「iPhoneの写真をMacに送りたいけど、ケーブルがない…」 「友達のMacにプレゼン資料を渡したい」 「大容量動画をメールで送れない!」
そんな時に便利なのが**AirDrop(エアドロップ)**です!
Appleデバイス同士なら、Wi-FiとBluetoothを使って無線で一瞬にファイルを送れる魔法のような機能。しかも、インターネット接続は不要で、完全無料で使えます。
この記事では、MacでAirDropを使うための設定から、うまくいかない時の対処法まで、すべて解説します。読み終わる頃には、あなたもAirDropマスターになれますよ!
AirDropって何?基本を理解しよう

AirDropの仕組み
AirDropは、近くにあるAppleデバイス間で直接ファイルを送受信する機能です。
【使える距離】
- 約9メートル以内
- 壁があっても大丈夫(電波が届けば)
- 同じWi-Fiネットワークは不要
【転送速度】
- 写真1枚:1〜2秒
- 動画100MB:10〜20秒
- 大容量ファイル1GB:1〜3分
メールやクラウドより圧倒的に速い!
対応デバイスと条件
【Mac の対応機種】
- 2012年以降のMacモデル(OS X Yosemite以降)
- MacBook Air、MacBook Pro、iMac、Mac mini、Mac Studio
【その他の対応デバイス】
- iPhone 5以降(iOS 7以降)
- iPad(第4世代以降)
- iPad mini(初代以降)
- iPod touch(第5世代以降)
古いMacでも、2012年以降なら使えます!
MacでAirDropを設定する方法(3分で完了)
ステップ1:Wi-FiとBluetoothをオン
【確認と設定方法】
- メニューバーのWi-Fiアイコンをクリック
- 「Wi-Fiをオンにする」を選択
- メニューバーのBluetoothアイコンをクリック
- 「Bluetoothをオンにする」を選択
または、システム設定から:
- Appleメニュー → システム設定
- Wi-Fi → オン
- Bluetooth → オン
両方オンにしないとAirDropは使えません!
ステップ2:AirDropの検出設定
【Finderから設定】
- Finderを開く
- サイドバーの「AirDrop」をクリック
- 画面下部の「このMacを検出可能な相手」を設定
【3つの検出オプション】
- 受信しない:AirDropを完全にオフ
- 連絡先のみ:連絡先に登録された人だけ(推奨)
- すべての人:近くの全員から受信可能
普段は「連絡先のみ」が安全です!
ステップ3:ファイアウォールの確認
【ファイアウォールが邪魔している場合】
- システム設定 → ネットワーク
- ファイアウォール
- オプション
- 「外部からの接続をすべてブロック」をオフ
- 「ステルスモードを有効にする」をオフ
AirDropの使い方:実際に送ってみよう
MacからiPhone/iPadへ送る
【方法1:Finderから】
- Finderで「AirDrop」を開く
- 送信先のデバイスが表示されるまで待つ
- ファイルをドラッグ&ドロップ
- 相手が「受け入れる」をタップで完了
【方法2:右クリックメニュー】
- 送りたいファイルを右クリック
- 「共有」→「AirDrop」
- 送信先を選択
- 送信をクリック
【方法3:共有ボタンから】 写真アプリやSafariなどで:
- 共有ボタン(四角に上矢印)をクリック
- AirDropアイコンを選択
- 送信先を選択
MacからMacへ送る
【大容量ファイルも楽々】
- 両方のMacでAirDropを開く
- 送信側:ファイルを相手のアイコンにドロップ
- 受信側:通知が出たら「受け入れる」
- ダウンロードフォルダに保存される
プレゼン資料や動画ファイルの共有に便利!
複数ファイルを一度に送る
【まとめて送信】
- CommandキーやShiftキーで複数選択
- まとめてドラッグ&ドロップ
- または右クリック → 共有 → AirDrop
フォルダごと送ることも可能です!
受信側の設定と操作
受信の準備
【iPhone/iPadの設定】
- コントロールセンターを開く
- Wi-FiとBluetoothをオン
- AirDropアイコンを長押し
- 「連絡先のみ」または「すべての人」を選択
【Macの設定】
- FinderでAirDropを開いておく
- または通知を待つだけでOK
受信時の動作
【通知が来たら】
- 「〇〇さんがファイルを共有しようとしています」と表示
- プレビューを確認
- 「受け入れる」または「辞退」を選択
【保存先】
- 写真・動画:写真アプリ
- 書類:ダウンロードフォルダ
- 連絡先:連絡先アプリ
- その他:適切なアプリで開く
トラブルシューティング:AirDropが表示されない!

よくある問題と解決法
【相手が表示されない】
- 距離を確認
- 9メートル以内に近づく
- できれば同じ部屋で試す
- 両方の設定を確認
- Wi-Fi:オン
- Bluetooth:オン
- AirDrop:「連絡先のみ」か「すべての人」
- 再起動してみる
- Wi-FiとBluetoothを一度オフ→オン
- それでもダメならMac再起動
「連絡先のみ」で表示されない場合
【原因:iCloudの連絡先同期】
解決方法:
- 自分のApple IDでiCloudにサインイン
- 相手の電話番号/メールアドレスを連絡先に登録
- iCloud連絡先の同期を確認
【確認手順】
- システム設定 → Apple ID → iCloud
- 「連絡先」がオンになっているか確認
それでも解決しない時
【リセット方法】
- Bluetoothモジュールリセット(Shiftキー + Optionキー押しながら)
- Bluetoothメニュー → デバッグ
- 「Bluetoothモジュールをリセット」
- ネットワーク設定リセット
- システム設定 → ネットワーク
- 「詳細」→「TCP/IP」→「DHCPリースを更新」
- SMCリセット(Intel Mac)
- シャットダウン
- Shift + Control + Option + 電源ボタン(10秒)
- セーフモードで確認
- 起動時にShiftキー長押し
- セーフモードでAirDropテスト
セキュリティとプライバシー設定
安全に使うための設定
【推奨設定】
- 通常時:「連絡先のみ」
- 必要時だけ:「すべての人」(使用後すぐ戻す)
- 公共の場:「受信しない」
【名前の変更】 個人情報を隠したい場合:
- システム設定 → 一般 → 共有
- 「コンピュータ名」を変更
- 例:「田中のMac」→「Mac001」
受信拒否とブロック
【特定の送信を拒否】
- 通知が来た時に「辞退」を選択
- 何度も拒否すると一時的にブロック
【完全にオフにする】
- AirDrop:「受信しない」に設定
- またはWi-Fi/Bluetoothをオフ
便利な活用術:こんな使い方も!
クリップボード共有(Universal Clipboard)
【コピペが別デバイスで使える】
- MacでCommand + C(コピー)
- iPhoneでペースト
- 逆も可能
テキストや画像を瞬時に共有!
Handoff機能との連携
【作業の続きを別デバイスで】
- MacのSafariで見ていたページをiPhoneで継続
- iPhoneのメールの続きをMacで書く
AirDropと同じ技術を使った便利機能です。
大容量ファイルの転送テクニック
【効率的な転送方法】
- 圧縮してから送る
- 右クリック → 「圧縮」
- ZIPファイルにして転送
- フォルダごと送る
- 複数ファイルはフォルダにまとめる
- そのままドラッグ&ドロップ
- 分割送信
- 10GB以上は分けて送る
- 安定性が向上
macOS別の違いと注意点

macOS Ventura以降の新機能
【近くの人を自動検出】
- 送信時に自動的に近くのデバイスを表示
- より速い接続
- バッテリー消費の最適化
Big Sur以降の改善点
【デザイン変更】
- コントロールセンターから直接アクセス
- 通知の改善
- 転送速度の向上
古いmacOSでの制限
【macOS Mojave以前】
- 一部の新機能が使えない
- 転送速度が遅い場合がある
- 可能ならアップデートを推奨
よくある質問
Q:AirDropで送れるファイルサイズの上限は?
A:技術的な上限はありません
ただし、実用的には:
- 5GB以下:問題なし
- 5〜10GB:時間がかかるが可能
- 10GB以上:分割推奨
受信側のストレージ容量に注意!
Q:AndroidやWindowsには送れない?
A:残念ながら送れません
AirDropはApple製品専用です。代替案:
- Google Nearby Share(Android間)
- Snapdrop(ブラウザベース)
- Send Anywhere(クロスプラットフォーム)
Q:インターネットなしでも使える?
A:はい、使えます!
AirDropは直接通信(ピアツーピア)なので、インターネット接続は不要。飛行機の中でも使えます(機内モードはオフにする必要あり)。
まとめ:AirDropで快適なファイル共有を!
MacのAirDrop設定、これで完璧にマスターできましたね!
【設定のポイント】
- Wi-FiとBluetoothを両方オン
- 「連絡先のみ」で安全に運用
- Finderから簡単アクセス
【使い方のコツ】
- 近距離(9m以内)で使用
- 大容量は圧縮してから
- トラブル時は設定の再確認
【今すぐ試してみよう】
- FinderでAirDropを開く
- iPhoneから写真を1枚送ってみる
- 成功したら友達にも教えてあげる
AirDropを使いこなせば、ケーブルやメールでのファイル共有から解放されます。
会議でのプレゼン資料共有、友達との写真シェア、iPhoneとMacの連携…すべてが一瞬で完了。これが、Appleエコシステムの真の力です!
さあ、今日からあなたもAirDropマスター。快適なファイル共有ライフを楽しみましょう!
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