「あれ?Macの時計が5分もズレてる…」
「海外とやり取りが多いから、複数の時間を表示させたいな」
「メニューバーの時計、秒まで表示できないの?」
こんな疑問や悩み、持っていませんか?
Macの時間設定は、ただ時刻を合わせるだけじゃないんです。実は、仕事の効率を上げる便利な機能がたくさん隠れています。
この記事を読めば、時刻の正確な設定はもちろん、あなたの使い方に合わせた時計のカスタマイズまで、すべてマスターできますよ。
基本の「き」:Macの時刻を正しく設定する方法

自動設定で楽々管理(おすすめ!)
ほとんどの人は、この自動設定だけで十分です。インターネットに接続していれば、Appleのサーバーと同期して、常に正確な時刻を保ってくれます。
設定手順:
- Appleメニュー → システム設定 を開く
- 一般 → 日付と時刻 をクリック
- 日付と時刻を自動的に設定 にチェックを入れる
- 時刻サーバーは「Apple(time.apple.com)」のままでOK
これで完了!簡単でしょう?
なぜ自動設定がおすすめなの?
- サマータイムの切り替えも自動
- 旅行で時差がある場所に行っても自動調整
- うるう秒にも対応(1秒のズレも許さない!)
手動設定が必要な場合もある
インターネットに接続できない環境や、特殊な事情で時刻をずらしたい場合は手動設定を使います。
手動設定の方法:
- 「日付と時刻を自動的に設定」のチェックを外す
- カレンダーと時計が編集可能になる
- 日付をクリックしてカレンダーから選択
- 時刻をクリックして、数字を直接入力
- 上下の矢印でも調整できます
注意点: 手動設定にすると、時刻のズレは自分で修正する必要があります。定期的にチェックしましょうね。
タイムゾーン設定:世界中どこでも正確な時刻を
現在地のタイムゾーンを設定する
引っ越しや長期出張で場所が変わったら、タイムゾーンの設定も忘れずに。
設定方法:
- システム設定の「日付と時刻」を開く
- タイムゾーン タブをクリック
- 現在の位置情報に基づいて、タイムゾーンを自動的に設定 にチェック
- または、地図上で都市をクリックして選択
豆知識: 日本は全国同じタイムゾーン(JST:日本標準時)なので、国内の移動では変更不要です。
位置情報サービスを使った自動設定
位置情報サービスをオンにしておけば、海外旅行中も自動でタイムゾーンが切り替わります。
確認方法:
- システム設定 → プライバシーとセキュリティ
- 位置情報サービス をクリック
- システムサービス → 時間帯の設定 がオンになっているか確認
これで世界中どこに行っても、Macが勝手に現地時間に合わせてくれます。便利な時代になりましたね。
メニューバーの時計をカスタマイズしよう
表示形式を自分好みに変更
メニューバー右上の時計、実はかなり細かくカスタマイズできるんです。
macOS Ventura以降の設定:
- システム設定 → コントロールセンター
- 「メニューバーのみ」セクションの 時計 をクリック
- 時計のオプション で以下を設定:
- 曜日を表示
- 日付を表示
- 24時間表示にする
- 秒を表示(アナログ時計の時)
- 時刻内の時刻区切り記号を点滅
おすすめ設定パターン:
- シンプル派: 時刻のみ(24時間表示)
- 情報重視派: 日付+曜日+時刻
- 秒単位で管理したい派: デジタル表示で秒まで表示
アナログ時計とデジタル時計を切り替える
意外と知らない人が多いんですが、メニューバーの時計はアナログ表示にもできます。
切り替え方法:
- 時計のオプションで「スタイル」を選択
- 「アナログ」または「デジタル」を選ぶ
アナログ時計は見た目がおしゃれですが、正確な時刻を知りたい時はデジタルの方が便利です。
世界時計機能:海外との仕事に必須の機能
通知センターに世界時計を追加
海外のクライアントや同僚とやり取りする機会が多い人は、この機能が超便利です。
設定方法:
- 画面右上の日時をクリック
- 通知センターが開いたら、下部の「ウィジェットを編集」
- 「時計」ウィジェットを追加
- ウィジェットをクリックして都市を追加
- ニューヨーク、ロンドン、東京など主要都市を選択可能
これで、いつでもワンクリックで世界各地の時刻を確認できます。
サードパーティアプリでさらに便利に
「Dato」や「Clockify」といったアプリを使えば、メニューバーに直接複数の時計を表示できます。
こんな人におすすめ:
- 常に複数の時間帯を意識する必要がある
- 会議の時間調整を頻繁に行う
- 世界中にチームメンバーがいる
Mac App Storeで無料版もあるので、試してみる価値ありです。
よくあるトラブルと解決法
「時刻が勝手にズレる!」
原因と対策:
- インターネット接続が不安定
- Wi-Fi設定を確認
- 別のネットワークで試してみる
- 時刻サーバーとの同期に失敗
- ターミナルで手動同期:
sudo sntp -sS time.apple.com
- パスワードを求められたら、Macのログインパスワードを入力
- 内蔵電池(PRAM/NVRAM)の問題
- NVRAMリセットを実行(起動時にOption + Command + P + R)
「Windowsとの二重起動で時刻がおかしくなる」
Boot CampでWindowsも使っている場合の特殊な問題です。
解決方法:
Windowsの設定を調整:
- Windowsの「コントロールパネル」→「日付と時刻」
- 「インターネット時刻」タブで同期をオフ
- MacOSで時刻を管理するように設定
これで両方のOSで正しい時刻が表示されるようになります。
「秒表示ができない」
メニューバーのデジタル時計では、残念ながら秒表示はできません。
代替案:
- アナログ時計に切り替える(秒針が表示される)
- 「Clock mini」などのサードパーティアプリを使用
- ダッシュボードウィジェットを活用
時間に関する便利な小技集
ターミナルで現在時刻を確認
コマンドライン作業中にサッと時刻を確認したい時に便利です。
date
これだけで、詳細な日時情報が表示されます。
特定フォーマットで時刻を取得
date "+%Y年%m月%d日 %H時%M分%S秒"
ファイル名に日時を入れる時などに重宝します。
スクリーンショットのファイル名を変更
スクリーンショットを撮ると「スクリーンショット 2024-01-15 14.30.45.png」みたいな名前になりますよね。
このフォーマットを変更できます:
defaults write com.apple.screencapture name "画面"
これで「画面 2024-01-15 14.30.45.png」という名前になります。
時刻同期の仕組みを理解しよう(もっと詳しく知りたい人向け)
NTP(Network Time Protocol)って何?
MacはNTPという仕組みを使って、インターネット経由で正確な時刻を取得しています。
仕組みを簡単に説明すると:
- Macが時刻サーバーに「今何時?」と聞く
- サーバーが現在時刻を教える
- 通信にかかった時間を計算して補正
- Macの時計を調整
この処理が定期的に行われているので、常に正確な時刻が保たれるんです。
別の時刻サーバーを使いたい場合
会社のポリシーなどで、Apple以外のサーバーを使う必要がある場合:
- 「日付と時刻」設定を開く
- 時刻サーバーのプルダウンメニューを開く
- 他のサーバーを選択、または手動で入力
- 例:
ntp.nict.jp
(日本の公式時刻サーバー)
カレンダーとの連携で時間管理をもっと便利に
イベントの時刻を異なるタイムゾーンで表示
国際会議の予定を管理する時に便利な機能です。
設定方法:
- カレンダーアプリを開く
- 環境設定 → 詳細
- 「タイムゾーンサポートを有効にする」にチェック
- イベント作成時にタイムゾーンを指定可能に
これで「東京時間で10:00(ニューヨーク時間で20:00)」といった表示ができます。
移動時間を自動計算
カレンダーに場所を入力すると、移動時間を自動で計算してくれます。
Maps と連携して、渋滞情報も考慮した到着予定時刻を教えてくれるので、遅刻の心配が減りますよ。
まとめ:正確な時間設定で、もっと快適なMacライフを
Macの時間設定、思った以上に奥が深かったでしょう?
今すぐチェックすべき3つのポイント:
- 自動時刻設定がオンになっているか確認
- ほとんどの場合、これだけでOK
- メニューバーの表示を自分好みにカスタマイズ
- 日付や曜日の表示を追加すると便利
- 必要に応じて世界時計を設定
- 海外とのやり取りがある人は必須
正確な時刻設定は、単に時間を知るためだけじゃありません。ファイルの更新日時、メールの送信時刻、ログの記録など、すべてのデータ管理に影響します。
この記事で紹介した設定を活用して、時間に追われるんじゃなく、時間を味方につけた効率的な作業環境を作ってくださいね!
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