Macのターミナルを使って、ファイルやディレクトリのパーミッションを確認することは、システムの管理やセキュリティにおいて非常に重要です。
パーミッション(アクセス権)は、ファイルやディレクトリに対する読み取り、書き込み、実行の権限を制御します。
この記事では、パーミッションを確認する方法を説明します。
方法

以下に、パーミッションを確認する方法を示します。
1. lsコマンドでパーミッションを確認する
ファイルやディレクトリのパーミッションを確認する最も基本的な方法は、ls -l
コマンドを使用することです。
このコマンドは、指定したディレクトリ内のファイルやフォルダの詳細情報をリスト形式で表示し、パーミッションを確認することができます。
手順:
- ターミナルを開く。
- ファイルやディレクトリのパーミッションを確認したい場所に移動します。
cd /path/to/directory
- 以下のコマンドを実行します。
ls -l
出力例:
-rw-r--r-- 1 user staff 12345 Sep 10 10:00 example.txt
drwxr-xr-x 2 user staff 4096 Sep 10 10:05 example_directory
-rw-r--r--
: これがファイルやディレクトリのパーミッションを示しています。- 最初の文字が
-
ならファイル、d
ならディレクトリです。 - 次の9文字がパーミッションの詳細です。
- 最初の3文字は所有者のパーミッション(
r
読み取り、w
書き込み、x
実行)。 - 次の3文字はグループのパーミッション。
- 最後の3文字はその他のユーザーのパーミッションです。
- 最初の3文字は所有者のパーミッション(
user
: ファイルの所有者。staff
: ファイルが所属するグループ。12345
: ファイルのサイズ。example.txt
: ファイル名。
パーミッションの記号:
- r: 読み取り (read)
- w: 書き込み (write)
- x: 実行 (execute)
-
: 権限なし
例えば、-rw-r--r--
の場合、所有者には読み取りと書き込み権限があり、グループとその他のユーザーには読み取り権限のみが与えられています。
2. ファイルまたはディレクトリの詳細を確認する
特定のファイルやディレクトリのパーミッションを確認したい場合、ファイル名やディレクトリ名を指定することで、詳細を確認できます。
例:
ls -l example.txt
ディレクトリ内のすべてのファイルとサブディレクトリを再帰的に確認する:
ls -lR
3. stat コマンドを使用して詳細な情報を確認する
stat
コマンドを使用することで、さらに詳細なファイルの情報(パーミッションを含む)を確認できます。
特に、8進数でのパーミッション表示が必要な場合に便利です。
例:
stat example.txt
出力例:
16777220 10957430 -rw-r--r-- 1 user staff 0 12345 "Sep 10 10:00" "Sep 10 10:00" "Sep 10 10:00" "Sep 10 10:00" 4096 8 0 example.txt
stat
コマンドはファイルのパーミッションの他、タイムスタンプやファイルシステムに関する情報も表示します。
4. パーミッションを8進数で表示する
もしパーミッションを8進数(rwx
の代わりに 755
のような形式)で確認したい場合、以下のコマンドを使用します。
stat -f "%A %N" example.txt
出力例:
644 example.txt
この出力は、example.txt
ファイルのパーミッションが 644
であることを示しています。これは、所有者には読み取りと書き込み、グループとその他のユーザーには読み取りのみ許可されていることを意味します。
5. パーミッションの変更
ファイルの所有者とグループも重要な情報です。
ファイルやディレクトリの所有者とグループは ls -l
コマンドを使って確認できます。
もし、所有者やグループを変更したい場合は、chown
コマンドを使用します。
chown user:group example.txt
これにより、example.txt
ファイルの所有者が user
に、グループが group
に変更されます。
まとめ
Macのターミナルでファイルやディレクトリのパーミッションを確認するには、ls -l
や stat
コマンドを使用します。
これらのコマンドを活用して、所有者やグループに対する権限を確認し、システムの管理やセキュリティを適切に維持しましょう。
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