【初心者向け】Macでzip圧縮・解凍をコマンドで簡単に!基本から応用まで完全ガイド

プログラミング・IT

Macでファイルを圧縮・解凍する際、Finderから右クリック操作で簡単にzipファイルを作成できます。
ですが、ターミナルの「zipコマンド」を使うことで、より柔軟かつ高速に作業ができることをご存じですか?

「複数のファイルを一括で圧縮したい」
「圧縮時に不要ファイルを除外したい」
「自動化したい」
など、業務効率を上げたい方には、コマンド操作が断然おすすめです。

この記事では、Macユーザー向けにzipコマンドの基本的な使い方から応用テクニックまでをわかりやすく解説します。

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zipコマンドとは?

zipは、ファイルやディレクトリをZIP形式で圧縮するためのUnix系のコマンドです。

Macには標準で搭載されており、追加インストール不要で使えます。

Macでzipコマンドを使う準備

特別な準備は不要ですが、ターミナルを起動する必要があります。

Launchpad > その他 > ターミナルから開くか、Spotlight(Command + Space)で「ターミナル」と検索してください。

zipファイルの基本的な作り方

単一ファイルを圧縮する場合

# sample.txtというテキストファイルをsample.zipという名前で圧縮
zip sample.zip sample.txt

複数ファイルをまとめて圧縮

# file1.txt, file2.jpg, file3.pdfという3つの異なる形式のファイルを
# archive.zipという名前のzipファイルにまとめて圧縮
zip archive.zip file1.txt file2.jpg file3.pdf

ディレクトリごと圧縮(再帰的に)

# foldernameというディレクトリ全体をfolder.zipという名前で圧縮
# -rオプションでフォルダ内のすべてのファイルやサブフォルダも含める
zip -r folder.zip foldername

-r オプションは「再帰的(recursive)」の意味で、フォルダ内のすべてのファイル・サブフォルダを対象にします。

解凍(unzip)のコマンド操作

解凍する場合はunzipコマンドを使用します。

# sample.zipを現在のディレクトリに解凍
unzip sample.zip

任意のディレクトリに展開する場合

# sample.zipを指定したパス(/path/to/folder)に解凍
unzip sample.zip -d /path/to/folder

よくあるオプション・活用例

オプション説明
-rディレクトリを再帰的に圧縮
-x特定ファイルを除外
-q実行中の出力を抑制(quiet)

例:.DS_Storeを除いて圧縮する

# folderというディレクトリをarchive.zipに圧縮する際、
# .DS_Storeファイルを除外する
zip -r archive.zip folder -x "*.DS_Store"

自動化・スクリプト化のヒント

定期的にzip圧縮を行う場合は、シェルスクリプトを使って自動化するのがおすすめです。

#!/bin/bash
# このスクリプト(例:backup.sh)は、Documents内のファイルを
# 日付付きのZIPファイル(例:backup_20250502.zip)に圧縮する
zip -r backup_$(date +%Y%m%d).zip /Users/yourname/Documents

このスクリプトを保存して実行すれば、日付付きでドキュメントを自動バックアップできます。

Finder圧縮との違い

機能Finder(右クリック)zipコマンド
除外ファイルの指定不可可能
自動化・定期実行不可可能
圧縮状況の把握不可可能(ログ表示)

GUI操作のFinderも便利ですが、細かくカスタマイズしたいならコマンド一択です。

まとめ

Macでのzipコマンドは、基本操作を覚えるだけで作業効率が一気に向上します。

特に、複数ファイルの管理、除外指定、自動化においてはGUIよりも優れています。

まずは基本のzip -runzipから始めて、日常業務やバックアップの質をワンランク上げてみましょう!

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