「Macが突然すべてを読み上げ始めた!」 「画面に黒い枠が出て、普通の操作ができない」 「VoiceOverをオフにしたいけど、操作方法が分からない…」
こんな状況で困っていませんか?
VoiceOver(ボイスオーバー)は、視覚に障害がある方向けの画面読み上げ機能ですが、誤って有効にしてしまうと操作方法が大きく変わり、戸惑ってしまいます。
この記事では、VoiceOverを今すぐ解除する方法から、二度と誤動作しないための設定まで、実例付きで徹底解説します。 もう突然の読み上げに悩まされることはありません!
今すぐVoiceOverを解除する3つの方法

方法1:最速!ショートカットキーで解除(5秒)
最も簡単な方法はこれ!
Command + F5
または
fn + Command + F5
(Touch Bar搭載Macの場合)
Touch ID搭載Macの場合:
Touch IDボタンを3回押す
(電源ボタンを素早く3回押す)
これだけで即座にVoiceOverがオフになります!
方法2:Siriに頼む(音声コマンド)
「Hey Siri、VoiceOverをオフにして」
または、Siriボタン(Command + スペース長押し)を押してから:
「VoiceOverを無効にして」
「ボイスオーバーを止めて」
方法3:システム設定から解除
VoiceOverが有効な状態での操作手順:
注意:VoiceOver中は操作が特殊になります
- シングルクリック → 選択のみ
- ダブルクリック → 実行
- Control + Option + スペース → クリックと同じ
手順:
- Appleメニューを開く
- 左上のをクリック(選択)してダブルクリック(実行)
- またはControl + Option + スペースで開く
- システム設定を選択
- 矢印キーで「システム設定」に移動
- Control + Option + スペースで開く
- アクセシビリティを選択
- 「アクセシビリティ」をダブルクリック
- VoiceOverを選択
- 左メニューから「VoiceOver」を選択
- VoiceOverをオフ
- 「VoiceOverを有効にする」のチェックを外す
- Control + Option + スペースでチェックを外す
VoiceOverが有効な時の特殊な操作方法
基本操作の違い
VoiceOverが有効な時は、通常とは操作方法が異なります:
通常の操作 → VoiceOver時の操作:
クリック → Control + Option + スペース
ダブルクリック → Control + Option + スペース を2回
右クリック → Control + Option + Shift + M
ドラッグ → Control + Option + Shift + F5
スクロール → Control + Option + 上下矢印
VoiceOverカーソルの操作
黒い枠(VoiceOverカーソル)の移動:
次の項目:Control + Option + 右矢印
前の項目:Control + Option + 左矢印
最初の項目:Control + Option + Home
最後の項目:Control + Option + End
各macOSバージョンでの解除方法
macOS Ventura/Sonoma(最新版)
方法1:Command + F5
方法2:システム設定 → アクセシビリティ → VoiceOver → オフ
方法3:Touch ID 3回押し(対応機種)
macOS Monterey/Big Sur
方法1:Command + F5
方法2:システム環境設定 → アクセシビリティ → VoiceOver → オフ
古いmacOS(Catalina以前)
方法1:Command + F5
方法2:システム環境設定 → アクセシビリティ → VoiceOver
または
システム環境設定 → ユーザーとグループ → ログインオプション
VoiceOverが勝手に有効になる原因と対策
原因1:誤ってショートカットを押した
対策:ショートカットを無効化
1. システム設定 → アクセシビリティ
2. 「ショートカット」タブ
3. 「VoiceOverのオンとオフを切り替える」のチェックを外す
原因2:アクセシビリティショートカットの設定
Touch ID 3回押しの設定を変更:
1. システム設定 → アクセシビリティ
2. 「ショートカット」
3. 「アクセシビリティショートカット」から
VoiceOverのチェックを外す
原因3:ログイン時の自動起動
ログイン時の自動起動を無効化:
1. システム設定 → ユーザーとグループ
2. 「ログインオプション」
3. 「VoiceOverを使用」のチェックを外す
完全にVoiceOverを無効化する設定
ショートカットキーを完全に無効化
1. システム設定 → アクセシビリティ
2. VoiceOver → 「詳細設定」
3. 「キーボードショートカット」
4. すべてのショートカットを無効化
ターミナルでの無効化(上級者向け)
# VoiceOverを無効化
sudo defaults write com.apple.universalaccess voiceOverOnOffKey -bool false
# アクセシビリティショートカットを無効化
defaults write com.apple.accessibility.universalaccess enabled -bool false
# 設定を適用
killall cfprefsd
VoiceOverユーティリティの設定

VoiceOverユーティリティを開く
方法1:VoiceOver有効時
Control + Option + F8
方法2:Spotlight検索
Command + スペース → 「VoiceOverユーティリティ」
方法3:アプリケーションフォルダから
/アプリケーション/ユーティリティ/VoiceOverユーティリティ.app
読み上げ速度や声の設定
VoiceOverを使い続ける場合の調整:
VoiceOverユーティリティ → 音声
- 速度:スライダーで調整(デフォルト50%)
- 声:Kyoko(日本語)、Alex(英語)など
- 音量:個別に調整可能
トラブルシューティング
問題1:Command + F5 が効かない
解決方法:
1. fn キーも同時に押す
fn + Command + F5
2. Touch Bar搭載Macの場合
Touch Bar に F5 を表示させてから Command + F5
3. 外部キーボードの場合
F5キーが機能キーとして動作するか確認
問題2:設定画面にたどり着けない
VoiceOver操作でのナビゲーション:
1. VoiceOverメニューを開く
Control + Option + F8
2. 「VoiceOverを無効にする」を選択
矢印キーで選択 → Enter
3. または、Spotlight経由
Command + スペース → 「VoiceOver」と入力 → Enter
問題3:マウスが使えない
キーボードのみで解除:
1. Control + F7 でフルキーボードアクセスを有効化
2. Tab キーでフォーカス移動
3. スペースキーで選択/実行
4. Command + F5 でVoiceOverオフ
問題4:ログイン画面でVoiceOverが有効
解決方法:
1. パスワード入力後、Command + F5
2. ログイン後、設定を変更:
システム設定 → ユーザーとグループ → ログインオプション
「VoiceOverを使用」をオフ
VoiceOverの誤動作を防ぐベストプラクティス
予防設定のチェックリスト
□ Command + F5 ショートカットを無効化
□ Touch ID 3回押しからVoiceOverを除外
□ ログイン時の自動起動を無効化
□ アクセシビリティショートカットを整理
□ 不要なアクセシビリティ機能をオフ
家族や職場での共有Mac
他のユーザーが誤って有効にしないために:
1. ゲストアカウントでVoiceOverを無効化
2. ペアレンタルコントロールで制限
3. 管理者権限でのみ変更可能に設定
VoiceOver以外の読み上げ機能
スピーチ機能(選択したテキストの読み上げ)
VoiceOverとは別の、もっと軽い読み上げ機能:
設定:
システム設定 → アクセシビリティ → 読み上げコンテンツ
使い方:
テキストを選択 → Option + Esc
Siriの読み上げ
「Hey Siri、これを読んで」
(画面上のテキストを読み上げ)
よくある質問(FAQ)

Q1:VoiceOverとSiriの違いは?
A:全く別の機能です
- VoiceOver:画面のすべてを読み上げるアクセシビリティ機能
- Siri:音声アシスタント(命令を実行)
Q2:VoiceOverを完全にアンインストールできる?
A:システム機能なので削除はできません ただし、すべてのショートカットを無効化して、実質的に使えなくすることは可能です。
Q3:特定のアプリだけでVoiceOverを使いたい
A:アプリごとの設定はできません VoiceOverはシステム全体の機能なので、オン/オフは全体に適用されます。
Q4:VoiceOverの履歴や学習データを削除したい
A:以下の方法で初期化
# VoiceOverの設定をリセット
defaults delete com.apple.VoiceOver
defaults delete com.apple.VoiceOver4
defaults delete com.apple.universalaccess
# 再起動
sudo reboot
まとめ:VoiceOverを確実に解除する
VoiceOverの解除方法について、重要なポイントをまとめます:
即座に解除する方法:
- 🎯 Command + F5(最速)
- 🗣️ Siriに「VoiceOverをオフ」
- 👆 Touch ID 3回押し(対応機種)
二度と起動しないための設定:
システム設定 → アクセシビリティ
□ VoiceOverショートカットを無効化
□ アクセシビリティショートカットから除外
□ ログイン時の自動起動をオフ
VoiceOver中の緊急操作:
- Control + Option + F8:VoiceOverメニュー
- Control + Option + スペース:クリック
- Command + F5:即座にオフ
トラブル時の対処:
- fn + Command + F5 を試す
- Siriで音声コマンド
- セーフモードで起動して設定
VoiceOverは重要なアクセシビリティ機能ですが、誤って有効にすると操作が困難になります。 この記事の方法で確実に解除し、快適なMac環境を取り戻しましょう!
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