「会社のファイルサーバーにアクセスしたい」
「自宅のNASに外出先から接続したい」
「WindowsパソコンとMacでファイル共有がしたい」
こんな場面で困ったこと、ありませんか?
サーバー接続って聞くと難しそうに感じますが、実はMacなら3クリックで接続できちゃうんです。この記事を読み終わる頃には、あなたもサーバー接続のプロになれます!
今回は、よく使う5つの接続方法を、画面を見ながら一緒に設定していきましょう。
最速3ステップ!Finderからサーバーに接続する基本方法

まずは基本の接続方法をマスター
どんなサーバーでも、この方法が基本になります。
接続手順:
- Finderを開く(Dockの顔アイコン)
- メニューバーから 「移動」→「サーバへ接続…」 を選択
(ショートカット:Command + K) - サーバーアドレスを入力して「接続」をクリック
たったこれだけ!でも、「サーバーアドレスって何?」と思いますよね。
サーバーアドレスの書き方(これさえ覚えればOK)
接続したいサーバーの種類によって、アドレスの書き方が違います。
よく使うパターン:
- Windows共有フォルダ:
smb://192.168.1.100
またはsmb://コンピュータ名
- Mac共有フォルダ:
afp://192.168.1.200
またはsmb://Mac名.local
- NAS(ネットワークHDD):
smb://NAS名
またはsmb://192.168.1.50
- FTPサーバー:
ftp://ftp.example.com
数字の羅列(192.168…)は「IPアドレス」といって、ネットワーク上の住所みたいなものです。
Windows共有フォルダに接続する(一番よくあるパターン)
SMB接続でWindowsとファイル共有
会社でWindows PCとMacが混在している環境では、これが一番使います。
設定手順:
- Command + K でサーバー接続画面を開く
- アドレス欄に以下のように入力:
smb://コンピュータ名/共有フォルダ名
- 例:
smb://DESKTOP-ABC123/共有
- 「接続」をクリック
- Windowsのユーザー名とパスワードを入力
- 接続したい共有フォルダを選択
💡 プロのコツ:
よく使うサーバーは「+」ボタンでお気に入りに追加しておくと、次回から一覧に表示されて便利!
接続できないときのチェックポイント
Windows共有につながらない!そんなときは…
確認事項:
- Windowsパソコン側で共有設定がオンになっているか
- エクスプローラーでフォルダを右クリック→「プロパティ」→「共有」タブ
- 同じネットワークに接続しているか
- 同じWi-Fiまたは有線LANに接続が必要
- ファイアウォールが邪魔していないか
- Windows Defenderの設定を確認
Mac同士でファイル共有する方法
最も簡単!AirDropを使う
近くにあるMac同士なら、AirDropが最速です。
使い方:
- FinderでAirDropを開く(サイドバーにあります)
- 送りたいファイルを相手のアイコンにドラッグ
- 相手が「受け入れる」をクリックで完了
ただし、大量のファイルや頻繁なやり取りには向きません。
ファイル共有を設定する(恒久的な共有)
毎日使うなら、ファイル共有を設定しましょう。
共有する側の設定:
- システム設定→一般→共有
- 「ファイル共有」をオン
- 共有したいフォルダを「+」で追加
- アクセス権限を設定(読み/書き)
接続する側の操作:
- Finderのサイドバーで「ネットワーク」をクリック
- 相手のMacが表示されたらダブルクリック
- 「別名で接続…」でユーザー名とパスワードを入力
NAS(ネットワークHDD)への接続
家庭用NASに接続する
SynologyやQNAP、BuffaloなどのNASも簡単に接続できます。
一般的な接続方法:
- Command + K で接続画面を開く
- NASのアドレスを入力:
- メーカー提供のアドレス(例:
smb://DiskStation
) - IPアドレス(例:
smb://192.168.1.100
)
- NASのユーザー名とパスワードで認証
便利な使い方:
- Time Machineのバックアップ先として設定
- 家族で写真や動画を共有
- 外出先からもアクセス(VPN設定が必要)
IPアドレスの調べ方
NASのIPアドレスが分からない場合の調べ方です。
方法1:メーカーのアプリを使う
- Synology:「Synology Assistant」
- QNAP:「Qfinder Pro」
- Buffalo:「NAS Navigator」
方法2:ルーターの管理画面で確認
- ブラウザで
192.168.1.1
にアクセス(ルーターによって異なる) - 接続機器一覧を確認
- NASの名前を探してIPアドレスをメモ
FTP/SFTPサーバーへの接続
Webサイトのファイルをアップロード
ホームページの更新などで使うFTP接続の方法です。
Finderから接続:
- Command + K
ftp://ホスト名
またはsftp://ホスト名
を入力- FTPユーザー名とパスワードで認証
ただし、Finderでは読み取り専用になることが多いんです。
専用アプリを使う方が便利
ファイルのアップロードが必要なら、専用アプリがおすすめ。
無料で使えるFTPアプリ:
- Cyberduck:シンプルで使いやすい
- FileZilla:高機能で転送速度が速い
- Transmit(有料):Mac定番の美しいインターフェース
これらのアプリなら、ドラッグ&ドロップでファイルをアップロードできます。
画面共有(VNC)で遠隔操作
別のMacを遠隔操作する
離れた場所のMacを、まるで目の前にあるように操作できます。
操作される側の設定:
- システム設定→一般→共有
- 「画面共有」をオン
- アクセスを許可するユーザーを設定
操作する側:
- Finderのサイドバーで相手のMacを選択
- 「画面を共有…」をクリック
- パスワードを入力して接続
活用シーン:
- 実家の親のMacをサポート
- 自宅のMacに会社からアクセス
- トラブルシューティングの遠隔サポート
SSH接続でターミナル操作
上級者向け:コマンドラインでサーバー管理
プログラマーやシステム管理者向けの接続方法です。
接続方法:
- ターミナルを開く(アプリケーション→ユーティリティ)
- 以下のコマンドを入力:
ssh ユーザー名@サーバーアドレス
例:ssh john@192.168.1.100
- パスワードを入力
よく使うコマンド:
- ファイル一覧:
ls -la
- ディレクトリ移動:
cd フォルダ名
- ファイルコピー:
cp ファイル名 コピー先
- 接続終了:
exit
トラブルシューティング完全版
Q:「サーバーが見つかりません」と表示される
A: 以下を順番に確認してください。
- ネットワーク接続を確認
- Wi-Fiがオンになっているか
- 同じネットワークに接続しているか
- アドレスが正しいか確認
- スペルミス、全角文字が混ざっていないか
smb://
などのプロトコルが正しいか
- pingで疎通確認
- ターミナルで
ping IPアドレス
を実行 - 応答があれば、ネットワークは正常
Q:パスワードを入力しても接続できない
A: 認証方法の問題かもしれません。
試すこと:
- ユーザー名の前にドメイン名を追加(例:
WORKGROUP\username
) - 別名で接続を選んで、ゲストアクセスを試す
- Windowsの場合、Microsoftアカウントのパスワードかローカルアカウントか確認
Q:接続は成功するが、ファイルが表示されない
A: アクセス権限の問題です。
解決策:
- サーバー側で共有設定を確認
- 読み取り権限が付与されているか確認
- 別のユーザーアカウントで試してみる
便利な自動接続の設定
ログイン時に自動でサーバーに接続
毎日使うサーバーは、自動接続にしておくと便利!
設定方法:
- サーバーに接続した状態で
- システム設定→一般→ログイン項目
- 「+」ボタンで接続済みのサーバーを追加
これで、Macを起動するたびに自動的に接続されます。
ネットワークドライブとして常に表示
Windowsの「ネットワークドライブ」のように使いたい場合。
- サーバー接続後、デスクトップにボリュームが表示される
- Finder設定→一般
- 「接続中のサーバ」にチェック
デスクトップに常にサーバーアイコンが表示されるようになります。
まとめ:もうサーバー接続は怖くない!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
今日から使える3つのポイント
- Command + K が最強ショートカット
- これさえ覚えれば、どんなサーバーにも接続できる
- アドレスの形式を覚える
- SMB:
smb://アドレス
(Windows共有、NAS) - AFP:
afp://アドレス
(古いMac) - FTP:
ftp://アドレス
(Webサーバー)
- よく使うサーバーはお気に入り登録
- 毎回アドレスを入力する手間が省ける
用途別おすすめ接続方法
- 社内ファイル共有 → SMB接続
- Mac同士の簡単な共有 → AirDrop
- 大容量データの保管 → NAS
- リモートサポート → 画面共有
- Webサイト更新 → FTP/SFTP
最初は難しく感じるかもしれませんが、一度設定してしまえば、次からは簡単に接続できます。
この記事をブックマークして、困ったときの参考書として使ってくださいね。快適なファイル共有ライフを楽しみましょう!
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