Linuxでネットワーク状態を確認しようとss
コマンドを使おうとしたとき、
Unable to locate package ss
というエラーが出て困っていませんか?
実はこのエラー、パッケージ名の勘違いや、リポジトリの未更新が原因で起こることが多いんです。
今回は、なぜこのエラーが発生するのか、どうすれば確実にssコマンドを使えるようになるのかを丁寧に解説します。
「ss」とは何のコマンド?

まずは、ssコマンドについて簡単に説明しますね。
通信状況を確認できる便利ツール
ss
コマンドは、Linuxでソケット(ネットワークの接続)情報を表示するためのコマンドです。
従来のnetstat
コマンドよりも軽量・高速で、近年ではss
が主流となっています。
ss
はネットワーク接続状態を調べるための現代的で強力なコマンドなんです。
「Unable to locate package ss」の原因とは?
では、なぜ「パッケージが見つからない」と言われるのでしょうか?
原因:そもそも「ss」という名前のパッケージは存在しない
ss
コマンドは、独立したパッケージではなく「iproute2」パッケージに含まれています。
そのため、次のようにインストールしようとすると失敗してしまうんです:
sudo apt install ss # 間違い
このエラーの最大の理由は、パッケージ名の間違いだったんですね。
「ss」コマンドを使うための正しい方法

正しいインストール方法をご紹介します。
Ubuntu やDebian系での手順
sudo apt update
sudo apt install iproute2
これで、ss
コマンドが使えるようになります。
RHEL系(CentOS、Rockyなど)の場合
sudo yum install iproute
または
sudo dnf install iproute
インストール確認
which ss
出力例:
/usr/sbin/ss
が表示されれば、インストール完了です!
ss
は「iproute2」パッケージの一部なので、そのパッケージをインストールするのが正解だったんです。
ssコマンドの基本的な使い方
せっかくなので、ssコマンドの使い方も簡単に紹介しますね。
現在のTCP接続を一覧表示
ss -t
リスニング中のポートを表示
ss -ltn
プロセス情報も表示したいとき
ss -tunap
オプションの意味
-t
:TCP-u
:UDP-n
:数字で表示(名前解決しない)-a
:全て-p
:プロセス情報表示
基本的なオプションを組み合わせることで、ネットワーク状況を的確に把握できるようになります。
まとめ
「Unable to locate package ss」というエラーが出るのは、パッケージ名を間違えているのが主な原因です。
ss
コマンドを使いたいときは、必ず次のパッケージをインストールしましょう:
今日のまとめ
- Ubuntu/Debian系:
iproute2
をインストール - RHEL/CentOS系:
iproute
またはiproute2
をインストール - ssは独立したパッケージではなく、iproute2の一部
- インストール後は
which ss
で確認できる
最初はエラーが出ると不安になるかもしれませんが、実は単純なパッケージ名の間違いだったんです。
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