「最近Macの動作が重くて、仕事が進まない…」 「レインボーカーソルがくるくる回って、イライラする」 「新しいMacに買い替える前に、何とかしたい」
そんなあなたの悩み、この記事で解決できます。
実は、Macが重くなる原因の90%以上は、簡単な方法で改善可能なんです。 高額な修理や買い替えは必要ありません。 これから紹介する方法を順番に試すだけで、あなたのMacは購入時のようなサクサク動作を取り戻せるでしょう。
まず最初に:今すぐできる3つの即効対策

1. 再起動で8割解決する理由
「えっ、そんな簡単なこと?」と思うかもしれませんね。
でも実は、Macを何日も起動したままにしていると、メモリ(作業領域)にゴミがたまってしまうんです。 再起動することで、このゴミが一掃されて、動作が軽くなります。
やり方:
- 左上のAppleマーク → 「再起動」をクリック
- 開いているアプリを保存して、再起動を実行
- 起動後、動作を確認
💡 ポイント:週に1回は再起動する習慣をつけましょう。
2. 不要なアプリを今すぐ終了
Macは複数のアプリを同時に動かせますが、使っていないアプリも裏で動き続けているんです。 これがMacの処理能力を奪っている原因かもしれません。
確認方法:
- Command + Option + Esc を押す
- 「強制終了」ウィンドウで動作中のアプリを確認
- 使っていないアプリを選択して「強制終了」
特に、以下のアプリは要注意です:
- Chrome(タブを大量に開いている場合)
- Photoshopなどの画像編集ソフト
- 動画編集ソフト
- Slack、Zoomなどの通信アプリ
3. デスクトップの整理で意外な高速化
デスクトップにファイルが散乱していませんか?
実は、Macはデスクトップのファイル一つ一つを常に監視しているため、 ファイルが多いほど処理が重くなってしまいます。
解決策:
- デスクトップのファイルを「書類」フォルダに移動
- 必要なファイルだけショートカットを作成
- 目安:デスクトップのファイルは10個以下に
根本解決:ストレージ容量を確保する方法
なぜストレージ容量が重要なの?
Macは作業中のデータを一時的に保存する場所(スワップ領域)として、ストレージの一部を使用します。 空き容量が少ないと、この領域が確保できず、動作が極端に遅くなるんです。
理想的な空き容量:
- 最低でも10GB以上
- できれば全容量の20%以上
容量確認と削除の手順
1. 現在の容量を確認:
- Appleマーク → 「このMacについて」
- 「ストレージ」タブをクリック
- 使用状況をチェック
2. 大容量ファイルを探す:
- Finder → 「アプリケーション」→「ユーティリティ」
- 「ディスクユーティリティ」を起動
- または、Appleマーク → 「ストレージ設定」→「推奨事項」
3. 削除すべきファイル:
ダウンロードフォルダ
- 古いインストーラー(.dmgファイル)
- 一時的にダウンロードしたファイル
- 重複した画像や書類
ゴミ箱を空にする
- ゴミ箱アイコンを右クリック
- 「ゴミ箱を空にする」を選択
- これだけで数GBの容量が確保できることも!
キャッシュファイルの削除
- Finder で Command + Shift + G
- 「~/Library/Caches」と入力
- 中身を選択して削除(システムが自動で再生成するので安全)
メモリ(RAM)を効率的に使う設定
アクティビティモニタで犯人を特定
メモリを大量に使っているアプリを見つけましょう。
手順:
- 「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「アクティビティモニタ」
- 「メモリ」タブをクリック
- メモリ使用量が多い順に並び替え
- 異常に多いアプリがあれば終了
注意すべき数値:
- 1つのアプリで2GB以上使用している場合は要注意
- 「メモリプレッシャー」が黄色や赤の場合は対策が必要
ログイン項目を整理する
Macの起動時に自動で立ち上がるアプリを減らすことで、起動も速くなり、メモリも節約できます。
設定方法:
- システム設定 → 「一般」→「ログイン項目」
- 不要なアプリの「-」ボタンをクリック
- 本当に必要なものだけ残す
システムを最適化する上級テクニック
SMCリセットで電源管理を正常化
SMC(システム管理コントローラ)は、電源やファンなどを制御する重要な部分です。 これをリセットすることで、多くの問題が解決することがあります。
Intel Macの場合:
- Macをシステム終了
- 電源ボタンを10秒間押し続ける
- 手を離して、通常通り起動
Apple Silicon Mac(M1/M2/M3)の場合:
- Macをシステム終了
- 30秒待つ
- 通常通り起動
NVRAMリセットで設定をクリア
NVRAM(不揮発性ランダムアクセスメモリ)には、音量や画面解像度などの設定が保存されています。
Intel Macのみ対応:
- Macをシステム終了
- 電源を入れてすぐに Option + Command + P + R を押し続ける
- 起動音が2回鳴ったら手を離す
セーフモードで問題を診断
セーフモードは、最小限の機能だけで起動する特別なモードです。
起動方法:
- Intel Mac:起動時にShiftキーを押し続ける
- Apple Silicon Mac:電源ボタンを押し続け、オプション表示後「セーフモード」を選択
セーフモードで問題が解決する場合、サードパーティ製のアプリが原因の可能性が高いです。
定期メンテナンスのススメ

月1回のお手入れリスト
第1週:
- デスクトップの整理
- ダウンロードフォルダの整理
- ゴミ箱を空にする
第2週:
- ソフトウェアアップデートの確認
- 不要なアプリのアンインストール
第3週:
- ディスクユーティリティで「First Aid」実行
- Time Machineバックアップの確認
第4週:
- 再起動
- ログイン項目の見直し
自動化できる設定
ストレージの自動管理:
- システム設定 → 「一般」→「ストレージ」
- 「ゴミ箱を自動的に空にする」をオン
- 「ストレージを最適化」をオン
アップデートの自動化:
- システム設定 → 「一般」→「ソフトウェアアップデート」
- 「自動アップデート」をオン
それでも解決しない時の最終手段
macOSの再インストール
データを残したまま、システムだけを入れ直すことができます。
手順:
- Time Machineでバックアップ(必須!)
- Command + R を押しながら起動
- 「macOSを再インストール」を選択
- 指示に従って進める
プロに相談すべきサイン
以下の症状が出たら、Apple StoreやApple認定サービスプロバイダに相談しましょう:
- ファンが常に全開で回っている
- 頻繁にフリーズする
- 起動に5分以上かかる
- カーネルパニック(突然の再起動)が頻発
- 本体が異常に熱い
まとめ:快適なMacライフを取り戻そう
今回紹介した方法を順番に試すことで、ほとんどのMacの重さは解消できるはずです。
最も効果的な3つの対策:
- 定期的な再起動(週1回)
- ストレージ容量の確保(20%以上の空き)
- 不要なアプリの削除
これらを習慣化することで、Macは常に快適な状態を保てます。
「でも、面倒くさそう…」と思うかもしれませんね。 最初は少し手間に感じるかもしれませんが、一度設定してしまえば、あとは月1回のメンテナンスだけ。 その少しの手間で、毎日の作業効率が格段に上がるんです。
新しいMacを買う前に、まずはこの記事の方法を試してみてください。 きっと、あなたのMacはまだまだ現役で活躍してくれるはずです。
快適なMacライフを楽しんでくださいね!
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