Macでダウンロードしたり受信したりしたXMLファイル。開こうとダブルクリックしても、何も起こらない。「このファイルを開けません」というエラーが表示される。変なアプリで開いてしまう。
確定申告のデータや、システムの設定ファイル、大事なデータが入っているのに開けないと、本当に困りますよね。
実は、MacでXMLファイルが開けない原因は、ほとんどの場合、ファイルの関連付けや権限設定、またはアプリケーションの問題なんです。適切な対処をすれば、すぐに開けるようになります。
この記事では、MacでXMLファイルが開けない時の原因と、具体的な解決方法を初心者の方にも分かりやすく解説します。症状別の対処法から、予防策まで、すべてカバーします。
さあ、XMLファイルを開けるようにして、必要な情報にアクセスしましょう!
まず確認:どんな症状が出ているか整理しよう

対処法を選ぶために、まずは状況を整理しましょう。
症状1:ダブルクリックしても何も起こらない
- ファイルをダブルクリックしても反応がない
- アプリケーションが起動しない
- 画面が一瞬光るだけ
症状2:「このファイルを開くアプリケーションがありません」
- ファイルを開こうとするとエラーメッセージ
- 「デフォルトのアプリケーションがありません」
- アプリケーション選択画面が表示される
症状3:間違ったアプリで開いてしまう
- Xcodeが起動してしまう
- プレビューで開くが内容が表示されない
- 別のアプリが起動する
症状4:「ファイルが壊れています」エラー
- 「ファイルを開けません」
- 「XMLファイルが破損しています」
- 「形式が正しくありません」
症状5:権限エラーが出る
- 「権限がありません」
- 「このファイルにアクセスできません」
- 「読み込み専用です」
それでは、これらの症状の原因と対処法を見ていきましょう。
XMLファイルが開けない主な原因
なぜ開けないのか、原因を理解しましょう。
原因1:ファイルの関連付けが設定されていない
説明:
Macが、XMLファイルをどのアプリケーションで開けば良いか分からない状態です。
よくあるケース:
- 初めてXMLファイルを開く
- macOSをアップデートした後
- アプリケーションをアンインストールした後
原因2:デフォルトアプリが誤って設定されている
説明:
XMLファイルを開くアプリが、不適切なものに設定されています。
例:
- Xcodeで開く設定になっている(開発者でない場合)
- 写真アプリなど、XMLを扱えないアプリが設定されている
原因3:ファイルが本当に破損している
説明:
ダウンロード中にエラーが発生したり、ファイルが壊れている場合があります。
確認方法:
ファイルサイズが0バイトでないか確認します。
原因4:ファイルの権限に問題がある
説明:
ファイルに読み取り権限が設定されていません。
よくあるケース:
- 他のユーザーが作成したファイル
- 外部ストレージからコピーしたファイル
- ダウンロードしたファイルの権限
原因5:拡張子が偽装されている
説明:
実際はXMLファイルではないのに、拡張子だけ「.xml」になっている場合があります。
原因6:macOSのセキュリティ機能
説明:
Gatekeeperやアプリケーションのセキュリティ設定で、ファイルの実行がブロックされています。
原因7:文字コードの問題
説明:
XMLファイルの文字コードがMacで正しく認識されていません。
【基本編】最初に試すべき5つの解決方法
難しいことは後回し。まずは簡単な方法から試してみましょう。
解決方法1:右クリックから「このアプリケーションで開く」
最も簡単で効果的な方法です。
手順:
- XMLファイルを右クリック(またはControlキーを押しながらクリック)
- 「このアプリケーションで開く」を選択
- サブメニューから開きたいアプリを選択
おすすめのアプリ:
- Safari → 見るだけなら最も簡単
- テキストエディット → 内容を確認したい
- Xcode → 開発者向け(一般ユーザーは不要)
Safariで開く場合:
- 「このアプリケーションで開く」→「Safari」
- XMLファイルがブラウザで表示される
- タグや構造がそのまま見える
テキストエディットで開く場合:
- 「このアプリケーションで開く」→「テキストエディット」
- テキストとして表示される
- 編集も可能
解決方法2:デフォルトアプリを設定し直す
今後、ダブルクリックで開けるようにします。
手順:
- XMLファイルを右クリック
- 「情報を見る」を選択(または Command + I)
- 「このアプリケーションで開く」セクションを見つける
- プルダウンメニューから好きなアプリを選択
- 「すべてを変更」ボタンをクリック
- 確認ダイアログで「続ける」をクリック
これで解決:
すべてのXMLファイルが、選択したアプリで開くようになります。
おすすめの設定:
一般ユーザーには「Safari」または「テキストエディット」がおすすめです。
解決方法3:アプリに直接ドラッグ&ドロップ
アプリケーションに直接ファイルを渡す方法です。
Safari の場合:
- Safariを起動
- XMLファイルをSafariのウィンドウにドラッグ&ドロップ
- ファイルが表示される
テキストエディットの場合:
- テキストエディットを起動
- XMLファイルをウィンドウにドラッグ&ドロップ
- テキストとして開かれる
Visual Studio Code などのエディタの場合:
- アプリケーションを起動
- ファイルをドラッグ&ドロップ
- シンタックスハイライトで見やすく表示
解決方法4:Finderの設定をリセット
Finderの設定に問題がある場合の対処法です。
手順:
- Finderで Command + ,(カンマ)を押す
- 「詳細」タブを選択
- 「すべてのファイル名拡張子を表示」にチェックを入れる
- Finderを再起動(Command + Option + Esc → Finder を選択 → 再度開く)
これで解決する場合:
拡張子が正しく認識されるようになります。
解決方法5:ファイルを再ダウンロード
ダウンロード時にエラーが発生している可能性があります。
手順:
- 元のXMLファイルを削除
- もう一度ダウンロード
- ダウンロード完了後、開いてみる
確認ポイント:
- ファイルサイズが0バイトでないか
- 拡張子が「.xml」になっているか
- ダウンロード中にエラーメッセージが出ていないか
【アプリ別】各アプリケーションでの開き方
アプリケーションごとの詳しい開き方です。
Safari で開く方法
Macの標準ブラウザを使います。
方法1:ファイルを直接開く
- Safariを起動
- 「ファイル」メニュー → 「ファイルを開く」
- XMLファイルを選択
- 「開く」をクリック
方法2:ドラッグ&ドロップ
XMLファイルをSafariのアイコンにドラッグ
表示の特徴:
- タグがそのまま表示される
- 階層構造が折りたたみ可能な場合がある
- カラフルに色分けされる
メリット:
- 追加アプリ不要
- 見やすい
- 印刷も可能
テキストエディットで開く方法
Macの標準テキストエディタです。
方法1:直接開く
- テキストエディットを起動
- 「ファイル」→「開く」
- XMLファイルを選択
方法2:ファイルから開く
XMLファイルを右クリック → 「このアプリケーションで開く」→ 「テキストエディット」
表示の特徴:
- プレーンテキストとして表示
- 色分けはない
- 編集が可能
おすすめ設定:
テキストエディットの環境設定で「標準テキストを使用」を選択しておくと、XMLファイルが開きやすくなります。
Visual Studio Code で開く方法
高機能なコードエディタです(別途インストール必要)。
インストール:
- 公式サイト(code.visualstudio.com)からダウンロード
- ダウンロードしたzipファイルを解凍
- アプリケーションフォルダに移動
開き方:
- Visual Studio Codeを起動
- XMLファイルをドラッグ&ドロップ
- または「ファイル」→「開く」
メリット:
- シンタックスハイライト(色分け)
- 自動整形機能
- エラーチェック
- 編集に最適
プレビューで開く方法
画像やPDFを見るアプリですが、XMLも開けます。
方法:
- XMLファイルを選択
- スペースキーを押す(Quick Look)
- またはダブルクリックでプレビュー起動
表示の特徴:
テキストとして表示されますが、編集はできません。
用途:
さっと内容を確認したい時に便利です。
Xcodeで開く(開発者向け)
Appleの統合開発環境です。
注意:
一般ユーザーには重すぎるので、開発者以外にはおすすめしません。
開き方:
- Xcodeを起動(インストールされている場合)
- XMLファイルを開く
デフォルト設定を変更したい場合:
前述の「デフォルトアプリを設定し直す」方法で、Xcodeから別のアプリに変更しましょう。
【権限問題編】アクセス権限を修正する

権限エラーで開けない場合の対処法です。
権限を確認する
手順:
- XMLファイルを右クリック
- 「情報を見る」を選択
- 一番下の「共有とアクセス権」セクションを確認
確認項目:
- 自分のユーザー名に「読み/書き」または「読み出しのみ」権限があるか
- 「カスタム」や「アクセス不可」になっていないか
権限を変更する
手順:
- 「情報を見る」画面の「共有とアクセス権」セクション
- 右下の鍵アイコンをクリック(ロック解除)
- 管理者パスワードを入力
- 自分のユーザー名の権限を「読み/書き」に変更
- 歯車アイコン → 「内包している項目に適用」(フォルダの場合)
これで解決:
ファイルが開けるようになります。
ファイルの所有者を変更
手順:
- ターミナルを開く(アプリケーション → ユーティリティ → ターミナル)
- 以下のコマンドを入力(ファイルをターミナルにドラッグすると自動的にパスが入力される)
sudo chown $(whoami) ファイルのパス
- 管理者パスワードを入力
- Enterキーを押す
注意:
コマンドを使うのが不安な場合は、前述のGUI操作で権限を変更しましょう。
【ファイル破損編】壊れたファイルへの対処
ファイルが本当に破損している場合の対処法です。
ファイルが破損しているか確認
確認方法1:ファイルサイズ
- ファイルを右クリック → 「情報を見る」
- サイズが0バイトの場合、ファイルが空です
確認方法2:テキストエディットで開く
- テキストエディットで強制的に開く
- 内容が表示されるか確認
- 文字化けや意味不明な記号だけなら破損している可能性
確認方法3:ターミナルで確認
file ファイルのパス
「XML document text」と表示されれば正常です。
破損ファイルの対処法
対処法1:再ダウンロード
可能であれば、元のソースから再度ダウンロードします。
対処法2:バックアップから復元
Time Machineでバックアップしている場合:
- Time Machineを起動
- ファイルの場所を表示
- 日付を遡って正常なバージョンを探す
- 「復元」をクリック
対処法3:送信元に連絡
メールで受信したファイルの場合、送信者に再送を依頼します。
対処法4:修復を試みる(上級者向け)
XMLファイルをテキストエディタで開き、構文エラーを手動で修正します。ただし、XMLの知識が必要です。
【セキュリティ編】Gatekeeperの問題を解決
macOSのセキュリティ機能が原因の場合です。
Gatekeeperとは
説明:
macOSに組み込まれたセキュリティ機能で、認証されていないアプリの実行を防ぎます。
XMLファイルとの関係:
XMLファイル自体はスクリプトではありませんが、関連付けられたアプリが認証されていない場合に問題が起きることがあります。
セキュリティ警告を解除
手順:
- システム設定を開く
- 「プライバシーとセキュリティ」を選択
- 下にスクロールして、ブロックされたアプリの通知を確認
- 「このまま開く」または「許可」をクリック
または:
- ファイルを右クリック
- Optionキーを押しながら「開く」
- 警告ダイアログで「開く」をクリック
【文字コード編】文字化けを解決
文字コードの問題で開けない場合の対処法です。
文字コードを確認
手順:
- ファイルをテキストエディットで開く
- 「フォーマット」メニュー → 「標準テキストにする」
- 「ファイル」→「別名で保存」
- 「テキストエンコーディング」で別のエンコーディングを試す
試すべきエンコーディング:
- UTF-8
- UTF-16
- Shift JIS
- EUC-JP
文字コードを変換
ターミナルを使う方法:
iconv -f Shift_JIS -t UTF-8 元のファイル.xml > 新しいファイル.xml
説明:
Shift_JISからUTF-8に変換する例です。
【専用アプリ】XMLを扱いやすいアプリのインストール
より快適にXMLファイルを扱うためのアプリです。
BBEdit(無料版あり)
特徴:
- Mac用の老舗テキストエディタ
- XML対応
- シンタックスハイライト
インストール:
Mac App Storeまたは公式サイトからダウンロード
使い方:
- BBEditを起動
- XMLファイルを開く
- 自動的に整形・色分けされる
Oxygen XML Editor(プロ仕様)
特徴:
- XML専用エディタ
- 検証機能が強力
- 有料(試用版あり)
適している人:
業務で頻繁にXMLを扱う方
CotEditor(無料)
特徴:
- 軽量
- シンタックスハイライト
- 完全無料
インストール:
Mac App Storeからダウンロード
使い方:
Visual Studio Codeと同様に、ドラッグ&ドロップで開けます。
よくあるエラーメッセージと対処法
具体的なエラーメッセージ別の対処法です。
エラー1:「このファイルを開くアプリケーションがありません」
原因:
ファイルの関連付けが設定されていません。
対処法:
「解決方法1」または「解決方法2」を試してください。
エラー2:「ファイルが破損しているため開けません」
原因:
ファイルが本当に破損しているか、形式が正しくありません。
対処法:
- ファイルサイズを確認(0バイトでないか)
- テキストエディットで強制的に開いてみる
- 再ダウンロードを試す
エラー3:「このファイルを開く権限がありません」
原因:
ファイルのアクセス権限に問題があります。
対処法:
「権限を変更する」セクションを参照してください。
エラー4:「予期しない理由で終了しました」
原因:
アプリケーション自体に問題があります。
対処法:
- アプリケーションを再起動
- Macを再起動
- 別のアプリで開いてみる
- アプリケーションを再インストール
エラー5:「開発元が未確認のため開けません」
原因:
Gatekeeperが実行をブロックしています。
対処法:
「セキュリティ警告を解除」セクションを参照してください。
予防策:今後ファイルが開けなくならないために
トラブルを未然に防ぐ方法です。
予防策1:デフォルトアプリを適切に設定
おすすめ設定:
XMLファイルのデフォルトアプリを「Safari」または「テキストエディット」に設定しておきましょう。
手順:
「解決方法2」で説明した方法で設定します。
予防策2:ファイルのバックアップ
Time Machineを有効にする:
- 外付けハードディスクを接続
- システム設定 → Time Machine
- 「バックアップディスクを選択」
- 自動バックアップをオン
これで安心:
ファイルが壊れても、過去のバージョンを復元できます。
予防策3:ダウンロード時の確認
チェックポイント:
- ダウンロードが完了するまで待つ
- ダウンロード中にエラーが出ていないか確認
- ファイルサイズが適切か確認
予防策4:ウイルス対策
セキュリティソフトの導入:
Macにもウイルス対策ソフトをインストールしておくと安心です。
おすすめ:
- Malwarebytes(無料版あり)
- Avast(無料)
- macOS標準のXProtect(自動)
予防策5:定期的なmacOSアップデート
理由:
最新のmacOSでは、ファイル処理の問題が修正されています。
確認方法:
- システム設定 → 一般 → ソフトウェアアップデート
- アップデートがあれば実行
トラブルシューティングのフローチャート
どの対処法から試すべきか、フローチャートで確認しましょう。
ステップ1:症状を確認
ダブルクリックで開けない?
→ YES → ステップ2へ
→ NO → 別の問題
ステップ2:エラーメッセージはある?
「アプリケーションがない」と表示される?
→ YES → 解決方法1または2を試す
→ NO → ステップ3へ
ステップ3:権限エラーが出る?
「権限がない」と表示される?
→ YES → 権限を変更する
→ NO → ステップ4へ
ステップ4:ファイルサイズは?
ファイルサイズが0バイト?
→ YES → 再ダウンロード
→ NO → ステップ5へ
ステップ5:別のアプリで試す
テキストエディットで開ける?
→ YES → デフォルトアプリを変更
→ NO → ファイルが破損している可能性
まとめ:段階的に試して必ず開けるようにしよう
MacでXMLファイルが開けない時の対処法をまとめます。
最初に試すべきこと(基本編):
- 右クリック → 「このアプリケーションで開く」→ Safari
- デフォルトアプリを設定し直す
- アプリに直接ドラッグ&ドロップ
- ファイルを再ダウンロード
- Macを再起動
症状別の対処法:
「アプリケーションがない」エラー:
→ ファイルの関連付けを設定
権限エラー:
→ ファイルの権限を変更
破損エラー:
→ 再ダウンロードまたはバックアップから復元
セキュリティ警告:
→ Gatekeeperの設定を確認
おすすめのアプリ:
| 目的 | アプリ |
|---|---|
| 見るだけ | Safari |
| 簡単な編集 | テキストエディット |
| 本格的な編集 | Visual Studio Code |
| さっと確認 | プレビュー(スペースキー) |
よくあるエラーの対処:
- 「アプリがない」→ デフォルト設定
- 「破損している」→ 再ダウンロード
- 「権限がない」→ 権限を変更
- 「予期せず終了」→ アプリ再起動
予防策:
- デフォルトアプリを適切に設定
- Time Machineでバックアップ
- ダウンロード時の確認
- macOSを最新に保つ
重要なポイント:
- XMLファイルはテキストファイルなので、テキストエディットで必ず開けるはず
- 開けない場合、ファイル自体の問題か、アプリの関連付けの問題
- 権限エラーは「情報を見る」から修正可能
- 破損ファイルは再ダウンロードが確実
こんな人におすすめの情報:
- Macでダウンロードしたファイルが開けない
- 確定申告のXMLデータを確認したい
- 設定ファイルを開きたい
- エラーメッセージが出て困っている
MacでXMLファイルが開けない問題は、ほとんどの場合、ファイルの関連付けや権限の問題です。この記事の手順を順番に試していけば、必ず開けるようになります。
最も簡単な「Safari」や「テキストエディット」で開く方法から試してみてください。それでもダメな場合は、権限やファイルの状態を確認しましょう。
XMLファイルを開いて、必要な情報にアクセスできるようになりましょう!


コメント