Mac Finderで /etc フォルダにアクセスする方法|隠しフォルダを表示する完全ガイド

Mac

hostsファイルを編集したい、設定ファイルを確認したい…

でも、「/etc フォルダがFinderに表示されない!」と困っていませんか?

実は、/etc フォルダはMacのシステムフォルダで、通常は表示されないように隠されています。これは、誤って重要なファイルを削除しないための安全対策です。

でも、正しい方法を知っていれば、簡単にアクセスできるんです。

この記事では、Finderで /etc フォルダにアクセスする5つの方法を、初心者にもわかりやすく解説します。

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  1. /etc フォルダとは?何が入っているの?
    1. /etc フォルダの役割
    2. 実は /private/etc と同じ
    3. なぜ隠されているのか
  2. 方法1:「フォルダへ移動」を使う(最も簡単)
    1. 手順
    2. この方法のメリット
  3. 方法2:隠しファイルを常に表示する
    1. 手順
    2. 表示後のアクセス方法
    3. この方法のメリット・デメリット
  4. 方法3:サイドバーにお気に入り登録する
    1. 手順
    2. お気に入りから削除する方法
    3. この方法のメリット
  5. 方法4:ターミナルからFinderで開く
    1. 手順
    2. 応用:特定のファイルを開く
    3. この方法のメリット
  6. 方法5:Finderの環境設定で表示設定を変更
    1. 手順
    2. 代替案:エイリアスを作成
  7. /etc 内の主要ファイル一覧
    1. よく使うファイル
    2. 編集時の注意
  8. ファイルを編集する方法
    1. 方法1:コピーしてから編集(推奨)
    2. 方法2:直接編集しようとすると…
    3. 方法3:管理者権限で開く
  9. Finderでアクセスできない場合の対処法
    1. 問題1:「フォルダが見つかりません」エラー
    2. 問題2:フォルダは開くが中身が見えない
    3. 問題3:「このフォルダを変更するにはパスワードが必要です」
    4. 問題4:シンボリックリンクエラー
  10. セキュリティ上の注意点
    1. 注意点1:むやみに削除しない
    2. 注意点2:編集前にバックアップ
    3. 注意点3:隠しファイルは常時表示しない
    4. 注意点4:スクリーンショットに注意
  11. よくある質問
    1. Q1. /etc と /private/etc は何が違う?
    2. Q2. Finderで編集できない時は?
    3. Q3. /etc フォルダを削除してしまったら?
    4. Q4. Windows の /etc フォルダはどこ?
    5. Q5. iPhone や iPad で /etc にアクセスできる?
  12. 他の重要なシステムフォルダ
    1. /usr フォルダ
    2. /var フォルダ
    3. /opt フォルダ
    4. ~/Library フォルダ
  13. まとめ:目的に応じた方法を選ぼう

/etc フォルダとは?何が入っているの?

まずは基礎知識から確認しましょう。

/etc フォルダの役割

/etc は「et cetera(その他)」の略で、システムの設定ファイルが格納されている重要なフォルダです。

主な内容:

  • hosts → ドメイン名とIPアドレスの対応表
  • apache2 → Apacheウェブサーバーの設定
  • ssh → SSH接続の設定
  • php.ini → PHPの設定(環境による)
  • その他、多数のシステム設定ファイル

実は /private/etc と同じ

厳密には、/etc は /private/etc へのシンボリックリンク(ショートカットのようなもの)です。

どちらのパスでアクセスしても、同じ場所に到達します。

なぜ隠されているのか

理由:

  1. 誤削除の防止 → 初心者が間違って消さないように
  2. システムの保護 → 重要なファイルを守るため
  3. 見た目をシンプルに → 普段は必要ないファイルを隠す

開発者やシステム管理者以外は、基本的にアクセスする必要がないフォルダです。

方法1:「フォルダへ移動」を使う(最も簡単)

一番シンプルで確実な方法です。

手順

ステップ1:Finderを開く

Dockのにこにこマークをクリック、またはデスクトップをクリックしてFinderをアクティブにします。

ステップ2:「移動」メニューを開く

画面上部のメニューバーから「移動」をクリックします。

ステップ3:「フォルダへ移動…」を選択

キーボードショートカット:Shift + Command + G

ショートカットを覚えると、一瞬で開けます。

ステップ4:パスを入力

表示されたウィンドウに以下を入力:

/etc

または

/private/etc

どちらでも同じ場所に行けます。

ステップ5:「移動」ボタンをクリック

Enterキーを押すか、「移動」ボタンをクリックします。

完了!

/etc フォルダの内容が表示されます。

この方法のメリット

  • 最も簡単 → 3ステップで完了
  • 確実 → 必ず目的のフォルダに到達できる
  • 覚えやすい → ショートカットキーも簡単
  • 一時的なアクセス → 隠しフォルダを常時表示しなくて良い

方法2:隠しファイルを常に表示する

すべての隠しファイル・フォルダを表示する方法です。

手順

方法A:キーボードショートカット

Finderを開いた状態で、以下のキーを同時に押します:

Shift + Command + . (ピリオド)

もう一度同じキーを押すと、隠しファイルが非表示に戻ります。

方法B:ターミナルで設定

  1. ターミナルを開く
  2. 以下のコマンドを実行

隠しファイルを表示:

defaults write com.apple.finder AppleShowAllFiles TRUE
killall Finder

隠しファイルを非表示に戻す:

defaults write com.apple.finder AppleShowAllFiles FALSE
killall Finder

表示後のアクセス方法

  1. Finderを開く
  2. メニューバーの「移動」→「コンピュータ」
  3. 「Macintosh HD」を開く
  4. 「etc」フォルダが表示される

または

  1. 「移動」→「コンピュータ」
  2. 「Macintosh HD」を開く
  3. 「private」フォルダを開く
  4. その中に「etc」フォルダがある

この方法のメリット・デメリット

メリット:

  • いつでも隠しフォルダにアクセスできる
  • ドラッグ&ドロップでファイル操作が可能

デメリット:

  • システムフォルダが多数表示されて見づらい
  • 誤って重要なファイルを削除するリスクが増える
  • 毎回切り替えるのが面倒

方法3:サイドバーにお気に入り登録する

頻繁にアクセスする場合におすすめの方法です。

手順

ステップ1:/etc フォルダを開く

方法1の「フォルダへ移動」で /etc を開きます。

ステップ2:フォルダをサイドバーにドラッグ

開いた /etc フォルダのアイコン(ウィンドウ上部のフォルダアイコン)を、Finderのサイドバーの「よく使う項目」セクションにドラッグ&ドロップします。

ステップ3:完了

次回から、サイドバーをクリックするだけで /etc にアクセスできます。

お気に入りから削除する方法

サイドバーの「etc」を右クリック → 「サイドバーから削除」

この方法のメリット

  • アクセスが超高速 → ワンクリックで開ける
  • 視覚的にわかりやすい → 常にサイドバーに表示される
  • 他のフォルダにも応用可能 → /var や /usr なども登録できる

方法4:ターミナルからFinderで開く

コマンドラインに慣れている人向けの方法です。

手順

ステップ1:ターミナルを開く

「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ターミナル」

ステップ2:openコマンドを実行

open /etc

これだけで、Finderで /etc フォルダが開きます。

応用:特定のファイルを開く

open /etc/hosts

hostsファイルが、デフォルトのテキストエディタで開きます。

この方法のメリット

  • 速い → コマンド1行で完了
  • スクリプトに組み込める → 自動化が可能
  • 柔軟性が高い → 開くアプリも指定できる

方法5:Finderの環境設定で表示設定を変更

上級者向けの方法です。

手順

実は、Finderの標準機能だけでは、特定のシステムフォルダを常時表示する設定はありません。

そのため、この方法は実質的に「方法2:隠しファイルを常に表示する」と同じになります。

代替案:エイリアスを作成

よりスマートな方法として、エイリアス(ショートカット)を作成する手もあります。

手順:

  1. 「フォルダへ移動」で /etc を開く
  2. /etc フォルダを右クリック → 「エイリアスを作成」
  3. 作成されたエイリアスをデスクトップやお好みの場所に移動

これで、ダブルクリックするだけで /etc フォルダを開けます。

/etc 内の主要ファイル一覧

アクセスできたら、こんなファイルが見つかります。

よく使うファイル

hosts

  • ドメイン名とIPアドレスの対応表
  • Web開発でよく編集する

passwd

  • ユーザー情報(暗号化されたパスワードは含まれない)
  • システム管理で参照

group

  • グループ情報
  • ユーザー管理で参照

shells

  • 利用可能なシェルの一覧
  • ターミナルの設定で参照

ssh/ssh_config

  • SSH接続の設定
  • リモートサーバーへの接続設定

編集時の注意

重要:
これらのファイルを編集する際は、必ずバックアップを取ってください。

間違った編集をすると、システムが起動しなくなる可能性があります。

ファイルを編集する方法

/etc フォルダにアクセスできたら、次はファイルの編集です。

方法1:コピーしてから編集(推奨)

手順:

  1. /etc フォルダ内の目的のファイル(例:hosts)を見つける
  2. デスクトップにドラッグ&ドロップしてコピー
  3. デスクトップのファイルを編集
  4. ターミナルで元の場所に戻す
sudo cp ~/Desktop/hosts /etc/hosts

この方法なら、元のファイルがバックアップとして残ります。

方法2:直接編集しようとすると…

Finderで /etc/hosts をダブルクリックすると、テキストエディタで開きますが、保存しようとすると:

「”hosts”はロックされているため、変更できません」

というエラーが出ます。

理由:
システムファイルは保護されているため、通常の方法では編集できません。

方法3:管理者権限で開く

ターミナルから管理者権限で開きます。

sudo nano /etc/hosts

または

sudo vim /etc/hosts

編集後、保存すれば直接書き込めます。

Finderでアクセスできない場合の対処法

うまくいかない時のトラブルシューティングです。

問題1:「フォルダが見つかりません」エラー

原因:
パスの入力ミス

確認ポイント:

  • /etc の前にスラッシュが付いているか
  • 全角文字を使っていないか
  • スペースが入っていないか

正しい: /etc
間違い: etc/ etc/etc

問題2:フォルダは開くが中身が見えない

原因:
表示権限がない

解決策:

ターミナルで確認してみましょう。

ls -la /etc

ファイル一覧が表示されれば、ファイルは存在しています。

Finderの表示設定を確認:

  1. Finder → 「表示」メニュー → 「表示オプションを表示」
  2. すべての項目にチェックが入っているか確認

問題3:「このフォルダを変更するにはパスワードが必要です」

原因:
システムフォルダなので保護されている

解決策:

これは正常な動作です。ファイルを編集する場合は、管理者権限が必要です。

  • ファイルを読むだけ → 権限不要
  • ファイルを編集・削除 → 管理者権限が必要

問題4:シンボリックリンクエラー

まれに「オリジナルの項目が見つかりません」というエラーが出ることがあります。

解決策:

/etc の代わりに /private/etc を使ってください。

/private/etc

セキュリティ上の注意点

/etc フォルダにアクセスできるようになったら、以下に注意してください。

注意点1:むやみに削除しない

絶対に削除してはいけないファイル:

  • hosts
  • passwd
  • group
  • shells
  • fstab(存在する場合)

これらを削除すると、システムが起動しなくなる可能性があります。

注意点2:編集前にバックアップ

必ずバックアップを取ってから編集してください。

バックアップコマンド:

sudo cp /etc/hosts /etc/hosts.backup

注意点3:隠しファイルは常時表示しない

開発作業中以外は、隠しファイルを非表示に戻しましょう。

理由:

  • 誤操作のリスクを減らす
  • Finderがすっきりして見やすい
  • セキュリティ意識の維持

注意点4:スクリーンショットに注意

/etc フォルダには、IPアドレスやサーバー名など、機密情報が含まれている場合があります。

スクリーンショットを共有する際は、情報が映り込んでいないか確認してください。

よくある質問

/etc フォルダへのアクセスに関する疑問にお答えします。

Q1. /etc と /private/etc は何が違う?

同じ場所です。

/etc は /private/etc へのシンボリックリンク(ショートカット)です。

どちらを使っても問題ありません。

Q2. Finderで編集できない時は?

システムファイルは保護されているため、Finderから直接編集できません。

以下の方法を使ってください:

  1. ファイルをデスクトップにコピーして編集
  2. ターミナルでnanoやvimを使う
  3. 管理者権限でテキストエディタを開く

Q3. /etc フォルダを削除してしまったら?

危険: システムが起動しなくなります。

対処法:
Time Machineから復元するか、macOSの再インストールが必要になる可能性があります。

通常、削除する前に警告が出るので、落ち着いて「キャンセル」を選んでください。

Q4. Windows の /etc フォルダはどこ?

Windowsには /etc フォルダはありません。

同様の役割を持つフォルダは:

  • C:\Windows\System32\drivers\etc → hostsファイルなど
  • C:\ProgramData → アプリケーション設定

Q5. iPhone や iPad で /etc にアクセスできる?

通常のiOS/iPadOSでは、/etc フォルダにアクセスできません。

ジェイルブレイク(脱獄)すればアクセス可能ですが、保証が無効になるためおすすめしません。

他の重要なシステムフォルダ

/etc 以外にも、開発者がよく使うフォルダがあります。

/usr フォルダ

ユーザー向けのプログラムやライブラリが入っています。

アクセス方法:

/usr

主な内容:

  • /usr/bin → コマンドラインツール
  • /usr/local → ユーザーがインストールしたソフト
  • /usr/lib → ライブラリファイル

/var フォルダ

ログファイルや一時ファイルが格納されています。

アクセス方法:

/var

主な内容:

  • /var/log → システムログ
  • /var/tmp → 一時ファイル
  • /var/db → データベースファイル

/opt フォルダ

オプションのソフトウェアがインストールされます。

アクセス方法:

/opt

Homebrewなどでインストールしたソフトが入ることがあります。

~/Library フォルダ

ユーザーごとのアプリケーション設定が入っています。

アクセス方法:

~/Library

または

Optionキーを押しながら、Finderの「移動」メニューをクリックすると、「ライブラリ」が表示されます。

まとめ:目的に応じた方法を選ぼう

Finderで /etc フォルダにアクセスする方法を5つ紹介しました。

この記事の重要ポイント:

最も簡単な方法:
「フォルダへ移動」(Shift + Command + G)で /etc と入力

頻繁にアクセスする場合:
サイドバーにお気に入り登録

一時的に隠しファイルを表示:
Shift + Command + .

ファイル編集時の注意:

  • 必ずバックアップを取る
  • 管理者権限が必要
  • システムファイルの削除は厳禁

アクセス方法一覧:

  1. フォルダへ移動 → 最も簡単、おすすめ
  2. 隠しファイルを表示 → すべての隠しフォルダが見える
  3. サイドバーに登録 → 頻繁なアクセスに便利
  4. ターミナルから開く → コマンド1行で完結
  5. エイリアス作成 → ショートカットとして使える

状況に応じて、最適な方法を選んでください。

セキュリティ上の注意:

  • システムファイルは慎重に扱う
  • 不要な時は隠しファイルを非表示に
  • 機密情報の取り扱いに注意

/etc フォルダへのアクセスは、Web開発やシステム管理で必要なスキルです。

この記事の方法を使えば、安全かつ簡単にアクセスできます。

ぜひ活用してください!

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