【2025年最新版】Macを初期化する方法|安全+スムーズに工場出荷状態へ

Mac

Macの初期化(工場出荷状態へのリセット)は、譲渡・下取り時だけでなく、動作が重くなったときやトラブル発生時にも有効な手段です。

しかし「どうやって初期化するの?」「必要な準備は?」と不安な方も多いはず。

この記事では、バックアップから初期化、再セットアップまでの全手順を、初心者でも安心できるよう分かりやすく解説します。

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初期化が必要になるケース

こんな時に初期化を検討しよう

Macを手放す時

  • 売却や下取りに出す
  • 家族や友人に譲る
  • 会社から返却を求められた

トラブル解決のため

  • 動作が異常に重くなった
  • アプリが頻繁にクラッシュする
  • システムエラーが続く
  • ウイルス感染の疑いがある

新しいスタートを切りたい時

  • 不要なファイルを一気に整理したい
  • システムをクリーンな状態に戻したい
  • 設定をすべてやり直したい

初期化前の重要な準備

データのバックアップ(必須作業)

初期化すると、すべてのデータが消去されます

必ず事前にバックアップを取りましょう。

Time Machineでバックアップ

  1. 外付けハードディスクを接続
  2. 「システム設定」→「一般」→「Time Machine」
  3. 「バックアップディスクを追加」をクリック
  4. 外付けドライブを選択して開始

iCloudでバックアップ

  • 写真:「写真」アプリ → 設定 → iCloud写真をオン
  • 書類:iCloud Drive にファイルを保存
  • 連絡先・カレンダー:自動的に同期される

手動でバックアップ

  • 重要なファイルを外付けドライブにコピー
  • USBメモリやクラウドストレージに保存

サインアウト作業

iTunes・Apple ID からサインアウト

  1. 「ミュージック」アプリを開く
  2. メニューバー → アカウント → サインアウト

iCloudからサインアウト

  1. 「システム設定」→「Apple ID」
  2. 「サインアウト」をクリック
  3. データをMacに残すかどうか選択

その他のアカウント

  • Adobe Creative Cloud
  • Microsoft Office
  • Dropbox、Google Drive
  • Slack、Discord

その他の準備

ペアリング機器の解除

  • Bluetooth キーボード・マウス
  • AirPods、ヘッドホン
  • 外付けスピーカー

ライセンス認証の解除

  • 有料ソフトのライセンス
  • Adobe製品
  • Microsoft Office

初期化方法の選択

最新macOS(Monterey以降)の場合

対象機種

  • Apple Silicon Mac(M1、M2、M3、M4)
  • Intel Mac(T2セキュリティチップ搭載モデル)

「すべてのコンテンツと設定を消去」機能

この方法が最も簡単で安全です。

手順(macOS Ventura以降)

  1. Appleメニュー()→「システム設定」
  2. 「一般」→「転送またはリセット」
  3. 「すべてのコンテンツと設定を消去」をクリック
  4. 管理者パスワードを入力
  5. 画面の指示に従って進める

手順(macOS Monterey)

  1. Appleメニュー()→「システム環境設定」
  2. 「すべてのコンテンツと設定を消去」を選択
  3. 管理者パスワードを入力
  4. 確認画面で「続ける」をクリック

古いmacOSやすべてのMacで使える方法

macOSリカバリーモードを使用

この方法はすべてのMacで利用できます。

起動方法

Intel Macの場合

  1. Macの電源を切る
  2. 電源ボタンを押した直後に「⌘(command)+ R」を押し続ける
  3. Appleロゴが表示されたらキーを離す

Apple Silicon Macの場合

  1. Macの電源を切る
  2. 電源ボタンを長押し(10秒程度)
  3. 起動オプションが表示されたら「オプション」を選択
  4. 「続ける」をクリック

初期化の手順

  1. macOSユーティリティ画面で「ディスクユーティリティ」を選択
  2. 「続ける」をクリック
  3. 左側のサイドバーで起動ディスク(通常は「Macintosh HD」)を選択
  4. 「消去」ボタンをクリック
  5. フォーマット形式で「APFS」を選択
  6. 「消去」をクリックして実行
  7. 完了したら「ディスクユーティリティ」を終了
  8. 「macOSを再インストール」を選択してOSをインストール

方法別比較表

初期化方法対応機種難易度所要時間特徴
すべてのコンテンツと設定を消去Monterey以降(Apple Silicon・T2搭載Intel)簡単30分〜1時間GUI操作で直感的
macOSリカバリーすべてのMac中級1〜3時間手動操作、確実に消去
インターネットリカバリーすべてのMac中級2〜4時間ネット経由でOS再インストール

初期化後の設定について

OEM状態で保つ場合(譲渡・売却時)

初期設定画面が表示されたら

  1. 「国または地域を選択」画面で電源ボタンを押す
  2. Macをシャットダウンする
  3. 設定を進めずに終了する

これで工場出荷状態(OEM状態)として次の利用者に渡せます。

自分で使い続ける場合

初期設定を進める

  1. 言語と地域を選択
  2. Wi-Fi ネットワークに接続
  3. Apple ID でサインイン
  4. バックアップからデータを復元(必要に応じて)

よくある質問と注意点

初期化前のチェックリスト

  • [ ] 重要なデータをバックアップした
  • [ ] Apple ID からサインアウトした
  • [ ] iTunes の認証を解除した
  • [ ] Bluetooth機器のペアリングを解除した
  • [ ] 有料ソフトのライセンス認証を解除した
  • [ ] FileVault(暗号化)を解除した(必要に応じて)

失敗しないためのポイント

十分な時間を確保する

  • 初期化には最低でも1〜3時間かかります
  • 途中で電源が切れないよう、電源アダプターを接続

安定したインターネット接続

  • macOS再インストール時に大容量のダウンロードが発生
  • Wi-Fi環境が不安定な場合は有線接続を推奨

正しい手順で進める

  • 手順を飛ばさず、一つずつ確実に実行
  • 不安な場合は専門家に相談

こんな時はどうする?

初期化が途中で止まった場合

  1. 30分程度待ってみる
  2. 強制再起動(電源ボタン10秒長押し)
  3. 再度リカバリーモードから実行

パスワードを忘れた場合

  1. Apple ID でリセットを試す
  2. 他の管理者アカウントでログイン
  3. Appleサポートに相談

外付けドライブが認識されない場合

  1. ケーブルの接続を確認
  2. 別のUSBポートに接続
  3. 他のMacで動作確認

安全性とセキュリティ

データの完全消去について

標準の初期化で十分な場合

  • 個人使用での買い替え
  • 家族間での譲渡
  • 一般的な売却

より確実な消去が必要な場合

  • 企業の機密データが含まれる
  • 個人情報が大量に保存されている
  • セキュリティを重視する

この場合は、専門業者によるデータ完全消去サービスの利用を検討しましょう。

FileVault(暗号化)について

FileVaultが有効な場合

  • データは暗号化されているため、初期化だけでも高いセキュリティ
  • ただし、事前にFileVaultを無効にするとより確実

FileVaultの無効化手順

  1. 「システム設定」→「プライバシーとセキュリティ」
  2. 「FileVault」をクリック
  3. 「オフにする」を選択

まとめ

初期化の基本的な流れ

  1. 事前準備を確実に行う
    • データバックアップ
    • アカウントのサインアウト
    • 機器のペアリング解除
  2. 適切な初期化方法を選択
    • 新しいmacOS:「すべてのコンテンツと設定を消去」
    • 古いmacOS・手動希望:macOSリカバリー
  3. 初期化後の対応
    • 譲渡時:OEM状態で電源オフ
    • 継続使用:初期設定を進める

成功のための重要ポイント

準備が9割

  • バックアップは複数の方法で行う
  • アカウント類のサインアウトを忘れずに
  • 時間に余裕を持って作業する

適切な方法選択

  • 自分のMacの機種とmacOSバージョンを確認
  • 用途に応じて初期化方法を選ぶ
  • 不安な場合は確実性の高い方法を選択

安全第一

  • 重要なデータは必ず事前にバックアップ
  • 手順を正確に実行する
  • 困ったらAppleサポートに相談

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