MacのSafariは、いつものようにmacOSのアップデートと一緒に自動で最新バージョンになります。
でも、いろいろな理由でSafariのアップデートを止めたいと思うこともありますよね。
たとえば、お気に入りの拡張機能が新しいバージョンで使えなくなったり、仕事で使っているウェブサイトが新しいSafariでうまく動かなくなったりすることがあります。
この記事では、MacでSafariの自動アップデートを無効にする方法と、知っておくべき注意点をくわしく説明します。
SafariのアップデートはmacOSの一部です
まず大切なことを知っておきましょう。
SafariはmacOSに組み込まれたアプリなので、他のアプリのように個別にアップデートを止めることはできません。
Safariのバージョンアップは「macOSアップデート」と連動しているのです。
つまり、Safariのアップデートを止めるには、macOS全体のアップデートを管理する必要があります。
Safariの自動アップデートを無効にする方法

システム設定で自動アップデートをオフにする
一番かんたんな方法は、システム設定からmacOSの自動アップデートを止めることです。
手順:
- Appleメニューをクリックして「システム設定」を選びます
- 「一般」をクリックします
- 「ソフトウェア・アップデート」をクリックします
- 「自動アップデートを有効にする」のチェックを外します
これで、macOSとSafariの自動更新が止まります。アップデートがあっても、勝手に更新されることはありません。
手動でアップデートを管理する
自動アップデートを止めたあとは、手動でアップデートを管理します。
手順:
- システム設定の「ソフトウェア・アップデート」を定期的にチェックします
- アップデートがあるときは、内容を確認してから更新するかどうかを決めます
- 必要だと思うアップデートだけを実行します
この方法なら、自分のタイミングでアップデートできます。
ターミナルでアップデートの自動ダウンロードを無効化(上級者向け)
コンピューターに詳しい方は、ターミナルというアプリを使ってより細かくアップデートを管理できます。
コマンド:
sudo softwareupdate --schedule off
このコマンドを実行すると、自動アップデートのスケジュールが停止します。
元に戻したいときは:
sudo softwareupdate --schedule on
このコマンドで自動アップデートを再び有効にできます。
注意:
- ターミナルを使うときは、コマンドを間違えないよう注意してください
- 管理者パスワードの入力が必要です
- 初心者の方にはおすすめしません
知っておくべき注意点とリスク

Safariのアップデートを無効にする前に、以下のリスクを理解しておきましょう。
セキュリティのリスク
最も重要なリスクです。
- 新しいアップデートには、セキュリティの穴を修正する内容が含まれています
- 古いバージョンのSafariを使い続けると、悪意のあるウェブサイトから攻撃される可能性が高くなります
- 個人情報の流出やウイルス感染のリスクが増加します
動作の安定性に関する問題
- 古いバージョンのSafariでは、新しいウェブサイトが正しく表示されないことがあります
- 動画が再生されなかったり、オンラインサービスが使えなくなったりする可能性があります
- ウェブアプリケーションが正常に動作しない場合があります
macOS全体の管理が必要
- Safariだけでなく、macOS全体の自動アップデートが止まります
- システム全体のセキュリティアップデートも手動で管理する必要があります
- 他のアプリケーションのアップデートも影響を受ける可能性があります
アップデートを無効にしても安全に使うためのコツ

どうしてもアップデートを止める必要がある場合は、以下の点に注意してください。
定期的なチェック
- 少なくとも月に1回は、アップデートが出ていないかチェックしましょう
- セキュリティに関するアップデートは、できるだけ早く適用することをおすすめします
代替ブラウザーの使用
- 重要なウェブサイトを使うときは、最新版のChrome、Firefox、Edgeなどを使いましょう
- メインブラウザーとは別に、最新版のブラウザーを1つ用意しておくと安心です
バックアップの強化
- 定期的にTime Machineでバックアップを取りましょう
- 大切なデータは複数の場所に保存しておきましょう
よくある質問

Q: 特定のアップデートだけを避けることはできますか?
A: 残念ながら、macOSの標準機能では特定のアップデートだけを避けることはできません。すべてのアップデートを止めるか、すべてを適用するかの選択になります。
Q: アップデート後に元のバージョンに戻すことはできますか?
A: Time Machineでバックアップを取っている場合は、システム全体を以前の状態に戻すことができます。ただし、Safari単体だけを古いバージョンに戻すことはできません。
まとめ
Safariの自動アップデートを無効にする方法は以下の通りです:
- システム設定での停止:一番かんたんで確実な方法
- ターミナルでの管理:より詳細な設定が可能(上級者向け)
- 手動でのアップデート管理:自分のタイミングで更新
ただし、セキュリティや安定性の面でリスクがあることを忘れてはいけません。
可能であれば、アップデートを止めるのではなく、以下の対策を検討してみてください:
- 問題のある拡張機能を別のものに変える
- 最新版に対応したウェブサイトへの移行を検討する
- 代替ブラウザーの使用を検討する
どうしてもアップデートを止める必要がある場合は、自己責任で慎重に実施してください。
定期的なセキュリティチェックと、できるだけ早めのアップデート適用を心がけましょう。
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