「動画編集や3Dソフトを使いたいけど、うちのMacにはどんなグラボが入ってるの?」
「推奨環境にGPUの条件があるけど、自分のMacが対応してるかわからない」
そんなときに必要なのが、Macでグラフィックボード(GPU)の確認です。
この記事では以下の内容をわかりやすく解説します。
- Macで自分のグラボ(GPU)を確認する方法
- M1/M2(Appleシリコン)とIntel機での見え方の違い
- メモリ容量やストレージもあわせて確認するコツ
これを読めば、自分のMacでどこまで快適に映像処理ができるか、すぐにチェックできるようになります。
Macでグラボ(GPU)を確認する3つの方法
方法1:「このMacについて」から簡単チェック
一番かんたんなのがこの方法です。
手順
- 画面左上の「Appleマーク(?)」をクリック
- 「このMacについて」を選ぶ
- 表示されるウィンドウでグラフィックスを確認
ここに以下のような情報が表示されます。
Intel Mac の場合
- 「Intel Iris Plus Graphics」
- 「AMD Radeon Pro 560X」
- 「NVIDIA GeForce GT 750M」
Appleシリコン(M1/M2)Mac の場合
- 「Apple M1 8コアGPU」
- 「Apple M2 10コアGPU」
このように、搭載されているGPUが一目でわかります。
方法2:「システム情報」でくわしく調べる
もっとくわしい情報が知りたい場合は、システム情報を使います。
手順
- 「このMacについて」画面の「システムレポート」ボタンをクリック
- 左側メニューから「グラフィックス/ディスプレイ」を選択
ここでは以下の情報がわかります。
- GPUのメーカー(Intel / AMD / Apple)
- VRAM(ビデオメモリ)の容量
- グラフィックドライバのバージョン
- 接続されているディスプレイの情報
Intel Macでの表示例
チップセットモデル: AMD Radeon Pro 560X
VRAM(合計): 4 GB
ベンダー: AMD (0x1002)
ドライババージョン: 26.20.13001.29010
M1/M2 Macでの表示例
チップセットモデル: Apple M1
VRAM(ダイナミック、最大): 8 GB
ベンダー: Apple (0x106b)
Metal機能セット: macOS GPUファミリー2 v1
方法3:ターミナルを使って確認する
プログラミングに慣れている方は、ターミナルからも確認できます。
手順
- 「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ターミナル」を開く
- 以下のコマンドを入力してEnterキーを押す
system_profiler SPDisplaysDataType
このコマンドを実行すると、グラフィック関連の情報がすべて表示されます。
M1/M2とIntel Macでの表示の違いを理解しよう
Appleシリコン(M1/M2)の特徴
M1やM2チップ搭載のMacでは、CPUとGPUが一つにまとまっています(これをSoCと呼びます)。
表示される内容
- 「8コアGPU」「10コアGPU」といったコア数での表示
- VRAMはメインメモリと共有(ユニファイドメモリ)
- 従来のGPUメーカー名(NVIDIA、AMD)は表示されない
GPUコア数の目安
- M1 Mac:7コアまたは8コアGPU
- M1 Pro:14コアまたは16コアGPU
- M1 Max:24コアまたは32コアGPU
- M2 Mac:8コアまたは10コアGPU
- M2 Pro:16コアまたは19コアGPU
- M2 Max:30コアまたは38コアGPU
Intel Macの特徴
Intel Mac では、従来通りのGPUメーカー名で表示されます。
よく搭載されているGPU
- 内蔵GPU:Intel Iris、Intel UHD Graphics
- 独立GPU:AMD Radeon Pro、NVIDIA GeForce(古いモデル)
あわせてチェック!メモリとストレージの確認方法
動画編集や3Dソフトを快適に使うには、GPUだけでなくメモリとストレージも重要です。
メモリ(RAM)の確認
「このMacについて」の画面で、メモリ容量が表示されます。
推奨メモリ容量の目安
- 軽い動画編集:8GB以上
- 本格的な動画編集:16GB以上
- 4K動画編集や3D制作:32GB以上
ストレージの確認
同じ画面で、ストレージの使用状況も確認できます。
ストレージ容量の目安
- 動画ファイル:1分間の4K動画で約375MB
- 作業用の空き容量:全体の20%以上は空けておく
- 外付けSSD:作業用データは外付けSSDに保存するのがおすすめ
MacのGPU性能を活かすためのコツ
適切なソフトウェアを選ぼう
M1/M2 Macにおすすめ
- Final Cut Pro(Apple純正、最適化済み)
- DaVinci Resolve(無料、M1/M2対応)
- Adobe Premiere Pro(M1/M2ネイティブ対応)
Intel Macにおすすめ
- Adobe Creative Suite全般
- Autodesk Maya、3ds Max
- Blender(無料の3Dソフト)
GPU性能を最大限に活用する設定
Final Cut Proの場合
- 環境設定を開く
- 「再生」タブで「バックグラウンドレンダリング」をオンにする
- 「GPU最適化を有効にする」にチェックを入れる
Adobe Premiere Proの場合
- 環境設定を開く
- 「メディア」タブでGPUアクセラレーションを「Metal」に設定
- プロジェクト設定でGPU最適化を有効にする
よくある質問と回答
Q: M1 MacとIntel Mac、どちらが動画編集に向いてる?
A: M1/M2 Macの方が動画編集には向いています。理由は以下の通りです。
- 消費電力が少なく、長時間作業しても熱くなりにくい
- Apple純正ソフト(Final Cut Pro)との相性が抜群
- 4K動画の書き出しが高速
Q: 古いMacでも動画編集はできる?
A: 軽い編集なら可能ですが、以下の点に注意が必要です。
- フルHDまでの動画編集が現実的
- エフェクトを多用すると動作が重くなる
- 外付けSSDを使って読み込み速度を向上させる
Q: GPUをアップグレードしたい場合は?
A: Macの場合、以下の選択肢があります。
- M1/M2 Mac:内蔵GPUのため交換不可、買い替えが必要
- Mac Pro(Intel):専用のGPUカードに交換可能
- iMac Pro:交換不可、買い替えが必要
まとめ:自分のMacのGPU性能を知って快適な作業環境を作ろう
この記事で紹介した方法を使えば、自分のMacのGPU性能を簡単に確認できます。
重要なポイント
- 「このMacについて」で基本的なGPU情報を確認
- 「システムレポート」でくわしいスペックをチェック
- M1/M2 Macは「コア数」、Intel Macは「メーカー名」で判断
- メモリとストレージもあわせて確認することが大切
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