「アプリを探すのに時間がかかる」 「同じ作業を何度も繰り返すのが面倒」 「Macをもっとサクサク使いこなしたい」
そんなMacユーザーの悩みを一発で解決してくれるのが**Alfred(アルフレッド)**です。
これ、ただのアプリランチャーだと思ったら大間違い。ファイル検索、計算、翻訳、定型文入力、さらには複雑な自動化まで、キーボードだけで何でもできる魔法のようなアプリなんです。
今回は、Alfredの基本的な使い方から、知る人ぞ知る超便利機能まで、余すことなくご紹介していきます。
🎯 Alfredって何?Spotlightと何が違うの?

基本的な説明
Alfredは、Mac専用の超高機能ランチャーアプリです。
キーボードショートカット(デフォルトは Option + Space)を押すと検索窓が現れ、そこから様々な操作ができます。イギリス生まれのアプリで、名前の由来はバットマンの執事アルフレッドから来ているんですよ。
Spotlightとの違い
MacにはSpotlight(Command + Space)という標準機能がありますが、Alfredは別次元の便利さです。
Spotlight(Mac標準)でできること:
- アプリの起動
- ファイル検索
- 簡単な計算
- Web検索
Alfredなら、さらにこんなことも:
- カスタム検索(特定サイト内検索)
- クリップボード履歴管理
- スニペット(定型文)展開
- システム操作(スリープ、再起動など)
- ワークフロー(複雑な自動化)
- 1Passwordとの連携
- ファイル操作(移動、削除、名前変更)
- iTunes/Music操作
つまり、Spotlightの上位互換みたいなものです。
💰 無料版と有料版(Powerpack)の違い
無料版でできること
実は無料版だけでも、かなり使えます!
主な機能:
- アプリケーション起動
- ファイル・フォルダ検索
- Web検索(Google、Amazon等)
- 計算機・辞書機能
- システムコマンド実行
- カスタム検索の作成
正直、これだけでもSpotlightより便利です。
有料版(Powerpack)の追加機能
価格:
- Single License:£34(約6,000円)
- Mega Supporter:£59(約10,000円)- 生涯アップグレード付き
追加される機能:
- Clipboard History:コピー履歴を記憶
- Snippets:定型文の自動展開
- Workflows:複雑な自動化
- 1Password連携:パスワード管理
- File Actions:高度なファイル操作
- Contacts:連絡先の検索
- iTunes Mini Player:音楽コントロール
- Terminal/Shell:コマンド実行
個人的には、Clipboard HistoryとSnippetsだけでも有料版の価値ありだと思います。
🚀 今すぐ使える!基本操作ガイド
ステップ1:インストールと初期設定
- alfred.appから無料ダウンロード
- アプリケーションフォルダに移動
- 起動時にアクセシビリティ許可を与える
- ホットキー(呼び出しキー)を設定
おすすめホットキー設定:
- Option + Space(Spotlightと使い分け)
- Command + Space(Spotlightを置き換え)
ステップ2:基本的な使い方
アプリを起動:
- ホットキーを押す
- アプリ名を入力(途中まででOK)
- Enterで起動
ファイルを検索:
- 「find ファイル名」または「’」+ファイル名
- 結果からEnterで開く
- Command + Enterでファイルの場所を開く
Web検索:
- 検索したい言葉を入力
- Command + Enterで検索
計算: 数式を入力するだけ(例:「45*3.14」) 結果はEnterでコピー
ステップ3:カスタム検索の設定
特定のサイト内を素早く検索できます。
設定方法:
- Preferences → Features → Web Search
- 「Add Custom Search」をクリック
- Search URLに検索URLを入力({query}の部分が検索語句に)
便利な例:
- YouTube検索:
https://www.youtube.com/results?search_query={query}
- Amazon検索:
https://www.amazon.co.jp/s?k={query}
- GitHub検索:
https://github.com/search?q={query}
💡 知らないと損する便利機能10選
1. ファイルプレビュー(Quick Look)
検索結果でShiftキーを押すと、ファイルの中身をプレビューできます。
2. ファイル操作ショートカット
検索結果で:
Command + C
:ファイルパスをコピーOption + Command + C
:ファイルをコピーCommand + Delete
:ゴミ箱へ移動
3. システムコマンド
sleep
:スリープrestart
:再起動shutdown
:シャットダウンempty
:ゴミ箱を空にlock
:画面ロック
4. 辞書機能
define 単語
で辞書検索(Mac標準辞書を使用)
5. メールアドレス・URLを開く
メールアドレスやURLを貼り付けてEnterで、デフォルトアプリで開きます。
6. 複数ファイルの選択
Option + ↑/↓
で複数選択、まとめて操作可能。
7. 計算機の高度な機能
- 通貨換算:
100 USD in JPY
- 単位換算:
5km in miles
- 関数計算:
sin(45)
8. アプリのアンインストール
アプリを検索 → Command + Delete
で関連ファイルも含めて削除。
9. Fallback Search
検索結果がない時の動作をカスタマイズ(Google検索など)。
10. テーマのカスタマイズ
200以上のテーマから選べる、自作も可能。
🔥 Powerpack限定!超強力機能
Clipboard History(クリップボード履歴)
使い方:
Command + Option + C
で履歴を表示- 過去3ヶ月分まで保存可能
- 画像やファイルも記憶
- スニペットとして保存も可能
活用シーン:
- さっきコピーした内容を再利用
- 複数の項目を順番にペースト
- よく使う定型文を保存
Snippets(スニペット)
設定例:
;email
→ 自分のメールアドレス;addr
→ 住所;sign
→ メール署名;date
→ 今日の日付
動的プレースホルダー:
{date}
→ 現在の日付{time}
→ 現在時刻{clipboard}
→ クリップボードの内容
Workflows(ワークフロー)
複雑な作業を自動化できる最強機能。
人気のワークフロー例:
- Kill Process:プロセスを検索して終了
- Wi-Fi Control:Wi-FiのON/OFF切り替え
- GitHub Repos:GitHubリポジトリを検索
- Spotify Mini Player:Spotify操作
- Convert:各種単位・通貨変換
自作ワークフローのアイデア:
- 特定のアプリを全て起動する「仕事開始」コマンド
- スクリーンショットを自動でリサイズして保存
- 選択したテキストを翻訳してコピー
🆚 他の類似アプリとの比較
Raycast との比較
Alfredの勝ち:
- 歴史が長く安定している
- ワークフローのエコシステムが充実
- 買い切り型(Raycastは一部サブスク)
- カスタマイズ性が高い
Raycastの勝ち:
- モダンなUI
- 拡張機能ストアが使いやすい
- ウィンドウ管理機能内蔵
- 開発者向け機能が充実
LaunchBar との比較
Alfredの勝ち:
- 価格が安い
- 学習曲線が緩やか
- コミュニティが大きい
- テーマが豊富
LaunchBarの勝ち:
- より高速な動作
- インデックス機能が強力
- キーボード操作がより柔軟
⚙️ おすすめ設定とカスタマイズ
General設定
☑️ Launch Alfred at login(ログイン時に起動)
☑️ Keep Alfred in memory(メモリに常駐)
Hotkey: Option + Space(推奨)
Features設定
Default Results:
- Essentials全てON
- Extras:必要に応じて
File Search:
- Quick Look: Shift
- Actions: Tab or →
Appearance設定
おすすめテーマ:
- macOS Big Sur(標準的)
- Minimal Dark(シンプル)
- Material Design(カラフル)
表示位置:
- macOS Style(画面上部中央)
- Classic(画面中央)
🎯 職種別活用法
プログラマー・エンジニア向け
必須ワークフロー:
- GitHub/GitLab検索
- Stack Overflow検索
- ターミナルコマンド実行
- IP/ポート確認
- JSONフォーマッター
設定例:
gh repo名
:GitHubリポジトリを開くnpm パッケージ名
:npmページを開くlocalhost:3000
:開発サーバーを開く
デザイナー・クリエイター向け
便利な使い方:
- カラーコード変換
- 画像の一括リサイズ
- Figma/Sketch検索
- フォント管理
- スクリーンショット整理
ライター・ブロガー向け
活用方法:
- 文字数カウント
- Markdown変換
- 定型文管理
- WordPress投稿
- 辞書・類語検索
⚠️ トラブルシューティング
Alfredが起動しない
対処法:
- システム環境設定 → セキュリティとプライバシー
- アクセシビリティでAlfredにチェック
- フルディスクアクセスも許可
検索結果が表示されない
対処法:
- Spotlight検索を一度実行
- Alfred内でインデックスを再構築
- macOSを最新版にアップデート
動作が重い
対処法:
- キャッシュをクリア
- 不要なワークフローを削除
- インデックスから大きなフォルダを除外
📊 まとめ:Alfredで変わるMacライフ
Alfredは、Macの操作を劇的に効率化してくれる最強のランチャーアプリです。
最初は無料版から始めて、便利さを実感したらPowerpackを購入するのがおすすめ。特にClipboard HistoryとSnippetsは、一度使うと手放せなくなる機能です。
Alfredを使いこなすコツ:
- まずは基本機能から慣れる
- よく使う操作をカスタム検索に登録
- ワークフローは必要に応じて追加
- ホットキーは覚えやすいものに
キーボードから手を離さずに、あらゆる操作ができる。この快適さは、一度体験すると病みつきになります。
マウスを使う回数が激減し、作業効率が格段に上がる。それがAlfredの魅力です。今すぐ無料版をダウンロードして、新しいMac体験を始めてみてください!
🔗 役立つリンク集
Alfredの使い方で困ったことがあれば、お気軽にコメントください!
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