「Microsoft Authenticatorの設定って難しそう…」「説明書を見ても、よく分からない」
ちょっと待ってください!実はたった10分で設定完了できるんです。しかも、スマホが苦手な人でも大丈夫。
この記事では、iPhone版とAndroid版の両方の設定方法を、実際の画面の流れに沿って解説します。会社用アカウント、個人用アカウント、さらには他社サービスの設定まで、全部カバーしました。
設定でつまずきやすいポイントも先回りして説明するので、この記事を見ながら進めれば、必ず設定できます。さあ、一緒に始めましょう!
設定前の準備|これだけは確認しておこう

必要なものチェックリスト
設定を始める前に、以下を準備してください:
絶対に必要なもの:
- スマートフォン(iPhone または Android)
- 設定したいアカウントのメールアドレス
- そのアカウントのパスワード
- Wi-Fiまたはモバイルデータのネット接続
あると便利なもの:
- パソコンまたはタブレット(QRコード表示用)
- メモ帳とペン(バックアップコード記録用)
スマホの事前設定
iPhoneの場合:
- iOS 14.0以上であることを確認
- 設定 → 一般 → ソフトウェア・アップデートで確認
- App Storeにサインインしておく
Androidの場合:
- Android 6.0以上であることを確認
- 設定 → システム → 詳細設定 → システムアップデートで確認
- Google Playストアにログインしておく
Step 1:アプリのダウンロードと初期設定
iPhone版のダウンロード手順
- App Storeを開く
- ホーム画面の青いアイコン「App Store」をタップ
- 検索する
- 画面下の「検索」をタップ
- 検索窓に「Microsoft Authenticator」と入力
- 「microsoft authenticator」が候補に出たらタップ
- 正しいアプリを選ぶ
- 開発元が「Microsoft Corporation」であることを確認
- アイコンが青い盾のマークであることを確認
- 「入手」をタップ
- インストール
- Face ID、Touch ID、またはApple IDのパスワードで認証
- ダウンロード完了まで待つ(約30秒〜1分)
Android版のダウンロード手順
- Google Playストアを開く
- 三角形のカラフルなアイコンをタップ
- 検索する
- 上部の検索バーをタップ
- 「Microsoft Authenticator」と入力
- 検索結果から選択
- インストール
- 「インストール」ボタンをタップ
- 権限の確認画面が出たら「同意する」
- 自動でダウンロード開始
アプリを初めて開いた時の設定
- アプリを起動
- 「開く」または、ホーム画面のアイコンをタップ
- 権限の許可
- 「通知を送信しても良いですか?」→「許可」
- 「カメラへのアクセス」→「OK」または「許可」
- ※これらは後から設定で変更可能
- 利用規約に同意
- 「同意して続行」をタップ
- プライバシーポリシーは後で読んでもOK
Step 2:仕事用(職場・学校)アカウントの設定
パソコンから設定を開始する場合
- Microsoftのセキュリティ設定ページにアクセス
- ブラウザで「aka.ms/mfasetup」にアクセス
- または、会社から指定されたURLを開く
- サインイン
- 職場のメールアドレスを入力
- パスワードを入力
- 「サインイン」をクリック
- 追加のセキュリティ確認を選択
- 「モバイルアプリ」を選択
- 「認証アプリの構成」をクリック
- QRコードが表示される
- この画面のまま、スマホの操作に移る
- QRコードは5分間有効なので焦らなくて大丈夫
スマホ側の設定
- アカウントの追加
- Microsoft Authenticatorアプリを開く
- 右上の「+」ボタンをタップ
- 「職場または学校アカウント」を選択
- QRコードをスキャン
- 「QRコードをスキャン」をタップ
- カメラが起動したら、パソコン画面のQRコードを映す
- 自動で読み取られる(ピントが合うまで少し待つ)
- テスト通知の確認
- パソコンで「次へ」をクリック
- スマホに通知が来る
- 「承認」をタップ
- パソコンに「承認されました」と表示されたら成功!
QRコードが読めない時の手動設定
- 手動入力を選択
- QRコード画面の下にある「手動で入力」をタップ
- 情報を入力
- アカウント名:自分で分かりやすい名前(例:会社用)
- メールアドレス:職場のメールアドレス
- 秘密鍵:パソコンに表示されている長い文字列をコピペ
- 確認
- 「完了」をタップ
- 6桁の数字が表示されたら設定成功
Step 3:個人用Microsoftアカウントの設定
個人アカウントとは?
Outlook.com、Hotmail、Xbox、Skypeなどで使うアカウントのことです。
設定手順
- アプリでアカウント追加
- 「+」ボタンをタップ
- 「個人用アカウント」を選択
- Microsoftアカウントにサインイン
- メールアドレスを入力
- 「次へ」をタップ
- パスワードを入力
- 「サインイン」をタップ
- 本人確認
- 既存の確認方法(SMS、メールなど)で本人確認
- 送られてきたコードを入力
- 設定完了
- 「Microsoft Authenticatorを既定の確認方法にしますか?」→「はい」
- アカウントが追加されたことを確認
Step 4:他社サービス(Google、Amazon等)の追加

対応サービスの確認
Microsoft Authenticator は、「TOTP(Time-based One-Time Password)」に対応した全てのサービスで使えます。
主な対応サービス:
- Google / Gmail
- Amazon
- Facebook / Instagram
- Twitter (X)
- GitHub
- Dropbox
- PayPal
- 仮想通貨取引所(Binance、Coinbaseなど)
Googleアカウントの設定例
- Googleの2段階認証設定を開く
- Googleアカウントにログイン
- セキュリティ → 2段階認証プロセス
- 「認証システムアプリ」を選択
- QRコードの表示
- 「設定」をクリック
- QRコードが表示される
- Microsoft Authenticatorで追加
- アプリの「+」ボタン
- 「その他(Google、Facebookなど)」を選択
- QRコードをスキャン
- 確認コードの入力
- アプリに表示される6桁の数字をGoogleに入力
- 「確認」をクリック
- 設定完了!
手動でシークレットキーを入力する方法
QRコードが使えない場合:
- シークレットキーを取得
- 各サービスの2段階認証設定で「手動で入力」を選択
- 表示されるシークレットキー(英数字の羅列)をコピー
- アプリに入力
- 「+」→「その他」→「またはコードを手動で入力」
- アカウント名:サービス名(例:Amazon)
- 秘密鍵:コピーしたシークレットキー
- 「完了」をタップ
Step 5:超重要!バックアップの設定
なぜバックアップが必要?
スマホを失くしたり、壊れたり、機種変更したりした時、バックアップがないと全てのアカウントに入れなくなる可能性があります!
iPhoneでのバックアップ設定
- 設定を開く
- アプリ右上の「…」をタップ
- 「設定」を選択
- バックアップを有効化
- 「バックアップ」をタップ
- 「iCloudバックアップ」のスイッチをオン
- Apple IDでサインイン
- Apple IDを入力
- パスワードを入力
- 2ファクタ認証のコードを入力(求められた場合)
- 確認
- 「バックアップ済み」と表示されればOK
- 各アカウントに雲のアイコンが付く
Androidでのバックアップ設定
- 設定を開く
- アプリ右上の「⋮」(3つの点)をタップ
- 「設定」を選択
- クラウドバックアップを有効化
- 「バックアップ」をタップ
- 「クラウドバックアップ」をオン
- Microsoftアカウントでサインイン
- 個人用Microsoftアカウントでサインイン
- ※仕事用アカウントではバックアップできません
- バックアップの開始
- 「今すぐバックアップ」をタップ
- 完了まで待つ
機種変更時の移行手順
新しいスマホでの復元方法
- 新しいスマホにアプリをインストール
- 通常通りダウンロード
- 復元を選択
- 初回起動時に「バックアップから復元」を選択
- または「アカウントの復旧を開始」
- サインイン
- iPhoneならApple ID
- AndroidならMicrosoftアカウント
- 復元完了
- 自動的にアカウントが復元される
- 各サービスで再認証が必要な場合もある
バックアップがない場合の対処法
残念ながら、各サービスで個別に再設定が必要です:
- 復旧コードを使用
- 事前にメモしておいた復旧コードを使う
- サポートに連絡
- 各サービスのサポートセンターに連絡
- 本人確認後、2段階認証を解除してもらう
- 別の認証方法を使用
- SMS認証やメール認証で一時的にログイン
- 新しくAuthenticatorを設定し直す
よくあるトラブルと解決方法
トラブル1:通知が来ない
原因と解決方法:
- 通知設定を確認
- iPhone:設定 → 通知 → Microsoft Authenticator → 通知を許可
- Android:設定 → アプリ → Microsoft Authenticator → 通知 → すべての通知をON
- 省電力モードを解除
- 省電力モードだと通知が遅れることがある
- アプリを最新版に更新
- App Store/Play Storeで更新を確認
- それでもダメなら
- 6桁のコードを使用してログイン
トラブル2:「無効なQRコード」エラー
解決方法:
- 時刻同期を確認(設定 → 日付と時刻 → 自動設定をON)
- QRコードの有効期限切れ → 新しいQRコードを生成
- カメラのレンズを清掃
- 明るい場所で試す
トラブル3:6桁のコードが間違っていると言われる
チェックポイント:
- 時刻のズレ
- スマホの時刻を自動設定にする
- タイムゾーンが正しいか確認
- コードの有効期限
- 30秒ごとに変わるので、新しいコードを待つ
- 入力は素早く行う
- アカウントの選択ミス
- 複数アカウントがある場合、正しいものを選んでいるか確認
トラブル4:アプリが開かない・クラッシュする
対処法の順番:
- アプリを完全に終了して再起動
- スマホを再起動
- アプリを削除して再インストール(バックアップ必須!)
- スマホのストレージ空き容量を確認
セキュリティを最大化する設定のコツ

1. アプリロックを必ず設定
設定方法:
- 設定 → アプリのセキュリティ → アプリロック
- PIN、パスワード、生体認証から選択
- 1分後に自動ロックがおすすめ
2. 不審な通知への対処法
こんな時は要注意:
- 自分がログインしていないのに通知が来た
- 知らない場所からのアクセス
- 深夜など、普段と違う時間帯
対処法:
- 絶対に「承認」しない
- 「拒否」をタップ
- すぐにパスワードを変更
3. 定期的なメンテナンス
月1回チェック:
- 使わなくなったアカウントを削除
- アプリを最新版に更新
- バックアップが有効か確認
設定完了後のチェックリスト
設定が終わったら、以下を確認しましょう:
必須項目:
- [ ] アプリにアカウントが表示されている
- [ ] プッシュ通知が受け取れる
- [ ] 6桁のコードが表示される
- [ ] バックアップが有効になっている
- [ ] アプリロックを設定した
推奨項目:
- [ ] 復旧コードをメモした
- [ ] 別のデバイスでもログインテストをした
- [ ] 家族にもこのアプリを勧めた
まとめ
Microsoft Authenticatorの設定、お疲れさまでした!
設定完了後の3つのポイント:
- もう安心 – あなたのアカウントは2重のロックで守られています
- 使うほど便利 – 慣れればパスワード入力より早くログインできます
- バックアップを忘れずに – これさえあれば、機種変更も怖くない
最初は少し面倒に感じるかもしれません。でも、アカウントを乗っ取られる被害は年々増えています。この10分の設定が、あなたの大切な情報を守ってくれます。
もし設定で困ったことがあれば、この記事を何度でも見返してください。一つずつ確実に進めれば、必ず設定できます。
さあ、これであなたもセキュリティ上級者の仲間入り。安心してデジタルライフを楽しんでください!
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