Docker は開発環境を構築する強力なツールですが、使わないときはしっかり停止しておくことで Mac のリソースを節約できます。
この記事では Docker を完全に停止する方法をわかりやすく解説します。
Macで「Dockerを停止する」とは?

「Docker を停止する」とは、Docker Desktop アプリケーションと、バックグラウンドで動作している Docker エンジン(サービス)の両方を終了させることです。
Docker を停止するメリット:
- Mac のメモリと CPU 使用量を節約できる
- バッテリー消費を抑えられる(特にノート Mac で重要)
- 開発していないときにシステムリソースを無駄遣いしない
Docker は起動しているとバックグラウンドでリソースを消費するため、使わないときはしっかり停止しておくと Mac のパフォーマンスが向上します。
Dockerを停止する基本方法
方法①:ボタンで一時停止する(一番簡単)

画面右下にある ⏸️ 停止アイコン(クジラのマークの右) をクリックすればDockerエンジンが一時停止します。
一時的にエンジンを止めたい場合は有用な方法。

停止アイコン右の3点リーダーをクリックして、「Quit DockerDesktop」をクリックで終了できる。
方法②:ターミナルから停止する(コマンド操作)
ターミナルを使って Docker を停止することもできます:
osascript -e 'quit app "Docker"'
このコマンドは AppleScript を使って Docker Desktop アプリケーションを終了させます。GUI 操作なしでも Docker を完全に停止できるため、ターミナルから作業することが多い場合に便利です。
停止後の状態について

Docker を停止すると:
- ターミナルで
docker ps
やdocker images
などのコマンドを実行するとエラーになります - Docker 関連の全コマンド(
docker run
など)が実行できなくなります - コンテナはすべて停止状態になります(実行中だったものも含む)
再度 Docker を使いたい場合は、通常のアプリケーションと同じように「Docker Desktop」を Launchpad やアプリケーションフォルダから起動する必要があります。
注意点:コンテナ・イメージは消えない!

Docker を停止しても安心してください:
- 作成したコンテナやイメージは削除されません
- ボリュームやネットワーク設定も保持されます
- 再起動すれば、元の環境がそのまま使えます
つまり、定期的に停止・起動を繰り返しても開発環境は維持されるので、使わないときはためらわずに停止して Mac のリソースを節約しましょう。
まとめ|MacでDockerを停止する方法
方法 | 手順 |
---|---|
左下から一時停止 | 左下の停止アイコンで一時停止できる。 |
左下から停止 | 停止アイコン右の3点リーダをクリック →「Quit Docker Desktop」クリックで |
ターミナルで停止 | osascript -e 'quit app "Docker"' コマンド実行 |
Docker を完全に停止することで Mac のリソースを効率的に使えます。
特にバッテリー駆動で作業する場合や、複数の重いアプリケーションを同時に使用する場合は、使わない Docker をしっかり停止しておくことをおすすめします。
再度使いたいときは、通常のアプリケーションと同じように Docker Desktop を起動するだけで OK です。
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