Macを使っていて「ロック画面の壁紙を好きな画像に変えたい」と思ったことはありませんか?
実は、Macのロック画面壁紙の設定は、Windowsとは少し違った仕組みになっています。
この記事では、Macのロック画面壁紙を変更する方法を、基本から応用テクニックまでわかりやすく解説します。
Macの壁紙設定の基本|デスクトップとロック画面の関係

まず知っておきたい重要なポイント
Macでは、デスクトップの壁紙を変更すると、ロック画面(ログイン画面)にも同じ画像が反映されるという仕組みになっています。
これは、多くのWindowsユーザーが慣れている「デスクトップとロック画面を別々に設定」とは異なる特徴です。
なぜこのような仕組みなの?
Appleは「シンプルで統一感のあるデザイン」を重視しているため、デスクトップとロック画面で同じ壁紙を使うことで、一貫した美しい体験を提供しようとしています。
基本的な壁紙変更方法
手順1:システム設定を開く
- 画面左上のAppleメニューをクリック
- システム設定を選択
- 壁紙(Wallpaper)をクリック
手順2:壁紙を選択する
壁紙は次の3つの方法から選べます:
Apple標準の壁紙から選ぶ
- システムに最初から入っている美しい壁紙
- 季節や時間によって自動的に変わる「ダイナミック壁紙」も選択可能
自分の写真フォルダから選ぶ
- Photosアプリに保存されている写真を使用
- 家族やペット、風景写真など個人的な画像を設定可能
カスタムフォルダを追加
- 「+」ボタンから任意のフォルダを追加
- デスクトップやダウンロードフォルダの画像も使用可能
手順3:設定を確認
選択した画像が自動的にデスクトップとロック画面の両方に反映されます。
確認方法
- すぐに確認したい場合:Appleメニュー → ロック画面
- しばらく待つ場合:設定した時間でスクリーンセーバーが起動
ロック画面だけ別の画像にする方法(上級者向け)

「デスクトップとロック画面で違う画像を使いたい」という場合の方法を説明します。
ただし、この方法にはリスクがあることを理解しておいてください。
注意すべきリスク
- macOSアップデートで設定が元に戻る可能性があります
- システムファイルを変更するため、慎重な作業が必要です
- macOS Ventura以降では動作しない場合があります
事前準備
必要なもの
- ロック画面用の画像(PNG形式推奨)
- 画像編集ソフト(プレビューアプリでも可)
- Macの管理者権限
画像の準備
- 使いたい画像をMacの画面解像度に合わせてリサイズ
- PNG形式で保存
- ファイル名を
lockscreen.png
に変更
設定手順
ステップ1:システムファイルの場所を確認
- Finderを開く
- 移動 → フォルダへ移動を選択
- 次のパスを入力:
/Library/Caches/Desktop Pictures/
ステップ2:バックアップを作成
元のファイルを別の場所にコピーして保存しておきます。何か問題が起きたときに元に戻せるように必ずバックアップを取りましょう。
ステップ3:ファイルを置き換え
- 準備した
lockscreen.png
をシステムフォルダにコピー - 既存のファイルを置き換えるかどうか聞かれたら「置き換える」を選択
- 管理者パスワードの入力が求められる場合があります
ステップ4:変更を反映
- Macを再起動するか
- Appleメニュー → ロック画面で確認
その他のカスタマイズ方法

ロック画面にメッセージを表示
「このMacは○○のものです」といったメッセージを追加できます。
- システム設定 → ロック画面
- 「ロック中にメッセージを表示」を有効にする
- 表示したいメッセージを入力
ユーザーアイコンを変更
ロック画面に表示されるユーザーのアイコンも変更できます。
- システム設定 → ユーザとグループ
- 自分のアカウントを選択
- アイコン画像をクリックして新しい画像を選択
ダイナミック壁紙を活用
時間や場所によって自動的に変わる壁紙機能を使うと、より動的なロック画面を楽しめます。
- 時間によって変化:一日の時間に合わせて明暗が変わる
- 場所によって変化:位置情報に基づいて風景が変わる
よくある質問と解決方法

壁紙が変更されない場合
原因1:画像ファイルの問題
- サポートされている形式(JPEG、PNG、HEIF)を使用
- ファイルサイズが大きすぎる場合は縮小
原因2:権限の問題
- 管理者権限でログインしているか確認
- 画像ファイルの読み取り権限を確認
原因3:システムの不具合
- Macを再起動してみる
- システム設定を一度閉じて再度開く
元の設定に戻したい場合
- 基本設定の場合:システム設定から別の壁紙を選択
- システムファイルを変更した場合:バックアップしたファイルを元の場所に戻す
macOSバージョンによる違い
macOSバージョン | 基本設定 | システムファイル変更 |
---|---|---|
Monterey以前 | 対応 | 比較的安定 |
Ventura以降 | 対応 | 動作しない場合あり |
Sonoma | 対応 | 新しい仕組みに変更 |
まとめ
Macのロック画面壁紙を変更する方法は、大きく分けて2つあります。
初心者におすすめ:基本設定
メリット
- 安全で確実
- macOSアップデートの影響を受けない
- 操作が簡単
やり方
- システム設定 → 壁紙
- 好きな画像を選択
- 自動的にデスクトップとロック画面に反映
上級者向け:システムファイル変更
メリット
- デスクトップとロック画面で別々の画像を使える
- より細かなカスタマイズが可能
注意点
- macOSアップデートで元に戻る
- システムファイルの変更にはリスクがある
- 新しいmacOSバージョンでは動作しない場合がある
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