「新しい外付けSSDを買ったけど、Macで認識されない…」 「Time Machine用に使いたいのに、設定できない」 「WindowsとMacの両方で使いたいけど、どうすればいい?」
こんな経験はありませんか?
実は、外付けSSDは購入時の状態ではWindowsでしか使えない形式になっていることがほとんどなんです。 Macで快適に使うには、適切な形式にフォーマット(初期化)する必要があります。
でも安心してください!この記事を読めば、たった5分で最適な設定が完了します。 用途に合わせた形式の選び方から、実際の手順まで、画像を見るように分かりやすく解説していきますね。
まず知っておきたい!フォーマット形式の選び方

3秒で分かる!用途別おすすめ形式
あなたの使い方は?
🍎 Macだけで使う → APFS(最新・最速)
⏰ Time Machine専用 → APFS(macOS Big Sur以降)または Mac OS拡張
💻 MacとWindowsの両方 → exFAT(互換性重視)
📺 TVやゲーム機でも使う → exFAT(汎用性最高)
これだけ覚えておけば、基本的には大丈夫です! でも、それぞれの特徴をもう少し詳しく知りたい方のために、次で解説しますね。
フォーマット形式の詳細解説
APFS(Apple File System)- Mac専用の最新形式
特徴:
- Appleが2017年から採用している最新のファイルシステム
- SSDに最適化されていて、読み書きが最速
- ファイルのコピーが一瞬で完了する(実際にはコピーしない賢い仕組み)
- 暗号化やスナップショット機能に対応
メリット: ✅ SSDの性能を最大限に引き出せる ✅ 容量の使用効率が良い ✅ データの安全性が高い
デメリット: ❌ Windows では読み書きできない ❌ 古いMac(macOS Sierra以前)では使えない
こんな人におすすめ:
- Macでしか使わない
- 速度を重視したい
- Time Machineバックアップに使いたい
Mac OS拡張(HFS+)- 従来の定番形式
特徴:
- 長年使われてきた信頼性の高い形式
- 古いMacでも確実に使える
- HDDにも適している
メリット: ✅ すべてのMacで使える安定性 ✅ 実績が豊富で信頼性が高い
デメリット: ❌ SSDの性能を活かしきれない ❌ APFSより遅い
こんな人におすすめ:
- 古いMacでも使いたい
- 安定性を最重視
exFAT – Windows/Mac両対応
特徴:
- WindowsとMacの両方で読み書き可能
- 4GB以上の大きなファイルも保存できる
- TVやカメラ、ゲーム機でも使える
メリット: ✅ どんな機器でも使える汎用性 ✅ ファイルサイズの制限なし ✅ 他の人とデータを共有しやすい
デメリット: ❌ Time Machineには使えない ❌ APFSより遅い ❌ ジャーナリング機能がない(データ保護が弱い)
こんな人におすすめ:
- WindowsとMacを併用している
- 他の人とSSDを共有する
- 様々な機器で使いたい
FAT32 – 古い規格(非推奨)
特徴:
- 最も互換性が高いが、制限が多い
- 1ファイル4GBまでの制限あり
基本的にSSDでは選ばないでください。USBメモリなど小容量向けです。
実践!外付けSSDをフォーマットする手順
準備:データのバックアップ
重要な警告: フォーマットすると、SSD内のデータはすべて消去されます! 必要なデータは必ずバックアップしてください。
ステップ1:ディスクユーティリティを起動
3つの起動方法:
方法A(Spotlight検索):
- Command + スペース を押す
- 「ディスクユーティリティ」と入力
- Enterキーを押す
方法B(Launchpad):
- Launchpadを開く
- 「その他」フォルダ
- 「ディスクユーティリティ」をクリック
方法C(Finder):
- Finder → アプリケーション
- ユーティリティフォルダ
- ディスクユーティリティをダブルクリック
ステップ2:外付けSSDを選択
- 左側のリストから外付けSSDを選択
- 製品名やメーカー名で表示されることが多い
- 容量を確認して間違いないか確認
- 「表示」メニューから「すべてのデバイスを表示」を選択
- これをしないと、パーティションだけが表示される場合がある
💡 ポイント: 間違えて内蔵ドライブを選ばないよう、容量をよく確認してください!
ステップ3:消去(フォーマット)を実行
- 上部の「消去」ボタンをクリック
- 設定画面で以下を入力:名前:
- 好きな名前を付ける(日本語もOK)
- 例:「作業用SSD」「バックアップ」「データ保管庫」
- 用途に応じて選択(先ほどの解説を参考に)
- Mac専用なら「APFS」
- Windows共用なら「exFAT」
- 「GUIDパーティションマップ」を選択
- これは最新のMac用の標準設定
- 「消去」ボタンをクリック
- 完了を待つ
- 通常は数秒〜1分程度
- 容量が大きくても数分で完了
ステップ4:確認とマウント
フォーマットが完了したら:
- デスクトップに新しいアイコンが表示される
- Finderのサイドバーに表示される
- 正常に読み書きできるか、テストファイルをコピーしてみる
Time Machine用に設定する場合

APFSでTime Machine設定(推奨)
macOS Big Sur以降では、APFSフォーマットのSSDをTime Machineに使えます。
設定手順:
- SSDをAPFSでフォーマット(上記の手順)
- システム設定 → 「一般」→「Time Machine」
- 「バックアップディスクを追加」
- フォーマットしたSSDを選択
- 「ディスクを使用」をクリック
自動的に作成されるもの:
- Time Machine専用のAPFSボリューム
- 暗号化オプション(推奨)
容量の目安
Time Machineに必要な容量は:
- 最低限: Mac内蔵ストレージの1.5倍
- 推奨: Mac内蔵ストレージの2〜3倍
例:Mac内蔵が512GBなら、1TB以上のSSDが理想的
パーティション分割のテクニック
1つのSSDを複数の用途で使い分ける
大容量SSDを購入した場合、パーティションを分けて使い分けることができます。
例:2TBのSSDを3分割
- 1TB:Time Machine用(APFS)
- 500GB:Mac作業用(APFS)
- 500GB:Windows共有用(exFAT)
パーティション作成手順
- ディスクユーティリティでSSDを選択
- 「パーティション」ボタンをクリック
- 「+」ボタンで分割数を増やす
- 各パーティションのサイズを調整
- それぞれに名前とフォーマットを設定
- 「適用」をクリック
注意点:
- あとからサイズ変更は難しい
- 用途をよく考えてから分割する
トラブルシューティング
問題1:SSDが認識されない
症状:
- デスクトップに表示されない
- ディスクユーティリティにも出てこない
解決法:
- ケーブルを確認
- 別のUSBポートに接続
- 別のケーブルを試す
- USB-Cハブを使っている場合は直接接続
- 電源供給を確認
- SSDによっては電力不足の場合がある
- セルフパワーのUSBハブを使用
- Finderの設定を確認
- Finder → 設定 → 一般
- 「外部ディスク」にチェック
問題2:フォーマットできない
症状:
- 「消去できません」エラー
- プロセスが進まない
解決法:
- ディスクのマウント解除
- ディスクユーティリティで「マウント解除」
- その後、再度フォーマット
- First Aidで修復
- ディスクユーティリティの「First Aid」実行
- エラーを修復してから再試行
- セーフモードで実行
- Macをセーフモードで起動
- ディスクユーティリティを実行
問題3:書き込みができない
症状:
- ファイルをコピーできない
- 「読み出しのみ」と表示される
解決法:
- NTFSフォーマットの可能性(Windowsの形式)
- exFATかAPFSに再フォーマット
- または、NTFS書き込みソフトをインストール
問題4:速度が遅い
症状:
- 転送速度が期待より遅い
- 以前より遅くなった
解決法:
- 接続規格を確認
- USB 3.0以上のポートに接続
- ケーブルもUSB 3.0対応か確認
- フォーマット形式を確認
- Mac専用ならAPFSが最速
- exFATは若干遅い
- Spotlightのインデックス作成
- 新しくフォーマット直後は遅い
- しばらく待つと改善
SSDを長持ちさせる使い方のコツ
やってはいけないこと
❌ 頻繁なフォーマット
- SSDの寿命を縮める
❌ 容量ギリギリまで使う
- 10〜20%は空けておく
❌ デフラグメンテーション
- SSDには不要で有害
やるべきこと
✅ 定期的なバックアップ
- SSDも突然故障することがある
✅ 適切な取り外し
- 必ず「取り出す」操作をしてから外す
✅ TRIMを有効化
- APFSなら自動で有効
- サードパーティ製SSDは要確認
温度管理
SSDは熱に弱いので:
- 直射日光を避ける
- 通気性の良い場所で使用
- 長時間の連続書き込みは避ける
まとめ:最適なフォーマットで快適なSSDライフを
外付けSSDのフォーマットについて、これだけ覚えておけば完璧です:
形式選びの基本:
- 🍎 Mac専用 → APFS
- 💻 Mac/Windows両用 → exFAT
- ⏰ Time Machine → APFS
フォーマット手順:
- ディスクユーティリティを起動
- SSDを選択して「消去」
- 名前と形式を選んで実行
- 数分で完了!
成功のポイント:
- データは必ずバックアップ
- 用途に合った形式を選ぶ
- 迷ったらAPFS(Mac専用)かexFAT(汎用)
正しくフォーマットされた外付けSSDは、あなたのMacライフを劇的に快適にしてくれます。 大切なデータの保管、Time Machineバックアップ、作業領域の拡張など、様々な用途で活躍してくれるはずです。
もしフォーマットで困ったら、この記事を見返してみてくださいね。 きっと解決策が見つかるはずです!
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