「さっきまで動いてたのに、急に矢印キーが反応しない!」 「オブジェクトを微調整したいのに、全然動かない…」 「再起動しても直らない!締切が迫ってるのに!」
実は、この問題9割は簡単な設定で解決できるんです。
でも原因が複数あるから、 みんな混乱してしまうんですよね。
この記事では、 原因を特定して、確実に解決する方法を 優先順位をつけて解説します!
【最速解決】まず試すべき3つの方法

解決法1:キーボード増分の確認(最多原因)
これが原因の可能性:80%!
矢印キーの移動量が「0」になっている可能性大。
確認と解決方法:
- 環境設定を開く
- Mac:Illustrator → 環境設定 → 一般
- ショートカット:Command + K
- 「キーボード増分」を確認
- デフォルト値:0.3528mm(1pt)
- もし「0」になっていたら原因はこれ!
- 適切な値に設定
推奨値: - 細かい作業:0.1mm - 通常作業:1mm または 1pt - 大きく動かす:10mm
Shiftキー併用時の設定も確認:
- 「Shift + 矢印」の移動量も設定可能
- 通常の10倍(10mmなど)がおすすめ
解決法2:テキストツールの選択解除
これが原因の可能性:15%
テキストツールが選択されたままだと、 矢印キーはカーソル移動になります。
解決方法:
- Vキーを押して選択ツールに切り替え
- またはEscキーを押してツールをリセット
- オブジェクトを選択してから矢印キー
覚えておくと便利:
ツール切り替えショートカット:
V:選択ツール
A:ダイレクト選択ツール
T:文字ツール
解決法3:ビューのリセット
表示関連の不具合の場合:
- 表示メニュー → プレビューを確認
- アウトラインモードになっていないか
- GPUプレビューの切り替え
- Command + E でCPUプレビューに切り替え
- もう一度押してGPUに戻す
- 画面の再描画
- Command + Shift + F5
原因別の詳細な対処法
原因1:環境設定の破損
症状:
- 他の設定も含めておかしい
- Illustratorの動作が不安定
解決方法:環境設定をリセット
Mac版の手順:
- Illustratorを完全に終了
- 以下のキーを押しながら起動: Option + Command + Shift
- 「環境設定を削除しますか?」→「はい」
設定ファイルの場所(手動削除):
~/Library/Preferences/Adobe Illustrator [バージョン] Settings/
原因2:スマートガイドの干渉
症状:
- 矢印キーは効くが、思った方向に動かない
- 勝手に整列される
解決方法:
- 表示 → スマートガイドをオフ
- ショートカット:Command + U
- 整列パネルの「ピクセルにスナップ」をオフ
- 「ポイントにスナップ」もオフ
原因3:ロックやグループの問題
症状:
- 特定のオブジェクトだけ動かない
確認ポイント:
レイヤーロックの確認:
- レイヤーパネルを開く(F7)
- 鍵アイコンがないか確認
- あれば解除
オブジェクトロックの確認:
- オブジェクト → すべてをロック解除
- ショートカット:Command + Option + 2
グループ化の確認:
- 動かしたいオブジェクトをダブルクリック
- グループ編集モードに入る
- または Command + Shift + G で解除
原因4:アートボードツールが選択されている
症状:
- 矢印キーでアートボードが動く
解決方法:
- Shift + Oでアートボードツールを解除
- Vキーで選択ツールに戻る
macOS特有の問題と解決策
Macのアクセシビリティ設定
マウスキー機能の確認:
- システム設定 → アクセシビリティ
- ポインタコントロール → 代替コントロール方法
- 「マウスキー」がオフになっているか確認
オンだと矢印キーがマウス移動になります!
Mission ControlやSpacesの干渉
ショートカットの競合確認:
- システム設定 → キーボード
- キーボードショートカット
- Mission Controlの設定を確認
- 矢印キーを使う設定があれば無効化
日本語入力(IME)の問題
入力モードの確認:
- 英数モードに切り替える(英数キー)
- または Control + Shift + J
日本語入力中は矢印キーが 変換候補の選択に使われることがあります。
Illustratorバージョン別の対処法
CC 2024/2025の場合
最新版特有の設定:
- 環境設定 → パフォーマンス
- 「GPUパフォーマンス」のチェックを外す
- Illustratorを再起動
CC 2020-2023の場合
既知のバグ対策:
- Creative Cloudから最新アップデートを適用
- それでもダメなら前バージョンに戻す
CS6以前の場合
レガシー版の対処:
- macOSとの互換性を確認
- Rosetta 2経由で動作している場合は要注意
プロが使う便利な代替方法

矢印キー以外の移動方法
変形パネルを使った精密移動:
- ウィンドウ → 変形
- X/Y座標に直接数値入力
- 相対値入力も可能(+10mmなど)
移動ツールを使う:
- オブジェクトを選択
- Enterキーで移動ダイアログ
- 数値で正確に移動
カスタムショートカットの設定
独自のキー設定:
- 編集 → キーボードショートカット
- 「ツール」や「メニューコマンド」を選択
- 矢印キーの代わりにWASDなどを設定
トラブルシューティングチェックリスト
基本チェック項目
✅ キーボード増分が0になっていないか ✅ 選択ツール(V)が選ばれているか ✅ オブジェクトが選択されているか ✅ レイヤーがロックされていないか ✅ スマートガイドが干渉していないか
詳細チェック項目
✅ 環境設定をリセットしたか ✅ Illustratorを最新版にアップデート ✅ macOSのアクセシビリティ設定 ✅ 他のアプリでは矢印キーが動くか ✅ 外付けキーボードでも同じ症状か
よくある質問と回答
Q:特定のファイルだけ矢印キーが効かない
A: ファイル固有の問題:
- 別名で保存してみる
- 新規ドキュメントにコピペ
- アウトライン表示で確認(Command + Y)
Q:Photoshopでは動くのにIllustratorだけ動かない
A: Illustrator固有の設定:
- 環境設定のリセットが最も効果的
- Creative Cloudの再インストールも検討
Q:矢印キーの反応が遅い
A: パフォーマンスの問題:
- GPUプレビューをオフ
- 不要なパネルを閉じる
- ドキュメントのラスタライズ効果設定を確認
Q:急に動かなくなった
A: 直前の操作を思い出す:
- ツールを切り替えた?→ Vキーで選択ツールに
- 何かロックした?→ Command + Option + 2
- 設定を変更した?→ 環境設定リセット
まとめ:矢印キー復活への最短ルート
99%はこれで解決:
- まず確認:キーボード増分
- Illustrator → 環境設定 → 一般
- 0.3528mm(1pt)に設定
- 次に確認:ツール選択
- Vキーで選択ツールに切り替え
- それでもダメなら:環境設定リセット
- Option + Command + Shift押しながら起動
矢印キーが復活すれば、 作業効率が劇的に改善されます!
この記事の方法を順番に試せば、 必ず解決するはずです。
デザイン作業、頑張ってください!
解決できたら、どの方法が効いたか教えてください。同じ悩みを持つデザイナー仲間の助けになります!
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