「メールクライアント」という言葉を聞いたことはありますか?
普段何気なく使っているメールですが、実はメールを送受信する方法にはいくつか種類があります。その中の一つが「メールクライアント」です。
- パソコンにインストールするメールソフトって何?
- GmailやYahoo!メールとは何が違うの?
- メールクライアントを使うメリットは?
- どれを選べばいいの?
こうした疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、メールクライアントの基本から、Webメールとの違い、メリット・デメリット、代表的なメールクライアント、選び方まで、初心者の方にも分かりやすく解説します。
メールをもっと効率的に使いたい方、複数のメールアドレスを管理したい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
メールクライアントとは?【基本の説明】

メールクライアントの定義
メールクライアントとは、電子メールを送受信・管理するためのソフトウェアやアプリのことです。
別名で以下のように呼ばれることもあります。
- メールソフト
- メーラー
- 電子メールクライアント
- MUA(Mail User Agent)
身近な例
あなたのパソコンに入っている以下のようなソフトが、メールクライアントです。
- Microsoft Outlook(マイクロソフト アウトルック)
- Mozilla Thunderbird(モジラ サンダーバード)
- Apple Mail(アップル メール)
スマートフォンにも、メールクライアントがあります。
- iPhone標準の「メール」アプリ
- Android標準の「Gmail」アプリ
メールクライアントの役割
メールクライアントは、あなたとメールサーバーの間を仲介する役割を果たします。
簡単に言うと、以下のようなイメージです。
郵便の例え
- メールサーバー = 郵便局
- メールクライアント = 郵便配達員
- あなた = 自宅の住人
郵便配達員(メールクライアント)が、郵便局(メールサーバー)に行って手紙(メール)を取ってきて、あなたに届けてくれる。そして、あなたが書いた手紙を郵便局に届けてくれる。
これがメールクライアントの役割です。
メールクライアントの仕組み【どうやって動いているの?】
メールクライアントがどのように動いているか、簡単に理解しておきましょう。
メール送受信の流れ
メールを受信する時
- メールサーバー(郵便局)にメールが届く
- メールクライアント(郵便配達員)が定期的にサーバーをチェック
- 新しいメールがあればダウンロード
- あなたのパソコンやスマホの画面に表示
メールを送信する時
- あなたがメールクライアントでメールを作成
- メールクライアントがメールサーバーに送信
- サーバーが相手のサーバーにメールを転送
- 相手のメールクライアントがメールを受信
使われている技術(プロトコル)
メールの送受信には、いくつかの「約束事(プロトコル)」が使われています。
主なプロトコル
- SMTP(エスエムティーピー):メールを送信する時に使う
- Simple Mail Transfer Protocol(シンプル メール トランスファー プロトコル)の略
- 送信専用の約束事
- POP3(ポップスリー):メールを受信する時に使う
- Post Office Protocol 3(ポスト オフィス プロトコル スリー)の略
- サーバーからメールをダウンロードする方式
- IMAP(アイマップ):メールを受信する時に使う(もう一つの方法)
- Internet Message Access Protocol(インターネット メッセージ アクセス プロトコル)の略
- サーバー上でメールを管理する方式
POP3とIMAPの違い
| 項目 | POP3 | IMAP |
|---|---|---|
| メールの保存場所 | パソコンにダウンロード | サーバーに保存 |
| 複数端末での利用 | 難しい | 簡単 |
| オフライン閲覧 | できる | 制限あり |
| サーバー容量 | 節約できる | 使う |
これらの技術的な部分は、メールクライアントが自動的に処理してくれるので、普段は意識する必要はありません。
メールクライアントの種類【3つのタイプ】
メールクライアントは、大きく分けて3つのタイプがあります。
タイプ1:デスクトップ型メールクライアント
パソコンにインストールして使うタイプです。
特徴
- パソコンにソフトをインストール
- メールをパソコンにダウンロード
- オフラインでも閲覧・作成が可能
- 高機能で細かい設定ができる
代表例
- Microsoft Outlook(Windows、Mac)
- Mozilla Thunderbird(Windows、Mac、Linux)
- Apple Mail(Mac専用)
- Windows メール(Windows標準搭載)
こんな人におすすめ
- 主に1台のパソコンでメールを使う人
- オフラインでもメールを読みたい人
- 大量のメールを管理したい人
- 細かい設定やカスタマイズをしたい人
タイプ2:Webメール(ブラウザ型)
ブラウザ(ChromeやSafariなど)でアクセスして使うタイプです。
特徴
- ソフトのインストール不要
- インターネット経由でアクセス
- どの端末からでも同じ環境で使える
- サーバー上にメールが保存される
代表例
- Gmail(ジーメール)
- Yahoo!メール
- Outlook.com(アウトルック ドットコム)
- iCloud Mail(アイクラウド メール)
こんな人におすすめ
- 複数の端末(パソコン、スマホ、タブレット)でメールを使う人
- 外出先からメールを確認したい人
- ソフトのインストールや設定が面倒な人
- パソコンの容量を節約したい人
タイプ3:モバイルアプリ型
スマートフォンやタブレットにインストールして使うタイプです。
特徴
- スマホ・タブレット専用
- プッシュ通知で新着メールをすぐ確認
- タッチ操作に最適化
- 外出先で素早くチェック
代表例
- iPhone標準の「メール」アプリ
- Android標準の「Gmail」アプリ
- Microsoft Outlook アプリ
- Yahoo!メール アプリ
こんな人におすすめ
- 外出が多い人
- スマホでメールを確認することが多い人
- すぐにメールに気づきたい人
メールクライアントとWebメールの違い【どっちを使う?】

「メールクライアント」と「Webメール」、何が違うのか分かりにくいですよね。
ここでは、両者の違いを詳しく比較します。
基本的な違い
メールクライアント(デスクトップ型)
- パソコンにソフトをインストール
- メールをパソコンにダウンロード
- そのパソコンでしか基本的に使えない
Webメール
- ブラウザでアクセス
- メールはサーバーに保存
- どのパソコンからでも使える
詳しい比較表
| 項目 | メールクライアント | Webメール |
|---|---|---|
| インストール | 必要 | 不要 |
| 初期設定 | 必要(サーバー情報など) | 簡単(IDとパスワードのみ) |
| 利用場所 | インストールした端末のみ | どこからでもOK |
| オフライン使用 | 可能 | 基本的に不可 |
| 複数端末 | 設定が面倒 | 簡単 |
| メール保存場所 | パソコン本体 | サーバー |
| 容量 | パソコンの空き容量次第 | サービスの制限あり |
| 動作速度 | 速い(ローカル処理) | ネット環境に依存 |
| セキュリティ | 端末の管理次第 | サーバー側で管理 |
| バックアップ | 自分で行う必要あり | 自動でサーバーに保存 |
| カスタマイズ | 自由度が高い | 制限あり |
| 費用 | 無料〜有料 | 基本無料(容量追加は有料) |
どちらを選ぶべき?
メールクライアント(デスクトップ型)がおすすめの人
- 主に1台のパソコンでメールを使う
- オフラインでもメールを読み書きしたい
- 大量のメールを長期保管したい
- 複数のメールアドレスを一元管理したい
- 細かい設定やカスタマイズをしたい
- ビジネスでメールを多用する
Webメールがおすすめの人
- 複数の端末でメールを使う
- 外出先からメールを確認することが多い
- 設定や管理が面倒
- パソコンの容量を節約したい
- バックアップを自動で行いたい
- 個人でカジュアルにメールを使う
併用もおすすめ
実は、両方を併用することもできます。
例えば、以下のような使い方です。
使い分けの例
- 自宅や会社:メールクライアントを使う(快適な操作)
- 外出先:Webメールを使う(どこからでもアクセス)
多くのメールクライアントは、「サーバーにメールのコピーを残す」設定ができます。この設定をオンにすれば、メールクライアントでダウンロードしても、Webメールでも同じメールを見ることができます。
メールクライアントのメリット【なぜ使うの?】
メールクライアントを使うと、どんな良いことがあるのでしょうか。
メリット1:複数のメールアドレスを一元管理できる
複数のメールアカウントを1つのソフトで管理できます。
例えば、以下のようなメールアドレスを持っている場合。
- 会社のメールアドレス
- 個人用のGmail
- 副業用のYahoo!メール
- ネットショップ用のメールアドレス
これらすべてを、1つのメールクライアントで管理できます。
メリット
- いちいちログインし直す必要がない
- すべてのメールを一度にチェックできる
- メールアドレスごとに色分けや整理ができる
- 効率的にメールを処理できる
メリット2:オフラインでもメールが読める・書ける
インターネットに接続していなくても、メールの閲覧や作成ができます。
こんな時に便利
- 飛行機の中(Wi-Fiがない)
- 新幹線の移動中(トンネルが多い)
- インターネットが不安定な場所
- 通信制限がかかっている時
既に受信したメールは、オフラインでも読めます。また、返信メールを作成しておいて、ネットに繋がったら送信することもできます。
メリット3:高速で動作する
メールクライアントは、パソコン上で動作するため高速です。
Webメールは、インターネット経由でサーバーにアクセスするため、以下の影響を受けます。
- インターネット回線の速度
- サーバーの混雑状況
- ブラウザの動作速度
メールクライアントなら、これらの影響を受けにくく、サクサク動作します。
特にこんな時に違いを感じます
- 大量のメールを検索する時
- フォルダ間でメールを移動する時
- 添付ファイルを開く時
メリット4:バックアップが簡単
メールデータがパソコンに保存されるため、バックアップが簡単です。
バックアップ方法
- メールフォルダごとコピー
- 外付けハードディスクに保存
- クラウドストレージに保存
Webメールの場合
サーバー上にメールが保存されているため、以下のリスクがあります。
- サービス終了でメールが消える
- アカウント停止でアクセスできなくなる
- サーバー障害でメールが失われる
メールクライアントなら、自分で確実にバックアップを取れます。
メリット5:高度な機能が使える
メールクライアントは、Webメールより多機能です。
高度な機能の例
- 詳細なフィルター機能:条件を組み合わせて自動振り分け
- テンプレート機能:よく使う文面を保存
- 暗号化機能:メールを暗号化して送信
- アドオン・拡張機能:機能を追加してカスタマイズ
- マクロ機能:繰り返し作業を自動化
- カレンダー・タスク管理:スケジュールと連携
ビジネスでメールを使う場合、これらの機能が大きな差を生みます。
メリット6:プライバシーとセキュリティ
メールデータがローカル(自分のパソコン)に保存されます。
セキュリティ面のメリット
- サーバー上にメールが残らない(POP3の場合)
- 第三者にメールを見られるリスクが低い
- 自分でセキュリティ対策を管理できる
- 企業のメール監視を避けられる
ただし、パソコン自体のセキュリティ管理は必要です。
メリット7:カスタマイズが自由
見た目や機能を自分好みにカスタマイズできます。
カスタマイズ例
- 画面のレイアウト変更
- テーマや配色の変更
- フォントサイズの変更
- ショートカットキーの設定
- 通知方法の細かい設定
Webメールは、サービス提供側が決めた仕様で使うしかありませんが、メールクライアントなら自由度が高いです。
メールクライアントのデメリット【注意点は?】

メリットが多いメールクライアントですが、デメリットもあります。
デメリット1:初期設定が面倒
メールクライアントを使うには、初期設定が必要です。
設定が必要な項目
- メールアドレス
- パスワード
- 受信サーバー(POPまたはIMAPサーバー)
- 受信サーバーのポート番号
- 送信サーバー(SMTPサーバー)
- 送信サーバーのポート番号
- セキュリティ設定(SSL/TLS)
これらの情報は、メールサービスの提供元から提供されますが、初心者には難しく感じるかもしれません。
Webメールの場合
IDとパスワードを入力するだけですぐに使えます。
デメリット2:複数端末での利用が面倒
別のパソコンやスマホで使う場合、それぞれで設定が必要です。
複数端末で使う場合の問題
- 各端末でメールクライアントをインストール
- 各端末で設定作業が必要
- POP3の場合、メールが分散してしまう
- 既読・未読の状態が同期されない(POP3の場合)
Webメールの場合
どの端末からアクセスしても、同じメール環境が使えます。
解決策
IMAP方式を使えば、メールクライアントでも複数端末で同期できます。ただし、サーバー容量を使うため、容量制限に注意が必要です。
デメリット3:バックアップは自分で行う必要がある
メールのバックアップは、自分で行う必要があります。
リスク
- パソコンが壊れるとメールが失われる
- ハードディスクが故障するとメールが消える
- ウイルス感染でメールが破損する
Webメールの場合
サーバー側で自動的にバックアップされています。
対策
- 定期的に外付けHDDにバックアップ
- クラウドストレージに保存
- IMAPを使ってサーバーにもメールを残す
デメリット4:パソコンの容量を使う
メールをダウンロードするため、パソコンの容量を使います。
特に以下の場合は注意
- 添付ファイル付きのメールが多い
- 長年メールを溜め込んでいる
- パソコンの空き容量が少ない
何年も使っていると、メールデータが数GB〜数十GBになることもあります。
Webメールの場合
サーバー上に保存されるため、パソコンの容量は使いません。
デメリット5:パソコンごとに環境が異なる
複数のパソコンでメールクライアントを使う場合、環境を統一するのが大変です。
統一が難しい要素
- フォルダ構成
- フィルター設定
- アドレス帳
- テンプレート
- カスタマイズ設定
それぞれのパソコンで、同じ設定を行う必要があります。
Webメールの場合
どのパソコンからアクセスしても、同じ環境が使えます。
代表的なメールクライアント【どれを選ぶ?】
ここでは、人気の高いメールクライアントを紹介します。
Microsoft Outlook(マイクロソフト アウトルック)
世界で最も使われているメールクライアントです。
特徴
- Microsoft Office(WordやExcelなど)に含まれる
- カレンダー、タスク管理、連絡先管理が統合
- ビジネス向けの高機能
- Exchange Server(社内メールサーバー)との連携が強力
メリット
- 多機能でビジネスに最適
- 多くの企業で標準採用
- Office製品との連携が便利
- 高度なセキュリティ機能
デメリット
- 有料(Microsoft 365サブスクリプション)
- 初心者には機能が多すぎて複雑
- 動作が重い場合がある
料金
- 無料版:Outlook.com(Webメール)
- 有料版:Microsoft 365に含まれる(月額1,490円〜)
おすすめの人
- ビジネスで使う人
- すでにMicrosoft Officeを使っている人
- 高度な機能が必要な人
Mozilla Thunderbird(モジラ サンダーバード)
完全無料のオープンソースメールクライアントです。
特徴
- 完全無料
- Windows、Mac、Linuxで使える
- 広告なし
- カスタマイズ自由
- アドオンで機能拡張
メリット
- 完全無料で全機能が使える
- 軽量で動作が速い
- プライバシー保護に優れる
- アドオンで自由にカスタマイズ
デメリット
- 初期設定が少し複雑
- デザインがやや古い
- 公式サポートが限定的
料金
- 完全無料
おすすめの人
- 無料で高機能なメールクライアントを使いたい人
- カスタマイズが好きな人
- プライバシーを重視する人
- Linux ユーザー
Apple Mail(アップル メール)
Mac、iPhone、iPadに標準搭載されているメールクライアントです。
特徴
- Appleデバイスに標準搭載
- シンプルで使いやすいデザイン
- iCloudとの連携が便利
- Mac、iPhone、iPadで同期
メリット
- 無料(Appleデバイス購入者)
- シンプルで直感的
- Appleデバイス間で完全同期
- デザインが美しい
デメリット
- Mac、iPhone、iPadでしか使えない
- 機能がシンプル(高度な機能は少ない)
- Windowsでは使えない
料金
- 無料(Appleデバイスに標準搭載)
おすすめの人
- Mac、iPhone、iPadユーザー
- シンプルな操作が好きな人
- Appleエコシステムを使っている人
Gmail(ジーメール)
Googleが提供するWebメールですが、モバイルアプリも人気です。
特徴
- 世界最大のWebメールサービス
- 15GBの無料ストレージ
- 強力な検索機能
- スパムフィルターが優秀
- Google製品との連携
メリット
- 完全無料(15GBまで)
- どこからでもアクセス可能
- 複数端末で自動同期
- バックアップ不要
デメリット
- Webメールなのでオフライン利用に制限
- Googleのサーバーにメールが保存される
- プライバシーに懸念がある場合も
料金
- 無料:15GB
- 有料:Google One(月額250円〜)
おすすめの人
- Googleサービスをよく使う人
- 複数端末でメールを使う人
- 無料で大容量のメールを使いたい人
その他の人気メールクライアント
Windows メール(Windows標準)
- Windows 10/11に標準搭載
- 無料
- シンプルで使いやすい
- 基本機能のみ
Yahoo!メール
- Yahoo! JAPANが提供
- Webメール型
- 無料で大容量
- Yahoo!サービスとの連携
Mailbird(メールバード)
- Windows専用
- デザインが美しい
- 多機能
- 有料(無料版は機能制限あり)
メールクライアントの選び方【あなたに合うのはどれ?】

たくさんのメールクライアントがありますが、どうやって選べばいいのでしょうか。
選び方のポイント
ポイント1:利用環境で選ぶ
使っているデバイスに対応しているか確認しましょう。
| デバイス | おすすめメールクライアント |
|---|---|
| Windowsのみ | Outlook、Thunderbird、Mailbird |
| Macのみ | Apple Mail、Outlook、Thunderbird |
| 両方使う | Thunderbird、Outlook |
| スマホ中心 | Gmail、Yahoo!メール、Outlook アプリ |
| 複数端末 | Webメール(Gmail、Yahoo!メール) |
ポイント2:用途で選ぶ
どのような目的で使うかで、適したメールクライアントが変わります。
個人利用
- シンプル重視:Apple Mail、Windows メール
- 無料で高機能:Thunderbird、Gmail
- カスタマイズ重視:Thunderbird
ビジネス利用
- 企業標準:Outlook
- フリーランス:Outlook、Thunderbird
- チーム利用:Outlook、Gmail(G Suite)
ポイント3:予算で選ぶ
無料か有料か、予算に合わせて選びましょう。
完全無料
- Thunderbird
- Gmail(Webメール)
- Yahoo!メール(Webメール)
- Apple Mail(Appleデバイス購入者)
- Windows メール(Windows購入者)
有料(高機能)
- Microsoft Outlook(月額1,490円〜)
- Mailbird(年額約$39〜)
ポイント4:必要な機能で選ぶ
必要な機能が使えるか確認しましょう。
基本機能(ほとんどのクライアントにある)
- メールの送受信
- フォルダ分類
- アドレス帳
- 添付ファイル
高度な機能(クライアントによって異なる)
- カレンダー統合
- タスク管理
- チーム共有
- 暗号化機能
- アドオン・拡張機能
- テンプレート機能
ポイント5:使いやすさで選ぶ
初心者なら、シンプルで使いやすいものを選びましょう。
初心者向け
- Apple Mail(Macユーザー)
- Windows メール(Windowsユーザー)
- Gmail(Webメール)
中級者〜上級者向け
- Outlook(多機能だが複雑)
- Thunderbird(カスタマイズ自由)
タイプ別おすすめメールクライアント
タイプ1:初めてメールクライアントを使う人
→ Gmail(Webメール) または Apple Mail / Windows メール(標準アプリ)
理由:設定が簡単、シンプル、無料
タイプ2:ビジネスでバリバリ使う人
→ Microsoft Outlook
理由:高機能、カレンダー連携、企業標準
タイプ3:複数のメールアドレスを管理したい人
→ Mozilla Thunderbird
理由:無料、複数アカウント管理が得意、軽量
タイプ4:Appleデバイスをメインで使う人
→ Apple Mail
理由:Mac、iPhone、iPadで完全同期、無料
タイプ5:外出先でよくメールを使う人
→ Gmail または Yahoo!メール(Webメール)
理由:どこからでもアクセス可能、複数端末で自動同期
タイプ6:プライバシーを重視する人
→ Mozilla Thunderbird + ProtonMail(プロトンメール)
理由:オープンソース、暗号化対応、プライバシー重視
よくある質問(FAQ)
Q1: メールクライアントは無料で使える?
A: はい、無料のメールクライアントもあります。
完全無料
- Mozilla Thunderbird
- Apple Mail(Macユーザー)
- Windows メール(Windowsユーザー)
- Gmail、Yahoo!メール(Webメール)
有料
- Microsoft Outlook(単体またはMicrosoft 365)
- Mailbird(無料版は機能制限あり)
ビジネスで高度な機能が必要な場合は、有料版を検討する価値があります。
Q2: メールクライアントとWebメール、どっちがいい?
A: 使い方によります。
メールクライアントがおすすめ
- 主に1台のパソコンで使う
- オフラインでも使いたい
- 大量のメールを管理したい
- 細かい設定をしたい
Webメールがおすすめ
- 複数の端末で使う
- 外出先からよく使う
- 設定が面倒
- シンプルに使いたい
両方を併用するのもおすすめです。
Q3: メールクライアントは安全?
A: 基本的に安全ですが、使い方次第です。
メールクライアントのセキュリティ対策
- パソコンにウイルス対策ソフトを入れる
- パスワードを定期的に変更する
- 怪しいメールの添付ファイルを開かない
- OSやメールクライアントを最新版に保つ
- パソコンを盗まれないように管理する
Webメールは、サーバー側でセキュリティ対策が行われますが、アカウントの乗っ取りリスクがあります。
どちらも一長一短なので、両方の対策をしっかり行うことが大切です。
Q4: 複数のメールアドレスを1つのメールクライアントで管理できる?
A: はい、できます。
ほとんどのメールクライアントは、複数のメールアカウントを登録できます。
管理できる例
- 会社のメールアドレス
- 個人用のGmail
- 副業用のYahoo!メール
- ネットショップ用のメールアドレス
これらすべてを1つのメールクライアントで管理し、まとめて確認できます。
Q5: スマホでもメールクライアントは使える?
A: はい、スマホ専用のメールクライアントがあります。
代表的なスマホ用メールクライアント
- iPhone標準の「メール」アプリ
- Android標準の「Gmail」アプリ
- Microsoft Outlook アプリ
- Yahoo!メール アプリ
スマホアプリは、プッシュ通知で新着メールをすぐに知らせてくれるので便利です。
Q6: メールクライアントの設定が難しそう…
A: 最近のメールクライアントは、設定が簡単になっています。
簡単設定の例
- メールアドレスとパスワードを入力
- 自動的にサーバー情報を検出
- すぐに使い始められる
Gmail、Yahoo!メール、Outlook.comなどの主要なメールサービスなら、ほぼ自動で設定されます。
どうしても難しい場合は、最初はWebメールから始めるのもおすすめです。
まとめ:メールクライアントを使いこなそう
メールクライアントについて、基本から選び方まで解説しました。
この記事のポイント
- メールクライアントとは:メールを送受信・管理するソフトウェア
- 3つのタイプ:デスクトップ型、Webメール、モバイルアプリ型
- 主な違い:メールクライアント(ソフトインストール)とWebメール(ブラウザ利用)
- メリット:複数アカウント管理、オフライン利用、高速動作、高機能
- デメリット:初期設定、複数端末での利用、バックアップ必要
- 代表例:Outlook、Thunderbird、Apple Mail、Gmail
- 選び方:環境、用途、予算、必要機能、使いやすさで選ぶ
タイプ別おすすめメールクライアント
| タイプ | おすすめ |
|---|---|
| 初心者 | Gmail、Apple Mail、Windows メール |
| ビジネス | Microsoft Outlook |
| 複数アカウント管理 | Mozilla Thunderbird |
| Appleユーザー | Apple Mail |
| 外出が多い | Gmail、Yahoo!メール(Webメール) |
| プライバシー重視 | Mozilla Thunderbird |
最終的なアドバイス
- 初めての方:まずはWebメール(GmailやYahoo!メール)から始めましょう
- ビジネス利用:Outlookが業界標準なので、使えるようになっておくと便利です
- 無料で高機能:Thunderbirdは完全無料でおすすめです
- 複数端末利用:Webメールが便利ですが、メールクライアントとの併用もおすすめ
メールは毎日使うツールです。自分に合ったメールクライアントを選んで、快適なメール環境を作りましょう。
まずは無料のメールクライアントをいくつか試してみて、自分に合うものを見つけてください。慣れてきたら、より高度な機能を使いこなしていけば、メール作業の効率が大きく向上します。
あなたに最適なメールクライアントが見つかることを願っています!


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