Macのターミナルと聞いて、こんなイメージを持っていませんか?
- 「黒い画面が怖くて触りたくない…」
- 「プログラマーの人だけが使うものでしょ?」
- 「何か間違えたらMacが壊れちゃいそう」
でも実は、ターミナルはMacをもっと便利に使うための魔法のツールなんです!
この記事では、プログラミングが分からなくても今すぐ使える便利なターミナルコマンドを10個厳選してご紹介します。
「マウスでカチカチするより早い」
「面倒な作業が一瞬で終わる
」「Macの隠れた機能が使える」など、知っておくと毎日の作業がグッと楽になる内容ばかりですよ!
open .:今いる場所をFinderで開く

open .
どんな時に便利?
ターミナルで作業していて、「今いるフォルダーをFinderで見たい!」という時に使えます。
応用編:
open https://www.apple.com # ウェブサイトを開く
open photo.jpg # 画像ファイルを開く
URLや画像ファイルなども、このコマンド一発で開けるんです。
pbcopy と pbpaste:コピー&ペーストを自在に操る
echo "コピーしたい文章" | pbcopy # クリップボードにコピー
pbpaste # クリップボードの内容を表示
どんな時に便利?
ファイルの中身を一瞬でコピーしたい時や、ターミナルの結果をメールやチャットに貼り付けたい時に大活躍です。
実用例:
cat memo.txt | pbcopy # memo.txtファイルの内容をまるごとコピー
これで、テキストファイルの中身が一瞬でクリップボードに入ります。
地味ですが、かなり便利ですよ!
say:Macに好きな言葉をしゃべってもらう
say "こんにちは、Macユーザーのみなさん"
どんな時に便利?
遊びとしても楽しいですが、実は作業の区切りを音で知らせたり、英語の発音チェックにも使えたり?
実用例:
say "作業完了しました" # 日本語もOK
say "How are you doing today?" # 英語の発音チェックに
長時間の作業が終わった時に「お疲れさまでした」と言ってもらうと、ちょっと癒されまる(笑)
この章のまとめ:
say
コマンドは遊びも実用も兼ね備えた面白機能。次は、Macの調子をチェックしてみましょう!
top:Macの今の状態をリアルタイムでチェック

top
どんな時に便利?
「なんかMacが重いなぁ…」という時に、どのアプリがCPUを使いすぎているかを確認できます。
さらに見やすく: より分かりやすい表示にしたい場合は、htop
というツールもおすすめです。
brew install htop # まずインストール
htop # 実行
カラフルで見やすい画面になるので、慣れてきたらこちらも試してみてください。
df -h:ディスク容量をサクッと確認
df -h
どんな時に便利? 「あと何GB空きがあるかな?」「容量不足になってない?」という時に、わざわざシステム情報を開かなくても一発で分かります。
見方のコツ:
- 「/」の行がメインのディスク(Macintosh HD)
- 「Use%」が使用率(90%超えたら要注意)
- 「Avail」が使える容量
数字が苦手な人でも、「%」を見れば大体の状況が分かりますよ。
du -sh *:フォルダーのサイズを一覧表示

du -sh *
どんな時に便利?
「ダウンロードフォルダーがいっぱいかも…」
「どのフォルダーが容量を食っているのか知りたい」という時に使えます。
実用的な使い方:
cd ~/Downloads # ダウンロードフォルダーに移動
du -sh * # 各ファイル・フォルダーのサイズを表示
これで、要らないファイルを効率的に見つけて削除できます。
history:過去に使ったコマンドを振り返る
history
どんな時に便利?
「前に使ったあのコマンド、なんだったっけ?」という時に、過去のコマンド履歴を見返せます。
さらに便利な使い方:
!123 # 123番目のコマンドをもう一度実行
!! # 直前のコマンドをもう一度実行
長いコマンドを何度も入力するのは面倒ですが、これなら楽ちんですね。
alias:よく使うコマンドに愛称をつける
alias ll='ls -la'
どんな時に便利?
長いコマンドを短くしたり、覚えやすい名前をつけたりできます。
上の例なら、ll
と入力するだけで詳細なファイル一覧が表示されます。
おすすめの alias:
alias desk='cd ~/Desktop' # デスクトップに移動
alias back='cd ..' # 一つ上のフォルダーに移動
alias clean='rm -f *.tmp' # 一時ファイルを削除
永続化のコツ:
毎回設定するのが面倒な場合は、~/.zshrc
ファイルに書いておけば、次回からも使えます。
brew:Macに便利ツールを簡単インストール
brew install ツール
どんな時に便利?
新しいツールやアプリを手軽にインストールしたい時に使います。
App Storeにないようなプログラマー向けツールも、一発でインストールできるんです。
まずはHomebrewをインストール:
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
おすすめツール:
brew install tree # フォルダー構造を見やすく表示
brew install youtube-dl # YouTube動画をダウンロード
brew install ffmpeg # 動画・音声ファイルの変換
開発者じゃなくても、日常で使える便利ツールがたくさんあります!
defaults:Macの隠し設定をカスタマイズ

defaults write com.apple.finder AppleShowAllFiles -bool true && killall Finder
どんな時に便利?
上のコマンドを実行すると、普段は見えない隠しファイルが表示されるようになります。
他にも、Macの様々な隠れた設定を変更できるんです。
設定例:
# スクリーンショットの保存形式をJPGに変更
defaults write com.apple.screencapture type jpg
# Dockの表示速度を超高速に(1行ずつ実行)
defaults write com.apple.dock autohide-time-modifier -float 0.1
killall Dock
# ファイル名の変更でファイル名全体を選択
defaults write com.apple.finder _FXShowPosixPathInTitle -bool true
元に戻すには:
# 隠しファイルを再び非表示に
defaults write com.apple.finder AppleShowAllFiles -bool false && killall Finder
# スクリーンショットの保存形式をPNGに変更
defaults write com.apple.screencapture type png
# Dockの表示速度をデフォルトに
defaults delete com.apple.dock autohide-time-modifier
killall Dock
# ファイル名の変更をデフォルトに
defaults write com.apple.finder _FXShowPosixPathInTitle -bool false
まとめ:ターミナルを使えば、Macがもっと自分仕様になる!
「ターミナル = 難しいもの」というイメージは、実は最初だけ。
少し慣れてしまえば、マウスよりも早くて正確な操作ができるようになります。
今回学んだコマンドをおさらい
open
– 何でも開ける便利屋さんpbcopy/pbpaste
– コピペの新しい形say
– Macとおしゃべりtop
– Macの健康診断df -h
– 容量チェックdu -sh
– フォルダーサイズの調査history
– 過去のコマンド振り返りalias
– 自分専用ショートカットbrew
– 最強のツール管理defaults
– Macの隠し設定操作
まずは気になったコマンドから一つずつ試してみてください。
困った時は:
コマンドが分からなくなったら、man コマンド名
でヘルプを表示できます。例:man ls
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