MacBookを充電器につないでも、充電が始まらない…
バッテリーアイコンが点滅したまま…
「電源に接続されていません」と表示される…
こんな状況、本当に焦りますよね。
「壊れた?修理に出さないとダメ?」
「仕事のデータが取り出せなくなったらどうしよう」
「高額な修理代がかかるのかな…」
でも、ちょっと待ってください!
実は、MacBookの充電トラブルの約8割は自分で解決できるんです。修理に出す前に、この記事で紹介する方法を順番に試してみてください。
簡単なものから順番に説明していくので、最初の方法から試していけば、きっと解決できるはずです!
まずは充電の仕組みを理解しよう

MacBookの充電システムは3つのパーツで成り立っている
充電に必要な3つの要素:
- 電源アダプタ(充電器本体)
- 充電ケーブル(USB-CケーブルやMagSafe)
- Mac本体の充電ポート
このどれか1つでも問題があると充電できません。だから、1つずつチェックしていくことが大切なんです。
今すぐ試せる!簡単な解決方法ベスト5
方法1:ケーブルの接続を確認する(成功率40%)
意外と多いのが「きちんと差さっていなかった」というパターン。
チェックポイント:
- 電源アダプタがコンセントにしっかり差さっているか
- ケーブルがMac本体にカチッと接続されているか
- 延長コードを使っている場合は、直接コンセントに差してみる
- USB-Cの場合は、向きを変えて差し直してみる
💡 ポイント:
USB-Cケーブルは表裏がないけど、接触不良の時は180度回転させて差し直すと改善することがあります。
方法2:別の充電ポートを試す(M1/M2 Mac向け)
複数のUSB-Cポートがある場合:
- 今使っているポートから抜く
- 別のUSB-Cポートに差し替える
- 10秒待って充電が始まるか確認
左側がダメなら右側、という具合に全部のポートを試してみましょう。
方法3:SMCリセット(システム管理コントローラーのリセット)
充電を管理しているシステムをリセットする方法です。
Intel Mac(2020年以前のモデル)の場合:
- Macをシャットダウン
- 電源アダプタを接続
- 左側の Shift + Control + Option キーと電源ボタンを同時に10秒間押し続ける
- すべてのキーを離す
- 電源ボタンを押してMacを起動
M1/M2 Mac(2020年以降のモデル)の場合:
- Macをシャットダウン
- 30秒待つ
- 電源ボタンを押して起動
M1/M2 Macは自動的にSMCがリセットされるので、シャットダウンして再起動するだけでOKです。
方法4:NVRAMリセット
Macの設定情報をリセットする方法:
- Macをシャットダウン
- 電源を入れてすぐに Option + Command + P + R を同時に押し続ける
- 起動音が2回鳴るまで(約20秒)押し続ける
- キーを離してMacが起動するのを待つ
方法5:充電器とケーブルの掃除
ホコリや汚れが原因のことも多いんです。
掃除の手順:
- 充電器を抜く
- 乾いた柔らかい布や綿棒で端子部分を優しく掃除
- エアダスターがあれば、ポートのホコリを吹き飛ばす
- つまようじで優しくポート内のゴミを取り除く(金属は使わない!)
ケーブルと充電器のチェック方法
充電器の故障を見分ける3つのサイン
1. ケーブルの物理的な損傷
- 被覆が破れている
- コネクタ部分が曲がっている
- ケーブルが異常に熱い
2. LED表示の確認(MagSafeの場合)
- オレンジ色:充電中
- 緑色:充電完了
- 点灯しない:接続不良または故障
3. 他のデバイスで試す
USB-C充電器なら、iPhoneやiPadで充電できるか試してみましょう。他のデバイスも充電できない場合は、充電器の故障です。
代替品で確認する
友人や家族のMac充電器を借りて試してみるのが一番確実。これで充電できれば、あなたの充電器が原因だと分かります。
macOSの設定を確認する
バッテリー設定をチェック
- アップルメニュー → システム設定(または環境設定)
- バッテリーをクリック
- 以下を確認:
- 「バッテリー充電の最適化」がオンになっているか
- 充電制限が設定されていないか
最新のmacOSにアップデート
バッテリー関連のバグが修正されることがあります:
- アップルメニュー → このMacについて
- ソフトウェア・アップデートをクリック
- 利用可能なアップデートがあればインストール
それでもダメな時の診断方法
Apple診断を実行する
ハードウェアの問題をチェックできます:
Intel Macの場合:
- Macをシャットダウン
- 電源を入れてすぐに D キーを押し続ける
- 言語選択画面が出たら離す
- 診断が自動的に開始
M1/M2 Macの場合:
- Macをシャットダウン
- 電源ボタンを押し続ける
- 「オプション」が表示されたら、Command + D を押す
診断結果でエラーコードが表示されたら、それをメモしてAppleサポートに連絡しましょう。
バッテリーの状態を確認
- Optionキーを押しながらバッテリーアイコンをクリック
- 「状態」を確認:
- 正常:問題なし
- 今すぐ交換:バッテリー交換が必要
- 修理サービス推奨:早めの修理を
充電器選びの注意点

純正品 vs サードパーティ製
純正品のメリット:
- 確実な互換性
- 安全性が高い
- 保証がある
サードパーティ製を選ぶなら:
- MFi認証マークがあるものを選ぶ
- ワット数が純正と同じか確認
- レビューをしっかりチェック
必要なワット数の見分け方
MacBookモデル | 必要なワット数 |
---|---|
MacBook Air(M1/M2) | 30W以上 |
MacBook Pro 13インチ | 61W以上 |
MacBook Pro 14インチ | 67W以上 |
MacBook Pro 16インチ | 96W以上 |
低いワット数でも充電はできますが、時間がかかります。
トラブル別の対処法
「電源に接続されていません」と表示される
対処法:
- ケーブルを抜いて30秒待つ
- 別のコンセントに差す
- SMCリセットを実行
充電が80%で止まる
これは「バッテリー充電の最適化」機能が働いている可能性が高いです。
解除方法:
- システム設定 → バッテリー
- 「バッテリー充電の最適化」をオフにする
- すぐに100%まで充電が必要な場合は一時的にオフでOK
充電が異常に遅い
原因と対策:
- 使いながら充電している → 一度スリープモードにする
- ワット数が低い充電器を使っている → 純正または推奨ワット数の充電器に変更
- 気温が高すぎる/低すぎる → 室温(10〜35℃)で充電
修理に出すタイミング
こんな時はAppleサポートへ
以下の症状が出たら、プロに診てもらいましょう:
危険信号:
- バッテリーが膨張している(キーボードやトラックパッドが盛り上がっている)
- 焦げ臭いにおいがする
- 充電ポートが黒く変色している
- Apple診断でエラーコードが出た
修理費用の目安
修理内容 | AppleCare+あり | AppleCare+なし |
---|---|---|
バッテリー交換 | 0円 | 約20,000〜30,000円 |
充電ポート修理 | 0〜12,900円 | 約40,000〜70,000円 |
ロジックボード交換 | 0〜37,100円 | 約60,000〜150,000円 |
※価格は目安です。モデルによって異なります。
予防とメンテナンス
バッテリーを長持ちさせるコツ
日常の使い方:
- 常に100%充電を避ける(80〜90%で使う)
- 0%まで使い切らない(20%で充電開始)
- 高温環境を避ける(直射日光、車内放置NG)
- 月1回は50%まで放電してから充電
充電器とケーブルのケア
長持ちさせる方法:
- ケーブルを巻く時はゆるく
- コネクタ部分を引っ張らない
- 定期的に端子を掃除
- 予備の充電器を用意しておく
まとめ:慌てず順番に試していこう!
MacBookが充電できない時も、落ち着いて対処すれば大丈夫です。
解決への3ステップ:
- 簡単な確認から始める(接続確認、ポート変更、掃除)
- システムリセットを試す(SMC、NVRAM)
- それでもダメなら診断(Apple診断、バッテリー状態確認)
覚えておいてほしいのは、ほとんどの充電トラブルは自分で解決できるということ。
特に、SMCリセットは多くの充電問題を解決してくれる魔法のような方法です。Intel MacとM1/M2 Macで手順が違うので、自分のモデルに合った方法を試してくださいね。
もし自分で解決できなくても、この記事の診断結果をAppleサポートに伝えれば、スムーズに対応してもらえます。
大切なMacBookを長く使うためにも、定期的なメンテナンスを心がけて、快適なMacライフを送ってください!
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