「なんで『きょう』が『凶』になるの?」
「ライブ変換が勝手に変な変換をする…」
「前は正しく変換できてたのに、最近おかしい!」
Macで日本語入力していて、こんなイライラを感じていませんか?
実は、Macの日本語変換の不具合は簡単な設定変更で9割解決できるんです。ライブ変換の暴走から、変換学習のリセット、そして根本的な解決法まで、この記事ですべてお教えします。
もう変な変換に悩まされることはありません。快適な日本語入力を取り戻しましょう!
よくある変換トラブルと原因

症状1:変な候補が最初に出る
よくある例:
- 「きょう」→「凶」(今日じゃない)
- 「いま」→「居間」(今じゃない)
- 「かいしゃ」→「会釈」(会社じゃない)
- 「はい」→「肺」(はいじゃない)
原因:
- 過去の誤変換を学習してしまった
- 変換学習データの破損
- ライブ変換の誤学習
症状2:ライブ変換が暴走する
困る状況:
- 入力途中で勝手に確定される
- 意図しない漢字に変換される
- ひらがなのままにしたいのに勝手に変換
原因:
- macOS Big Sur以降のライブ変換機能
- 学習データの蓄積による誤動作
- 文脈認識の失敗
症状3:変換候補が少ない・出ない
状況:
- スペースキーを押しても候補が1つだけ
- 専門用語が変換できない
- 以前は変換できた言葉が出ない
原因:
- ユーザー辞書の不具合
- 変換エンジンの問題
- システムファイルの破損
即効!変換学習をリセットする方法
方法1:変換学習をリセット(最も効果的)
これで大半の問題が解決します!
手順:
- メニューバーの「あ」または「A」をクリック
- 「変換学習をリセット…」を選択
- 警告画面で「リセット」をクリック
効果:
- 変な学習データが全部消える
- デフォルトの状態に戻る
- 1〜2週間で正常な学習が再構築
方法2:入力ソースをリセット
より徹底的にリセットする方法です。
手順:
- システム設定 → キーボード
- 「入力ソース」の「編集…」をクリック
- 日本語入力を「−」で削除
- 「+」で日本語を再追加
- Macを再起動
ライブ変換の問題を解決
ライブ変換をオフにする
根本的な解決策です。
設定方法:
- メニューバーの「あ」をクリック
- 「ライブ変換」のチェックを外す
メリット:
- 勝手な変換がなくなる
- 従来の変換方式に戻る
- 自分のタイミングで変換できる
ライブ変換を使いこなす設定
ライブ変換を使い続けたい場合の調整方法。
最適化設定:
- システム設定 → キーボード
- 「テキスト入力」 → 「入力ソース」の「編集…」
- 「Windows風のキー操作」をオン
- 「句読点で変換」をオフ
使い方のコツ:
- Escキーで変換を取り消し
- Shiftキー押しながら入力でひらがな固定
- スペースキーで手動変換も併用
特定の誤変換を修正する
個別の変換候補を削除
特定の変な候補だけを消す方法です。
手順:
- 問題の単語を入力
- 変換候補を表示
- 削除したい候補を選択
- Shift + Deleteキーで削除
例:
「きょう」と入力
→ 変換候補で「凶」を選択
→ Shift + Delete
→ 今後「凶」は候補に出ない
ユーザー辞書に正しい変換を登録
よく使う単語を確実に変換する方法。
登録手順:
- メニューバーの「あ」 → 「ユーザ辞書を編集…」
- 「+」ボタンをクリック
- 入力と変換を設定
登録例:
入力:きょう → 変換:今日
入力:かいしゃ → 変換:会社
入力:めーる → 変換:user@example.com
システム全体の日本語入力を修復
plistファイルを削除(上級者向け)
設定ファイルを削除して初期化する方法。
手順:
- FinderでCommand + Shift + G
~/Library/Preferences/
を入力- 以下のファイルを削除:
com.apple.JapaneseAnalysis.plist
com.apple.inputmethod.Kotoeri.plist
com.apple.HIToolbox.plist
- Macを再起動
注意:
- すべての日本語入力設定がリセットされる
- バックアップを取ってから実行
セーフモードで起動して修復
システムレベルの問題を解決。
Intel Macの場合:
- Macを完全にシャットダウン
- 電源ボタンを押してShiftキーを押し続ける
- ログイン画面が出たら離す
Apple Silicon Macの場合:
- シャットダウン
- 電源ボタンを長押し
- 「オプション」を選択
- セーフモードを選択
セーフモードで起動後、通常起動すると改善することが多い。
Google日本語入力に乗り換える
標準IMEに不満なら
Mac標準の日本語入力に限界を感じたら、Google日本語入力がおすすめ。
インストール手順:
- Google日本語入力の公式サイトからダウンロード
- インストーラーを実行
- システム設定で入力ソースに追加
メリット:
- 変換精度が高い
- 新語・流行語に強い
- カスタマイズ性が高い
- 予測変換が優秀
設定のコツ:
- サジェスト機能:オン
- 自動英数変換:オン
- 学習機能:オン
macOSアップデート後の対処法
アップデート後に変換がおかしくなった場合
OSアップデート後は日本語入力に不具合が起きやすいです。
対処手順:
- 最新のアップデートを確認
- システム設定 → 一般 → ソフトウェアアップデート
- 追加アップデートがあれば適用
- 日本語入力をリセット
- 変換学習をリセット
- 入力ソースを再設定
- NVRAM/PRAMリセット
- Intel Mac:起動時にOption+Command+P+R
- 20秒ほど押し続ける
アプリ別の対処法
Safari/Chromeで変換がおかしい
ブラウザ特有の問題:
- ブラウザのキャッシュをクリア
- 拡張機能を一時的に無効化
- ブラウザを最新版に更新
Microsoft Office(Word/Excel)での問題
Office特有の設定:
- Word/Excel → 環境設定
- 「編集」 → 「日本語入力」
- 「macOSの入力方法を使用」にチェック
Slackやメッセージアプリ
対処法:
- アプリを完全に終了(Command + Q)
- アプリを再起動
- それでもダメならアプリを再インストール
予防策:今後おかしくならないために
定期的なメンテナンス
月1回の習慣:
- 不要な変換候補を削除
- ユーザー辞書の整理
- キャッシュのクリア
バックアップの重要性
バックアップすべきもの:
- ユーザー辞書(書き出し機能を使用)
- カスタム設定
- 重要な変換履歴
ユーザー辞書の書き出し:
- 「あ」→「ユーザ辞書を編集…」
- 辞書 → 「ユーザ辞書を書き出す…」
- ファイルを保存
よくある質問と回答
Q:変換候補が英語になってしまう
A: Caps Lockがオンになっている可能性があります。
- Caps Lockキーを押して解除
- または、Control+Shift+J でひらがな入力に固定
Q:特定の文字だけ変換できない
A: 文字コードの問題かもしれません。
- テキストエディットで新規ファイルを作成
- そこで入力してコピー&ペースト
- それでもダメなら入力ソースをリセット
Q:変換が異常に遅い
A: メモリ不足またはCPU負荷が原因です。
- アクティビティモニタで確認
- 不要なアプリを終了
- Macを再起動
トラブル解決フローチャート
問題解決の優先順位
変換がおかしい
├─ まず試す
│ └─ 変換学習をリセット
├─ それでもダメなら
│ ├─ ライブ変換をオフ
│ └─ 入力ソースをリセット
└─ 最終手段
├─ plistファイル削除
└─ Google日本語入力に変更
まとめ:快適な日本語入力を取り戻そう!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
今すぐ試すべき3つの方法
- 変換学習をリセット
- 「あ」→「変換学習をリセット」
- これだけで8割解決
- ライブ変換の設定見直し
- オフにするか、使い方を覚える
- 自分に合った設定を
- ユーザー辞書の活用
- よく使う単語を登録
- 変な候補を削除
トラブル別クイックガイド
変な候補が出る
→ 変換学習リセット or Shift+Delete
ライブ変換が暴走
→ ライブ変換をオフ
全体的におかしい
→ 入力ソースを再設定
どうしてもダメ
→ Google日本語入力
Macの日本語入力は、正しく設定すれば快適に使えます。
この記事の方法を試して、ストレスフリーな日本語入力環境を手に入れてください。もう変な変換に悩まされることはありません!
Happy Typing! 🍎⌨️
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