オンライン会議やWeb授業、オンライン試験などで「カメラが映らない!」「カメラの許可を求められているけど、どうすればいいの?」と困った経験はありませんか?
Microsoft Edgeでカメラを使うウェブサイトにアクセスすると、セキュリティのために「カメラの使用を許可しますか?」という確認が表示されます。
この記事では、Edgeでカメラの使用を許可する方法を、初心者の方にも分かりやすく解説します。誤ってカメラをブロックしてしまった場合の解除方法も詳しくご紹介するので、安心してください。
カメラの許可が必要になる主な場面

まず、どんな時にEdgeでカメラの許可が必要になるのか確認しましょう。
Web会議・ビデオ通話
Zoom、Microsoft Teams、Google Meetなどのオンライン会議サービスを使う時には、必ずカメラの許可が必要です。
顔を映してコミュニケーションを取るために、ブラウザがパソコンのカメラにアクセスする許可を求めてきます。
オンライン授業・学習
学校の遠隔授業や、英会話レッスン、オンライン塾などでは、カメラで生徒の様子を確認しながら授業を進めます。
オンライン試験・CBT試験
資格試験や検定試験をオンラインで受験する際、不正防止のために受験者の様子をカメラで監視することがあります。
ビデオチャット・配信
友達や家族とのビデオチャット、ライブ配信サービスなどでもカメラの許可が必要になります。
カメラの許可方法1: ポップアップで許可する(初回アクセス時)
カメラを使うウェブサイトに初めてアクセスした時、自動的に許可を求めるポップアップが表示されます。これが最も簡単な許可方法です。
許可の手順
手順1: ウェブサイトにアクセス
カメラを使いたいウェブサイト(ZoomやTeamsなど)にアクセスします。
手順2: ポップアップを確認
画面の左上に「(サイト名)が次の許可を求めています」というポップアップが表示されます。
その下に「カメラ」という項目が表示されているはずです。
手順3: 許可をクリック
ポップアップ内の「許可」ボタンをクリックすれば完了です。
これでそのサイトでカメラが使えるようになります。
ブロックを選んでしまった場合
もし誤って「ブロック」を選択してしまっても大丈夫です。後から設定を変更できます(詳しくは後述)。
カメラの許可方法2: アドレスバーから許可する
ポップアップが表示されなかった場合や、許可し忘れた場合は、アドレスバー(URL表示部分)から簡単に許可できます。
アドレスバーからの許可手順
手順1: 鍵マークをクリック
ウェブサイトのURLが表示されているアドレスバーの左側に、鍵マーク(🔒)または情報アイコンが表示されています。
これをクリックしてください。
手順2: サイトの権限を確認
「このサイトの権限」という項目が表示されます。
その中に「カメラ」という項目があるので確認しましょう。
手順3: カメラを許可に変更
カメラの右側に表示されているプルダウンメニュー(▼)をクリックします。
「許可」を選択すれば完了です。
手順4: ページを再読み込み
設定を変更したら、ページを再読み込み(F5キーを押す、または更新ボタンをクリック)してください。
これでカメラが使えるようになります。
カメラの許可方法3: Edge設定画面から許可する
より詳細な設定を行いたい場合は、Edgeの設定画面からカメラの許可を管理できます。
Edge設定画面からの許可手順
手順1: 設定メニューを開く
Edgeの画面右上にある「…(三点リーダー)」をクリックして、「設定」を選択します。
手順2: Cookieとサイトのアクセス許可を選択
左側のメニューから「Cookieとサイトのアクセス許可」をクリックしてください。
手順3: カメラを選択
右側に表示される「サイトのアクセス許可」という項目の中から「カメラ」をクリックします。
手順4: カメラ設定を確認
カメラの設定画面が表示されます。ここで以下の設定を確認しましょう。
カメラ設定画面の重要項目
「アクセスする前に確認する(推奨)」
この項目は必ずオンにしてください。
オンにしておくと、カメラを使うサイトにアクセスした時に毎回確認のポップアップが表示されるので、意図しないカメラアクセスを防げます。
「カメラ」のプルダウンメニュー
複数のカメラ(内蔵カメラとUSBカメラなど)がある場合、使用したいカメラをここで選択できます。
通常はパソコン内蔵のカメラが自動的に選ばれていますが、外付けのWebカメラを使いたい場合は変更してください。
「ブロック」リスト
ここに表示されているウェブサイトは、カメラの使用がブロックされています。
もし使いたいサイトがこのリストに入っている場合は、そのサイトの右側にある「ゴミ箱アイコン」をクリックして削除しましょう。
「許可」リスト
カメラの使用を許可したサイトの一覧が表示されます。
許可を取り消したい場合は、ゴミ箱アイコンをクリックして削除できます。
カメラをブロックしてしまった時の解除方法
「間違ってブロックを選んでしまった!」という場合でも、簡単に解除できます。
ブロック解除の手順
方法1: アドレスバーから解除
カメラをブロックしてしまったサイトにアクセスして、アドレスバーの鍵マークをクリックします。
「カメラ」の項目を「ブロック」から「許可」に変更してください。
ページを再読み込みすれば、カメラが使えるようになります。
方法2: 設定画面から解除
先ほど説明した「Edge設定画面からの許可手順」に従って、カメラ設定画面を開きます。
「ブロック」リストにあるサイトのURLを、ゴミ箱アイコンをクリックして削除してください。
その後、そのサイトに再度アクセスすると、カメラの許可を求めるポップアップが表示されます。
今度は「許可」をクリックしましょう。
Windows設定でカメラのアクセス許可を確認する

Edge以外にも、Windows自体にカメラのアクセス許可設定があります。ここがオフになっていると、Edgeでいくら許可してもカメラが使えません。
Windows設定の確認手順
手順1: Windowsの設定を開く
画面左下のスタートボタンをクリックして、「設定(歯車アイコン)」を選択します。
手順2: プライバシーとセキュリティを選択
Windows 11の場合は「プライバシーとセキュリティ」、Windows 10の場合は「プライバシー」をクリックしてください。
手順3: カメラを選択
左側のメニューから「カメラ」を選択します。
手順4: カメラアクセスをオンにする
「カメラへのアクセス」という項目がオンになっているか確認してください。
オフになっている場合は、オンに変更しましょう。
手順5: デスクトップアプリの許可を確認
下の方にスクロールすると「デスクトップアプリがカメラにアクセスできるようにする」という項目があります。
これもオンにしてください。
Microsoft Edgeはデスクトップアプリなので、この設定がオフだとEdgeからカメラが使えません。
カメラが映らない時のトラブルシューティング
設定を確認しても、まだカメラが映らない場合は以下を試してみてください。
1. カメラが正しく接続されているか確認
内蔵カメラの場合
ノートパソコンの内蔵カメラには、物理的なプライバシーシャッター(レンズカバー)が付いている機種があります。
カメラの横にスライドスイッチがないか確認して、開いてください。
外付けカメラの場合
USBケーブルがしっかり差さっているか確認しましょう。
レンズキャップが付いている場合は、外してください。
2. Windowsカメラアプリで動作確認
スタートメニューから「カメラ」アプリを起動して、カメラが正常に動作するか確認してください。
ここで映らない場合は、Edge以前にカメラ自体に問題がある可能性があります。
複数のカメラがある場合は、右上の切り替えボタンでカメラを変更できます。
3. 他のアプリがカメラを使っていないか確認
Zoom、Skype、Teamsなど、他のアプリがカメラを使用していると、Edgeでカメラが使えないことがあります。
使っていないアプリは完全に終了させてください。
タスクマネージャー(Ctrl + Shift + Escキーで開く)で、バックグラウンドで動いているアプリもチェックしましょう。
4. Edgeを再起動
設定を変更した後は、Edgeを一度完全に終了させて、再度起動してみてください。
右上の「×」でウィンドウを閉じただけでは、バックグラウンドで動いている場合があります。
タスクマネージャーでEdgeが残っていないか確認しましょう。
5. パソコンを再起動
ドライバの問題などで一時的にカメラが認識されていない場合、パソコンを再起動すると解決することがあります。
6. ドライバを更新
カメラのドライバが古い、または破損している可能性があります。
デバイスマネージャーを開いて(スタートボタンを右クリック→「デバイスマネージャー」)、「カメラ」または「イメージングデバイス」の項目を確認してください。
カメラを右クリックして「ドライバーの更新」を選択すると、最新のドライバをインストールできます。
複数のカメラを使い分ける方法
ノートパソコンの内蔵カメラと外付けのWebカメラなど、複数のカメラがある場合の使い分け方法をご紹介します。
カメラの選択方法
Edge設定画面から選択
「設定」→「Cookieとサイトのアクセス許可」→「カメラ」の画面で、使用したいカメラをプルダウンメニューから選択できます。
ここで選択したカメラが、すべてのウェブサイトで使われます。
各ウェブサイトで選択
ZoomやTeamsなどのWeb会議サービスでは、サービス内の設定でカメラを選択できる場合があります。
会議画面の設定メニューから、使用するカメラを変更できます。
マイクの許可も同時に設定しよう
Web会議やオンライン授業では、カメラと一緒にマイクも使います。カメラの許可と同じ手順で、マイクも許可しておきましょう。
マイク許可の手順
カメラと全く同じ手順です。
- ポップアップで「マイク」も「許可」する
- Edge設定の「Cookieとサイトのアクセス許可」から「マイク」を選択して設定
- Windows設定の「プライバシーとセキュリティ」から「マイク」のアクセスをオンにする
マイクもカメラと同様に、誤ってブロックしてしまった場合は「ブロック」リストから削除すれば解除できます。
セキュリティとプライバシーの注意点
カメラとマイクの許可は便利ですが、セキュリティとプライバシーの観点から注意すべき点があります。
信頼できるサイトだけに許可する
カメラとマイクは個人情報に直結します。よく知らないサイトや怪しいサイトには、許可しないようにしましょう。
「アクセスする前に確認する(推奨)」をオンにしておけば、毎回確認できるので安心です。
使わない時は許可を取り消す
Web会議やオンライン授業が終わったら、そのサイトのカメラ許可を取り消すこともできます。
Edge設定の「許可」リストから、サイトを削除すればOKです。
次回使う時は、また許可すれば問題ありません。
カメラ使用中のインジケーターを確認
カメラが使用されている時は、以下のサインがあります:
- カメラ本体のランプが点灯する
- タスクバーにカメラのアイコンが表示される(Windows 11)
- 通知が表示される
意図せずカメラが使われていないか、時々確認しましょう。
よくある質問
Q1: カメラの許可を求めるポップアップが表示されない
「アクセスする前に確認する(推奨)」がオフになっている可能性があります。Edge設定のカメラ設定画面で確認してください。
また、すでにブロックリストに入っている場合も表示されません。ブロックリストを確認しましょう。
Q2: カメラは映るけど、自分の顔が逆さまに映る
カメラの向きや設定の問題です。多くのWeb会議サービスには「ビデオを反転」する機能があるので、サービス側の設定で調整できます。
Q3: 特定のサイトでだけカメラが使えない
そのサイトがカメラをブロックリストに入っていないか、Edge設定で確認してください。
また、サイト側の問題の可能性もあります。ブラウザを最新版に更新したり、サイトのヘルプページを確認したりしてみましょう。
Q4: カメラの画質が悪い
Webカメラ自体の性能による場合が多いです。高画質のカメラが必要な場合は、外付けの高性能Webカメラの購入を検討してみてください。
また、照明が暗い場所では画質が落ちるので、明るい場所で使いましょう。
Q5: 会社のパソコンで設定が変更できない
会社や組織で管理されているパソコンの場合、管理者によってカメラの設定がロックされていることがあります。
設定画面に「一部の設定は組織によって管理されています」と表示される場合は、IT部門に相談してください。
まとめ
Microsoft Edgeでカメラを使うのは、正しい手順を知っていれば簡単です。
この記事のポイント:
- 初回アクセス時はポップアップで「許可」をクリックするだけ
- 誤ってブロックしても、設定から簡単に解除できる
- Edge設定の「Cookieとサイトのアクセス許可」→「カメラ」で詳細な設定が可能
- Windows設定でもカメラアクセスを許可する必要がある
- 「アクセスする前に確認する」をオンにして、セキュリティを保つ
- カメラが映らない時は、他のアプリとの競合や接続を確認
- 信頼できるサイトだけに許可して、プライバシーを守る
Web会議やオンライン授業が当たり前になった今、カメラの設定は必須のスキルです。
この記事を参考に、正しく設定して、快適なオンラインコミュニケーションを楽しんでください。マイクの設定も同じ手順なので、一緒に設定しておくとスムーズです。
何か問題が起きても、焦らずに一つずつ確認していけば、必ず解決できます。特に初めてオンライン会議やオンライン授業に参加する時は、事前にカメラとマイクの動作確認をしておくことをおすすめします。

コメント