「あ、間違えて消しちゃった!」
「さっきの操作、取り消したい…」
そんな時、あなたはどうしていますか?
実はMacには、ほとんどの操作を取り消したり、やり直したりできる便利なショートカットがあるんです。これを知っているだけで、作業の効率が格段にアップしますし、何より安心して作業できるようになります。
今回は、Macの「取り消し(Undo)」と「やり直し(Redo)」を中心に、知っておくと便利なショートカットを徹底解説します!
基本の2つ:取り消しとやり直し
取り消し(Undo):一つ前の状態に戻る
ショートカット:command + Z
直前の操作を取り消して、一つ前の状態に戻します。
使える場面の例:
- 文字を間違えて削除した
- 画像を間違えて移動した
- ファイル名を変更したけど元に戻したい
- 描画や編集を取り消したい
ほとんどのアプリで共通して使える、最も重要なショートカットです!
やり直し(Redo):取り消した操作をもう一度実行
基本のショートカット:command + shift + Z
取り消した操作を、もう一度やり直します。「取り消しすぎた!」という時に使います。
ただし、アプリによって違いがあります:
- 多くのアプリ:command + shift + Z
- 一部のアプリ:command + Y
- Microsoft Office系:command + Y が主流
どちらも試してみて、使っているアプリに合う方を覚えましょう。
アプリ別:やり直しショートカットの使い方
テキスト編集系アプリ
Pages、メモ、テキストエディット:
- 取り消し:command + Z
- やり直し:command + shift + Z
- 連続取り消し:command + Z を連打
文字入力では、一文字ずつではなく、まとまった入力単位で取り消されることが多いです。
Microsoft Office(Word、Excel、PowerPoint)
特徴的な動作:
- 取り消し:command + Z
- やり直し:command + Y(これが標準)
- 操作履歴:複数の操作をまとめて取り消し可能
Excelでは、セルの編集、書式設定、数式の変更など、ほぼ全ての操作が取り消し対象です。
画像・動画編集アプリ
Photoshop、Illustrator:
- 取り消し:command + Z(一つ前)
- 連続取り消し:command + option + Z
- やり直し:command + shift + Z
Final Cut Pro、iMovie:
- 取り消し:command + Z
- やり直し:command + shift + Z
- 履歴パネルで複数操作を一度に戻すことも可能
ブラウザ(Safari、Chrome)
テキスト入力欄:
- 取り消し:command + Z
- やり直し:command + shift + Z
ページ操作:
- 閉じたタブを復元:command + shift + T
- 戻る:command + [
- 進む:command + ]
Finder(ファイル操作)
使える操作:
- ファイル名の変更を取り消し:command + Z
- ファイルの移動を取り消し:command + Z
- ゴミ箱に入れた直後なら取り消し可能
注意点:
完全削除(ゴミ箱を空にする)は取り消せません!
知らないと損!関連する便利ショートカット
すべて選択してやり直す
全選択:command + A
間違えた部分だけでなく、全体をやり直したい時は:
- command + A で全選択
- 新しく入力し直す
カット・コピー・ペーストとの組み合わせ
基本の3つ:
- カット:command + X
- コピー:command + C
- ペースト:command + V
便利な使い方:
- 間違えてカットした → command + Z で元に戻る
- ペーストした内容が違った → command + Z で取り消し
- 同じ内容を繰り返しペースト → command + V を連打
保存関連のショートカット
保存:command + S
別名で保存:command + shift + S
こまめに保存しておけば、大きなミスをしても安心です。
検索と置換
検索:command + F
置換:command + option + F
大量の文字を一度に修正したい時に便利。置換も command + Z で取り消せます。
上級テクニック:もっと効率的に使うコツ
履歴を活用する
多くのアプリには「編集履歴」や「ヒストリー」機能があります。
メニューバーから確認:
「編集」→「取り消し履歴を表示」
これで、どこまで戻れるか視覚的に確認できます。
複数回の取り消しを使いこなす
連続取り消しのコツ:
- command + Z を押し続ける(長押し)
- 戻りすぎたら command + shift + Z で調整
- 目的の状態になったら手を離す
アプリごとの設定を確認
メニューバーで確認:
「編集」メニューを開くと、そのアプリの取り消し・やり直しショートカットが表示されます。
アプリによっては、取り消し回数の上限を設定で変更できる場合もあります。
よくあるトラブルと解決方法
Q1:ショートカットが効かない!
確認すること:
- 日本語入力がオンになっていないか確認
- アプリがアクティブ(選択状態)か確認
- そのアプリが対応しているか確認
- Caps Lockがオンになっていないか確認
Q2:どこまで取り消せるの?
アプリによって異なります:
- テキストエディタ:通常20〜100回程度
- 画像編集ソフト:設定で変更可能(デフォルト20〜50回)
- ブラウザ:タブごとに履歴を保持
保存した時点でリセットされることが多いです。
Q3:取り消しすぎて、どこだったか分からなくなった
対処法:
- 一旦すべてやり直し(command + shift + Z 連打)
- 改めて必要な分だけ取り消し
- または、最後に保存したバージョンから開き直す
Q4:ファイルを完全に削除してしまった
残念ながら:
ゴミ箱を空にした後は、標準機能では復元できません。
予防策:
- Time Machineでバックアップを取る
- iCloudで同期しておく
- 重要なファイルは複製を作ってから編集
シチュエーション別:こんな時はこう使う
文章作成中のミス
状況:長文を書いていて、段落を間違えて削除
解決:
- すぐに command + Z
- 削除した段落が復活
- 必要に応じて command + S で保存
デザイン作業での試行錯誤
状況:色々な配置を試したい
方法:
- 配置を変更
- 気に入らなければ command + Z
- 別の配置を試す
- 前の方が良ければ command + shift + Z
ファイル整理での間違い
状況:フォルダを間違えて移動
解決:
- Finderで command + Z
- 元の場所に戻る
- 正しい場所に移動し直す
コーディング中のエラー
状況:コードを修正したらエラーが出た
解決:
- command + Z で元のコードに戻す
- 別の修正方法を試す
- うまくいったら command + S で保存
練習方法:ショートカットを体に覚えさせる
ステップ1:基本を繰り返す
メモアプリを開いて:
- 適当に文字を入力
- command + Z で取り消し
- command + shift + Z でやり直し
これを10回繰り返して、指に覚えさせましょう。
ステップ2:実践で使う
普段の作業で意識的に使う:
- マウスで「編集」メニューを開かない
- ミスしたらすぐ command + Z
- 「あ、間違えた」と思ったらすぐ実行
ステップ3:アプリごとに確認
よく使うアプリで:
- 「編集」メニューを確認
- そのアプリ特有のショートカットをメモ
- 実際に使ってみる
まとめ:ミスを恐れずチャレンジできる環境作り
取り消しとやり直しのショートカットをマスターすれば、作業効率が大幅にアップします。
今日から実践できること:
- command + Z を反射的に使えるよう練習
- アプリごとの違いを確認して覚える
- 取り消しできない操作を理解しておく
- バックアップの習慣をつける
覚えておくべき最重要ショートカット:
- 取り消し:command + Z
- やり直し:command + shift + Z(または command + Y)
- 保存:command + S
これらのショートカットを使いこなせば、「間違えたらどうしよう」という不安から解放されます。
思い切って新しいことにチャレンジできるようになりますし、試行錯誤も気軽にできるようになります。
最初は意識的に使う必要がありますが、慣れれば自然と指が動くようになりますよ。
快適なMac生活を楽しんでくださいね!


コメント