Macのターミナルでファイルやフォルダのパーミッションを変更する方法

プログラミング・IT

ファイルやフォルダのパーミッションは、システムやユーザーがそれらをどのようにアクセスできるかを制御する重要な設定です。

Macでは、chmod コマンドを使ってターミナルからこれらのパーミッションを変更することができます。

この記事では、Macターミナルでパーミッションを変更する方法について詳しく解説します。

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方法

ここからは、パーミンションについてのおさらいや確認方法、パーミションの変更方法を見ていきま

1. パーミッションの基本構造

ファイルやフォルダのパーミッションは、以下の3つのカテゴリに分かれています:

  • 所有者(user): ファイルやフォルダの作成者
  • グループ(group): 所有者が所属するグループ
  • その他(other): 上記2つのグループに該当しないすべてのユーザー

各カテゴリには、以下の権限が設定できます:

  • r (read): 読み取り権限
  • w (write): 書き込み権限
  • x (execute): 実行権限

2. パーミッションを確認する

まず、ファイルやフォルダの現在のパーミッションを確認するには、以下のコマンドを使います。

ls -l

このコマンドを実行すると、ファイルやディレクトリのリストとそのパーミッションが表示されます。

出力例:

-rwxr-xr--

出力例は、所有者(user)は読み取り、書き込み、実行ができ、グループ(group)は読み取りと実行ができ、その他(other)は読み取りのみできることを示しています。

3. chmodコマンドでパーミッションを変更する

chmod コマンドを使って、ファイルやフォルダのパーミッションを変更できます。

パーミッションは数字または文字で指定できます。

数字指定の例:

各権限は次のように数値に対応します:

  • 読み取り (r) = 4
  • 書き込み (w) = 2
  • 実行 (x) = 1

これを組み合わせて、所有者、グループ、その他のパーミッションを指定します。

  • 777: 全員に読み取り、書き込み、実行の権限を与える
  • 755: 所有者にすべての権限を与え、グループとその他には読み取りと実行のみ許可
  • 644: 所有者には読み取りと書き込みの権限を与え、グループとその他には読み取りのみ許可

例: パーミッションを 755 に設定する

chmod 755 ファイル名

例: フォルダの中身も含めて再帰的にパーミッションを変更する

chmod -R 755 フォルダ名

-R オプションは再帰的にフォルダ内のすべてのファイルとフォルダに対してパーミッションを変更します。

4. chmodコマンドの文字指定

chmod コマンドは、数字だけでなく、u (所有者)、g (グループ)、o (その他)、a (すべてのユーザー) を使ってパーミッションを文字で変更することもできます。

例: 所有者に実行権限を追加する

chmod u+x ファイル名

例: グループから書き込み権限を削除する

chmod g-w ファイル名

例: すべてのユーザーに読み取り権限を付与する

chmod a+r ファイル名

5. 所有者やグループを変更する

ファイルやフォルダの所有者やグループを変更するには、chown コマンドを使用します。

例: 所有者を username に変更する

sudo chown username ファイル名

例: 所有者とグループを同時に変更する

sudo chown username:groupname ファイル名

再帰的にフォルダ内のすべてのファイルの所有者を変更する

sudo chown -R username:groupname フォルダ名

6. 注意点

  • システムファイルや重要なファイルのパーミッションを変更する際には注意が必要です。誤った設定をすると、ファイルが正しく動作しなくなることがあります。
  • sudo コマンドを使うことで、管理者権限でパーミッションを変更できます。

まとめ

chmod コマンドを使うことで、Macのターミナルから簡単にファイルやフォルダのパーミッションを変更することができます。

数字や文字を使って権限を指定でき、柔軟にアクセス制御が可能です。

また、所有者やグループの変更は chown コマンドを使って行います。

パーミッションの設定は、システムのセキュリティや操作性に重要な役割を果たすため、正しい権限を設定するようにしましょう。

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