを起動
- Ctrl + Shift + Deleteを押す
- 「閲覧データをクリア」画面が開く
- 時間の範囲で「すべての期間」を選択
- 以下の項目にチェックを入れる:
- 閲覧の履歴
- ダウンロードの履歴
- Cookieおよびその他のサイトデータ
- キャッシュされた画像とファイル
- 「今すぐクリア」をクリック
- Edgeを再起動
対処法7:拡張機能を無効化する
拡張機能(特に広告ブロッカーやVPN)が接続を妨げている可能性があります。
手順:
- Edgeのアドレスバーに「edge://extensions/」と入力してEnterキーを押す
- インストールされているすべての拡張機能をオフにする
- Edgeを再起動
- ページが開けるか確認
- 開けた場合は、拡張機能を1つずつオンにして原因を特定
対処法8:InPrivateウィンドウで試す
拡張機能やキャッシュの影響を受けないモードで確認します。
手順:
- Edgeを起動
- 右上の「…」メニューをクリック
- 「新しいInPrivateウィンドウ」を選択(ショートカット:Ctrl + Shift + N)
- InPrivateウィンドウで問題のページを開く
- 開ける場合→拡張機能やキャッシュが原因
- 開けない場合→別の原因を探る
対処法9:Edgeの設定をリセットする
Edgeの設定が破損している場合、リセットで解決することがあります。
手順:
- Edgeを起動
- アドレスバーに「edge://settings/reset」と入力してEnterキーを押す
- 「設定を復元して既定値に戻します」をクリック
- 確認画面で「リセット」をクリック
- Edgeが再起動される
注意:リセットすると以下が削除されます:
- スタートページの設定
- 拡張機能(無効化)
- 一時データ
お気に入りやパスワードは保持されます。
【上級編】ネットワーク設定の変更
Edgeの設定だけでなく、Windows側のネットワーク設定も調整してみましょう。
対処法10:DNS設定を変更する
DNSサーバーの問題が原因の場合、パブリックDNSに変更すると解決します。
Google Public DNSに変更する手順:
- スタートメニューで「ネットワーク接続」を検索して開く
- 使用しているネットワークアダプター(Wi-FiまたはEthernet)を右クリック
- 「プロパティ」を選択
- 「インターネット プロトコル バージョン 4 (TCP/IPv4)」をダブルクリック
- 「次のDNSサーバーのアドレスを使う」を選択
- 以下の値を入力:
- 優先DNSサーバー:8.8.8.8
- 代替DNSサーバー:8.8.4.4
- 「OK」をクリック
Cloudflare DNSに変更する場合:
- 優先DNSサーバー:1.1.1.1
- 代替DNSサーバー:1.0.0.1
対処法11:DNSキャッシュをクリアする
DNSキャッシュが古くなっている場合、クリアすると解決します。
手順:
- スタートメニューを右クリック
- 「ターミナル(管理者)」または「Windows PowerShell(管理者)」を選択
- 以下のコマンドを順番に入力してEnterキーを押す:
ipconfig /flushdns
ipconfig /release
ipconfig /renew
- 「DNS解決キャッシュは正常にフラッシュされました」と表示されればOK
- ターミナルを閉じてEdgeで確認
対処法12:IPv6を無効化する
IPv6設定が原因で接続できない場合があります。
手順:
- スタートメニューで「ネットワーク接続」を検索して開く
- 使用しているネットワークアダプターを右クリック→「プロパティ」
- 「インターネット プロトコル バージョン 6 (TCP/IPv6)」のチェックを外す
- 「OK」をクリック
- PCを再起動
注意:IPv6を無効化すると、一部のサービスに影響が出る可能性があります。問題が解決しない場合は再度有効化してください。
対処法13:ネットワークプロファイルを変更する
ネットワークプロファイルが「パブリック」になっていると、接続に問題が出ることがあります。
Windows 11の場合:
- スタートメニューから「設定」を開く
- 「ネットワークとインターネット」を選択
- 「Wi-Fi」または「イーサネット」をクリック
- 接続しているネットワークをクリック
- 「ネットワーク プロファイルの種類」で「プライベート」を選択
Windows 10の場合:
- スタートメニューから「設定」→「ネットワークとインターネット」を開く
- 「状態」→「接続プロパティの変更」をクリック
- 「プライベート」を選択
対処法14:DNS Clientサービスを再起動する
DNS Clientサービスが停止していると、ページに到達できません。
手順:
- Windowsキー + R を押す
- 「services.msc」と入力してEnterキーを押す
- サービス一覧から「DNS Client」を探す
- 「DNS Client」を右クリックして「再起動」を選択
- 状態が「実行中」になっていることを確認
- スタートアップの種類が「自動」になっているか確認
対処法15:Windowsネットワークトラブルシューティングを実行
Windowsの診断ツールを使って自動で問題を検出・修復します。
Windows 11の場合:
- スタートメニューから「設定」を開く
- 「システム」→「トラブルシューティング」を選択
- 「その他のトラブルシューティングツール」をクリック
- 「ネットワークとインターネット」の「実行」をクリック
- 画面の指示に従って診断を進める
Windows 10の場合:
- スタートメニューから「設定」→「更新とセキュリティ」を開く
- 「トラブルシューティング」→「追加のトラブルシューティングツール」を選択
- 「インターネット接続」を選択して「トラブルシューティングツールの実行」をクリック
【特殊編】特定のケースへの対処法

ここでは、特定の状況で起きる問題の解決方法を紹介します。
ケース1:セキュアDNS設定が原因の場合
Edgeのセキュア DNS設定が問題を起こしている場合があります。
手順:
- Edgeを起動
- 右上の「…」メニュー→「設定」を開く
- 左側で「プライバシー、検索、サービス」を選択
- 下にスクロールして「セキュリティ」セクションを見つける
- 「セキュア DNS を使用して、Web サイトのネットワーク アドレスを検索する方法を指定します」をクリック
- 以下のいずれかを試す:
- 「サービス プロバイダーを使用する」を選択
- または「DNS サービス プロバイダーを選択する」で別のプロバイダーを選択
- Edgeを再起動
ケース2:プロキシ設定が原因の場合
プロキシ設定が誤って有効になっていると、接続できません。
手順:
- スタートメニューから「設定」を開く
- 「ネットワークとインターネット」→「プロキシ」を選択
- 「プロキシ サーバーを使う」がオフになっているか確認
- オンになっている場合はオフにする
- 「自動的にプロキシ設定を検出する」がオンになっているか確認
ケース3:ファイアウォールやセキュリティソフトが原因の場合
セキュリティソフトがEdgeの通信をブロックしている可能性があります。
確認方法:
- Windows Defenderファイアウォールを一時的に無効化
- スタートメニューで「Windows セキュリティ」を検索して開く
- 「ファイアウォールとネットワーク保護」をクリック
- 使用中のネットワークをクリック
- 「Microsoft Defender ファイアウォール」を一時的にオフにする
- サードパーティのセキュリティソフト(Norton、McAfeeなど)を一時的に無効化
- ページが開けるか確認
- 開ける場合は、セキュリティソフトの設定でEdgeを許可リストに追加
- 必ず確認後はセキュリティソフトを再度有効化
ケース4:VPNが原因の場合
VPN接続が問題を起こしている場合があります。
対処法:
- VPNアプリを開く
- VPN接続を切断
- ページが開けるか確認
- 開ける場合は、VPNの設定やサーバーを変更
- または別のVPNサービスを試す
ケース5:特定のサイトだけ開けない場合
そのサイト自体に問題がある可能性があります。
確認方法:
- 「Down For Everyone Or Just Me」(https://downforeveryoneorjustme.com/)にアクセス
- 開けないサイトのURLを入力
- サイトがダウンしているか確認
- ダウンしている場合は、サイトの復旧を待つ
- ダウンしていない場合は、他の対処法を試す
ケース6:頻繁に「到達できません」が表示される場合
一瞬エラーが出た後すぐに表示される場合は、以下が考えられます:
原因と対策:
- Wi-Fiの不安定さ→ルーターの位置を変更、または有線接続に切り替え
- ネットワークの混雑→混雑する時間帯を避ける
- サイト側のタイムアウト設定→何度かリロードを試す
- ISPの問題→ISPに問い合わせ
【最終手段】それでも解決しない場合
上記すべての方法を試しても解決しない場合の最終手段です。
最終手段1:Edgeを修復する
Edgeアプリ自体に問題がある場合、修復機能を使います。
手順:
- スタートメニューから「設定」を開く
- 「アプリ」→「インストールされているアプリ」を選択
- Microsoft Edgeを見つけて右側の「…」をクリック
- 「変更」または「修復」を選択
- 「修復」ボタンをクリック
- 修復が完了したらEdgeを起動
最終手段2:Microsoft Storeアプリのトラブルシューティングを実行
Edgeは Microsoft Storeアプリなので、専用のトラブルシューティングツールがあります。
手順:
- スタートメニューから「設定」を開く
- 「システム」→「トラブルシューティング」→「その他のトラブルシューティングツール」
- 「Windows ストア アプリ」の「実行」をクリック
- 診断が完了するまで待つ
最終手段3:別のブラウザを使用する
どうしても解決しない場合は、一時的に別のブラウザを使うことも検討しましょう。
代替ブラウザ:
- Google Chrome
- Mozilla Firefox
- Opera
- Brave
よくある質問
Q1. 他のブラウザでは開けるのに、Edgeだけ開けません
Edge固有の問題です。以下を順番に試してください:
- キャッシュとCookieをクリア
- 拡張機能をすべて無効化
- Edgeの設定をリセット
- Edgeを修復
Q2. 「このページに到達できません」と「接続がタイムアウトしました」の違いは?
どちらも接続できないエラーですが:
- 「到達できません」→サーバーが見つからない(DNS問題など)
- 「タイムアウト」→サーバーは見つかったが応答がない
対処法は基本的に同じです。
Q3. 一部のサイトだけ開けません。Google やYahoo!は開けます
特定のサイトがブロックされている可能性があります:
- セキュリティソフトの設定を確認
- ファイアウォールの設定を確認
- 会社や学校のネットワークの場合、管理者に確認
Q4. 家のWi-Fiでは開けないのに、スマホのテザリングでは開けます
ルーターまたはISPの設定に問題があります:
- ルーターを再起動
- ルーターのファームウェアを更新
- ISPに問い合わせ
Q5. 突然すべてのページが開けなくなりました
ネットワーク接続またはDNSの問題です:
- インターネット接続を確認
- ルーターを再起動
- DNSキャッシュをクリア
- DNS設定をGoogle DNSに変更
Q6. セキュアDNS設定を変えたら直りました。これは安全ですか?
はい、安全です。セキュアDNSはプライバシー保護機能ですが、一部の環境では問題を起こすことがあります。サービスプロバイダーのDNSを使用しても、通常の閲覧には問題ありません。
Q7. IPv6を無効化したら直りました。このままで大丈夫ですか?
短期的には問題ありませんが、IPv6は将来的に標準になります。可能であれば、ルーターやISPのIPv6設定を確認して、正しく設定することをおすすめします。
Q8. DNS設定を変えたのに直りません
DNS変更後は:
- DNSキャッシュをクリア(ipconfig /flushdns)
- PCを再起動
- それでもダメなら元の設定に戻して別の方法を試す
Q9. 会社のPCで起きています。どうすればいいですか?
会社のネットワークポリシーが原因の可能性があります:
- IT部門に問い合わせ
- VPNやプロキシ設定を確認
- 管理者権限が必要な設定変更は行わない
Q10. 特定の時間帯だけエラーが出ます
ネットワークの混雑やサイト側のメンテナンスが原因です:
- 別の時間帯に試す
- サイトの公式SNSでメンテナンス情報を確認
- ISPに回線の混雑状況を問い合わせ
まとめ
Microsoft Edgeで「このページに到達できません」エラーが表示される問題は、原因が多岐にわたりますが、この記事で紹介した方法を順番に試していけば、ほとんどの場合は解決できるはずです。
問題解決のステップまとめ:
- 問題の範囲を特定:他のページ、他のブラウザで確認
- 基本対処:更新、再起動、URL確認、接続確認
- Edge設定:キャッシュクリア、拡張機能無効化、設定リセット
- ネットワーク設定:DNS変更、DNSキャッシュクリア、IPv6無効化
- 特殊対応:セキュアDNS、プロキシ、ファイアウォール、VPN
- 最終手段:Edge修復、別ブラウザ使用
最も効果的だった対処法トップ5:
- キャッシュとCookieをクリア
- DNS設定をGoogle DNS(8.8.8.8)に変更
- DNSキャッシュをクリア(ipconfig /flushdns)
- 拡張機能を無効化
- DNS Clientサービスを再起動
すぐに確認できる場合の緊急対応:
- F5キーでページ更新
- Ctrl + Shift + N でInPrivateウィンドウを開いて試す
- 別のブラウザ(ChromeやFirefox)を使用
- スマホのテザリングで接続して試す(ネットワーク問題の切り分け)
どうしても解決しない場合は、Microsoftの公式サポートに問い合わせるか、ISPのサポートに相談することをおすすめします。また、会社のPCの場合は、IT部門に相談してみてください。
この記事が、あなたの接続問題解決の助けになれば幸いです。快適なブラウジングができるようになることを願っています!

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