Microsoft Date and Time Picker Controlがない!完全解決ガイド – 代替方法まで徹底解説

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「Excelのユーザーフォームでカレンダーボタンをつけたい」 「Date and Time Picker Controlが一覧にない!」 「64ビット版Officeだと使えないって本当?」

こんな悩みで困っていませんか?

実は、Microsoft Date and Time Picker Control(日付と時刻の選択コントロール)は、最新のOfficeでは標準搭載されていません。でも、諦める必要はありません!

この記事では、Date and Time Picker Controlを使えるようにする方法から、より良い代替手段まで、すべての解決策を分かりやすく解説します。読み終わる頃には、あなたも日付選択のプロになっているはずです!


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  1. 📅 Date and Time Picker Control って何?なぜ必要?
    1. そもそもどんな機能?
    2. なぜみんな探しているの?
  2. ⚠️ なぜ Date and Time Picker Control が使えないの?
    1. 原因1:64ビット版 Office の問題
    2. 原因2:Windows 10/11 では削除された
    3. 原因3:必要なファイルがない
  3. 🔧 解決方法1:Date and Time Picker Control をインストールする
    1. 32ビット版 Office の場合(成功率高い!)
    2. 64ビット版 Office の場合(基本的に不可)
  4. 💡 解決方法2:おすすめ代替方法5選
    1. 方法1:VBA でカレンダーフォームを自作(最もおすすめ!)
    2. 方法2:入力規則のリストで簡易実装
    3. 方法3:コンボボックスを3つ使う方法
    4. 方法4:Windows Forms の MonthCalendar を使う
    5. 方法5:サードパーティ製アドインを使う
  5. 🎯 実践:シンプルな日付選択フォームを5分で作る
    1. Excel VBA で今すぐ使える簡単カレンダー
  6. 🔍 トラブルシューティング:よくあるエラーと対処法
    1. エラー1:「オブジェクトライブラリは登録されていません」
    2. エラー2:「ActiveXコンポーネントを作成できません」
    3. エラー3:参照設定でエラー「参照不可」
    4. エラー4:配布先のPCで動かない
  7. 💼 用途別ベストプラクティス
    1. ケース1:個人用の簡単な日付入力
    2. ケース2:社内配布するExcelツール
    3. ケース3:本格的な業務システム
    4. ケース4:Access データベース
  8. ❓ よくある質問(FAQ)
    1. Q1:なぜMicrosoftは削除したの?
    2. Q2:32ビット版Officeに戻すべき?
    3. Q3:Web版のExcelでは使える?
    4. Q4:Mac版Excelでは?
    5. Q5:もっと簡単な方法はない?
  9. 🚀 まとめ:今すぐできる3つのアクション
    1. 今すぐ試せる3ステップ
    2. レベル別おすすめアプローチ
    3. 最後にアドバイス

📅 Date and Time Picker Control って何?なぜ必要?

そもそもどんな機能?

Date and Time Picker Control(DTPicker)は、カレンダーから日付を選択できるActiveXコントロールです。

こんなイメージです:

  • テキストボックスの横に📅ボタン
  • クリックするとカレンダーが表示
  • 日付をクリックで選択
  • 手入力不要でミスなし!

なぜみんな探しているの?

DTPicker が人気の理由:

メリット説明効果
入力ミスゼロカレンダーから選ぶだけ2025/13/32 みたいな間違いなし
使いやすい誰でも直感的に操作可能説明書不要
見た目がプロ本格的なアプリみたいユーザー満足度アップ
曜日も分かるカレンダー表示で曜日確認「金曜日を選びたい」が簡単
範囲制限可能過去・未来の日付を制限予約システムなどに最適

⚠️ なぜ Date and Time Picker Control が使えないの?

原因1:64ビット版 Office の問題

32ビットと64ビットの違い:

Office版DTPicker対応理由
32ビット版△(追加で対応可)MSCOMCT2.OCX が32ビット用
64ビット版❌(基本的に非対応)64ビット版OCXが存在しない

自分のOfficeが何ビット版か確認する方法:

  1. Excel を開く
  2. ファイル → アカウント → Excelのバージョン情報
  3. 「32ビット」or「64ビット」の表示を確認

原因2:Windows 10/11 では削除された

Windowsバージョン別の状況:

  • Windows 7/8:一部のエディションに含まれる
  • Windows 10:標準では含まれない
  • Windows 11:標準では含まれない

Microsoftが古い技術(ActiveX)から移行を進めているためです。

原因3:必要なファイルがない

Date and Time Picker を使うにはMSCOMCT2.OCXというファイルが必要ですが:

  • 最新のOfficeには含まれていない
  • Windows Updateでも配布されない
  • 手動でインストールが必要

🔧 解決方法1:Date and Time Picker Control をインストールする

32ビット版 Office の場合(成功率高い!)

ステップ1:MSCOMCT2.OCX をダウンロード

⚠️ 重要な注意:

  • 公式な配布は終了
  • サードパーティサイトからのダウンロードはリスクあり
  • ウイルスチェック必須
  • 企業環境では IT 部門に相談

ステップ2:ファイルを適切な場所に配置

32ビット Windows の場合:
C:\Windows\System32\MSCOMCT2.OCX

64ビット Windows の場合:
C:\Windows\SysWOW64\MSCOMCT2.OCX

ステップ3:管理者権限でコマンドプロンプトを開く

  1. スタートメニューで「cmd」と入力
  2. 「コマンドプロンプト」を右クリック
  3. 「管理者として実行」

ステップ4:OCX ファイルを登録

32ビット Windows:

regsvr32 C:\Windows\System32\MSCOMCT2.OCX

64ビット Windows:

regsvr32 C:\Windows\SysWOW64\MSCOMCT2.OCX

成功すると「DllRegisterServer は成功しました」と表示されます。

ステップ5:Excel で確認

  1. 開発タブ → 挿入 → ActiveXコントロール
  2. 「Microsoft Date and Time Picker Control」が表示されればOK!

64ビット版 Office の場合(基本的に不可)

残念ながら、64ビット版OfficeではDTPicker は使えません

理由:

  • 64ビット版のMSCOMCT2.OCXが存在しない
  • 32ビットのActiveXは64ビットOfficeで動作しない

対策: → 次の「代替方法」を使いましょう!


💡 解決方法2:おすすめ代替方法5選

方法1:VBA でカレンダーフォームを自作(最もおすすめ!)

メリット:

  • 完全無料
  • カスタマイズ自由
  • 配布も簡単
  • 64ビット版でもOK

簡単な実装例:

' ユーザーフォームに配置
Private Sub CommandButton1_Click()
    ' カレンダーフォームを表示
    UserForm2.Show
    ' 選択された日付を取得
    TextBox1.Value = UserForm2.SelectedDate
End Sub

作り方の概要:

  1. 新しいユーザーフォームを作成
  2. ラベルでカレンダーの見た目を作る
  3. 月の移動ボタンを配置
  4. 日付クリックで値を返す

方法2:入力規則のリストで簡易実装

設定方法:

  1. データ → データの入力規則
  2. 「リスト」を選択
  3. 元の値に日付リストを設定

自動で今月の日付リストを作る数式:

=TEXT(TODAY(),"yyyy/mm/")&ROW(A1:A31)

シンプルだけど、意外と実用的!

方法3:コンボボックスを3つ使う方法

実装イメージ:

  • 年選択:コンボボックス1(2020〜2030)
  • 月選択:コンボボックス2(1〜12)
  • 日選択:コンボボックス3(1〜31)

VBAコード例:

Private Sub UserForm_Initialize()
    ' 年のリスト
    For i = 2020 To 2030
        ComboBox1.AddItem i
    Next i
    
    ' 月のリスト
    For i = 1 To 12
        ComboBox2.AddItem i
    Next i
End Sub

方法4:Windows Forms の MonthCalendar を使う

.NET Framework を利用する方法:

  • より本格的なカレンダー
  • プログラミング知識が必要
  • 企業向けアプリに最適

方法5:サードパーティ製アドインを使う

有料・無料のアドイン:

  • Kutools for Excel(有料)
  • XLSTAT(有料)
  • 各種フリーアドイン

ただし、セキュリティとサポートを要確認。


🎯 実践:シンプルな日付選択フォームを5分で作る

Excel VBA で今すぐ使える簡単カレンダー

ステップ1:ユーザーフォームを作成

  1. Excel を開く
  2. Alt + F11 でVBAエディタを開く
  3. 挿入 → ユーザーフォーム

ステップ2:テキストボックスとボタンを配置

  • TextBox1:日付表示用
  • CommandButton1:カレンダー表示用

ステップ3:簡単なコードを追加

Private Sub CommandButton1_Click()
    ' InputBoxで簡易的に日付入力
    Dim inputDate As String
    inputDate = InputBox("日付を入力してください (yyyy/mm/dd)", _
                        "日付選択", Format(Date, "yyyy/mm/dd"))
    
    ' 入力チェック
    If IsDate(inputDate) Then
        TextBox1.Value = Format(CDate(inputDate), "yyyy/mm/dd")
    Else
        MsgBox "正しい日付を入力してください"
    End If
End Sub

ステップ4:さらに便利にする追加機能

' 今日の日付ボタン
Private Sub CommandButton2_Click()
    TextBox1.Value = Format(Date, "yyyy/mm/dd")
End Sub

' 明日の日付ボタン
Private Sub CommandButton3_Click()
    TextBox1.Value = Format(Date + 1, "yyyy/mm/dd")
End Sub

' 1週間後ボタン
Private Sub CommandButton4_Click()
    TextBox1.Value = Format(Date + 7, "yyyy/mm/dd")
End Sub

これだけでも十分実用的!


🔍 トラブルシューティング:よくあるエラーと対処法

エラー1:「オブジェクトライブラリは登録されていません」

原因: OCXファイルが正しく登録されていない

解決方法:

  1. 管理者権限でコマンドプロンプト起動
  2. regsvr32 /u MSCOMCT2.OCX(一度解除)
  3. regsvr32 MSCOMCT2.OCX(再登録)

エラー2:「ActiveXコンポーネントを作成できません」

原因: 32ビット/64ビットの不一致

解決方法:

  • 64ビット版Officeなら代替方法を使う
  • 32ビット版に変更を検討

エラー3:参照設定でエラー「参照不可」

原因: 必要なライブラリがない

解決方法:

  1. VBAエディタ → ツール → 参照設定
  2. 「参照不可」のチェックを外す
  3. 「Microsoft Windows Common Controls-2」を探す
  4. なければOCXファイルの再インストール

エラー4:配布先のPCで動かない

原因: 配布先にOCXファイルがない

解決方法:

  • 配布先でもOCXをインストール
  • または、VBAで自作カレンダーに変更

💼 用途別ベストプラクティス

ケース1:個人用の簡単な日付入力

おすすめ: 入力規則 + リスト

  • 設定が簡単
  • 追加ファイル不要
  • すぐに使える

ケース2:社内配布するExcelツール

おすすめ: VBA自作カレンダー

  • 環境依存なし
  • カスタマイズ可能
  • メンテナンスしやすい

ケース3:本格的な業務システム

おすすめ: .NET や Web技術を活用

  • より高機能
  • セキュリティ対策可能
  • 長期的なサポート

ケース4:Access データベース

おすすめ: Access標準の日付選択

  • 標準機能で十分
  • 追加設定不要
  • 安定動作

❓ よくある質問(FAQ)

Q1:なぜMicrosoftは削除したの?

A: 主に3つの理由があります:

  1. セキュリティ:ActiveXは脆弱性のリスクが高い
  2. 互換性:64ビット対応が困難
  3. 技術革新:より新しい技術(.NET、Web)への移行促進

将来的にはActiveX自体が廃止される可能性も。

Q2:32ビット版Officeに戻すべき?

A: 状況によります:

32ビットに戻すメリット:

  • DTPicker が使える
  • 古いアドインも動く

デメリット:

  • メモリ制限(2GB)
  • 大きなファイルで遅い
  • 将来性がない

基本的には64ビット版のまま、代替方法を使うことを推奨。

Q3:Web版のExcelでは使える?

A: 残念ながら使えません。

  • Web版はActiveX非対応
  • VBAも制限あり
  • Office ScriptsやPower Automateを検討

Q4:Mac版Excelでは?

A: Mac版も非対応です:

  • ActiveXはWindows専用
  • VBAで代替実装が現実的
  • Numbers(Apple製)なら日付選択機能あり

Q5:もっと簡単な方法はない?

A: 実は、最も簡単なのは:

セルをダブルクリックで今日の日付を入力するVBA:

Private Sub Worksheet_BeforeDoubleClick(ByVal Target As Range, Cancel As Boolean)
    If Target.Column = 1 Then  ' A列の場合
        Target.Value = Date
        Cancel = True
    End If
End Sub

これだけでも意外と便利です!


🚀 まとめ:今すぐできる3つのアクション

長い記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

Date and Time Picker Control が使えなくても、代替方法はたくさんあります。大切なのは、あなたの用途に合った方法を選ぶことです。

今すぐ試せる3ステップ

ステップ1:現状確認(1分)

  • Officeのビット数を確認
  • 32ビット → OCXインストールを検討
  • 64ビット → 代替方法へ

ステップ2:簡単な代替を試す(3分)

  • セルのダブルクリックで日付入力
  • 入力規則でリスト作成
  • どちらか試してみる

ステップ3:本格実装を検討(10分)

  • VBAでカレンダー作成に挑戦
  • または既存のテンプレート活用

レベル別おすすめアプローチ

初心者: → 入力規則やダブルクリックVBAから始める

中級者: → VBAでシンプルなカレンダーを自作

上級者: → .NETやWebAPIを活用した本格実装

最後にアドバイス

Date and Time Picker Control にこだわる必要はありません。むしろ、これを機会により良い方法を見つけるチャンスと考えてください。

VBAで自作すれば、自由にカスタマイズできて、配布も簡単。結果的に、DTPicker より使いやすいものが作れるかもしれません。

困ったときは、この記事を見返してください。あなたの日付入力問題が解決することを願っています!

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