「自分のユーザー名が分からなくなった」 「Windowsにログインする時のユーザー名は?」 「Microsoftアカウントのメールアドレスを忘れた」 「Officeに表示される名前を確認したい」
Microsoftには複数の「ユーザー名」があって混乱しますよね。Windowsのローカルユーザー名、Microsoftアカウント、表示名など、それぞれ異なる場所で使われています。
この記事では、あらゆる種類のMicrosoftユーザー名を確認する方法を、画面付きで分かりやすく解説します。目的別に最速で確認できる方法をご紹介します。
Microsoftの「ユーザー名」の種類を理解しよう

5種類のユーザー名の違い
種類 | 用途 | 例 | 確認場所 |
---|---|---|---|
Windowsユーザー名 | PC ログイン | Taro、Admin | PC設定 |
Microsoftアカウント | サービスログイン | taro@outlook.com | メールアドレス |
表示名 | 画面表示用 | 山田太郎 | プロフィール |
ローカルアカウント名 | オフラインログイン | LocalUser | PC設定 |
組織アカウント | 会社・学校 | taro@company.com | Azure AD |
どれを確認すべき?状況別ガイド
こんな時は → これを確認:
- PCにログインできない → Windowsユーザー名
- Officeにサインインしたい → Microsoftアカウント
- メールの差出人名を変更 → 表示名
- 共有フォルダにアクセス → ローカルアカウント名
- Teams/Office 365利用 → 組織アカウント
Windows ユーザー名の確認方法
方法1:設定アプリから確認(Windows 11/10)
最も確実な確認方法です。
手順:
- Windows + I で設定を開く
- アカウント をクリック
- ユーザーの情報 を選択
表示される情報:
- 名前:表示名(山田太郎など)
- メールアドレス:Microsoftアカウント
- 管理者:権限レベル
- ローカルアカウント:メールアドレスなし
方法2:コントロールパネルから確認
従来の方法で詳細情報を確認。
手順:
- Windows + R → control と入力
- ユーザーアカウント をクリック
- ユーザーアカウント を再度クリック
確認できる内容:
- アカウント名
- アカウントの種類(管理者/標準)
- アカウントのドメイン(該当する場合)
方法3:コマンドプロンプトで確認(最速)
素早く確認したい時に便利。
コマンド一覧:
# 現在のユーザー名のみ
whoami
# 詳細情報付き
whoami /all
# ユーザー名だけ表示
echo %username%
# ドメイン\ユーザー名
echo %userdomain%\%username%
# すべてのユーザー一覧
net user
方法4:PowerShellで詳細確認
より詳しい情報が必要な場合。
# 現在のユーザー情報
[System.Security.Principal.WindowsIdentity]::GetCurrent().Name
# 環境変数から取得
$env:USERNAME
# 詳細なユーザー情報
Get-LocalUser | Where-Object {$_.Name -eq $env:USERNAME}
# すべてのユーザーアカウント
Get-LocalUser | Select Name, Enabled, LastLogon
方法5:タスクマネージャーから確認
実行中のユーザーを確認。
- Ctrl + Shift + Esc でタスクマネージャー
- ユーザー タブをクリック
- 現在ログイン中のユーザー名が表示
Microsoft アカウントの確認方法
PCにサインイン済みの場合
設定から確認:
- 設定 → アカウント → ユーザーの情報
- メールアドレスが表示される
- 例:taro.yamada@outlook.com
Officeアプリから確認:
- Word/Excel/PowerPointを開く
- ファイル → アカウント
- 製品情報の下にメールアドレス表示
サインインできない場合の確認方法
方法1:別のデバイスから確認
- スマートフォンのOutlookアプリ
- 別のPCのブラウザ履歴
- Xbox、Skypeなどの連携アプリ
方法2:Microsoftアカウント回復
- account.live.com/username にアクセス
- 知っている情報を入力:
- 電話番号
- Skype名
- 別のメールアドレス
- 本人確認後、アカウント一覧表示
登録メールアドレスの種類
Microsoftドメイン:
- @outlook.com
- @outlook.jp
- @hotmail.com
- @live.com
- @msn.com
その他:
- @gmail.com
- @yahoo.co.jp
- 会社のメールアドレス
- 独自ドメイン
表示名の確認と変更方法

現在の表示名を確認
Windowsの表示名:
- 設定 → アカウント
- 上部に大きく表示される名前
Microsoftアカウントの表示名:
- account.microsoft.com にサインイン
- あなたの情報 をクリック
- 名前の欄を確認
表示名を変更する方法
オンラインで変更:
- account.microsoft.com
- あなたの情報 → 名前の編集
- 姓・名を入力
- 画像認証を完了
- 保存
変更が反映される場所:
- Windowsのスタートメニュー
- Officeアプリの右上
- Outlookの送信者名
- Teamsのプロフィール
- OneDriveの共有時
注意点:
- 変更は全サービスに反映(最大24時間)
- 頻繁な変更は制限される場合あり
- 組織アカウントは管理者承認が必要
組織アカウント(職場・学校)の確認
Azure AD参加の確認
設定から確認:
- 設定 → アカウント
- 職場または学校にアクセスする
- 接続済みの組織が表示
詳細情報の確認:
# Azure AD情報
dsregcmd /status
# 組織のテナントID
(Get-AzureADTenantDetail).ObjectId
組織アカウントの形式
一般的な形式:
- 名前@会社ドメイン.com
- 名前@会社名.onmicrosoft.com
- 学籍番号@大学.ac.jp
確認方法:
- TeamsやOffice 365にサインイン
- 右上のプロフィールアイコン
- メールアドレスが表示
各種アプリでのユーザー名確認
Microsoft Office(Word/Excel/PowerPoint)
確認手順:
- アプリを起動
- ファイル → アカウント
- 以下が表示:
- ユーザー情報(名前)
- メールアドレス
- 接続されているサービス
Microsoft Teams
確認方法:
- 左下のプロフィール写真をクリック
- 名前とメールアドレスが表示
- 設定 → 一般で詳細確認
Outlook
メールアカウント確認:
- ファイル → アカウント設定
- アカウント設定 を選択
- 登録済みアカウント一覧
送信者名の確認:
- 新規メール作成
- 「差出人」欄に表示される名前
OneDrive
確認方法:
- タスクトレイのOneDriveアイコン
- 設定 → アカウント
- メールアドレスと容量が表示
Microsoft Edge
プロファイル確認:
- 右上のプロフィールアイコン
- サインイン中のアカウント表示
- プロファイルの管理で詳細
コンピューター名とドメイン名の確認

PC名の確認方法
方法1:設定から
- 設定 → システム → バージョン情報
- 「デバイス名」を確認
方法2:コマンド
# コンピューター名
hostname
# 詳細情報
systeminfo | findstr /B /C:"Host Name"
ドメイン/ワークグループの確認
確認手順:
- Windows + Pause
- 「コンピューター名、ドメイン、ワークグループの設定」
コマンドで確認:
# ドメイン情報
echo %userdomain%
# 詳細なネットワーク設定
net config workstation
トラブルシューティング
ユーザー名が表示されない場合
原因と対処法:
- プロファイルの破損
- 新しいユーザープロファイル作成
- レジストリ修復
- 同期エラー
- Microsoftアカウントに再サインイン
- 同期をリセット
- 権限不足
- 管理者権限で実行
- グループポリシー確認
複数のユーザー名が表示される
整理方法:
- 不要なアカウントを削除
- エイリアスを確認
- 既定のアカウントを設定
ユーザー名を変更できない
対処法:
- 管理者権限で変更
- レジストリから直接編集(上級者)
- 組織管理者に依頼(企業環境)
セキュリティのためのユーザー名管理
ユーザー名のベストプラクティス
推奨事項:
- 個人情報を含めない
- 生年月日
- 電話番号
- 住所
- 使い分ける
- 仕事用
- 個人用
- 管理者用
- 定期的な確認
- 不正なアカウントがないか
- 使用していないアカウントを削除
プライバシー設定
公開範囲の制限:
- account.microsoft.com → プライバシー
- プロフィールの公開設定
- 検索エンジンでの表示制御
よくある質問と回答
Q1:ユーザー名とパスワードを両方忘れた場合は?
A: ユーザー名は別のデバイスやアプリから確認できる可能性があります。Microsoftアカウントなら、電話番号やSkype名から検索可能です。それでも分からない場合は、account.live.com/usernameで回復を試みてください。
Q2:同じPCに複数のユーザー名がある理由は?
A: Windowsでは複数のユーザーアカウントを作成できます。また、Microsoftアカウントとローカルアカウントが別々に存在する場合もあります。設定→アカウント→他のユーザーで確認できます。
Q3:メールアドレスとユーザー名は同じ?
A: Microsoftアカウントの場合、メールアドレスがユーザー名として使われます。ただし、Windowsのローカルアカウントでは、メールアドレスとは関係ない任意のユーザー名を設定できます。
Q4:ユーザー名に日本語は使える?
A: 表示名には日本語を使えますが、Windowsのユーザー名(フォルダ名)には英数字を推奨します。日本語を使うと、一部のソフトウェアで問題が発生する可能性があります。
Q5:組織のユーザー名は自分で変更できる?
A: 通常はできません。組織アカウント(Azure AD)のユーザー名は、IT管理者のみが変更できます。表示名の変更も、多くの場合は申請が必要です。
まとめ:目的に応じた確認方法をマスターしよう
Microsoftのユーザー名確認は、目的を明確にすることが重要です。
クイックリファレンス:
- 最速で確認したい
- コマンド:
whoami
- ショートカット:Windows + Pause
- コマンド:
- 詳細を確認したい
- 設定→アカウント→ユーザーの情報
- account.microsoft.com
- トラブル時
- 別のデバイスから確認
- 回復ページを利用
- 管理者に問い合わせ
- セキュリティ確認
- 定期的にアカウント一覧をチェック
- 不審なログインがないか確認
- 使用していないアカウントを削除
正しいユーザー名を把握することで、スムーズなサインインとセキュアな環境を維持できます。この記事をブックマークして、必要な時にすぐ確認できるようにしておきましょう!
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