Mac hostsファイルをデスクトップで編集する方法|初心者でも安全に設定変更できる手順

Mac

「hostsファイルを編集してください」と言われたけど、ターミナルのコマンドは難しくて不安…

そんな人におすすめなのが、hostsファイルをデスクトップに移動して、普通のテキストエディタで編集する方法です。

この方法なら:

  • 見慣れたテキストエディタで編集できる
  • コマンドを覚える必要がない
  • 間違えても簡単に元に戻せる

実は、プロの開発者もこの方法を使うことがあります。

この記事では、hostsファイルをデスクトップにコピーして編集し、元の場所に戻すまでの手順を、初心者にもわかりやすく解説します。

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  1. なぜデスクトップに移動するの?
    1. 理由1:権限の問題を回避できる
    2. 理由2:使い慣れたアプリで編集できる
    3. 理由3:バックアップが自動的に残る
    4. 理由4:複数人で確認しやすい
  2. 【完全版】デスクトップで編集する手順
    1. 全体の流れ
  3. ステップ1:hostsファイルをデスクトップにコピー
    1. 方法A:ターミナルを使う(推奨)
    2. 方法B:Finderを使う(GUI操作)
  4. ステップ2:デスクトップのhostsファイルを編集
    1. 編集方法1:テキストエディットで開く
    2. 編集方法2:Visual Studio Codeで開く
    3. 編集方法3:ダブルクリックで開く
    4. 実際の編集例
    5. 編集時の注意点
    6. 保存方法
  5. ステップ3:編集したファイルを元の場所に戻す
    1. 方法A:ターミナルで戻す(推奨)
    2. 方法B:Finderで戻す
    3. ファイルが正しく戻ったか確認
  6. ステップ4:設定を反映する
    1. DNSキャッシュをクリア
    2. ブラウザのキャッシュもクリア
    3. 動作確認
  7. よくあるトラブルと解決法
    1. トラブル1:ファイルが開けない
    2. トラブル2:保存時に拡張子が付く
    3. トラブル3:元の場所に戻せない
    4. トラブル4:文字化けする
    5. トラブル5:改行コードが違う
  8. デスクトップに置いたままにしてもいい?
    1. 削除すべき理由
    2. 削除方法
  9. バックアップを取る正しい方法
    1. バックアップの作成
    2. バックアップから復元
    3. 日付付きバックアップ
  10. より安全な編集方法:バージョン管理
    1. 手順
  11. この方法のメリット・デメリット
    1. メリット
    2. デメリット
    3. 他の方法との比較
  12. チェックリスト:編集前後の確認事項
    1. 編集前
    2. 編集中
    3. 編集後
  13. まとめ:初心者でも安全に編集できる

なぜデスクトップに移動するの?

直接編集しないで、わざわざデスクトップに移動する理由があります。

理由1:権限の問題を回避できる

hostsファイルは /etc/hosts という場所にあり、システムファイルとして保護されています。

直接編集するには管理者権限が必要ですが、一度デスクトップにコピーすれば、普通のファイルとして自由に編集できます。

理由2:使い慣れたアプリで編集できる

ターミナルのnanoやvimではなく、テキストエディットなどの見慣れたアプリで編集できます。

理由3:バックアップが自動的に残る

デスクトップにコピーした時点で、元のファイルがバックアップとして残ります。

間違えても安心です。

理由4:複数人で確認しやすい

編集した内容を、チームメンバーに見せたり、確認してもらいやすくなります。

【完全版】デスクトップで編集する手順

ステップバイステップで解説します。

全体の流れ

  1. hostsファイルをデスクトップにコピー
  2. デスクトップのファイルを編集
  3. 編集したファイルを元の場所に戻す
  4. 設定を反映

それでは、詳しく見ていきましょう。

ステップ1:hostsファイルをデスクトップにコピー

まずは元のファイルをデスクトップに持ってきます。

方法A:ターミナルを使う(推奨)

手順:

  1. 「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ターミナル」を開く
  2. 以下のコマンドをコピー&ペーストして Enter
sudo cp /etc/hosts ~/Desktop/hosts
  1. Macのログインパスワードを入力(画面には表示されません)
  2. Enter キーを押す
  3. デスクトップに「hosts」というファイルが表示される

コマンドの意味:

  • sudo → 管理者権限で実行
  • cp → コピーする
  • /etc/hosts → コピー元(元のhostsファイル)
  • ~/Desktop/hosts → コピー先(デスクトップ)

方法B:Finderを使う(GUI操作)

ターミナルを使いたくない場合の方法です。

手順:

  1. Finderを開く
  2. メニューバーの「移動」→「フォルダへ移動…」をクリック
  3. 以下を入力して「移動」
/etc
  1. 「hosts」ファイルを見つける
  2. hostsファイルをデスクトップにドラッグ&ドロップ

注意:
この方法だと、権限の関係でコピーできない場合があります。その時は方法Aを使ってください。

ステップ2:デスクトップのhostsファイルを編集

さあ、ここからが本番です。好きなエディタで編集しましょう。

編集方法1:テキストエディットで開く

手順:

  1. デスクトップの「hosts」ファイルを右クリック
  2. 「このアプリケーションで開く」→「テキストエディット」を選択
  3. ファイルが開く

もし開けない場合:

「”hosts”の識別子が不明です」というエラーが出たら:

  1. hostsファイルを右クリック
  2. 「情報を見る」
  3. 「このアプリケーションで開く」で「テキストエディット」を選択
  4. 「すべてを変更…」をクリック

編集方法2:Visual Studio Codeで開く

開発者に人気のエディタです。

手順:

  1. Visual Studio Codeを開く
  2. メニューバーの「ファイル」→「開く」
  3. デスクトップの「hosts」を選択
  4. シンタックスハイライト(色分け)されて見やすい

編集方法3:ダブルクリックで開く

手順:

  1. デスクトップの「hosts」ファイルをダブルクリック
  2. 「このアプリケーションで開く」を選択
  3. テキストエディットまたはお好みのエディタを選択

実際の編集例

ファイルを開くと、こんな内容が表示されます:

##
# Host Database
#
# localhost is used to configure the loopback interface
# when the system is booting.  Do not change this entry.
##
127.0.0.1       localhost
255.255.255.255 broadcasthost
::1             localhost

既存の行は絶対に削除しないでください!

ファイルの最後に、新しい行を追加します。

追加例:

##
# Host Database
#
# localhost is used to configure the loopback interface
# when the system is booting.  Do not change this entry.
##
127.0.0.1       localhost
255.255.255.255 broadcasthost
::1             localhost

# ここから下に追加
127.0.0.1  myproject.local
192.168.1.10  dev-server

編集時の注意点

1. 半角スペースを使う

127.0.0.1 myproject.local

全角スペースは使わないでください。

2. 1行に1つの設定

127.0.0.1  site1.local
127.0.0.1  site2.local

3. コメントは # で始める

# これはコメント
127.0.0.1  myproject.local  # 開発用サイト

4. 改行コードはLFにする

テキストエディットの場合、自動で正しい改行コードになります。

保存方法

テキストエディットの場合:

  1. Command + S で保存
  2. 「フォーマットを変換しますか?」と聞かれたら「変換しない」を選択
  3. 「.txt 拡張子を使用しますか?」と聞かれたら「.txt を使用しない」を選択

重要:
拡張子を付けずに、ファイル名は「hosts」のままにしてください。

ステップ3:編集したファイルを元の場所に戻す

編集が終わったら、元の場所に戻します。

方法A:ターミナルで戻す(推奨)

手順:

  1. ターミナルを開く
  2. 以下のコマンドを実行
sudo cp ~/Desktop/hosts /etc/hosts
  1. パスワードを入力
  2. Enter キーを押す

これで、編集したhostsファイルが元の場所に上書きされます。

方法B:Finderで戻す

手順:

  1. デスクトップの「hosts」ファイルをコピー(Command + C)
  2. Finderで「移動」→「フォルダへ移動…」
  3. /etc と入力して「移動」
  4. 「hosts」ファイルの上に、コピーしたファイルをドラッグ
  5. 「認証」を求められるので、パスワードを入力
  6. 「置き換える」をクリック

ファイルが正しく戻ったか確認

ターミナルで確認:

cat /etc/hosts

編集した内容が表示されればOKです。

ステップ4:設定を反映する

ファイルを戻しただけでは、まだ設定が反映されていません。

DNSキャッシュをクリア

ターミナルで実行:

sudo dscacheutil -flushcache; sudo killall -HUP mDNSResponder

パスワードを入力して Enter を押します。

何も表示されませんが、これで完了です。

ブラウザのキャッシュもクリア

念のため、ブラウザのキャッシュも削除しましょう。

Chrome:

  1. Command + Shift + Delete
  2. 「キャッシュされた画像とファイル」にチェック
  3. 「データを削除」

Safari:

  1. Command + Option + E

動作確認

ブラウザで、設定したドメインにアクセスしてみましょう。

例えば、127.0.0.1 myproject.local と設定した場合:

ブラウザで http://myproject.local にアクセスして、期待通りの画面が表示されればOKです。

よくあるトラブルと解決法

デスクトップで編集する方法特有のトラブルです。

トラブル1:ファイルが開けない

エラー:
「”hosts”を開けませんでした」

原因:
ファイルの種類が認識されていない

解決策:

  1. hostsファイルを右クリック
  2. 「情報を見る」
  3. 「このアプリケーションで開く」で「テキストエディット」を選択
  4. 「すべてを変更…」

トラブル2:保存時に拡張子が付く

現象:
「hosts.txt」になってしまう

原因:
テキストエディットが自動で拡張子を付けている

解決策:

保存時に「.txt を使用しない」を選択してください。

もし「hosts.txt」になってしまった場合:

mv ~/Desktop/hosts.txt ~/Desktop/hosts

これで拡張子が削除されます。

トラブル3:元の場所に戻せない

エラー:
「”hosts”を置き換えるための十分なアクセス権がありません」

原因:
管理者権限がない

解決策:

ターミナルで戻す方法(方法A)を使ってください。

sudo cp ~/Desktop/hosts /etc/hosts

トラブル4:文字化けする

原因:
文字コードがShift_JISなどになっている

解決策:

テキストエディットの場合:

  1. 「テキストエディット」→「環境設定」
  2. 「開く/保存」タブ
  3. 「ファイルを開く」を「UTF-8」に変更

Visual Studio Codeの場合:

  1. 右下の文字コード表示をクリック
  2. 「UTF-8 で保存」を選択

トラブル5:改行コードが違う

原因:
WindowsからコピーしたファイルなどでCRLFになっている

解決策:

Visual Studio Codeの場合:

  1. 右下の「CRLF」または「LF」表示をクリック
  2. 「LF」を選択

ターミナルの場合:

dos2unix ~/Desktop/hosts

ただし、dos2unixがインストールされている必要があります。

デスクトップに置いたままにしてもいい?

編集が終わったら、デスクトップのhostsファイルは削除しましょう。

削除すべき理由

1. セキュリティリスク

hostsファイルには、社内サーバーのIPアドレスなどが含まれている場合があります。

デスクトップに置きっぱなしだと、スクリーンショットで映り込む可能性があります。

2. 混乱の元

どっちが最新のファイルか分からなくなります。

3. ディスク容量の無駄

わずかですが、不要なファイルは削除すべきです。

削除方法

デスクトップの「hosts」ファイルをゴミ箱に入れるだけです。

ターミナルで削除する場合:

rm ~/Desktop/hosts

バックアップを取る正しい方法

編集前に必ずバックアップを取りましょう。

バックアップの作成

手順:

sudo cp /etc/hosts /etc/hosts.backup

これで /etc/hosts.backup というバックアップファイルが作成されます。

バックアップから復元

間違えてしまった場合:

sudo cp /etc/hosts.backup /etc/hosts

これで元に戻ります。

日付付きバックアップ

複数のバックアップを取りたい場合:

sudo cp /etc/hosts /etc/hosts.backup.$(date +%Y%m%d)

例:hosts.backup.20241215 のような名前で保存されます。

より安全な編集方法:バージョン管理

上級者向けですが、Gitでバージョン管理する方法もあります。

手順

1. hostsファイルをホームディレクトリにコピー

cp /etc/hosts ~/hosts

2. Gitリポジトリとして初期化

cd ~
git init hosts-repo
mv hosts hosts-repo/
cd hosts-repo
git add hosts
git commit -m "Initial commit"

3. 編集後、コミット

git add hosts
git commit -m "Add myproject.local"

4. 元の場所に反映

sudo cp ~/hosts-repo/hosts /etc/hosts

これで、変更履歴が完全に管理できます。

この方法のメリット・デメリット

デスクトップで編集する方法を、他の方法と比較します。

メリット

1. 初心者に優しい
ターミナルのコマンドを最小限にできる

2. 視覚的に分かりやすい
ファイルがデスクトップにあるので安心感がある

3. 複数人で共有しやすい
編集中のファイルをメールやSlackで送れる

4. 使い慣れたエディタで編集できる
テキストエディット、VS Code、何でもOK

5. 間違えても元のファイルが残っている
最初にコピーした時点で、自動的にバックアップになる

デメリット

1. 手順が多い
コピー → 編集 → 戻す、という3ステップが必要

2. ファイルを戻し忘れるリスク
デスクトップで編集しただけで満足してしまうことがある

3. 権限エラーが起きやすい
戻す際に権限の問題が発生する場合がある

4. 古いファイルが残りやすい
デスクトップに編集済みファイルが残ってしまう

他の方法との比較

ターミナルで直接編集(nanoなど):

  • 手順は少ないが、コマンドに慣れる必要がある
  • プロ向け

デスクトップで編集(この記事の方法):

  • 手順は多いが、わかりやすい
  • 初心者向け

GUIアプリ(Gas Maskなど):

  • 最も簡単だが、アプリのインストールが必要
  • カジュアル利用向け

チェックリスト:編集前後の確認事項

安全に編集するためのチェックリストです。

編集前

  • [ ] バックアップを作成した(/etc/hosts.backup
  • [ ] 現在のhostsファイルの内容を確認した
  • [ ] 何を追加・変更するのか明確になっている
  • [ ] Webサーバーなど必要なアプリは起動している

編集中

  • [ ] 既存の行は削除していない
  • [ ] 半角スペースで区切っている
  • [ ] IPアドレスは正しい
  • [ ] ドメイン名にスペルミスがない
  • [ ] 拡張子を付けずに保存した

編集後

  • [ ] ファイルを元の場所(/etc/hosts)に戻した
  • [ ] DNSキャッシュをクリアした
  • [ ] ブラウザのキャッシュをクリアした
  • [ ] pingコマンドで動作確認した
  • [ ] ブラウザで実際にアクセスして確認した
  • [ ] デスクトップのhostsファイルを削除した

まとめ:初心者でも安全に編集できる

デスクトップで編集する方法は、ターミナルに慣れていない人に最適です。

この記事の重要ポイント:

手順:

  1. sudo cp /etc/hosts ~/Desktop/hosts でコピー
  2. デスクトップのファイルをテキストエディタで編集
  3. sudo cp ~/Desktop/hosts /etc/hosts で戻す
  4. DNSキャッシュをクリア

注意点:

  • 既存の行は削除しない
  • 半角スペースを使う
  • 拡張子を付けない
  • バックアップを取る
  • 編集後はデスクトップから削除

メリット:

  • 見慣れたエディタで編集できる
  • 視覚的にわかりやすい
  • 間違えても元のファイルが残っている

デメリット:

  • 手順が多い
  • ファイルを戻し忘れるリスク

慣れてきたら、ターミナルで直接編集する方が効率的ですが、最初はこの方法で十分です。

大切なのは、hostsファイルの仕組みを理解して、安全に編集できるようになることです。

この記事の手順に従えば、初心者でも安心してhostsファイルを編集できます。

ぜひ試してみてください!

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