「Markdownで改行したのに反映されない…」 「箇条書きの中で改行したい!」 「ネストした箇条書きがうまく作れない」
Markdownの改行と箇条書き、 シンプルに見えて意外と奥が深いんです。
実は、プラットフォームによって 改行の仕様が微妙に違うって知ってました? GitHub、Qiita、Notion、それぞれクセがあるんです。
この記事では、基本的な書き方から、 箇条書き内での改行、複雑なネスト構造まで、 実例たっぷりで完全解説します!
5分後には、あなたのMarkdown文書が 見違えるほど読みやすくなっているはずです。
Markdownの改行:3つの方法を使い分ける

方法1:スペース2つ(ソフトブレーク)
書き方:
1行目の最後にスペース2つ
2行目がここから始まる
表示結果: 1行目の最後にスペース2つ
2行目がここから始まる
特徴:
- 段落内での改行
- 行間が狭い
- 詩や住所表記に最適
方法2:空行(段落分け)
書き方:
1つ目の段落です。
2つ目の段落です。
表示結果: 1つ目の段落です。
2つ目の段落です。
特徴:
- 段落を分ける
- 行間が広い
- 最も一般的な方法
方法3:HTMLタグ(強制改行)
書き方:
1行目<br>
2行目<br>
3行目
表示結果: 1行目<br> 2行目<br> 3行目
特徴:
- どの環境でも確実に改行
- 複数の改行も可能
- HTML対応環境のみ
基本の箇条書き:番号なしリスト
基本的な書き方
3種類の記号が使える:
- ハイフン(最も一般的)
- 項目2
- 項目3
* アスタリスク
* 項目2
* 項目3
+ プラス記号
+ 項目2
+ 項目3
表示結果:
- ハイフン(最も一般的)
- 項目2
- 項目3
インデントでネスト構造
書き方:
- 親項目1
- 子項目1-1
- 子項目1-2
- 孫項目1-2-1
- 孫項目1-2-2
- 子項目1-3
- 親項目2
表示結果:
- 親項目1
- 子項目1-1
- 子項目1-2
- 孫項目1-2-1
- 孫項目1-2-2
- 子項目1-3
- 親項目2
重要:インデントはスペース2つか4つ!
番号付きリスト(順序付きリスト)
基本的な書き方
自動採番:
1. 最初の項目
2. 2番目の項目
3. 3番目の項目
すべて1でもOK:
1. 最初の項目
1. 2番目の項目(自動で2になる)
1. 3番目の項目(自動で3になる)
表示結果:
- 最初の項目
- 2番目の項目(自動で2になる)
- 3番目の項目(自動で3になる)
番号付きリストのネスト
書き方:
1. 手順1
1. 詳細手順1-1
2. 詳細手順1-2
2. 手順2
1. 詳細手順2-1
1. さらに詳細
2. さらに詳細
3. 手順3
表示結果:
- 手順1
- 詳細手順1-1
- 詳細手順1-2
- 手順2
- 詳細手順2-1
- さらに詳細
- さらに詳細
- 詳細手順2-1
- 手順3
【重要】箇条書き内での改行テクニック
方法1:スペース2つで改行
書き方:
- 1つ目の項目の1行目
ここは同じ項目の2行目
- 2つ目の項目
表示結果:
- 1つ目の項目の1行目
ここは同じ項目の2行目 - 2つ目の項目
方法2:インデントで段落追加
書き方:
- 項目1の最初の段落
項目1の2つ目の段落(インデント必須)
- 項目2
表示結果:
- 項目1の最初の段落 項目1の2つ目の段落(インデント必須)
- 項目2
方法3:コードブロックを含める
書き方:
- Pythonのサンプル:
```python
def hello():
print("Hello, World!")
- 次の項目
---
## 箇条書きと他要素の組み合わせ
### チェックボックス付きリスト
**書き方:**
```markdown
- [ ] 未完了のタスク
- [x] 完了したタスク
- [ ] 進行中のタスク
- [ ] サブタスク1
- [x] サブタスク2
表示結果:
- [ ] 未完了のタスク
- [x] 完了したタスク
- [ ] 進行中のタスク
- [ ] サブタスク1
- [x] サブタスク2
箇条書き内にリンクや強調
書き方:
- **重要**:これは太字
- *斜体*の項目
- [リンク付き](https://example.com)の項目
- `code`を含む項目
表示結果:
- 重要:これは太字
- 斜体の項目
- リンク付きの項目
code
を含む項目
表と箇条書きの組み合わせ
書き方:
| 項目 | 説明 |
|------|------|
| 機能A | - 高速<br>- 安定<br>- 簡単 |
| 機能B | - 柔軟<br>- 拡張可能 |
プラットフォーム別の違いと対策
GitHub
特徴:
- GitHub Flavored Markdown(GFM)
- チェックボックス対応
- 改行はスペース2つ or
<br>
注意点:
<!-- GitHubでは行末の\も改行になる -->
1行目\
2行目
Qiita
特徴:
- 独自の拡張構文あり
- 数式表記対応
- 改行の扱いが厳密
Qiita特有の記法:
:::note info
インフォメーション
:::
:::note warn
警告
:::
Notion
特徴:
- リッチなUI
- ドラッグ&ドロップ対応
- トグルリスト対応
Notion特有:
> トグルリスト
隠れている内容
Slack
特徴:
- 簡易Markdown
- Shift + Enterで改行
- 箇条書きは自動変換
よくある問題と解決法
問題1:箇条書きが途切れる
**原因:**インデントが不適切
間違い:
- 項目1
- 項目2
これは箇条書きの外(インデントなし)
- 項目3
正解:
- 項目1
- 項目2
これは項目2の続き(インデントあり)
- 項目3
問題2:番号がリセットされる
**原因:**空行や他要素の挿入
解決法:
1. 項目1
2. 項目2
<!-- コメントで継続 -->
3. 項目3
問題3:ネストが効かない
**原因:**インデントのスペース数
推奨設定:
- スペース2つ:多くの環境で動作
- スペース4つ:より確実
- タブ:避ける(環境依存)
実践的な箇条書きパターン集
手順書スタイル
## インストール手順
1. **準備**
- Node.js 16以上
- Git
2. **インストール**
```bash
npm install package-name
- 設定
config.json
を編集- 環境変数を設定
- 実行
npm start
### FAQ スタイル
```markdown
### よくある質問
- **Q: 改行が反映されない**
A: 行末にスペース2つを追加してください
- **Q: 箇条書きをネストしたい**
A: スペース2つか4つでインデント
- **Q: 番号付きと番号なしを混在させたい**
A: 以下のように記述:
1. 番号付き
- 番号なし
- 番号なし
2. 番号付き
定義リストスタイル
- **用語1**
説明文をここに記載。
複数行にわたる説明も可能。
- **用語2**
別の説明文。
- サブ項目1
- サブ項目2
- **用語3**
さらに別の説明。
応用:複雑な構造の作り方
多階層の混在リスト
1. 大項目1
- 中項目A
1. 小項目a
2. 小項目b
- 中項目B
2. 大項目2
1. 中項目1
- 詳細α
- 詳細β
2. 中項目2
条件分岐を表現
- ケース1:正常系
- 処理A実行
- 処理B実行
- 完了
- ケース2:異常系
- エラーチェック
- エラーあり → エラー処理
- エラーなし → 続行
- ログ出力
まとめ:改行と箇条書きをマスターして読みやすく!
Markdownの改行と箇条書き、完璧にマスターできましたね!
覚えておくべき5つのポイント:
- 改行は3種類を使い分け
- スペース2つ:段落内改行
- 空行:段落分け
<br>
:強制改行
- 箇条書きの基本
-
*
+
で番号なし- 数字とピリオドで番号付き
- インデントでネスト
- 箇条書き内の改行
- 行末スペース2つ
- インデントで継続
- 空行+インデントで段落
- プラットフォームの違いに注意
- GitHub、Qiita、Notion
- それぞれ微妙に違う
- インデントはスペース派
- タブより互換性高い
- 2つか4つで統一
これらのテクニックを使えば、 あなたのMarkdown文書は格段に読みやすくなります。
今すぐ実践して、 美しいドキュメントを作成しましょう!
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