「提出前に文字数を確認したいけど、MacのWordってどこに表示されるの?」
「スペースや改行もカウントされているのかが分かりづらい…」
MacのWordでは、文字数カウント機能が少し奥まった場所にあるため、慣れていないと見つけにくいことがあります。
この記事では、Mac版Wordで文字数をカウントする方法を、全体/選択範囲別/スペースありなしすべて含めてわかりやすく紹介します。
文字数カウントが重要な場面

学術・教育分野
- 大学のレポート課題(2000字以内など)
- 卒業論文・修士論文の章別確認
- 応募論文の規定字数チェック
- 入試小論文の文字数調整
ビジネス分野
- 企画書・提案書の文量調整
- プレスリリースの文字数制限
- ウェブコンテンツの最適な長さ確認
- 契約書の条項文字数管理
出版・執筆
- 原稿の進捗管理
- 章別の文量バランス
- 文字単価の計算基準
- 編集での調整指標
Mac版Wordの特徴と注意点
Windows版との違い
項目 | Windows版 | Mac版 |
---|---|---|
ステータスバー表示 | 常時表示可能 | 表示されない場合が多い |
アクセス方法 | 右クリックまたはメニュー | 主にメニューから |
ショートカット | Ctrl+Shift+G | Command+Shift+C |
表示位置 | 下部ステータスバー | ポップアップウィンドウ |
Mac版の特別な配慮点
- メニュー構成が一部異なる
- ショートカットキーがCommand中心
- 文字数表示の位置が独特
方法1:全体の文字数をカウントする
基本手順
- Wordファイルを開く
- 上部メニューから「ツール」をクリック
- 「文字カウント」を選択
表示される情報
ポップアップウィンドウで以下が表示されます:
項目 | 説明 | 活用場面 |
---|---|---|
文字数(スペース含む) | 空白も含めた総文字数 | 一般的なレポート |
文字数(スペース含まない) | 空白を除いた文字数 | 厳密な文字数制限 |
単語数 | 英語での単語カウント | 英語論文 |
段落数 | 段落の総数 | 構成確認 |
行数 | 改行を含む行数 | レイアウト確認 |
詳細情報の活用
リアルタイム更新
- 文字カウントウィンドウを開いたまま編集
- 「再カウント」ボタンで最新情報に更新
- 編集中の文字数変化を確認
複数の指標を同時確認
例:大学レポート課題での確認
- 文字数(スペース含む): 1,987文字
- 段落数: 8段落
- 目標: 2,000文字以内、6段落以上
→ あと13文字削減が必要
方法2:一部だけ文字数をカウントしたいとき

選択範囲のカウント
操作手順
- カウントしたい文章をマウスで選択
- 上部メニュー「ツール」→「文字カウント」を選択
- 選択範囲の文字数が個別に表示される
活用場面
章別・節別の文字数管理
例:論文の章別確認
- 第1章(序論): 500文字
- 第2章(先行研究): 1,200文字
- 第3章(研究方法): 800文字
- 第4章(結果): 1,500文字
- 第5章(考察): 1,000文字
部分的な調整
- 特定の段落が長すぎる場合の確認
- 要約部分の文字数チェック
- 引用部分を除いた本文の確認
複数選択での効率化
非連続選択の方法
- 最初の範囲を選択
- Commandキーを押したまま
- 追加したい範囲を選択
- 文字カウントで合計確認
ショートカットキーでの高速アクセス
Mac版Wordの文字カウントショートカット
Command + Shift + C
ショートカットのメリット
- マウス操作不要
- 編集中断を最小限に
- 繰り返し確認が簡単
その他の便利なショートカット
操作 | ショートカット | 効果 |
---|---|---|
全選択 | Command + A | 文書全体を選択 |
検索 | Command + F | 特定文字列の検索 |
置換 | Command + H | 文字列の一括置換 |
MacのWordバージョン別対応
Microsoft 365(サブスクリプション版)
最新機能
- リアルタイム文字カウント
- クラウド同期でのカウント保持
- 共同編集時の文字数管理
Word 2019(永続版)
基本機能
- 標準的な文字カウント機能
- ローカルファイルでの完全動作
古いバージョン(2016以前)
制限事項
- 一部機能が制限される場合
- 表示形式が異なる場合
よくある疑問とその答え

スペースや記号も文字数に含まれるの?
詳細な説明
はい、「スペースを含める」設定を選べば、空白も文字数に含まれます。
対象となる文字
- 半角スペース
- 全角スペース
- タブ文字
- 改行文字(設定による)
使い分けのガイド
場面 | 推奨設定 | 理由 |
---|---|---|
大学レポート | スペース含む | 一般的な指定 |
小説・原稿 | スペース含まない | 文字単価計算 |
技術文書 | スペース含む | 読みやすさ重視 |
リアルタイムで文字数を確認したい
Mac版の制限
Mac版Wordでは、Windows版と違ってステータスバーに自動表示されないことがあります。
対処法
- こまめに「ツール」→「文字カウント」を開く
- ショートカット(Command + Shift + C)を活用
- 文字カウントウィンドウを開いたままで作業
代替手段
- 目標文字数の70%、90%地点で意識的にチェック
- 段落ごとの区切りでカウント確認
- 時間を決めて定期チェック
正確な文字数が表示されない場合
考えられる原因
- 図表やオブジェクトの影響
- ヘッダー・フッターの含有
- 脚注・註釈の取り扱い
解決方法
- 本文のみを選択してカウント
- 図表を除外した範囲でカウント
- 印刷レイアウト表示での確認
効率的な文字数管理のコツ
目標設定による管理
段階的なチェックポイント
例:2,000字のレポートの場合
- 500字時点: 全体の25%、構成確認
- 1,000字時点: 全体の50%、中間見直し
- 1,500字時点: 全体の75%、詳細調整
- 1,900字時点: 最終調整期
文字数調整のテクニック
文字数が足りない場合
- 具体例の追加
- 詳細な説明の挿入
- 引用文献の拡充
文字数が多すぎる場合
- 冗長な表現の削除
- 重複内容の統合
- 簡潔な表現への変更
他のアプリケーションとの連携

Pages(Appleの文書作成アプリ)での確認
Pagesでの文字カウント
- 「表示」→「文字カウントを表示」
- リアルタイムでの表示が可能
Googleドキュメントでの確認
クロスプラットフォーム対応
- 「ツール」→「文字カウント」
- ブラウザベースでのアクセス
テキストエディタでの事前確認
純粋な文字数確認
- Macの「テキストエディット」
- サードパーティアプリの活用
印刷・PDF出力時の注意点
文字数の変化
印刷時の注意点
- 改ページによる行数変化
- フォント置き換えの影響
- 余白設定による文字配置変更
PDF出力での確認
- PDF変換前に最終文字数確認
- PDF内でのテキスト抽出での再確認
- レイアウト変化による影響チェック
まとめ
Mac版Wordでも、文字数の確認はとても簡単です。
重要なポイント
- 「ツール」→「文字カウント」でいつでもチェック可能
- 範囲を選べば部分的なカウントもOK
- スペースを含む/含まない両方の数値が表示される
- ショートカット(Command + Shift + C)で高速アクセス
効果的な活用方法
- 目的に応じたスペース設定の選択
- 段階的なチェックポイントの設定
- 選択範囲を使った部分的な管理
- 他のアプリケーションとの併用
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